浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

文字の大きさ
532 / 1,093

雨宿りのコーヒーチケット

しおりを挟む
ホラー展開があります。

「でさ…」
野外でキャンプをしてたんだ。
まあ、夏のこんな時期に涼しいところでって、そしたら暗闇からなんかへんな気配してさ。
「どうした?熊でもいたのか?」
「いたら怖いよ」
そんときはそんな話で終わってたんだけども。

別日、監視カメラの映像より…
ノイズが入る、少し荒い画像、暗闇で何かが動いたような気がする。
あっ、やっぱり何かいますね、…サメだ。
河川ザメの音声はないけども、たぶんメの方だな、なんでわかるかって、歩き方、陸上の歩行を一体で行っているし、それにほら、見てごらん、包丁を持ってる。


「というわけで、このキャンプ場は閉鎖となります」
「ふざけんなよ、ここまで来たのに」
「すいません、さすがにサメなので」
「何がサメなんだよ、そんなやつ俺がフカヒレにしてやるよ」
そんな自信を持ってる男さん、そういうこといってるとね…
「おい、どうした?」
「いや、気のせいかな、そこにサメがいたきがしたんだが」
「あ~サメは音もなく山野を歩けますからね」
「熊ぐらい怖いじゃん」
「今、うろついているのは、熊の子供よりちょっと大きいぐらいのサメなので、鳴き声を聞いたら、お前はもう逃げられないってことなんで、頑張って逃げてください」
「おい、怖いこと言うなよ」
そこにドォォォォォンという音。
「なんだよ、雷でも落ちてきたのかよ」
「こんなに晴れているのに?」
「でもさ、でっけぇ音で、こんなの雷でもないと」
「サメですね」
「サメなのかよ」
「怒りを大木にぶつけて、今、こちらを狙おうとしたのをやめたからでしょうね」
「やっぱり俺が見たのはサメ」
「顔見せました?」
「ああ、サメだった」
「尾ビレだったらそのままこっちに来てましたね」
「あんたは怖くないのかよ」
「山なんで、ルールを守らないと危ないんですよ」
「もう、こんなところ来ないから、あっ、そうだ、それだ、そうだから、キャンセルな」
「ちょっと待ってよ」
「知るか、置いていくぞ」
そういって男はまだローンもたくさん残っている車に乗り込み、エンジンをかけた。女に良いところを見せるつもりが、とんだことになった。
その時ドアミラーを覗くと、覗いたときに目が合うように包丁を持ったサメ、後先考えず粗っぽく急発進を車はした。

「あの辺り、ドライブするとサメが追いかけてくることがあるんですよ」
「サメが?」
「走って、包丁を持って、どんどん近づいて、運転席確認すると」

ちがう

「それで追いかけるのを諦めてくるんですよ、県警でもパトロールしてくれるといってるけども、サメですからね」
山の中に無闇に入らないこと。
「キャンプブームには乗りたいんだけども、こればっかりは…」

そんな中、山の恵みを求めて一攫千金を望むよそ者がやってきた。

サメは怒りを思いだし、包丁を振り回す。サメの怒りは958ヘクトパスカル!

「山が嵐に、だからサメは怒らせたらなんねえって」
その山にはサメが住む。
「俺の手が!手が、どっかにいっちまったよ」
「サメがサメが出たぞ!」
「あいつら俺らをみんな殺す気だよ!俺たちみんな信じまうんだよ」
「助けてくれ!!!!!」

低予算サメ映画、優秀賞受賞作。
「サメの山」

「普通に良かった」
「どの映画が来るか、予想は出てたけども、サメの山だとは思わなかったし、普通に怖かったな」
「やっぱり夏はサメ映画ですわ」
シークレット上映会が終わると、観客はシアタールームから出ていくのだが。
グッズ売り場にはサメ兄弟が珍しくいた。
常連たちは、おっ、珍しいじゃんなどと思っていたが。
「これから10分後に強い雨が、
そうですね、一時間ぐらいは降りますので」
「よろしければみなさんこれをどうぞ」
「雨宿りコーヒーチケット、本物始めてみるわ」
どしゃ降りの日に商店街で使えるコーヒーチケットである。
(どしゃ降りってなんでわかるのか、ああ、予報か)
それもそうだが、彼らはサメなので、二匹のサメ肌が艶々してきたら配ってる。

15分後にパラついた雨はすぐにザーザーと糸が見え、バチバチと叩くような音に変わった。


しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

BODY SWAP

廣瀬純七
大衆娯楽
ある日突然に体が入れ替わった純と拓也の話

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...