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周防財閥
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周防商事の自社ビル最上階からは皇居のお堀が見えた。
千代田区九段のこの地は戦後GHQに接収され、五年前にやっと占領が解け返還された。周防家現総裁、周防麟太郎が、返されるや否や、周防商事の自社ビルを建て、現在に至る。
「これは何だ」
「すみません、扶桑電気の金丸様が、今一度お考え直し願いたいという事で、直也様がーー」
「断れ」
「は、でも」
「直也に、お人好しも大概にしろと俺が言っていたと加えておけ」
取締役の執務室では承認の判待ちの列が出来ていた。
中央のデスクで業務の差配をする恵三は朝から機嫌が悪い。背広を脱いだベスト姿の美貌の迫力に列で待つ社員達は次は自分の番かと震え上がっていた。
「三年前、俺に土壇場で契約を破棄された腹いせに、散々妨害行為をして来て、業績が怪しくなったら泣きついて来やがった。しかも、俺では分が悪いと見てお人好しの直也から落とそうっていう魂胆だ。いいか、国の肝入りで出来上がった会社になど未来はない。松下を見てみろ。扶桑は切れ。情けなど掛けてやる必要はない。直也にもそう言っておけ」
「しかしーー」
「次」
容赦無く話を切り上げ、恵三は次の書類を取ると、渡された分厚い要望書をものの数秒パラパラと捲った。
「五ページ目の計上が現実的な数字じゃない。甘い。判は押せん」
「は、はい」
軽く眺めただけのように見えて数字までしっかり読み込んでいた。
肩を落として出て行く者、胸をなで下ろし安堵の表情で意気揚々と出て行く者、毎朝繰り広げられる悲喜こもごもの光景だった。
二時間が経過して列はひと段落した。恵三は最後の社員から渡された書類に目を通し、判を押した。
「遊ばせていた宮家邸宅の跡地にホテルか。これは有りだな。他も見直してみるといい。買収できるものがあれば直ぐに報告しろ。五輪景気は今だけだ。俺も早急に対策を考える」
判をもらった社員は恵三言葉に頷き、頭を下げると部屋から出て行った。
静かになった部屋で、恵三は皇居の杜を見、ひと息吐いた。煙草を咥え、火を点ける。
「恵三様の興した事業の殆どが我が社の実績に繋がっています。特にホテル事業は目覚しいものがあります」
男性秘書で恵三の右腕である山村が、デスクに残された書類の束を整理しながら声を掛けた。
「総裁の耳にもしっかり入っておりますよ。巷では、直也様より恵三様というお声もあります。ご安心ください」
恵三は窓の外を眺めたまま、フッと笑った。
「安心は出来ないな。どいつもこいつも嘘くさい笑みを貼り付けて思ってもいない言葉を抜かすからな」
今朝も何処からともなく悪意に満ちた声が聞こえた。
『妾の子が』
『直也様がお戻りになられから、恵三様は今まで通りには行かないだろう』
『直也様に付いていた方が未来はあるだろう』
恵三は煙を吐き出した。聞き飽きた言葉など聞き流す。しかし、感覚が麻痺した訳ではない。
〝妾の子〟。
今に見ていろとがむしゃらに走り続けてきたが、恐らく一生付いて回る事実だ。正当な周防家の血族に入れる日は永遠に来ない。
ならば、こちらが為すべき事を為すまでだ。全て、呑み込んでやるさ。
「ここには敵しかいない」
呟きながら睨みつけた窓の外、皇居のお堀が日差しを反射し光っていた。太陽が夏が近い事を教えていた。
「そろそろ衣替えか」
恵三は山村に向き直る。
「銀座のつづれ屋に行く」
「呉服屋に、何用ですか」
「そろそろ絽の着物を用意してやらないとだろう」
山村が苦笑を浮かべた。
「泣く子も黙る鬼の専務様にここまでさせるあの半玉はある意味最恐ですね」
では連絡を入れておきましょう、と席を立とうとした時、ドアがノックされた。
「専務。岡田様がお見えです」
社員に案内されて、一人の男が通された。
帽子を外して挨拶するスーツ姿の男は何も言わずに書類の入った封筒を恵三に差し出した。
「ご苦労」
「今回は青森まで足を伸ばしましたので、少々お時間が掛かりました」
「その代わり、全て分かったんだな」
「はい。恵三様のお望みの情報は全て網羅していると自信を持って」
「感謝する。外の秘書から報酬をもらっていってくれ」
「かしこまりました」
「分かっているとは思うが、多言は無用だ」
「はい、承知しております。またご用の際は何なりと」
余計な言葉を交わす事なく男は静かに部屋を立ち去った。
「まだ、混血児探し、なさっているんですか」
側に控える山村が静かに聞いた。恵三は、ああ、とだけ答えて封筒の中を確認し始めた。
十年前から一人の混血児を探している。現在は、目星は付いているが〝裏付け〟が欲しい段階だった。
ただ今回は別の目的があった。探偵には真の目的は隠し、いつもと同じように依頼していた。
『青森に混血児がいるらしい、調べてきて欲しい』とだけ話して現地に離した。二年も経って、やっと戻ってきた。
調査が難航したという事は、お目当の混血児はもう〝そこ〟にはいなかったからだ。
『お探しの混血児は、弘前に、三年前までおりました。名前は〝宗方恵美子〟』
やはり、偽名だったか。
名を語った時、側に〝中丸商店〟という看板があった事は認知していた。挙動から明らかに偽名と分かったが、あの時は不問に付した。
しかし、恵三は絵美子の素性は知っておこうと二年前、お抱えの探偵に調査を依頼した。
今更、何が分かったからと言って旦那をやめる気は無いが、後々、彼女が何かに巻き込まれた時に素性を知らないではしてやれる事に限度がある。
対処は早いうちがいい。
報告書を流し読みしてき、恵三は息を呑んだ。
『身を寄せていた旅館の若旦那を刺して、逃亡。その後の行方を知る者はおりませんでした。
調査を続けていくうちに明らかになりました事を報告いたします。
母親は日系アメリカ人。戦中に交換船にて日本に渡ってきたようです。旅館の主人の奥方と親戚関係との事で、戦中から恵美子と二人身を寄せていたそうですが、恵美子の逃亡と時を同じくして母親は死亡しておりました。
刺した夜、恵美子が就職列車に飛び乗る姿を旅館の人間が目撃しております。
恵美子が若旦那を刺した理由についてですが、どうやら、若旦那は恵美子を手篭めにしようとして刺されたようです。これは、当時旅館で勤めていた者を見つけ聞き出した話ですので信憑性はあります。
因みに、若旦那は死んではおりません』
就職列車に乗って逃げた。目的地は東京だ。間違いない、絵美子だ。
恵三は思わず、ハハハと笑いを漏らした。
手篭めにされそうになって刺した、か。さすがだ、絵美子は俺が見込んだ通りの女だった。
恵三は書類を封筒に入れ、山村に渡した。
「機密書類と一緒に処分してくれ」
「はい、かしこまりました」
山村が部屋から出て行き、恵三は思案する。
「戸籍を作ってやらないといけないな。〝中丸絵美子〟の」
立ち上がり背広を着た恵三は、戻ってきた山村に言った。
「出かける、準備しろ」
「はい」
千代田区九段のこの地は戦後GHQに接収され、五年前にやっと占領が解け返還された。周防家現総裁、周防麟太郎が、返されるや否や、周防商事の自社ビルを建て、現在に至る。
「これは何だ」
「すみません、扶桑電気の金丸様が、今一度お考え直し願いたいという事で、直也様がーー」
「断れ」
「は、でも」
「直也に、お人好しも大概にしろと俺が言っていたと加えておけ」
取締役の執務室では承認の判待ちの列が出来ていた。
中央のデスクで業務の差配をする恵三は朝から機嫌が悪い。背広を脱いだベスト姿の美貌の迫力に列で待つ社員達は次は自分の番かと震え上がっていた。
「三年前、俺に土壇場で契約を破棄された腹いせに、散々妨害行為をして来て、業績が怪しくなったら泣きついて来やがった。しかも、俺では分が悪いと見てお人好しの直也から落とそうっていう魂胆だ。いいか、国の肝入りで出来上がった会社になど未来はない。松下を見てみろ。扶桑は切れ。情けなど掛けてやる必要はない。直也にもそう言っておけ」
「しかしーー」
「次」
容赦無く話を切り上げ、恵三は次の書類を取ると、渡された分厚い要望書をものの数秒パラパラと捲った。
「五ページ目の計上が現実的な数字じゃない。甘い。判は押せん」
「は、はい」
軽く眺めただけのように見えて数字までしっかり読み込んでいた。
肩を落として出て行く者、胸をなで下ろし安堵の表情で意気揚々と出て行く者、毎朝繰り広げられる悲喜こもごもの光景だった。
二時間が経過して列はひと段落した。恵三は最後の社員から渡された書類に目を通し、判を押した。
「遊ばせていた宮家邸宅の跡地にホテルか。これは有りだな。他も見直してみるといい。買収できるものがあれば直ぐに報告しろ。五輪景気は今だけだ。俺も早急に対策を考える」
判をもらった社員は恵三言葉に頷き、頭を下げると部屋から出て行った。
静かになった部屋で、恵三は皇居の杜を見、ひと息吐いた。煙草を咥え、火を点ける。
「恵三様の興した事業の殆どが我が社の実績に繋がっています。特にホテル事業は目覚しいものがあります」
男性秘書で恵三の右腕である山村が、デスクに残された書類の束を整理しながら声を掛けた。
「総裁の耳にもしっかり入っておりますよ。巷では、直也様より恵三様というお声もあります。ご安心ください」
恵三は窓の外を眺めたまま、フッと笑った。
「安心は出来ないな。どいつもこいつも嘘くさい笑みを貼り付けて思ってもいない言葉を抜かすからな」
今朝も何処からともなく悪意に満ちた声が聞こえた。
『妾の子が』
『直也様がお戻りになられから、恵三様は今まで通りには行かないだろう』
『直也様に付いていた方が未来はあるだろう』
恵三は煙を吐き出した。聞き飽きた言葉など聞き流す。しかし、感覚が麻痺した訳ではない。
〝妾の子〟。
今に見ていろとがむしゃらに走り続けてきたが、恐らく一生付いて回る事実だ。正当な周防家の血族に入れる日は永遠に来ない。
ならば、こちらが為すべき事を為すまでだ。全て、呑み込んでやるさ。
「ここには敵しかいない」
呟きながら睨みつけた窓の外、皇居のお堀が日差しを反射し光っていた。太陽が夏が近い事を教えていた。
「そろそろ衣替えか」
恵三は山村に向き直る。
「銀座のつづれ屋に行く」
「呉服屋に、何用ですか」
「そろそろ絽の着物を用意してやらないとだろう」
山村が苦笑を浮かべた。
「泣く子も黙る鬼の専務様にここまでさせるあの半玉はある意味最恐ですね」
では連絡を入れておきましょう、と席を立とうとした時、ドアがノックされた。
「専務。岡田様がお見えです」
社員に案内されて、一人の男が通された。
帽子を外して挨拶するスーツ姿の男は何も言わずに書類の入った封筒を恵三に差し出した。
「ご苦労」
「今回は青森まで足を伸ばしましたので、少々お時間が掛かりました」
「その代わり、全て分かったんだな」
「はい。恵三様のお望みの情報は全て網羅していると自信を持って」
「感謝する。外の秘書から報酬をもらっていってくれ」
「かしこまりました」
「分かっているとは思うが、多言は無用だ」
「はい、承知しております。またご用の際は何なりと」
余計な言葉を交わす事なく男は静かに部屋を立ち去った。
「まだ、混血児探し、なさっているんですか」
側に控える山村が静かに聞いた。恵三は、ああ、とだけ答えて封筒の中を確認し始めた。
十年前から一人の混血児を探している。現在は、目星は付いているが〝裏付け〟が欲しい段階だった。
ただ今回は別の目的があった。探偵には真の目的は隠し、いつもと同じように依頼していた。
『青森に混血児がいるらしい、調べてきて欲しい』とだけ話して現地に離した。二年も経って、やっと戻ってきた。
調査が難航したという事は、お目当の混血児はもう〝そこ〟にはいなかったからだ。
『お探しの混血児は、弘前に、三年前までおりました。名前は〝宗方恵美子〟』
やはり、偽名だったか。
名を語った時、側に〝中丸商店〟という看板があった事は認知していた。挙動から明らかに偽名と分かったが、あの時は不問に付した。
しかし、恵三は絵美子の素性は知っておこうと二年前、お抱えの探偵に調査を依頼した。
今更、何が分かったからと言って旦那をやめる気は無いが、後々、彼女が何かに巻き込まれた時に素性を知らないではしてやれる事に限度がある。
対処は早いうちがいい。
報告書を流し読みしてき、恵三は息を呑んだ。
『身を寄せていた旅館の若旦那を刺して、逃亡。その後の行方を知る者はおりませんでした。
調査を続けていくうちに明らかになりました事を報告いたします。
母親は日系アメリカ人。戦中に交換船にて日本に渡ってきたようです。旅館の主人の奥方と親戚関係との事で、戦中から恵美子と二人身を寄せていたそうですが、恵美子の逃亡と時を同じくして母親は死亡しておりました。
刺した夜、恵美子が就職列車に飛び乗る姿を旅館の人間が目撃しております。
恵美子が若旦那を刺した理由についてですが、どうやら、若旦那は恵美子を手篭めにしようとして刺されたようです。これは、当時旅館で勤めていた者を見つけ聞き出した話ですので信憑性はあります。
因みに、若旦那は死んではおりません』
就職列車に乗って逃げた。目的地は東京だ。間違いない、絵美子だ。
恵三は思わず、ハハハと笑いを漏らした。
手篭めにされそうになって刺した、か。さすがだ、絵美子は俺が見込んだ通りの女だった。
恵三は書類を封筒に入れ、山村に渡した。
「機密書類と一緒に処分してくれ」
「はい、かしこまりました」
山村が部屋から出て行き、恵三は思案する。
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「出かける、準備しろ」
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