浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

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熊出るから!美味しいから!

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『おやつの時間になりました、(お)さない、(ヤ)ッホー、(つ)まみ食いをしない、お・や・つの精神を忘れずにお願い致します』

「…」
「どうしました?」
「押さないとつまみ食いはわからないでもないが、ヤッホーって…」
「そこに気がついちゃいました?」
押さない(注意)
ヤッホー(感謝)
つまみ食い(注意)
「そんな感じですね、あとつまみ食いで死人が出そうになりました」
「はっはっはっは、また!」
(あの時は大変だったよ)
戦闘職が羊羮で本気で戦いました。
「羊羮はよう噛んで食べないとな」
「はぁ?それがパクパク食べている理由にはならないんですけど!」
不穏な空気。
スッ
それぞれが抜刀、構えようとした時に。
スパン!
「あんたたち、おやつ抜き」
「えっ…」
「喧嘩するならおやつは上げない」
「いや…」
「管理部門に、おやつ永久無し届け出す(今考えたらしい)」
このお姉ちゃん的な仕切りにより、死者は
 出なかった。
 他の戦闘職がその後ぞろぞろと、これは連絡を受けて止めに来た人たちで、その中に東司もいた。
 「おやつで決闘が始まるかと思った」
 「どっちが勝つと思います?」
 「食べ物の恨みがあると、本気になるからな」
 つまみ食いした方はへらへらしているが、恨みを持った方は首を取りに行こうとしている。
 「美味しいのはわかるんですが、何もそこまで」
 波里は言うのだが。
 「戦闘職はだいたい(異世界)帰還者だから、食べ物にはうるさいぞ」
 こっちの世界にいたとき、きちんと家族がいて、ご飯を食べていた人間が、いきなりサバイバル生活を強いられたり。
 「三年に一回しか帰還のチャンスはないとかあるからな」
 「あ~」
 波里も思い当たる節はある。
 「そこまで言われたら、つまみ食いした方が悪いですね」
 「まあ、あとこっちに帰還すると、そこまで戦う時がないからな、あったとしてもいいところDV配偶者とか、ゾンビとか」
 「ゾンビね、本当、最近さらに嫌いになりましたから」
 浄玻璃の瞳、それが彼の能力だが、最近のゾンビは、魔眼の実験、被害者だったらしいので、そこが本当に気にいらないわけだ。
 「蝿の王がいるというなら、こっちは殺虫剤で対処しますよ」
 「そこは衛生班の仕事だから、遭遇しない限りは後日報告だろうな」
 「人工的に魔眼作ろうなんてろくなもんじゃないですよ」
 猫だったらシャー!といったかんじだろう。
 「落ち着け、こういうときカッカッしてもいいことはない」
 「わかってますけどもね」
 「そうそう、支部に新人さん来てるから」
 「ああ、あの話題の」
 大変です、友達と旅行に来て、山奥の旅館に泊まり、夜、肝試ししたら、なんか戻れなくなりました。
 「それでも、巻き込まれてすぐだったから、そこら辺の木材をブンブン素振りして、なんか来たらやっつけてやる!ってやったら」
 ガスン!
 なんかに当たりました。
 ピロリロリーン
 そしてファンファーレが、知ってます?レベルが上がると、ファンファーレって鳴るんですよ!
 「ムードメーカーから見せしめに狙ったら、気配を消したら素人にも倒せるぐらい弱体化するから、そこに一撃だったんですよ」
 一時間以上レベルが上がったとステータス、スキル情報が流れたという。
 「でも戦いかたとか全くわからないから、それでKCJの預かりになったんですよね」
 それで元の世界に戻れるかっていうと、まあ、無理なんでってやつです。
 「災難ですね」
 「そうだな」
 この二人は帰還者なので、巻き込まれないことが幸せだと思っている方である。
 「でもですね、こちらの世界にもいろいろと、大人になってからわかりましたからね」
 特にここでは毎日炊き出しをしているので、それぞれの事情というのと対面することになる。
 本日も衛生班、ヴィーチェの元にそんな話をこぼしに来る人がいる。
 「すいません、こんな話をするのは先生ぐらいしかいなくて」
 「不安になる時は、人間ありますから」
 「さっきのお昼食べました?」
 「カキフライでしたね」
 「そうなんですよ、カキフライで、私、親が再婚してから、ろくなもの食べれてなくてですね、あっ、これはまだジャブです、その時を思い出して、そんな自分が、揚げたてのカキフライを食べれている、それに驚いてて」
 「美味しくていいじゃないですか」
 「そうなんですけどもね、食べてもいいのかなと」
 「そこはKCJですから、みんなに美味しいものを食べてもらえたらなって」
 「それはうれしいな…」
 「そのために山宮さんがあちこちと掛け合ってますからね」
 「えっ?」
 「山宮さん、KCJに来たらすごいからな、今、キノコのシーズンだから、ケットシー連れて山に行きたい!って叫んでいるのを止めているぐらいだから」
 熊出るから、熊出るから、勘弁してくれと止めている。
 「でも美味しい、美味しい、キノコを味噌汁になるか、行かせてくれ!」
 だんだん山宮もKCJに染まってきてるなと整備は騒ぎを見守っているが。
 見てないで止めろよ!と実際止めている管理部の人は思っていた。
 
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