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第三章
月下の庭で
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「フレ、イ……?」
レオナルドは呆然と彼女の名前を呟くことしかできなかった。だって、まさか多くの出席者と共に夜会の中心となる輪の中にいた、シャルロッテやシルヴィアと並んで主役級のフレイが単独で歩き回っているとは思わないし、その上でわざわざ自分のところに来るなんて完全に想像の埒外だったからだ。
「はい!覚えていてくれて嬉しいですわ、レオ」
それなのに名前を呼ばれただけで、フレイはまるで花が咲いたかのような満面の笑みになる。
「ど、どうしてこんなところに……?」
フレイの笑顔になぜだか鼓動が大きく鳴ったレオナルドは動揺した心のまま何とかそれだけを尋ねた。
「レオが外に出て行くのが見えましたので」
「そう、なんだ……?」
それだけのことで?と言いたくなるほど簡潔なフレイの答えにレオナルドは返事をすることしかできない。
「はい。レオとお話がしたかったですから。ですが、その前にシェリルがレオに一言お礼を言いたいみたいで。よろしいですか?」
「え?あ、ああ。構わないけど…、お礼?」
話のテンポが速くて思考が追いつかないレオナルドだが、フレイが背後に振り返り、その視線を辿って初めて離れた位置に立っている人物に気づいた。
(あれは確かフレイを助けたときにいた教会騎士……?)
フレイに促され、レオナルドの前に立ったシェリルが正式な礼をする。だが、その表情は険しく、睨みつけるようにレオナルドを見てきた。
(全然お礼って雰囲気じゃないけど!?)
『そうですね』
ステラと同意見ということは間違っていないということだろう。警戒でもされているみたいだ。
「教会騎士のシェリルと申します。フレイ様から真実をお聞きし、どうしてもお礼申し上げたかったのです。レオナルド殿。先日は我々教会騎士が不甲斐ないばかりに陥ってしまったフレイ様の窮地をお救いくださり誠にありがとうございました」
言うとシェリルは頭を下げた。
シェリルの突然の行動、そしてかけ離れた表情と台詞にいったいどういうこと?とレオナルドがチラリとフレイに目をやるが、彼女はニコニコと笑っているだけだった。フォローはないと悟ったレオナルドは、こんなところで年上の女性、しかも教会騎士に頭を下げられることのマズさをひしひしと感じ、このままではダメだと若干慌てながら口を開いた。
「あ、いえ、どうかお気になさらないでください。あの場に居合わせたのは偶然ですから。シェリルさん達が必死にフレイを守っていたからこそ間に合ったに過ぎません」
『…やはりこの者には真実を伝えていたようですね』
(あ、ああ。だな)
ステラとの僅かなやりとりで少しだけ落ち着くことができたレオナルドは一度息を吐くと表情を柔らかくした。
「……それにフレイはあなた達が賊を倒したと報告したはずです。だからそれが真実ですよ。俺はただ馬車を走らせただけです。なので、お礼は受け取りますからこの件はこれで。どうか頭を上げてください」
レオナルドの言葉で頭を戻したシェリルの目は見開かれていた。
「あなたは……。いえ、レオナルド殿は本当にフレイ様からお聞きした通りの方なのですね」
そしてすぐにその表情を和らげた。
「え?」
シェリルの表情の変化もさることながら、いったい自分のことを何て聞いているのか非常に気になるレオナルド。だが、教えてもらえるような流れにはならなかった。
「勝手な思い込みであなたに何か思惑があるのではないかと疑ってしまいましたこと、謝罪致します。ご容赦ください」
「っ、いえいえ、大丈夫ですから。いきなり現れた俺が怪しいと言われればその通りですし、そう思われても仕方ないです。それに、それもシェリルさんのお仕事でしょう?」
「お心遣いありがとうございます。私もフレイ様の従者としてこちらでお世話になりますので以後お見知りおきください」
「わかりました。よろしくお願いします」
「お礼が伝えられてよかったですわね、シェリル」
そこにようやくフレイが加わってきた。
「はい。私の我が儘でお二方の貴重なお時間を頂戴してしまい申し訳ありませんでした。それでは私は失礼致します」
シェリルは表情を引き締め直すと、再び離れていく。護衛ならすぐ近くにいた方がいいと思うのだが、レオナルドのことを少しは信用してくれたのか、フレイに何か言われているのかレオナルドには判断できる訳もなかった。
「レオもありがとうございますわ」
「俺は何もしてないよ」
レオナルドは苦笑する。本当に自分は何もしていない。と、そこで視界に入ってきた状況にレオナルドは内心焦り始める。
しばらくの間一人でゆっくりするために庭へと出たはずなのに現状全くできていなかった。
「ふふっ。ここはお花たちが綺麗ですわね。それに月や星も綺麗ですわ」
だが、フレイはレオナルドの内心など当然知る由もなく、月下の庭や夜空を楽しんでいる。
「あ、ああ。そうだね。けど、フレイはそろそろ戻った方がいいんじゃないかな?」
レオナルドの視線はチラチラと会場内にいっている。この夜会で最上位に目立つ人物の一人であるフレイが来て自分なんかと話していることで、庭が見えるところにいる出席者達が自分達に注目しているのだ。先ほどシェリルに頭を下げられたこともよくなかったのだろう。何とも居心地が悪かった。
「あら?どうしてですの?」
「いや、俺と一緒にいるとフレイにとって良くない噂をされちゃうかもしれないからさ。この国の考えはフレイももう知ってるだろ?……俺は公爵家に生まれたってだけの、魔力のない無能、だから」
自分で言っていて悲しくなるが、それを今日実感してしまったのだから仕方がない。だが、フレイは小首を傾げた。
「レオはレオでしょう?あなたといたいのです私は」
そしてレオナルドの目を見つめて微笑む。
「っ!?」
(……俺は…俺……)
『当たり前です。この国の価値基準など気にする必要はどこにもありません』
(ステラ……)
フレイ、そしてステラの言葉がレオナルドの胸に沁みわたり、身体中に温かさが広がっていく。
「……ありがとう」
レオナルドは自分でもよくわからず何とも表現が難しい、参ったとでもいうような笑みを浮かべるのだった。
その後、夜だというのにまるで陽だまりにいるような温かな時間が暫し流れた。
とりとめのない話をしながらどれくらい経っただろうか。
「それにしてもまさかこんなところでフレイと再会するなんて思わなかったよ」
並んで立つフレイにレオナルドから尋ねた。学園での再会は想定していたが、シルヴィアを含め、このタイミングですでにムージェスト王国に来ているというのは本当に予想外だったためだ。もうその他大勢の視線は気にしなくなっていた。
「留学のお話をいただいたとき、二つ返事で決めたのですが、そうしたらこの夜会があることを教えていただけまして。数か月の違いですし、ならばと来てしまいました。それに…、レオとこうして再びお会いできると思ったことも大きかったですわ」
「ははっ、俺もこんなに早くフレイとまた会えて嬉しいよ」
どういうつもりで言っているのかわからない自然体のフレイに対して、レオナルドは照れを隠しきれない。
「ふふっ、私もですわ」
それからも二人は穏やかに会話を楽しんだ。
「レオ、もう少ししたら私、歌を披露することになっているんです」
そろそろこの時間が終わることをフレイは告げた。
「そうなんだ?教会の活動でしてるって言ってたし、何よりフレイ、歌が大好きだって言ってたもんな」
「覚えていてくださって嬉しいですわ」
フレイが嬉しそうに笑う。
「子供達のように一緒に歌うことはできないけど、ぜひ聴かせてほしいな、フレイの歌」
「はい!」
声が弾み、さっきよりもさらに嬉しそうだ。
「そうですわ!歌の後にはダンスの時間があることを、レオは知っていますか?」
続けてフレイはそんなことを尋ねた。
「ああ、もちろん。セレナとミレーネ…、家族と踊るって約束なんだけど……、二人ともあの輪の中にいるんだよなぁ……」
会場内にある一番大きな人の輪を見つめながらレオナルドの声が段々弱くなる。今となっては、その輪の中に突撃して二人をダンスに誘うのは正直気が引けた。
「ご家族と……。では、その後に私とも踊っていただけませんか?私、最初に踊る相手はレオがいいですわ」
少しだけ考えるように呟くと、フレイはとんでもないお願いを口にした。
レオナルドは目を見開き息を呑む。「えっ!?」と大きな声を出さなかった自分を褒めてあげたいくらいだった。
彼女の表情や仕草からはどういう気持ちなのか、自分の言葉の意味をどこまで正しく理解しているのかレオナルドには窺い知ることはできない。
それにもしフレイとも踊れば自分がどれほど悪目立ちするか想像したくもないくらい十二分にわかっている。
それでも、折角のフレイの申し出をそんな理由で断りたくはなかった。だから―――。
「…わかった。俺でよければ喜んで」
「ありがとう、レオ!」
そのときのフレイの笑顔にレオナルドは頬が勝手に熱くなるのを感じるのだった。
そうして色々な覚悟を決めたレオナルドはフレイと並んで会場内に戻っていった。
レオナルドは呆然と彼女の名前を呟くことしかできなかった。だって、まさか多くの出席者と共に夜会の中心となる輪の中にいた、シャルロッテやシルヴィアと並んで主役級のフレイが単独で歩き回っているとは思わないし、その上でわざわざ自分のところに来るなんて完全に想像の埒外だったからだ。
「はい!覚えていてくれて嬉しいですわ、レオ」
それなのに名前を呼ばれただけで、フレイはまるで花が咲いたかのような満面の笑みになる。
「ど、どうしてこんなところに……?」
フレイの笑顔になぜだか鼓動が大きく鳴ったレオナルドは動揺した心のまま何とかそれだけを尋ねた。
「レオが外に出て行くのが見えましたので」
「そう、なんだ……?」
それだけのことで?と言いたくなるほど簡潔なフレイの答えにレオナルドは返事をすることしかできない。
「はい。レオとお話がしたかったですから。ですが、その前にシェリルがレオに一言お礼を言いたいみたいで。よろしいですか?」
「え?あ、ああ。構わないけど…、お礼?」
話のテンポが速くて思考が追いつかないレオナルドだが、フレイが背後に振り返り、その視線を辿って初めて離れた位置に立っている人物に気づいた。
(あれは確かフレイを助けたときにいた教会騎士……?)
フレイに促され、レオナルドの前に立ったシェリルが正式な礼をする。だが、その表情は険しく、睨みつけるようにレオナルドを見てきた。
(全然お礼って雰囲気じゃないけど!?)
『そうですね』
ステラと同意見ということは間違っていないということだろう。警戒でもされているみたいだ。
「教会騎士のシェリルと申します。フレイ様から真実をお聞きし、どうしてもお礼申し上げたかったのです。レオナルド殿。先日は我々教会騎士が不甲斐ないばかりに陥ってしまったフレイ様の窮地をお救いくださり誠にありがとうございました」
言うとシェリルは頭を下げた。
シェリルの突然の行動、そしてかけ離れた表情と台詞にいったいどういうこと?とレオナルドがチラリとフレイに目をやるが、彼女はニコニコと笑っているだけだった。フォローはないと悟ったレオナルドは、こんなところで年上の女性、しかも教会騎士に頭を下げられることのマズさをひしひしと感じ、このままではダメだと若干慌てながら口を開いた。
「あ、いえ、どうかお気になさらないでください。あの場に居合わせたのは偶然ですから。シェリルさん達が必死にフレイを守っていたからこそ間に合ったに過ぎません」
『…やはりこの者には真実を伝えていたようですね』
(あ、ああ。だな)
ステラとの僅かなやりとりで少しだけ落ち着くことができたレオナルドは一度息を吐くと表情を柔らかくした。
「……それにフレイはあなた達が賊を倒したと報告したはずです。だからそれが真実ですよ。俺はただ馬車を走らせただけです。なので、お礼は受け取りますからこの件はこれで。どうか頭を上げてください」
レオナルドの言葉で頭を戻したシェリルの目は見開かれていた。
「あなたは……。いえ、レオナルド殿は本当にフレイ様からお聞きした通りの方なのですね」
そしてすぐにその表情を和らげた。
「え?」
シェリルの表情の変化もさることながら、いったい自分のことを何て聞いているのか非常に気になるレオナルド。だが、教えてもらえるような流れにはならなかった。
「勝手な思い込みであなたに何か思惑があるのではないかと疑ってしまいましたこと、謝罪致します。ご容赦ください」
「っ、いえいえ、大丈夫ですから。いきなり現れた俺が怪しいと言われればその通りですし、そう思われても仕方ないです。それに、それもシェリルさんのお仕事でしょう?」
「お心遣いありがとうございます。私もフレイ様の従者としてこちらでお世話になりますので以後お見知りおきください」
「わかりました。よろしくお願いします」
「お礼が伝えられてよかったですわね、シェリル」
そこにようやくフレイが加わってきた。
「はい。私の我が儘でお二方の貴重なお時間を頂戴してしまい申し訳ありませんでした。それでは私は失礼致します」
シェリルは表情を引き締め直すと、再び離れていく。護衛ならすぐ近くにいた方がいいと思うのだが、レオナルドのことを少しは信用してくれたのか、フレイに何か言われているのかレオナルドには判断できる訳もなかった。
「レオもありがとうございますわ」
「俺は何もしてないよ」
レオナルドは苦笑する。本当に自分は何もしていない。と、そこで視界に入ってきた状況にレオナルドは内心焦り始める。
しばらくの間一人でゆっくりするために庭へと出たはずなのに現状全くできていなかった。
「ふふっ。ここはお花たちが綺麗ですわね。それに月や星も綺麗ですわ」
だが、フレイはレオナルドの内心など当然知る由もなく、月下の庭や夜空を楽しんでいる。
「あ、ああ。そうだね。けど、フレイはそろそろ戻った方がいいんじゃないかな?」
レオナルドの視線はチラチラと会場内にいっている。この夜会で最上位に目立つ人物の一人であるフレイが来て自分なんかと話していることで、庭が見えるところにいる出席者達が自分達に注目しているのだ。先ほどシェリルに頭を下げられたこともよくなかったのだろう。何とも居心地が悪かった。
「あら?どうしてですの?」
「いや、俺と一緒にいるとフレイにとって良くない噂をされちゃうかもしれないからさ。この国の考えはフレイももう知ってるだろ?……俺は公爵家に生まれたってだけの、魔力のない無能、だから」
自分で言っていて悲しくなるが、それを今日実感してしまったのだから仕方がない。だが、フレイは小首を傾げた。
「レオはレオでしょう?あなたといたいのです私は」
そしてレオナルドの目を見つめて微笑む。
「っ!?」
(……俺は…俺……)
『当たり前です。この国の価値基準など気にする必要はどこにもありません』
(ステラ……)
フレイ、そしてステラの言葉がレオナルドの胸に沁みわたり、身体中に温かさが広がっていく。
「……ありがとう」
レオナルドは自分でもよくわからず何とも表現が難しい、参ったとでもいうような笑みを浮かべるのだった。
その後、夜だというのにまるで陽だまりにいるような温かな時間が暫し流れた。
とりとめのない話をしながらどれくらい経っただろうか。
「それにしてもまさかこんなところでフレイと再会するなんて思わなかったよ」
並んで立つフレイにレオナルドから尋ねた。学園での再会は想定していたが、シルヴィアを含め、このタイミングですでにムージェスト王国に来ているというのは本当に予想外だったためだ。もうその他大勢の視線は気にしなくなっていた。
「留学のお話をいただいたとき、二つ返事で決めたのですが、そうしたらこの夜会があることを教えていただけまして。数か月の違いですし、ならばと来てしまいました。それに…、レオとこうして再びお会いできると思ったことも大きかったですわ」
「ははっ、俺もこんなに早くフレイとまた会えて嬉しいよ」
どういうつもりで言っているのかわからない自然体のフレイに対して、レオナルドは照れを隠しきれない。
「ふふっ、私もですわ」
それからも二人は穏やかに会話を楽しんだ。
「レオ、もう少ししたら私、歌を披露することになっているんです」
そろそろこの時間が終わることをフレイは告げた。
「そうなんだ?教会の活動でしてるって言ってたし、何よりフレイ、歌が大好きだって言ってたもんな」
「覚えていてくださって嬉しいですわ」
フレイが嬉しそうに笑う。
「子供達のように一緒に歌うことはできないけど、ぜひ聴かせてほしいな、フレイの歌」
「はい!」
声が弾み、さっきよりもさらに嬉しそうだ。
「そうですわ!歌の後にはダンスの時間があることを、レオは知っていますか?」
続けてフレイはそんなことを尋ねた。
「ああ、もちろん。セレナとミレーネ…、家族と踊るって約束なんだけど……、二人ともあの輪の中にいるんだよなぁ……」
会場内にある一番大きな人の輪を見つめながらレオナルドの声が段々弱くなる。今となっては、その輪の中に突撃して二人をダンスに誘うのは正直気が引けた。
「ご家族と……。では、その後に私とも踊っていただけませんか?私、最初に踊る相手はレオがいいですわ」
少しだけ考えるように呟くと、フレイはとんでもないお願いを口にした。
レオナルドは目を見開き息を呑む。「えっ!?」と大きな声を出さなかった自分を褒めてあげたいくらいだった。
彼女の表情や仕草からはどういう気持ちなのか、自分の言葉の意味をどこまで正しく理解しているのかレオナルドには窺い知ることはできない。
それにもしフレイとも踊れば自分がどれほど悪目立ちするか想像したくもないくらい十二分にわかっている。
それでも、折角のフレイの申し出をそんな理由で断りたくはなかった。だから―――。
「…わかった。俺でよければ喜んで」
「ありがとう、レオ!」
そのときのフレイの笑顔にレオナルドは頬が勝手に熱くなるのを感じるのだった。
そうして色々な覚悟を決めたレオナルドはフレイと並んで会場内に戻っていった。
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但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
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