浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

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サメの胃酸から薬を守るコーティング技術

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河川ザメは人間、日本人にさまざまなインスピレーションを与えてきました。
「サメって毒キノコ食べても平気なの?」
「あっ、美味しいらしいですよ」
人間では食べれない毒とされるキノコも、サメにとってはご馳走で。
「一度サメの検査をしたとき、サメって胃袋に食べられないものが残っていたりするんですが、キノコは見つかったことがないと言いますし」
そのため山のサメは、キノコの種類を覚えて、これはサメ用、こっちは人間が食べれるから採らないを覚えているものもいるという。
「キノコを管理するお仕事でもしているんですかね」
「人間が来てくれるからみたいのようです」
雨上がりになると生えてくるので、サメが切り株に集まってむしり取っている姿もよく見えます。
「これにはいいこともあって、人間が触れないぐらいの強い毒性があるものも食べちゃうし、片付けてくれるので」
ヒュォ!
まるで掃除機の如く毒キノコを吸い込んだりします。
「だからサメ用の薬とか大変なんですよね」
サメは胃腸が丈夫である、なので薬剤を効果的に利かせるために、胃酸から守らなければなりません。
「それで産み出された技術が、今は人間の薬にもなってますからね」
この世界にはサメの胃酸から薬を守るコーティング技術が発達してるので、今、お読みのみなさまの世界にはないものもある。
「もしかして糖尿病の?」
「そうです、そうです、それです」
糖尿病患者に必要なインスリン、注射のイメージがあるが、こっちの世界には飲み薬タイプがある。
「このお陰で旅行業界が活性化した部分もあるという、あれですか」
「それです、それ!」
これで注射などを持ち運ばずに旅に出れるということで、業界が盛り上がったのである。
「もちろん緊急時には注射は必要ですから、だとしても楽になったりしますからね」
もちろん、最初っから患者用ではない。
「サメ好きの方々が、この技術を応用できないかと興味を持ってくれて」
最初は自分の体から、中身は健康食品から試していったという。
「見たことありません?サメパッケージの」
「なんかスクワランとかサメ由来じゃないものなのに、ムキムキのサメがパッケージにいる」
「あれ、レッドノーズっていう特
に選ばれしサメなんだけどもね。サンタのみなさんも数多く愛用の品で」
むしろサンタやレッドノーズは、あれを食べているのであの体ができているんじゃないか、蜂でいうならロイヤルゼリーみたいな扱いになってる。

前の土日、KCJの戦闘許可証合格者の受付の前に、合格者のみなさんおめでとうございます、合格者のみなさんにはプロテインを配布しています。
と、ムキムキのサメパッケージの試供品プロテインをプレゼントするブースができていた。
このメーカーはたまにそういうことがある。

「傘目(かさめ)先生ってプロテイン飲むんですか?」
道場で教え子に聞かれたが。
「更新したらもらったんだよ」
「いいですね、これ結構するんですよ」
「じゃあ、あげようか?」
「いいんですか?」
そういって教え子にサンプルをあげた。
「あれですか、傘目先生は自分で飲んでいる奴ってあるからですか?」
だからもらえたと思ってるのだが。
「いや、俺はそういうの飲んでないし」
「えっ…」
「よく食べて、よく寝る、ぐらいかな」
筋肉も才能だとは言うが、それでも苦労してつけようとする生徒にとっては、心に暗い影を落とした。

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