浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

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メイドイン大将

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今日は大将のお店に行くんだ!
と思うと自然と早起きに、しっかりと朝食を取り、その後フローリングの掃除を丁寧にする。
それでもまだ時間が早いかな、早いけど店の側まで行こうかな…
そんな所に連絡、さっきまでの楽しい気分は消え失せた。

「今日は時間があるから、時間かけまくってポトフ作っちゃった!」
「くっ!それもお持ち帰りしたい」
「ごめんね、これはここで食べていってね」
「しかし、すいませんね、ちょっと早くに店の前にいたら、中に入れてもらっちゃって」
「いいのよ、どうせうちの店に来てくれるわけだし」
「ゆっくり飯でもって俺も思いましたよ」
「大変だね、トラブル発生しちゃうと」
「そうなんですよね、まだどうなるかもわかってないから、それが…」
その歯切れの悪さでトラブルの大きさが伝わってくる。
「なのでこういうときは甘いものってわけですよ」
「任せておけ」
「大将が作ったのがわかりやすいように、こんなのも用意してみました」
メイドイン大将。
大きなロゴのステッカー。
「シンプルな紙箱に入れてお持ち帰りするんで、これなんかが目立っていい感じじゃないかって思うんですよね」
「なかなかいいね」
「でしょ?」


「というわけで早めに集まってもらうことにした」
「はーい委員長、来てない人がいます」
「バックレた奴がいますね」
「おいおい、ちょっと遅れただけじゃないの」
会議室に一人の男がやってきた。
「急いでるって伝えたろ?」
「そうかもしれないけども、こういうときこそ、ちゃんとお腹に何かいれないとか、高すぎる壁を越えれんし、ヘアピンカーブも曲がれないと思わない?っていうかせっかく大将の店に頼んできたのに」
あのステッカーがとても目立つ。
「何それ」
「いいだろう、この店のお持ち帰りってさ、オリジナルの箱じゃないんだよな」
前にお客として食事をしていたときに、お持ち帰りのメニューを見てて思った。
「この辺はたぶんオリジナルの箱やら袋にすると、お金が足りなくなるってことで、シンプルなものに割りきっているのかもしれないけども、やっぱりこういうときは少々寂しいだろ」
一人効果が抜群な人がいますね。
「そんなに大将の店が恋しかったのか…」
「今日、行くはずだった。久しぶりだったのにな」
エリート社員は寂しいそうにいうのだ。
「そうか、おやつだけだがしっかり食べろよ」
「中身はなんなの?」
「ドーナッツ」
パカッ
甘い匂いが漂ってくる。
「ほら、やっぱり正解だったろ、わざわざ立ち寄った甲斐があったって」
「電話注文して受け取りに行ったのか?」
「いや、早めに飯食いにいってその間に用意してもらった」
そういうと鋭い目で睨まれた。
「まあまあ、コーヒーは俺から提供していい?」
「えっ?奢ってくれるの?」
「ギフトでもらったドリップコーヒーがあるんだ、俺はあんまり詳しくないんだけども、コーヒー好きの人からのものだからさ、飲むタイミングに困ってた」
理由は美味しすぎるから。
「何気ないものと一緒に飲むと、コーヒーが買っちゃうんだよな、だから美味しいんだけどもさ、機会を待っている感じって奴。大将の作ってもらったものならば大丈夫だろうし」
そういってデスクから、持ってきたのはドリップコーヒー、パッケージは○○農園や○○職人おすすめとか、品質にかなり力の入れられたものなのがわかる。
「こういうのは確かに特別の日に飲みたいってものだね」
「今は問題をさっさと解決したい、旨いものの力を借りれるならば借りて、大将の店で飯食いに行こうぜ」
「そうだな」
そういって三人は現状の確認と、これから起こりうる問題点や課題などを話し合った。
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