浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

文字の大きさ
上 下
286 / 908

俺は今日という日を迎えたぞ

しおりを挟む
蘆根から前に疲労の際にどう回復したらいいのかという話をした。
「血行がいいときにマッサージとかですかね」
そこから浜薔薇に行けないときに、どうやって凌ぐかなどと自分で考え始めた。
同僚のように「もう倒れる」からの実際に倒れるを見たら、そんな人生は嫌だと思ったのが本当にでかい。
「そういう人がいたら、マッサージし放題ですね」
「さすがに蘆根さんのような目では見れないよ」
でも疲れて倒れていたら、蘆根さんにいきなりマッサージされるというのは、ありなのではないか。
ファンクラブのジャッジとしては…
「反対票がでないのでこれはありということに」
さすがはファンクラブ、蘆根さんにだったら、いや浜薔薇になら何をされてもいいを時でいくようである。
話を戻す。
「感想がひどくなってきてて」
今使ってるものを変えるかという話になったら。
「市販のこれ、値段一番安いので十分ですよ」
シャンパーの方も使ってるということなので、サンプルもらって、一回の量このぐらい?全部使ったらベトベトにならない?と思ったのだが。
「乾くの早いな」
乾燥していたのもあるだろうが、潤いはすっと浸透していった。
こんな調子で仕事してて、後一日、これが終われば浜薔薇のなんだよに耐え抜き、そのままご褒美に温泉に行った。
しかし、ただの温泉入浴ではない。
蘆根さんのおすすめのセルフケアをしてからにするのだ。
肌を触ると冷たくはない、ふっふっふっ、冷やすなって言われたから、熱を逃がさないように完璧よ!
ブーツもホムセン行ってきた!
ベルトで固定するタイプは履くの楽だな。
日本人特有の足のため、それがないと靴が浮くのである。
それか狭いか。
体を洗った後は、洗ってたボディソープでマッサージをする。
寒くなると部屋の中ではやりにくいと言うと、じゃあ一週間に一度ぐらいはきちんとという話になった。
本当は毎日でもいいんだが…王子はいいよな、毎日蘆根さんにマッサージされてるんだもんな。
そのためにケットシー純毛は王子ことイツモのものは値上がりした。
「前までa5の和牛だったんだが、それよりちょっと高くなったな」
秋の始まりの白、純毛が高値がついたという。
「ちょうど秋に、純毛取引のマーケットが、新年を迎えるから、初競り価格もあってだな」
「珈琲と同じですね」
「珈琲はこれから高いんだろ?」
「もう高いですよ」
傑がいるので、値段が上がってても気づかないことが多い。
「高くなってるもの、暴落してるものの差が激しいですから、今は暴落してるものから選んだりしてます」
きちんと何を買ったのか几帳面につけていたりするので、グラフ表示も一発だよ。
「冬のものも頼みに来るかたはもいますが」
コート一着より安い価格で、一式揃うからこれは頼むしかないでしょ。
「この価格だから揃えばいいかって思うじゃん、違うんだよ、度肝を抜かれるから」
温泉から上がって、着替え、コートやブーツなどを身に付けてから外に出るが、これも浜薔薇チョイスである。
車の中に例年買っていたブーツ。まだ掃けるからと何かあったときのために置いてあるこれと見比べてほしい。
「傑さんのが200円ぐらい高いんだけどもさ、このゴツくて、雨や雪でもモンダイナイ温かさのが来ちゃったんだよね」
厚さが違う、デザインが目を引く、機能性も両立してるわ。
「このメーカーのものを欲しくても買えたものがないから」
くっ、これが傑クオリティか。
「地方だとセールがかからないので、セールになるお店に連絡して、この値段なら買いますって伝えていたりするから、その値段になったら連絡来たりしますね」
男性ものは入荷しても多いかなと思ってもすぐに消える。
女性のものは目の肥えた数人がまとめてガッツリと買っていく感じである。
「女性の場合は家族もいるからでしょうね、老若男女まとめて、とりあえず見せてちょうだいですね」
男性は主に自分のものと、明確に差が出てる。
「今日の予約は?」
「こちらですね、最初のお客さんがもうそろそろ…」
「浜薔薇!(俺は今日という日を迎えたぞ)」
「来ましたね」
「浜薔薇!(お久しぶりです、これはお土産です)」
そういって茸のふりかけセットを持ってきました。
「今日は何にします」
「浜薔薇(そうだね)」
(なんであれで先輩は会話できてるんだろう)
セルフケアと温泉によって、耳が痒くなるほど垢がにじみ出たそうだ。
「浜薔薇!(イヤホンが難しかったから、さすがにその部分はきれいにしたよ)」
「上手にできてますよ」
このお客さんの耳垢は乾燥し、白っぽいのだが、色も黄み、いや黄色で結晶のようにキラリと輝く脂の塊も見受けられた。
ここでカメラセット。
「浜薔薇~(ああなんたる至福)」
セルフケアをすると、疲れすぎの際に急激にかかる体の負担などが減るので、浜薔薇ではこちらもスタッフが教えております。
余計な脂を取り、パサついた部分を潤すと、不思議と心まで晴れやかになっていくものである。
「ではファンクラブの方にデータの送信しますね」
耳掃除の動画を撮影させてくれた会員には、浜薔薇の料金が会員割引になる特典がありますが。
「その動画が優れた場合さらに還元します」
ファンクラブ四つの派閥は本気で自分達がヌフフ出来る動画が増えるために、ここまでやるのであった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

保健室の秘密...

とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。 吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。 吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。 僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。 そんな吉田さんには、ある噂があった。 「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」 それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。

体育教師に目を付けられ、理不尽な体罰を受ける女の子

恩知らずなわんこ
現代文学
入学したばかりの女の子が体育の先生から理不尽な体罰をされてしまうお話です。

催眠術師

廣瀬純一
大衆娯楽
ある男が催眠術にかかって性転換する話

始業式で大胆なパンチラを披露する同級生

サドラ
大衆娯楽
今日から高校二年生!…なのだが、「僕」の視界に新しいクラスメイト、「石田さん」の美し過ぎる太ももが入ってきて…

獣人の里の仕置き小屋

真木
恋愛
ある狼獣人の里には、仕置き小屋というところがある。 獣人は愛情深く、その執着ゆえに伴侶が逃げ出すとき、獣人の夫が伴侶に仕置きをするところだ。 今夜もまた一人、里から出ようとして仕置き小屋に連れられてきた少女がいた。 仕置き小屋にあるものを見て、彼女は……。

人違いで同級生の女子にカンチョーしちゃった男の子の話

かめのこたろう
現代文学
内容は題名の通りです。

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

耳をかりかり。

りー
大衆娯楽
耳かき小説です。 一人称視点。自分で自分に耳かき。

処理中です...