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21、テルという名前
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・身長約160cm、黒目黒髪
・ドワーフ族の秘蔵っ子
・名前は"テル"
*認識阻害がかかっている恐れあり。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※ドゥペール目線
商人・商業ギルド副長である
ドゥペール・イーチ・ナッナ(直樹・なおき)は
学生時代からの友人である
ハーフン家次期公爵、フェニーチェ
(オレオールの1番上の兄)の生まれて間もない
子どもの為、試行錯誤した魔道具や
アクセサリーなど開発していた。
個室があるお店で落ち合い、簡単な
近況報告や愚痴を言い合える
気の置けない友人だった。
いつもなら商人・商業ギルド長である
デトロワの話しになり、
「愚弟がいつも迷惑かけてすまないな。」
「いえいえ、私は何も…と言いたいですが
いつも通り冒険者ギルド長のマルチダさんの
とこに毎日通ってますから、もういっそのこと
冒険者ギルド長の机の横に、簡易テーブルを
置いてこちらの(商人・商業ギルドの)
書類をさばいて欲しいくらいですよ。」
といつもの流れになるはずが
「ずっと暗くなるような状況
あやふやな報告ばかりでしたが、ここ
最近1~2週間間隔で良いことが
あるんです。」
フェニーチェは、いつも貼り付けたような
胡散臭い(うさんくさい)笑顔ばかりの
ドゥペールが、無意識なのか本当に
楽しげな表情をしてる事に驚いた。
「もったいつけず早く教えて欲しい。」
友人の楽しげな表情に、もしや
良い人を見つけたのか?と思った。
「ギルドに直接売り込みに来る者たちで
大変美味しい上に魔物肉のように
魔力が入った野菜や果物を売りに
来てくれるドワーフ族が
現れたんですよ。」
「ほぉ~。」
ドワーフ族…警戒心が強くどちらかと言えば
人族を嫌っているところもあり、武器に
関してはA級品以上は当たり前のものばかり。
ドワーフ族に武器を作って貰いたいが
住処はおろか、本当にいるのかも
あやしい族種だった。
ある意味"幻のドワーフ族"ともウワサまである。
「しかも、フード付きのマントだけじゃなく
本人自体に認識阻害がかかっていて
相当集中しないとその子の
可愛い顔が見れないんですよ。」
「可愛いドワーフ族?幻のドワーフ族が
本当にこの町に……いや、この
人族の町に来るのも珍しすぎないか?」
「ああ、珍しいだけじゃないさ。
時期的に約1年前からちょくちょく
魔道具の武器や料理に使う魔道具など
売りに来ては、人族用の子ども用の服や
調味料や食べ物を購入しているんだ。」
「……1年前。」
2人は目を合わした。あの異常な高魔力に
ドワーフ族が関わっている可能性が
非常に高いと確信した。
そこからわずか1か月たらずで
食糧難に陥ってる人族の救済策として
"幻のドワーフ族"に協力して欲しいと
聞きつけた、この国の宰相や
騎士団まで巻き込む形で会議の場が
整ったのだった。
フェニーチェが次期公爵だったと
思い直したドゥペールは、
どうせ宰相も参加するのだから
と言って3公爵にも参加させよう、
と言い出し、この国の公爵家
商人・商業ギルド長デトロワと
副長ドゥペールの名を記した手紙で
3公爵家に参加を呼びかけたのだった。
即、返信があったのには予想通りで
笑いそうになってしまった。
会議の場は、商人・商業ギルドの
大会議室。大きな円卓を用意した。
各ギルド長は、国王以外には
頭を下げる必要はない、という権限があり
副長は、貴族階級で言うならば
王太子レベルの身分の高さだった。
上席にドワーフ族、そしてドワーフ族を
挟むような方で冒険者ギルドと
商人・商業ギルド、宰相……という服に
配置したのだった。
当然ながら、我がギルド長である
デトロワが冒険者ギルド長である
マルチダさんの隣に座りたがっていたが
当然の事ながら即却下した。
1、フェーリス国の宰相、ジョナサーン
2、騎士団を代表して赤騎士団団長
ドムドーム・バンハーグ
(オレオールが所属している団長)
3、赤騎士団の食堂長代表マクドル
4、ハーフン家次期公爵、フェニーチェ
(オレオールの1番上の兄)
5、ナッナ公爵
6、バッカー公爵(悪役)
7、商人・商業ギルド長、デトロワ
8、商人・商業ギルド副長
ドゥペール・イーチ・ナッナ(直樹・なおき)
9、冒険者ギルド長、マルチダ
10、冒険者ギルド副長、ベル
クセモノ揃いの10人と4人のドワーフ族、
族長と秘蔵っ子と護衛2人?だそうだ。
会議は和やかに進行……とはならず
バッカー公爵がドワーフ族ともめそうになった。
宰相とドワーフ族の族長もだが
バッカー公爵を"バカ"と言い間違えたり
それを笑ったドワーフ族の秘蔵っ子
テル様?だったりで、会議はなかなか
進まなかった。
黒いウワサもあるバッカー公爵だが
公爵の高い地位ともなれば、多少なりとも
キレイ事だけでは生き残れない。
バッカー公爵は見た目もどが言動一つを
とっても小物ぶりに、3公爵どころか
貴族階級の中でも一番タチが悪いともいえた。
そんな中、さらに魔族まで現れたからか
それすらバッカー公爵家が絡んでると
思われる事態となった。
ドワーフ族秘蔵っ子であるテル様が
魔族らしき者にさらわれてしまった。
宰相、騎士団長、各ギルド長らの
連盟で騎士団全体と主に冒険者たちに
テルの捜索命令が出されたのだった。
本日で3日目だが未だに手がかりを
つかめていなかった。
"浮遊魔法を使える者"
"魔力が高い者"
"魔族を手引きしたのはバッカー
公爵家の可能性がある?"
さまざまな憶測が飛び交う中
国王に許可を得て一年ぶりの
騎士団の遠征、捜索と魔物討伐を
行なわれる事となった。
冒険者たちは臨時でパーティーを
組む者もあり、騎士団の約半数
魔の森や地方の村や町近辺へ派遣された。
「ドゥペールさん、"テル"って言う
名前なんですね?黒目黒髪、か…彼は
元気そうだったんですよね?!」
ハーフン家の御子息であるオレオール、
友人であるフェニーチェと商人・商業
ギルド長であるデトロワの弟君、そして
今は赤の騎士団員だったはず?
時刻は日付けが変わる頃、私の
職場である商人・職業ギルドに
私にとりつぎたい旨がある事を
受け付けからの電がで知った。
ギルド内の執務室ほぼ住んでいる状態の
私は、汗一つかかず彼を出迎えた。
フェニーチェいわく、うさんくさいらしい
私の営業スマイル付きだ。
「我が友であるフェニーチェと、ここの
ギルド長であるデトロワの弟君だね?」
お互いちゃんとあいさつをすませていない事に
気づき改めて名乗りとあいさつをすませた。
"テル"という"人族"と知り合いで
背格好も捜索人と似ているらしい。
しばらくの間、いつであったのかとか
どんな風だったとか細かな質問をしてきた。
まるでオレオール君の恋人を私が
とったような、錯覚までしてしまうような
剣幕だった。
この弟君のこんな表情は初めてみた。
いつもは、にこりともしない硬い表情で
人形なのかと思うくらい、騎士団の
訓練も言われた通り、型通りの
真面目腐った事をしているらしい。
「君にとっても、大切な"テル様"なんだね?」
「テルは私が困っていた時、親身になって
助けてくれたんだ。テルがここにいたならば
今度こそ、私が助けなければならないんだ。」
「テル様は、君の手助けが本当に
必要なのかな?」
「……なっ?!」
「テル様はドワーフ族の秘蔵っ子、
君のテル様と同じなのかな?」
「わかりませんが、同じかどうかを
確かめるためにも彼を何度も見た
あなたに特徴や話し方を聞いてるんです。」
「もし、違っていたら探さないのかな?」
「し、仕事ですから違っていても
もちろん捜索します。」
「同じだといいね。」
「!!!」
フェニーチェとデトロワの弟君、
良い男に育ったみたいだね。
やっと、人形から人族らしくなった。
・ドワーフ族の秘蔵っ子
・名前は"テル"
*認識阻害がかかっている恐れあり。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※ドゥペール目線
商人・商業ギルド副長である
ドゥペール・イーチ・ナッナ(直樹・なおき)は
学生時代からの友人である
ハーフン家次期公爵、フェニーチェ
(オレオールの1番上の兄)の生まれて間もない
子どもの為、試行錯誤した魔道具や
アクセサリーなど開発していた。
個室があるお店で落ち合い、簡単な
近況報告や愚痴を言い合える
気の置けない友人だった。
いつもなら商人・商業ギルド長である
デトロワの話しになり、
「愚弟がいつも迷惑かけてすまないな。」
「いえいえ、私は何も…と言いたいですが
いつも通り冒険者ギルド長のマルチダさんの
とこに毎日通ってますから、もういっそのこと
冒険者ギルド長の机の横に、簡易テーブルを
置いてこちらの(商人・商業ギルドの)
書類をさばいて欲しいくらいですよ。」
といつもの流れになるはずが
「ずっと暗くなるような状況
あやふやな報告ばかりでしたが、ここ
最近1~2週間間隔で良いことが
あるんです。」
フェニーチェは、いつも貼り付けたような
胡散臭い(うさんくさい)笑顔ばかりの
ドゥペールが、無意識なのか本当に
楽しげな表情をしてる事に驚いた。
「もったいつけず早く教えて欲しい。」
友人の楽しげな表情に、もしや
良い人を見つけたのか?と思った。
「ギルドに直接売り込みに来る者たちで
大変美味しい上に魔物肉のように
魔力が入った野菜や果物を売りに
来てくれるドワーフ族が
現れたんですよ。」
「ほぉ~。」
ドワーフ族…警戒心が強くどちらかと言えば
人族を嫌っているところもあり、武器に
関してはA級品以上は当たり前のものばかり。
ドワーフ族に武器を作って貰いたいが
住処はおろか、本当にいるのかも
あやしい族種だった。
ある意味"幻のドワーフ族"ともウワサまである。
「しかも、フード付きのマントだけじゃなく
本人自体に認識阻害がかかっていて
相当集中しないとその子の
可愛い顔が見れないんですよ。」
「可愛いドワーフ族?幻のドワーフ族が
本当にこの町に……いや、この
人族の町に来るのも珍しすぎないか?」
「ああ、珍しいだけじゃないさ。
時期的に約1年前からちょくちょく
魔道具の武器や料理に使う魔道具など
売りに来ては、人族用の子ども用の服や
調味料や食べ物を購入しているんだ。」
「……1年前。」
2人は目を合わした。あの異常な高魔力に
ドワーフ族が関わっている可能性が
非常に高いと確信した。
そこからわずか1か月たらずで
食糧難に陥ってる人族の救済策として
"幻のドワーフ族"に協力して欲しいと
聞きつけた、この国の宰相や
騎士団まで巻き込む形で会議の場が
整ったのだった。
フェニーチェが次期公爵だったと
思い直したドゥペールは、
どうせ宰相も参加するのだから
と言って3公爵にも参加させよう、
と言い出し、この国の公爵家
商人・商業ギルド長デトロワと
副長ドゥペールの名を記した手紙で
3公爵家に参加を呼びかけたのだった。
即、返信があったのには予想通りで
笑いそうになってしまった。
会議の場は、商人・商業ギルドの
大会議室。大きな円卓を用意した。
各ギルド長は、国王以外には
頭を下げる必要はない、という権限があり
副長は、貴族階級で言うならば
王太子レベルの身分の高さだった。
上席にドワーフ族、そしてドワーフ族を
挟むような方で冒険者ギルドと
商人・商業ギルド、宰相……という服に
配置したのだった。
当然ながら、我がギルド長である
デトロワが冒険者ギルド長である
マルチダさんの隣に座りたがっていたが
当然の事ながら即却下した。
1、フェーリス国の宰相、ジョナサーン
2、騎士団を代表して赤騎士団団長
ドムドーム・バンハーグ
(オレオールが所属している団長)
3、赤騎士団の食堂長代表マクドル
4、ハーフン家次期公爵、フェニーチェ
(オレオールの1番上の兄)
5、ナッナ公爵
6、バッカー公爵(悪役)
7、商人・商業ギルド長、デトロワ
8、商人・商業ギルド副長
ドゥペール・イーチ・ナッナ(直樹・なおき)
9、冒険者ギルド長、マルチダ
10、冒険者ギルド副長、ベル
クセモノ揃いの10人と4人のドワーフ族、
族長と秘蔵っ子と護衛2人?だそうだ。
会議は和やかに進行……とはならず
バッカー公爵がドワーフ族ともめそうになった。
宰相とドワーフ族の族長もだが
バッカー公爵を"バカ"と言い間違えたり
それを笑ったドワーフ族の秘蔵っ子
テル様?だったりで、会議はなかなか
進まなかった。
黒いウワサもあるバッカー公爵だが
公爵の高い地位ともなれば、多少なりとも
キレイ事だけでは生き残れない。
バッカー公爵は見た目もどが言動一つを
とっても小物ぶりに、3公爵どころか
貴族階級の中でも一番タチが悪いともいえた。
そんな中、さらに魔族まで現れたからか
それすらバッカー公爵家が絡んでると
思われる事態となった。
ドワーフ族秘蔵っ子であるテル様が
魔族らしき者にさらわれてしまった。
宰相、騎士団長、各ギルド長らの
連盟で騎士団全体と主に冒険者たちに
テルの捜索命令が出されたのだった。
本日で3日目だが未だに手がかりを
つかめていなかった。
"浮遊魔法を使える者"
"魔力が高い者"
"魔族を手引きしたのはバッカー
公爵家の可能性がある?"
さまざまな憶測が飛び交う中
国王に許可を得て一年ぶりの
騎士団の遠征、捜索と魔物討伐を
行なわれる事となった。
冒険者たちは臨時でパーティーを
組む者もあり、騎士団の約半数
魔の森や地方の村や町近辺へ派遣された。
「ドゥペールさん、"テル"って言う
名前なんですね?黒目黒髪、か…彼は
元気そうだったんですよね?!」
ハーフン家の御子息であるオレオール、
友人であるフェニーチェと商人・商業
ギルド長であるデトロワの弟君、そして
今は赤の騎士団員だったはず?
時刻は日付けが変わる頃、私の
職場である商人・職業ギルドに
私にとりつぎたい旨がある事を
受け付けからの電がで知った。
ギルド内の執務室ほぼ住んでいる状態の
私は、汗一つかかず彼を出迎えた。
フェニーチェいわく、うさんくさいらしい
私の営業スマイル付きだ。
「我が友であるフェニーチェと、ここの
ギルド長であるデトロワの弟君だね?」
お互いちゃんとあいさつをすませていない事に
気づき改めて名乗りとあいさつをすませた。
"テル"という"人族"と知り合いで
背格好も捜索人と似ているらしい。
しばらくの間、いつであったのかとか
どんな風だったとか細かな質問をしてきた。
まるでオレオール君の恋人を私が
とったような、錯覚までしてしまうような
剣幕だった。
この弟君のこんな表情は初めてみた。
いつもは、にこりともしない硬い表情で
人形なのかと思うくらい、騎士団の
訓練も言われた通り、型通りの
真面目腐った事をしているらしい。
「君にとっても、大切な"テル様"なんだね?」
「テルは私が困っていた時、親身になって
助けてくれたんだ。テルがここにいたならば
今度こそ、私が助けなければならないんだ。」
「テル様は、君の手助けが本当に
必要なのかな?」
「……なっ?!」
「テル様はドワーフ族の秘蔵っ子、
君のテル様と同じなのかな?」
「わかりませんが、同じかどうかを
確かめるためにも彼を何度も見た
あなたに特徴や話し方を聞いてるんです。」
「もし、違っていたら探さないのかな?」
「し、仕事ですから違っていても
もちろん捜索します。」
「同じだといいね。」
「!!!」
フェニーチェとデトロワの弟君、
良い男に育ったみたいだね。
やっと、人形から人族らしくなった。
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