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23、それぞれの"ハンセイ"
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反省…自分のしてきた言動をかえりみて、
その可否を改めて考えること。
自分のよくなかった点を認めて、
改めようと考えること。
ハーフン公爵邸とナッナ公爵邸では
各公爵"様"は、各公爵夫人"様"に
"注意"を受けていた。
「この高額な領収書は何かしら?」
「い、いや…これは、そ…捜索費であって
決してやましくないものだ。」
「連日の捜索お疲れ様ですわ。」
「あ、ありがとう"美しく愛しい我が妻"は
今日も可愛いな。」
「あら?旦那様はいつのまにか女性を
褒めるのがお上手になられたようですわね。」
いつもなら、"我が愛しい妻"と
おっしゃるのに……。と公爵夫人は
心の中で呟いた。
ハーフン公爵とナッナ公爵の捜索費用としての
出費を出し渋るわけではないが
初めの数回は、マモノのお店ハキダメの
金額も安く報告書とともに必要経費が
落ちていたのだった。
ところが回を重ねるごとに金額も高くなり
経費で落とすには高すぎたのだった。
経理担当の者が公爵本人と公爵夫人に
確認をとった為、今に至るのだった。
「あ、あと少しで重要な事を引き出せそうなんだ
あと、数回……。いや、あと……。」
公爵様は身体のあらゆる所から冷や汗を
タラタラ流れていた。
「マモノのお店ハキダメ、夕刻からの営業
あなたにこういう趣味があったとは
存じ上げませんでしたわ。さぞかし
可愛い子やキレイどころがいるのでしょうね。」
「ちがう!!アレはマモノだ。まさしく
マモノなのだ!!」
必死な公爵"様"をみて公爵夫人"様"は
「明日の夕刻、私そのマモノのお店
ハキダメに捜索協力してもらいますわ。」
「だ、ダメだ!危険だ!」
更に必死になる公爵"様"に対して
公爵夫人"様"は優雅な微笑みを返したのだった。
半成… 途中までできていること。
テルはマモノはお店ハキダメの裏庭にいた。
ウサミにさらわれて早や1ヶ月。
相変わらず頭がポォーとし、考えが
まとまらなかった。
生活魔法を駆使して畑を耕し、食べ物を
育てていた。水撒きや畑を耕す作業を
見ていたお店の従業員たちがテルを褒めると
「これまだまだ中途半端ですし、以前は
もっと広大(こうだい)な場所で……あ、あれ?
以前…前……お、俺?」
テルは突然の頭痛に気を失うように
倒れたのだった。
半生… 一生の半分。
ハゲミママとウサミはわりといい年齢だった。
うん百歳と言った感じの年齢だった。
ハゲミママは夢魔で獲物に夢を見せ
その代償に精気をもらっていた。
ウサミはインキュバスで気に入った
"獲物"を気持ちよくさせ精気や体液をもらい
生きている正真正銘の魔物だった。
この2人の好みが激しく偏っていたので
なかなか"獲物"にありつけずにいたが
ウサミは自分好みの食べ物(人族も
食べれる食べ物)"獲物"と一緒に
美味しく食べれるモノを
開発する事に成功していた。
お店と料理人など探している時に
ハゲミママと知り合い、意気投合し
ウサミの協力のもとマモノのお店ハキダメを
作ったのだった。
ハゲミママは夢魔で夜に自分の力を
出しやすいとの事で、夕刻から
深夜の営業となったのだ。
ひと月前、美味しそうな匂いと同族の
匂いを嗅ぎつけた"テル"をあの会議室から
さらい、ウサミとハゲミママに精気を
分けていたのだった。
テルの汚れのない美味しすぎる精気を
2人は無意識に多く摂取してしまったのだ。
ハゲミママの夢魔の力が無意識に働き
時間感覚や思考能力低下、さらに
夢うつつ状態になってしまっていたテルに
2人はテルが倒れるまで気づかなかったのだった。
お店は通常通り開店していた。
「ハゲミママ、大変よ!テルちゃんが……。」
「あらァ、ごめんなさいね。少し
席を外しますわね。すぐにうちの
とっておきの子がきますので
よろしくお願いしますわね。」
「ハゲミママ、お店の子"テルちゃん"
というのね?大変な時はお互い様よ。
私(わたくし)回復薬や他のお薬を
偶然持っていますし、役に立つ
魔法も多少嗜んでありますの。その
"テルちゃん"という子によろしければ
合わせてもらえないかしら?」
ハーフン公爵夫人は開店してから
数分後、堂々とお店に入店した。
派手な馬車ではないが隠し家紋(認識阻害)が
ついた上品な馬車でマモノのお店
ハキダメに横付けしたのだった。
ドワーフ族の秘蔵っ子"テル"の
捜索に協力して欲しいとハゲミママに
直接言ってかけたのだった。
「うちにはドワーフ族の子は
いませんが、ぜひ協力しますわね。」
"金づるダァ!!"と飲み食いさせた
公爵2人のうちのどちらかの公爵夫人だと
思ったハゲミママは、にっこり笑って
接客していたのだった。
その可否を改めて考えること。
自分のよくなかった点を認めて、
改めようと考えること。
ハーフン公爵邸とナッナ公爵邸では
各公爵"様"は、各公爵夫人"様"に
"注意"を受けていた。
「この高額な領収書は何かしら?」
「い、いや…これは、そ…捜索費であって
決してやましくないものだ。」
「連日の捜索お疲れ様ですわ。」
「あ、ありがとう"美しく愛しい我が妻"は
今日も可愛いな。」
「あら?旦那様はいつのまにか女性を
褒めるのがお上手になられたようですわね。」
いつもなら、"我が愛しい妻"と
おっしゃるのに……。と公爵夫人は
心の中で呟いた。
ハーフン公爵とナッナ公爵の捜索費用としての
出費を出し渋るわけではないが
初めの数回は、マモノのお店ハキダメの
金額も安く報告書とともに必要経費が
落ちていたのだった。
ところが回を重ねるごとに金額も高くなり
経費で落とすには高すぎたのだった。
経理担当の者が公爵本人と公爵夫人に
確認をとった為、今に至るのだった。
「あ、あと少しで重要な事を引き出せそうなんだ
あと、数回……。いや、あと……。」
公爵様は身体のあらゆる所から冷や汗を
タラタラ流れていた。
「マモノのお店ハキダメ、夕刻からの営業
あなたにこういう趣味があったとは
存じ上げませんでしたわ。さぞかし
可愛い子やキレイどころがいるのでしょうね。」
「ちがう!!アレはマモノだ。まさしく
マモノなのだ!!」
必死な公爵"様"をみて公爵夫人"様"は
「明日の夕刻、私そのマモノのお店
ハキダメに捜索協力してもらいますわ。」
「だ、ダメだ!危険だ!」
更に必死になる公爵"様"に対して
公爵夫人"様"は優雅な微笑みを返したのだった。
半成… 途中までできていること。
テルはマモノはお店ハキダメの裏庭にいた。
ウサミにさらわれて早や1ヶ月。
相変わらず頭がポォーとし、考えが
まとまらなかった。
生活魔法を駆使して畑を耕し、食べ物を
育てていた。水撒きや畑を耕す作業を
見ていたお店の従業員たちがテルを褒めると
「これまだまだ中途半端ですし、以前は
もっと広大(こうだい)な場所で……あ、あれ?
以前…前……お、俺?」
テルは突然の頭痛に気を失うように
倒れたのだった。
半生… 一生の半分。
ハゲミママとウサミはわりといい年齢だった。
うん百歳と言った感じの年齢だった。
ハゲミママは夢魔で獲物に夢を見せ
その代償に精気をもらっていた。
ウサミはインキュバスで気に入った
"獲物"を気持ちよくさせ精気や体液をもらい
生きている正真正銘の魔物だった。
この2人の好みが激しく偏っていたので
なかなか"獲物"にありつけずにいたが
ウサミは自分好みの食べ物(人族も
食べれる食べ物)"獲物"と一緒に
美味しく食べれるモノを
開発する事に成功していた。
お店と料理人など探している時に
ハゲミママと知り合い、意気投合し
ウサミの協力のもとマモノのお店ハキダメを
作ったのだった。
ハゲミママは夢魔で夜に自分の力を
出しやすいとの事で、夕刻から
深夜の営業となったのだ。
ひと月前、美味しそうな匂いと同族の
匂いを嗅ぎつけた"テル"をあの会議室から
さらい、ウサミとハゲミママに精気を
分けていたのだった。
テルの汚れのない美味しすぎる精気を
2人は無意識に多く摂取してしまったのだ。
ハゲミママの夢魔の力が無意識に働き
時間感覚や思考能力低下、さらに
夢うつつ状態になってしまっていたテルに
2人はテルが倒れるまで気づかなかったのだった。
お店は通常通り開店していた。
「ハゲミママ、大変よ!テルちゃんが……。」
「あらァ、ごめんなさいね。少し
席を外しますわね。すぐにうちの
とっておきの子がきますので
よろしくお願いしますわね。」
「ハゲミママ、お店の子"テルちゃん"
というのね?大変な時はお互い様よ。
私(わたくし)回復薬や他のお薬を
偶然持っていますし、役に立つ
魔法も多少嗜んでありますの。その
"テルちゃん"という子によろしければ
合わせてもらえないかしら?」
ハーフン公爵夫人は開店してから
数分後、堂々とお店に入店した。
派手な馬車ではないが隠し家紋(認識阻害)が
ついた上品な馬車でマモノのお店
ハキダメに横付けしたのだった。
ドワーフ族の秘蔵っ子"テル"の
捜索に協力して欲しいとハゲミママに
直接言ってかけたのだった。
「うちにはドワーフ族の子は
いませんが、ぜひ協力しますわね。」
"金づるダァ!!"と飲み食いさせた
公爵2人のうちのどちらかの公爵夫人だと
思ったハゲミママは、にっこり笑って
接客していたのだった。
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