浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

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フィギュアスケート サメシングル エキシビジョン

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フィギュアスケート、サメシングル、エキシビジョン動画ただいま無料公開中。

「予算作れたので、こちらは新規別撮りすることが出来ました、イッキュウも久しぶりの氷上でがんばってくれましたよ」
との公式からのアナウンスがありました。
「それで公開してからの反応なんですが、予想よりもいいですね」
これは言語なく楽しめるプログラムということで、海外から…いやむしろ深海からのアクセスが数多いという。
「まさかの地域=深海」
「そこのお客さんたちを取れたことがやっぱり大きいと思います、でも監督がいっていたスケートのファンの人たちがこれもアリだなって言わせたいっていう目標は達成したんじゃないですかね」
サメに落ちました、サメに落ちるとは思いませんでしたの方々が増え。
「アイドルみたいに手作りのウチワ作ってくるとは思わなかったよ」
それもって映画館に来てくれたのを見たら、監督から挨拶にいきました。
「今までは自分が好きで、これしかないって思っていたけども、愛を知ったね、愛されるってすごいことなんじゃないかと思ったよ」
「何十回も見に来てくれる人がいるらしいので」
今日で何回目の人とかのブログなどは見てしまいます。
お礼と共に、今日のイッキュウ、もしくは監督やスタッフなどの様子も写真と文書をつけてます。
あまりの格好よさにサメに落ちるものありけり(古語)そしてここにも。
あんなん格好良すぎるやろ!
格好良さは同族のサメの毒気を抜きました。
重力に負けて、ベタっとなっている河川ザメおっちゃんを見て、同僚さんたちが。
(今やな)
(そやな)
フィギュアスケートサメシングル(略称サメシン)がヒットしたことで、いろんな映画館でも公開されることになり、おっちゃんが住む街でも始まっております。
しかし、おっちゃんが渋って誘っても行かない姿勢を崩しませんでしたが、このエキシビジョン動画を見て、嫉妬を失った今ならばということで誘うと。
行くか!
すんなり成功しました。
普段は映画館にはサメは入れません、それでもおっちゃんは地元でも顔が知られていることで、前もって映画館の方に連絡をしてokをもらってから行きます。
しかし、サメシンは違います。
おっちゃんの他にもサメのお客さんが来てるということで、ふらっと気軽にサメが行ける映画上映になっておりました。
同僚さん達含めたおっちゃんが見に行った回でも、どこの海から来たのか、サメさんたちがちらほらおります。
そして映画の方はというと。
「良かったな」
「おもろかった」
「おっちゃんもそう思うやろ」
と意見を聞こかと、おっちゃんを見ると、おっちゃんがフリーズしてました。
おっちゃんの視線の先には観客席のサメが何匹も踊っているのが見えます。
「おっちゃん、行くで」
「美味しいもの食べるいうたやん」
あっ、そやったな。
しかし映画館を出たあとも、いつものおっちゃんとは違います、なんというか口数が少ない、いつもならばうるさいぐらいなのに。
(あかん、せっかく毒気抜けて、楽しい気分になるはずが台無し)
「おっちゃん、どうしたの」
いや、あいつ、ほんまにモテるなって思って。
「あいつ?」
イッキュウ!
「そりゃあ、スターだからじゃないの?」
「おっちゃんにはおっちゃんのいいところがあるよ」
「そうそう」
ありがとう、でもな、おっちゃんな、ちやほやされたい! 
「はっ?」
それにはさすがに呆れたようです。
あのな、あのな、さっきな、映画館で踊っていたサメいたって話あるやろ? 
「結構いたな」
「10匹ぐらいは踊っていたんじゃないか?」
あれは求愛の躍りや。
「サメって求愛のダンスするんかい」
「ダチョウみたいやな」
「けど、目移りせんかった、なんかあっちこっちでダンスが上手くて」
ダンス上手から求愛されるっちゅうことは、モテモテよ!
あ~今日は美味しい干瓢巻きが食べたい。
「それはお土産にしぃ!」
「しっかし、大雨の予報は出てたけども、はずれて良かったよな」
この間もしかしたら…の予報が出てましたが、はずれてくれました。
「冠水したらおっちゃん忙しいからな」
あまりにも水深が浅いと、ゴムボートが穴が空いてしまったりするので、この地域ではそんな最中救助者がどこにいるのか探すのに、おっちゃんが去年から活躍することになりました。
「あれこそ、動画で見たら驚くよな」
ペンギンのように水上をシュババババと滑るおっちゃんは一見の価値がある。
「マサトくんみたいに、おっちゃんと救助活動するために浄水センターの試験受けて受かりました、乗サメの補欠も受かったしな」
「誰が考えたんやろな、乗サメ(読み方じょうさめ)」
それこそ、軍が河川ザメの活用として、河川ザメに乗って、敵地の川を遡るという計画を立ててました。
「まあ、大雨とかそういうのは予報が出ているから、そこまで急におっちゃんを災害対策本部につれてきてくださいっていうのはないとは思うけども」
緊急時、車両がハイドロプレーニングなどの危険性が高くなるので、そのマサトくんはおっちゃんに乗って災害本部にすみやかにつれていくことになる。これが乗サメの補欠。
「そこから冠水した中を人が乗って、ここに何人避難者がいるかとか、先発で調べて情報を渡す人たちも試験で二人か、いるんだもんな」
乗り心地は悪くないが、スピードをあげると振り落とされるので、本試験に合格しているのは馬術を長らくやっていた人と、元レーサーだった二名である。
「おっちゃんは水上を滑っているとき、こっからここまではおっちゃんだけでもいいけども、距離があったり、報告したりするなら誰かいないとへたるしな」
それでも冷たい泥水の水上をすごいスピードで出せるわ、もしぶつりかりそうになっても。
あらよ!
そんな掛け声と共に、おっちゃんが飛んで避けてくれたりするので。
「雨の中だとドローン使えないから、使えるまでの間の、素早い救助が求められるときは本当に助かってます」
そしてその認定式が今年になってから行われ、そこでおっちゃんの本名わかる。
「イサリ・バース殿、貴殿を…」
えっ、おっちゃんのBって、バースなの?
「よっ!おっちゃん、助っ人としては最高の名前やな」
「いえ、意味はそちらではなく、船などの停泊所の意味ですね」
この水族館はイサリがこれから生きていくけども、寂しかったらここは停泊所みたいなもんで、自分の故郷は他にあると思ってくれるかな。
だから彼の名前はイサリ・B。
でもな、飼育員さんのことだから、狙ってつけたと思うよ。
バン!って口で言って、おっちゃん撃った人でもあるから、たぶんそうかな。



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