【完結】テルの異世界転換紀?!転がり落ちたら世界が変わっていた。

カヨワイさつき

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22、ハキダメにテル?!

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人族の町にポツンと異質なお店があった。
"ウサミ"という男は美味しいモノを
今日も探していた。
人族や獣人族などの国数カ国、ここ数年は
人族が多くいる国の食べ物を気に入り
自分好みの味を料理人たちに作ってもらっていた。
こだわりが強すぎる為、料理人と
衝突する事も多かったが、魔族である
ウサミの力は人族では赤子に
対じするようなものだった。
魔族と人族の間に生まれた子や
魔物並みの迫力がある者を中心に
そのうち、あまり大きくはない
食べ物屋さんを作った。
自分のお店がわかりやすいように
お店の外観は廃材を利用しワザと古ぼけた様な
外観のお店に仕上げたのだった。
(作るたび外観を考えるのが面倒だった)
その国で困ってる者や半端な者、
人族に紛れ"魔族"というのを隠しながら
生きる者たちにとってウサミは
自分の居場所を作ってくれた救世主であった。
ウサミは、自分好みの味を作ってくれる
料理人でありお店の店員の認識だった。
新しい食材、思い付いた料理法など
色々なものを教え込み各店舗を回っていた。
その時、とても良い匂いがする場所に
ふらふらーと出かけたのだった。
気づけば建物の一部を破壊し
良い匂いがする人族?を抱っこしていた。

"ここからだとハゲミママのお店が
一番近いから、そこに連れて行こう。"
話をしていると名前をなかなか教えて
くれなかったり、見た目より意志が強く
これが人族でいう"ギャップ萌え"なのだろうか?
ハゲミママたちが、喜びそうだ。
以前まで、人族の料理人が何人かいたが
出勤途中、魔物にやられ怪我をしたから
もう通えないとの事で辞めたり、突然
理由はわからないが来なくなってしまった。
ハゲミママの料理の腕はそこそこだが、
お店の子たちを鍛えながら、接客を
こなす事になるので、専属料理人が
いなくなってしまったこのお店に
ここ数日顔を出していた。
魔物以上のマモノ、この店に残った者は
人族となんらかの種族が混じった者や
人族以外の者ばかりだった。

マモノのお店、ハキダメ

☆ハゲミママ 
夢魔
良い夢を見せ人の精気を食べる。
性別不明、年齢不詳

☆ヒゲミ   
アルラウン別名 アルルーン
人族とアルラウンのハーフ。
マンドラゴラの亜種。アルラウネの男性版。
大きな花冠の中から男性の上半身が
生えた姿でいる。人族よりに姿を変え
薔薇の花をまとっている
異常付与、つるのムチが得意

☆ウサミ
インキュバス
女型はサキュバス、男型はインキュバスと
呼ばれる。ひと型だけでなくコウモリの
羽を出したりコウモリにも化ける事が可能。
自分が好む味の料理を事細かく料理人に
教えるのが趣味?!"地域限定"や
"期間限定"に弱い。
自分の好みの味を出すお店を
作ってるうちにチェーン店化してしまった。
お店の料理開発担当?兼、料理人。
美味しい匂いがするモノに敏感。
    
    ***

*テル目線*

ここに来て数時間?
俺をあの会議場からさらったウサミさんと
長い間話した。ノーメイク?のウサミさんは
普通に男性だと思った。
"同族"の匂いがするというから
ウサミさんも人族なんだろうと思うが
マモノのお店、ハキダメ、っていう
変わった名前のお店だから、ウサギの
獣人族設定なのかもしれない。
嫌そうにウサギの耳をつけていたから。
でもそのウサミさんのウサギの耳は
どういう仕掛けなのかはわからないけど
カチューシャっぽいのを装着したら
リアルに動いていたのだ。
魔法なの?すごいとしか言えなかった。
お店のお客様に対してもふてぶてしい態度は
あまり変わらないし、"ウサミさん"という
言い方はオッケーらしいけど、
"ウサミちゃん"とか"ウサちゃん"と呼んだら
"殺す!"ってすごい睨みつけながら
"注意"された。
あれは完全に目がヤバかった。
コワイ……。
お客様の仲には、お酒に酔いウサミさんに
絡んでいたが絡んでる途中で、いつのまにか
眠ってしまったりしていた。

*"マモノのお店""ハキダメ"
このお店のほとんどが魔族か
魔族混じりの者ばかりな事を
テルは知らなかった。

仕事じゃない時は、ハゲミママも
ヒゲミちゃんもオネエさんではなく
男性…だった。この2人の口調は仕事でも
仕事じゃない時でも変わらないけど、
ノーメイクでズボンを履いてると
違和感ない立派な男性だった。
ヒゲミちゃんにいたっては
ヒゲや体毛がボォーボォーで、
何かの獣人族と人族のハーフなのかと
思うくらい、毛深い男性だった。
なぜか頭の毛はない……。
そこ、大事だろ?なぜ頭の毛はないのだろうか?
あとヒゲミちゃんのインパクトの強さは
それだけじゃない。薔薇の花が好きなのか、
薔薇の花びらのようなスカートと
猫耳?と頭飾りにも薔薇の花をつけている。
ハゲミママは、仕事モードの時は
もう別人で本当に"マモノ"だと思った。
バサって音がしそうな付けまつげと
ロングのウィッグ、時折お客様に
流し目をしたらお客様はなぜか
お酒や料理を注文してしまうようだ。
不思議な魔法をかけてるのか?と
思ってしまうくらいだった。
お酒や、美味しいけどお腹が
満たされなさそうなウサミさんの
料理がひと皿5000ニャワンとか
単位がなんだかおかしな金額だったり……。
なんだか異世界の中の更にまた
ちがう世界に来たようだった。
ウサミさんは、うさぎの付け耳
(時折動く)本物志向のうさ耳を付け
接客していた。
ぶっきらぼうな口調と態度はほぼほぼ
変わらないのに、お客様はなぜか
喜んでいた。ツンデレ?
俺?俺はお店に出ることを全力で断ったよ。
ここに来てしばらくしたら開店だったらしく
従業員の控え室とお店の裏庭にいた。
あれ?俺なんでここにいるんだろう?
頭がポォーとするけど、嫌ではないし
それどころか好きな畑仕事をのんびり
出来るのでうれしい?と思った。
裏庭はわりと広くて、高い塀に囲まれていた。
野菜泥棒対策らしい。
美味しいごはん、ウサミさんの
特製野菜のシチューや魔物肉の
ステーキを頂いた。
すごく美味しかった。
俺が作ってる野菜とほぼ同じだけど
まだ、収穫期では無さそうだったからか
少し色が薄かったり、小ぶりな物が多かった。
ごちそうになったお礼に、畑の
すみっこにあった苗を植えた。
畑も魔力を使い耕したし、水も
生活魔法を使い畑に水撒きした。
時折見に来てくれるウサミさんや
ハゲミママは俺の畑作りに驚きながらと
すごく喜んでくれたのだった。
自己満足だけど、最初見た時より
野菜たちが色付いた様な気がした。
土いじりしていたら時間の感覚が
わからなくなるけど、仕事を終えた
ウサミさんやハゲミママたちと
また、ごはんを食べた。
不思議な事に、俺はここにいる間
ウサミさんにさらわれてきた事や
数時間ではなく、数日間経っていた事に
気づく事はなかったのだ。

「あらァ、お久しぶりですぅ~。
ハーちゃんとナッちゃん、相変わらず
仲良しよねぇ。やけちゃうわぁ、
もぉ~なかなか来てくれないから
ハゲミの事忘れちゃったのかと
思ったわよ~ん。」
「悪い……ハゲミママが強烈で
忘れる事なんて出来なかったよ。」
ハーちゃん=ハーフン公爵(オレオールの父)は
仕事の為とはいえ、このお店に来るのは
3度目だった。
「あらあらぁ、うれしいわ。」
バサっと音がなりそうな重そうな
付けまつげ付き濃厚メイクの
ハゲミママの目は、ウインクしていた。
「相変わらず、み…魅力的なママだね。」
ナッちゃん=ナッナ公爵
テルがさらわれてから、3週間が経った。
いまだに行方知れずのドワーフ族
"秘蔵っ子のテル"
バッカー公爵がこの、マモノのお店
ハキダメのお店の子に熱をあげているらしく
熱心に通っているという情報を
掴んだ2人はここを調べに来たのだった。
2公爵は協力し"マモノ"に挑んだのだった。
「ここに、とっておきの秘蔵っ子はいないかな?」
「あらぁ、やぁーだぁ。秘蔵っ子って
ウワサのあの子かしら?」
「!!!」
ドワーフ族の秘蔵っ子がここに、いるのか?!
「おや?情報通だねーさすがママ。」
2人の公爵は手がかりがやっと掴めそうだ!と
思いながら、精神ゴリゴリ削りながらも
マモノのお店のママたちを褒め、情報を
引き出そうとしていた。
数日置きにやって来る新規の2人に
"金づるダァ!"と思われ濃厚なお店の子を
"この子も秘蔵っ子なのよ!"
と言って次々と紹介していた。
かなりの額を落としていく2人に
ウサミとテルが作った新鮮野菜の
サラダや料理たちに、2人はトリコに
なりつつあった。
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