浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

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三匹がいい顔をしているエコバッグ

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「これは分けた方がいいな…お時間はありますか?」
めっちゃ疲れているんですっていうお客さんが来たのだが、一気にやると体に負担になるので何日かに分けるか、一日でやるとしても休憩挟みながら夜までという形を提案する。
「時間はとってきているので、本日中にできるのならば本日中にお願いします」
「わかりました」
前まではこの手のお客さんはマッサージ用の仮眠室にて過ごしてもらったが。
「はいはい、アパートですね」
今はKCJ所有のカルボンアパートの一室を貸してもらった上。
「それではアレルギーの有無を聞かせていただいて、お食事もこちらで」
ここまで来ると、えっ?いいの?という顔をされる、そしてお高いのでは?と不安そうな表情を浮かべると。
「浜薔薇さんとは提携してますから、それにこれ炊き出しの延長ですからね」
駐車場には今日も炊き出しのために人が並び、野外でわいわい食事をしている、今日はロールキャベツのトマトスープを出しているらしく。
(これはお腹が空く)
「ではお部屋にご案内いたします、お風呂なども使用してかまいません、蘆根さんからの連絡が来るまでごゆっくりお過ごしください」
個室がアパート一室!と驚くが、この部屋を取得する前。
この部屋、この物件は民泊目的で購入されていたのだが、蔓延地域からの人の往来を防ぐこと、その方針が伝えられてから、遠方にお住まいの所有者は焦り、売りに走った。
しかしこの辺というのは、空き家は多いが宿泊施設がない、それを理由にオーナーは買ったのだが、住居として売りに出すには買い手は見つからず、またこの物件以外にも処分しなければならないということで、とんでもない値段をつけた。
そこを浜薔薇の裏に住んでいる、今はアワビ音楽の先駆者として名前を馳せているカルボン、その姉がクリエイターやるなら、土台をしっかりしなさいといい。
購入したのだが、KCJから賃貸したいという話があった。物件は購入を考えていた部分はあったが、ご近所さんならそちらが所有した方がいいことや、不慣れな大家がわたわたしているのを見て。
「ええっとですね…」
管理部門から一人先生を出してくれた。
「もしよければ家電とかも整備から出しますから」
当時家電やクロスの張り替えなどがついてこの家賃ということで、見る人が見たら心踊る物件だった。
そして今はそこに炊きだしと、入居者のため山宮惣菜が用意されることになったので。
「この家賃で入居出来ているのがまずおかしいから」
どんだん価値が上がっていくから。
「引っ越ししたくない」
転勤にて引っ越しする入居者は泣いた。
「部屋はやっぱり争奪戦になったりしました」
それでも先着で、カルボンアパートとは知らずに探していた人が入りました。
あの方は時間をかけていい部屋はないかと探していた人だった。
「不動産屋さんに毎回珈琲とか持って、物件の話とか聞きに行ってたりした人ですね、た ぶんあの人、そのうち大家業とかできるんしゃないかな」
そのぐらいこの辺の地理やら買い物事情に詳しい。
「すんごい買い物上手なんですよ」
山宮さんに、ここのトマト農家知ってる?うまくて安いよと、知られざる美味しいものを教えてくれる人でもあった。
このように、KCJは浜薔薇を支援する体制になっている、支援すると支援した以上の良い効果を周囲に産み出す計算をはじいてた。
ただこれは浜薔薇出張所だからと言える。
「ここに来ると、他の支部の奴等からも言われたわ」
例えば…
「許可がおりないんだよ」
「こっちはいいけどもあれはダメって指摘されるんだよ」
「品物だけよこせって言われてね、あそことはもうやっていけないよ」
などそれぞれ問題が山積みのようだ。

『ここは浜薔薇の耳掃除です』

浜薔薇にて河童山さんが作ったエコバックができました。
「これ、配布の食料をいれるやつですね」
「ふ~ん、肩にかけれるやつか」
そういって蘆根が肩にかける。
「二日ぶんぐらいですかね、食料入るの、だから丈夫にしてもらいましたが」
そこに…
ヒョコ
ケットシー(イツモ)が一匹入った。
するとヒョコっと耳が動いたのが、イツモの戦友、ビタンとニヤリ。
ヒョイ!
ヒョイ!
二匹追加になりました。
「さすがに重いな」
三匹がいい顔をしているエコバッグ。
「ハッ、波里」
「わかりました」
ここで急いで写真を撮影する。
「後でレコーダーと防犯カメラもチェック、今のがきちんと映っているかもしれない」
ケットシーに気をとられて、写真などが撮影までに手が回らない状態に、今はなっているようだ。
「後、単純に私は下手なんですよね」
だろう。
この話をしている最中でも。
蘆根がエコバックをおろして、ケットシー(一匹目)を出そうとして、出して、二匹目持ち上げたら、一匹目がまた入ってきて、二匹目出したあとに、しょうがねえなと一匹目を出そうとすると、三匹目が悲しい顔をして、だから三匹目を持ち上げる。
すると二匹目入ってくるなんて、そんなおもしろいことを横で起きているのに、そっち見ないで話をしては、撮れるものも撮れるわけがない。
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