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第三十三話
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「たぶん、一朝一夕にはいかないだろう。お前がいつ頃から自分の身体にコンプレックスを持ち始めたのか、俺は知らないし、どれだけ傷ついてきたのかもわからない。ただ、シエストレムの鎖によって心も魂もつながった今、お前の心の傷の痛みは俺の痛みだし、お前の望みをかなえることが、俺の望みだ」
「・・・えー、と・・・?」
奈々実の心の傷なんて、この世界では噴飯ものレベルでくだらないことなんじゃないだろうか。デブだから痩せたい、ブスだから可愛くなりたい、そんな次元の低い、幼稚な望みをかなえる暇なんてあったら、セヴランは他にやらなければならない仕事、責務がたくさんあるのではないかと思う。
理解が追いつかない奈々実のくちびるに、セヴランのくちびるがまた、重ねられてきた。奈々実をおちつかせようとするかのように何度か軽く啄み、それから深く口腔を抉り、蹂躙する舌の動きに翻弄され、考えることも戸惑うこともできなくなる。大きな手が、片方は背中にまわって奈々実の上半身を力強く抱き寄せ、もう片方の手は奈々実の無駄に大きい胸をゆっくりと揉んで、敏感な先端が刺激に堪えきれず硬くなると、そうっと摘まんでくりくりとやさしく転がした。
「ふ・・・、んん・・・」
淫らな刺激に、はしたない声が漏れてしまう。不埒なことはしないと言っていたくせに、こんなふうに胸を揉んだり弄ったりするのって、がっつり不埒なことじゃないか、と叫びたいけれど、口の中にはセヴランの狡猾な舌が押し入ってきて、喋るとか叫ぶなんて、絶対できない。喉の奥と鼻から、自分のものとは思えないようなせつなげな喘ぎ声が漏れてしまって、自分で自分の声が恥ずかしくて、身体に力が入らない。
「不埒なことをするわけじゃないという証明をしてやろう。安心して身を任せていられるようにしてやるから」
奈々実からちょっと身体を離したと思うと、セヴランは自分の体勢を頭と脚を逆にする。まるで重力など無いものであるかのように、奈々実をひっくり返してその脚を持って、自分のほうへひょいっと引き寄せた。
「ひゃああっ!」
短い脚を限界まで広げられ、セヴランの上に乗せられて跨らされる。もといた世界の言葉でシックスナイン、もしくはシックスティー・ナイン・・・、つまり、脚の間の女性のその部分が大きく広げられてセヴランの顔の前、むちゃくちゃ至近距離に曝されたわけで・・・。
「俺の下半身がそっちにあるということは、絶対にお前のココに不埒なことはしないだろう?」
その部分にセヴランの息がかかる。そこに向かってしゃべっているみたいで、死ぬほど恥ずかしい。そして目の前、超絶至近距離にはセヴランの『それ』があるのだ。生まれて初めて見る、男性の臨戦態勢の『それ』が。
「なにもなめろとかしゃぶれとは言わない。初めてなのだろう? それがお前に不埒なことはしない、ただそこにあるだけなのを見ていればいい。腕と太腿の内側にしっかり力を入れていろ。筋トレを指導するついでに気持ちよくしてやるだけのことだ」
いったい何を言っているのか、理解できない。見てどうしろというのだ。幼い子供の腕ほどもありそうな、こんなオソロシイモノ、見ているだけで気が遠くなりそうだった。しかしそんな口答えをするより先に、セヴランの舌が奈々実の女性の部分をゆっくりとなめ上げ、生まれて初めての感覚が、その部分から全身へと、波紋のように広がっていく。筋トレのついでとか、絶対おかしいから! と絶叫したいのに、口を開くと甘い吐息が出てしまうばかりで、言葉なんか作れない。
「ふあっ・・・、ん・・・」
敏感な肉芽やまだぴったりと閉じている女性の部分を舌先とくちびるで苛まれて、そこが徐々に熱をもっていく。その熱を煽る不思議な液体が、自分の中からあふれ出してくる。ぴちゃ、ぴちゃ、くちゅ、くちゅ、という水音が聞こえる恥ずかしさと、セヴランの舌がもたらす淫靡な愛撫によって、ぴったりと閉じていたはずのつぼみがゆるゆると綻んでいくのを、奈々実は確かに気持ちいいと思ってしまった。
「・・・えー、と・・・?」
奈々実の心の傷なんて、この世界では噴飯ものレベルでくだらないことなんじゃないだろうか。デブだから痩せたい、ブスだから可愛くなりたい、そんな次元の低い、幼稚な望みをかなえる暇なんてあったら、セヴランは他にやらなければならない仕事、責務がたくさんあるのではないかと思う。
理解が追いつかない奈々実のくちびるに、セヴランのくちびるがまた、重ねられてきた。奈々実をおちつかせようとするかのように何度か軽く啄み、それから深く口腔を抉り、蹂躙する舌の動きに翻弄され、考えることも戸惑うこともできなくなる。大きな手が、片方は背中にまわって奈々実の上半身を力強く抱き寄せ、もう片方の手は奈々実の無駄に大きい胸をゆっくりと揉んで、敏感な先端が刺激に堪えきれず硬くなると、そうっと摘まんでくりくりとやさしく転がした。
「ふ・・・、んん・・・」
淫らな刺激に、はしたない声が漏れてしまう。不埒なことはしないと言っていたくせに、こんなふうに胸を揉んだり弄ったりするのって、がっつり不埒なことじゃないか、と叫びたいけれど、口の中にはセヴランの狡猾な舌が押し入ってきて、喋るとか叫ぶなんて、絶対できない。喉の奥と鼻から、自分のものとは思えないようなせつなげな喘ぎ声が漏れてしまって、自分で自分の声が恥ずかしくて、身体に力が入らない。
「不埒なことをするわけじゃないという証明をしてやろう。安心して身を任せていられるようにしてやるから」
奈々実からちょっと身体を離したと思うと、セヴランは自分の体勢を頭と脚を逆にする。まるで重力など無いものであるかのように、奈々実をひっくり返してその脚を持って、自分のほうへひょいっと引き寄せた。
「ひゃああっ!」
短い脚を限界まで広げられ、セヴランの上に乗せられて跨らされる。もといた世界の言葉でシックスナイン、もしくはシックスティー・ナイン・・・、つまり、脚の間の女性のその部分が大きく広げられてセヴランの顔の前、むちゃくちゃ至近距離に曝されたわけで・・・。
「俺の下半身がそっちにあるということは、絶対にお前のココに不埒なことはしないだろう?」
その部分にセヴランの息がかかる。そこに向かってしゃべっているみたいで、死ぬほど恥ずかしい。そして目の前、超絶至近距離にはセヴランの『それ』があるのだ。生まれて初めて見る、男性の臨戦態勢の『それ』が。
「なにもなめろとかしゃぶれとは言わない。初めてなのだろう? それがお前に不埒なことはしない、ただそこにあるだけなのを見ていればいい。腕と太腿の内側にしっかり力を入れていろ。筋トレを指導するついでに気持ちよくしてやるだけのことだ」
いったい何を言っているのか、理解できない。見てどうしろというのだ。幼い子供の腕ほどもありそうな、こんなオソロシイモノ、見ているだけで気が遠くなりそうだった。しかしそんな口答えをするより先に、セヴランの舌が奈々実の女性の部分をゆっくりとなめ上げ、生まれて初めての感覚が、その部分から全身へと、波紋のように広がっていく。筋トレのついでとか、絶対おかしいから! と絶叫したいのに、口を開くと甘い吐息が出てしまうばかりで、言葉なんか作れない。
「ふあっ・・・、ん・・・」
敏感な肉芽やまだぴったりと閉じている女性の部分を舌先とくちびるで苛まれて、そこが徐々に熱をもっていく。その熱を煽る不思議な液体が、自分の中からあふれ出してくる。ぴちゃ、ぴちゃ、くちゅ、くちゅ、という水音が聞こえる恥ずかしさと、セヴランの舌がもたらす淫靡な愛撫によって、ぴったりと閉じていたはずのつぼみがゆるゆると綻んでいくのを、奈々実は確かに気持ちいいと思ってしまった。
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