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一晩だけ…一つ屋根の下。
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死神がやらかしたそうです。
「久しぶりにやらかした話聞いた、昔は多かったんだけども、最近は少なかったのに」
「それはなんでですか?」
「あっ?知らない?…そうだね、君はまだいないときだもんな」
こういうとき、自分がおじさんになったんだなと感じる。
「例えばだけども、病室で、今にもな患者さんがいて、家族が見守る中、医師に確認されて、退出するじゃん」
すると、待ってたよ!って言いながら死神がやって来る。
「それはやらかしてますね」
「だろ!」
もちろん家族からは帰れやと、おまんは呼んでない!と騒ぎになる。
「そういう空気の読めない死神ってさ、感性からして違うわけ」
「どういう特徴があるんですか?」
「死は救いです。って本気で思ってるところ」
「うわ~」
「最近はそういう考えのは見かけなくなったなって感じはしてたんだけども、まだあの手がいたんだと懐かしくなっちゃうかな」
そんな死神がやって来たので、追い返そうとしてもなかなか帰ってくれず、その騒ぎに聞きつけた看護師、警備員、病院に付き添ってたサメが集まってくる。
上位存在でもあるので、人間の言葉は聞いてくれないなか、やっぱりサメは強かった。
バシーン
人間に姿形が変わらない死神を叩いた。
サメは人は好きなのだが、そうでないものには容赦はしない。
「メッ」
しかもサメのメスであったのと、狙いも背骨を狙ったから良かったのだろう。
死神が痛みに負けて逃げ去ってしまった。
「ありがとうございます」
お礼をいわると、当然のことをしたまでよとサメは自分の仕事に戻っていった。
「というわけ一晩だけお部屋をお借り出来ないかと」
『かえ』は少しずつ元気にはなってるが、濡島(ぬれしま)の目からすると、心配しかない。
「それはかまわないですが、あっ、二階には上がれますか?かえさんがいる間は決して俺は二階にはいきませんから!」
かえが体を壊しており、今までやっていた仕事、濡島へのいわゆる家事サービスは、他の人間が一時的に入っていたが、自分でもできますからと、濡島は必要最低限だけ頼んでいた。
そんな中、かえの自宅も、家事サービス入れるというか、サメのメイドさんがきてくれることになり。
虫除け、ダニ避けなども一気にやる、大掃除を行うことになった。
そうなれば薬品を使うことになり、サメはいいが人間は室内にはいられない、病人にはもっとだし、それならばいっそ、濡島が借りている家の一室を一日だけ借りれたら話が早いということになった。
まあ、もちろん断られたら、別のところにいくところ…だったのだが。
(かえさんがうちに来る)
なんだろう、ドキドキする。これが恋!いや、恋はしているか。心電図とか取りたい、でも波形のチェックでこの恋がばれそう!
おおっと盛り上がってまいりました。
「濡島さんもお元気になられたようで」
「あぁ、かえさん。すいません、あなたのお加減が悪かったら、もうどうしようもなく悲しかった」
かえさん、かえさん、早く元気になってくださいよ。元気になってくれなかったら、俺…
「ああいう感じになるとは思いもしませんでした」
「お恥ずかしいところを、いえ、俺は本当は弱いんですよ。人のああいうところを見ると、涙が止まらなくなってしまう」
「…」
「すいません、呆れましたよね」
「でも叱咤されて、ご飯を作ってくれたときには驚きましたよ」
近所の人に、こういうとき、かえちゃんを支えるつもりじゃないと!って言われ、ハッとして、かえの食事作りも手伝った。
「その…男の人でこういうことをする、されるとは思わなかったので」
家事類は女性の仕事みたいな地域が長い。
「俺は確かにあんまり要領はよくないですよ、言われてから気づくぐらいだし、それも本当はダメなんですけども。ここら辺の人は男性も年齢が上でもしますよね」
職業柄農家や趣味が山歩き、釣りの人たちが多いので、調理技術が備わっている。
「だから父方の方に参りましたら、やはり驚きましたからね」
やってもらうのが当然みたいな。
「あまりいうのはなんですが、フライパンの、ええっとコーティングあるじゃないですか、焦げ付かない加工、あの加工が剥げちゃう使い方をしてましたからね」
いいフランスパンだって聞いていたのに、卵がくっついちゃうんだよな。
「それは…悪い意味で凄い」
「聞いたら教えるのは構いませんし、わからなければ調べるでも、特に今は基本ならば色々と調べることができますし」
「かえさんも自分でこれは難しかったって話はしてますもんね」
「あれはお恥ずかしいですね」
新米の水加減間違えてしまったで、しょぼんとなっていた。
「今まで使いなれているならまだしも、毎年の新米水加減や新しい洗剤は…」
「そういうときはやり直せばいいんですよ」
落ち込んでいると濡島はいつもそういって、率先して手伝いに来る。
そんな話をしていたら。
「すいません、寒気が来たので、横になります」
かえは二階に戻っていった。
いてもたってもいられずに、かえの状態が良くなる方法はないかを探す、それこそ、時間を忘れるぐらい目を通したが見つからず。
夜の闇が、寒い夜を作り出した頃に、濡島は探すのをやめることにした。
軽く補給をしてから、横になる。
階段から降りてくる音がした。
濡島の布団が見えたので、かえは近づいてみる。
横に座って、濡島の寝顔を見たら、ふふぅと笑みがこぼれてから、台所から飲み物を持って、自室に行ってしまった。
パチッ
濡島の目が開く。
実は全然寝ていない、生活音が聞こえた段階で寝たふりを始めたから、さっき横に座っていたのも知ってるし、こぼれた笑みも聞いている。
かえは、生命力を奪われている状態なので、それが回復しない間は、震えるような寒気に定期的に襲われるそうだ。
(あなたをあたためてあげたらいいのに)
毛布をぎゅっと握ったら、安心してきたのか、眠りに落ちていった。
「久しぶりにやらかした話聞いた、昔は多かったんだけども、最近は少なかったのに」
「それはなんでですか?」
「あっ?知らない?…そうだね、君はまだいないときだもんな」
こういうとき、自分がおじさんになったんだなと感じる。
「例えばだけども、病室で、今にもな患者さんがいて、家族が見守る中、医師に確認されて、退出するじゃん」
すると、待ってたよ!って言いながら死神がやって来る。
「それはやらかしてますね」
「だろ!」
もちろん家族からは帰れやと、おまんは呼んでない!と騒ぎになる。
「そういう空気の読めない死神ってさ、感性からして違うわけ」
「どういう特徴があるんですか?」
「死は救いです。って本気で思ってるところ」
「うわ~」
「最近はそういう考えのは見かけなくなったなって感じはしてたんだけども、まだあの手がいたんだと懐かしくなっちゃうかな」
そんな死神がやって来たので、追い返そうとしてもなかなか帰ってくれず、その騒ぎに聞きつけた看護師、警備員、病院に付き添ってたサメが集まってくる。
上位存在でもあるので、人間の言葉は聞いてくれないなか、やっぱりサメは強かった。
バシーン
人間に姿形が変わらない死神を叩いた。
サメは人は好きなのだが、そうでないものには容赦はしない。
「メッ」
しかもサメのメスであったのと、狙いも背骨を狙ったから良かったのだろう。
死神が痛みに負けて逃げ去ってしまった。
「ありがとうございます」
お礼をいわると、当然のことをしたまでよとサメは自分の仕事に戻っていった。
「というわけ一晩だけお部屋をお借り出来ないかと」
『かえ』は少しずつ元気にはなってるが、濡島(ぬれしま)の目からすると、心配しかない。
「それはかまわないですが、あっ、二階には上がれますか?かえさんがいる間は決して俺は二階にはいきませんから!」
かえが体を壊しており、今までやっていた仕事、濡島へのいわゆる家事サービスは、他の人間が一時的に入っていたが、自分でもできますからと、濡島は必要最低限だけ頼んでいた。
そんな中、かえの自宅も、家事サービス入れるというか、サメのメイドさんがきてくれることになり。
虫除け、ダニ避けなども一気にやる、大掃除を行うことになった。
そうなれば薬品を使うことになり、サメはいいが人間は室内にはいられない、病人にはもっとだし、それならばいっそ、濡島が借りている家の一室を一日だけ借りれたら話が早いということになった。
まあ、もちろん断られたら、別のところにいくところ…だったのだが。
(かえさんがうちに来る)
なんだろう、ドキドキする。これが恋!いや、恋はしているか。心電図とか取りたい、でも波形のチェックでこの恋がばれそう!
おおっと盛り上がってまいりました。
「濡島さんもお元気になられたようで」
「あぁ、かえさん。すいません、あなたのお加減が悪かったら、もうどうしようもなく悲しかった」
かえさん、かえさん、早く元気になってくださいよ。元気になってくれなかったら、俺…
「ああいう感じになるとは思いもしませんでした」
「お恥ずかしいところを、いえ、俺は本当は弱いんですよ。人のああいうところを見ると、涙が止まらなくなってしまう」
「…」
「すいません、呆れましたよね」
「でも叱咤されて、ご飯を作ってくれたときには驚きましたよ」
近所の人に、こういうとき、かえちゃんを支えるつもりじゃないと!って言われ、ハッとして、かえの食事作りも手伝った。
「その…男の人でこういうことをする、されるとは思わなかったので」
家事類は女性の仕事みたいな地域が長い。
「俺は確かにあんまり要領はよくないですよ、言われてから気づくぐらいだし、それも本当はダメなんですけども。ここら辺の人は男性も年齢が上でもしますよね」
職業柄農家や趣味が山歩き、釣りの人たちが多いので、調理技術が備わっている。
「だから父方の方に参りましたら、やはり驚きましたからね」
やってもらうのが当然みたいな。
「あまりいうのはなんですが、フライパンの、ええっとコーティングあるじゃないですか、焦げ付かない加工、あの加工が剥げちゃう使い方をしてましたからね」
いいフランスパンだって聞いていたのに、卵がくっついちゃうんだよな。
「それは…悪い意味で凄い」
「聞いたら教えるのは構いませんし、わからなければ調べるでも、特に今は基本ならば色々と調べることができますし」
「かえさんも自分でこれは難しかったって話はしてますもんね」
「あれはお恥ずかしいですね」
新米の水加減間違えてしまったで、しょぼんとなっていた。
「今まで使いなれているならまだしも、毎年の新米水加減や新しい洗剤は…」
「そういうときはやり直せばいいんですよ」
落ち込んでいると濡島はいつもそういって、率先して手伝いに来る。
そんな話をしていたら。
「すいません、寒気が来たので、横になります」
かえは二階に戻っていった。
いてもたってもいられずに、かえの状態が良くなる方法はないかを探す、それこそ、時間を忘れるぐらい目を通したが見つからず。
夜の闇が、寒い夜を作り出した頃に、濡島は探すのをやめることにした。
軽く補給をしてから、横になる。
階段から降りてくる音がした。
濡島の布団が見えたので、かえは近づいてみる。
横に座って、濡島の寝顔を見たら、ふふぅと笑みがこぼれてから、台所から飲み物を持って、自室に行ってしまった。
パチッ
濡島の目が開く。
実は全然寝ていない、生活音が聞こえた段階で寝たふりを始めたから、さっき横に座っていたのも知ってるし、こぼれた笑みも聞いている。
かえは、生命力を奪われている状態なので、それが回復しない間は、震えるような寒気に定期的に襲われるそうだ。
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