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人生に怖いものがない勇者
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炊き出しを山宮がほぼ準備するようになったので、ボランティアの方の都合がつかなくても、お客さんが配膳を手伝ってなんとかなるようになった。
「予算が前よりあるということはいいことだし、ほぼ食材の調達は私がしなくてもいいから、調理に集中できる」
小躍りしていたら。
「山宮さん、食材のサンプル…」
職員が持ってきたところで、山宮は何事もなかったかのように。
「おお、ありがとう」
なんて言った。
食材のサンプルは今まで使ったことがない、または取引してない生産者さんのものである。
「珈琲もこれなんですが」
さらっと出したがスペシャリティ珈琲。
(珈琲全体の五%にあたる豆来たよ)
「これはさすがにみなさんの分はないから、浜薔薇にケータリングかなと」
俺たちのことも忘れないでねby出張所。
こここ厨房設備は古くてもかなりいいものなので。
「いいものすぎて、試して使うのは抵抗があるかも」
「整備部門呼びましょ」
整備部門が整備していたけども、大丈夫、料理教室も開かれるところだよ、魔改造は絶対すんなよ、やったら外部の整備を呼ぶといったら、自分達のこだわり、美学が通せなくなるとおとなしくなった。
「珈琲はね、昔考えたことがあるんですよ、美味しい珈琲を出す喫茶店とかカフェっていいなと」
それが脆くも崩れたのは予算である。
「珈琲の機器は高い」
「そうですね、よく壊れるって整備も言ってましたからね」
「あっ、そうなんですか?」
「うちは自前なのですが、管理部門に言われて、もしも外部に頼んだ場合のかかった金額について計算した書類も作りましたし」
「30万以上かかりますよね」
「えっ、17万とかでしたけども」
「えっ?」
「えっ?」
「国内の機器ですか?」
「いえ、海外の」
「いやいや、海外のなんて、気温によっても調子悪くなるんですよ」
「浜薔薇の出張所のマシーン見たことあります?」
「ああいうのです、海外のって」
「あのメーカーさんのです」
「逆に17万でよく済ませられるかと」
「整備はがんばったんだ、がんばったけども、17万になってしまったんだと、私はそこまで詳しくはないんですが」
「17万は格安ですって、おそらく修理費一覧でその値段つけていたら、整備部門に日本のあちらこちらから依頼が来ますよ」
「そしたら整備出張だ!ってかけ出していきますね」
目に見えるようである。
「キッチンカーの定期的なメンテナンスやトラブルなんかも整備部門が見ているからこそ、こういうことが出来るんですよ」
整備部門は腕がいいから、カーメーカーから転職しませんか?などの話は来るが。
「昔はお金が良かったから転職したやつがいたんだけどもな」
管理部門はうるさいが基本的には好きにやらせてもらえるし。
「この間、ブラシシート発明されたじゃないですか、あれね、もっと取れないないかなって、ブラシを改良してみました」
ブラシにシートをつけると、帯電し、ゴミなどの異物をとります。
「大きいものは帯電だけじゃダメなので、それこせシートも改良しました、これで、少し引っ張られたらそれで最後絡み付かれて、後は逃げられない」
最後はサスペンスホラー風だった。
こういう方々がKCJの整備です。
『ここは浜薔薇の耳掃除です』
「シャンプーは何にしますか?」
お母さんと一緒に来た女の子に聞くと。
ときめきイチゴの素敵なファンタジーとレモンのミラクルくるんくるんパワーのことである。
「ときめきイチゴの素敵なファンタジーっていうのと、レモンのミラクルくるんくるんパワーの二つがあるんだけども」
傑はその名前を言わないでいたが、蘆根が代わりにいった。
「う~ん」
5歳のレディは考えた。
「ときめきイチゴの素敵なファンタジーで」
この時しっかり振りをつけた。
「確かにレモンのミラクルくるんくるんパワーも気になるんだけども…今日の占いでは、ときめきイチゴに素敵な出会いがあると言ってたから、きっとこれかなと」
この時5歳のレディが考えた振り付けが、なんでか浜薔薇の熱烈なファンであるS席のお客さんにも伝わり。
「蘆根さん、シャンプーはレモンのミラクルくるんくるんパワーにしてね」
「明日のためにときめきイチゴのファンタジーに力を借りたい」
注文する際に振り付きで行われた。
S席のお客さんは今日もキテいる、こう…人生に怖いものがない勇者である。
実際に5歳のレディからS席のお客さん達は習ったようだ、これで。
「先生には可愛く決めるようにと言われてます、それでは蘆根さん、お手数ですが、私のシャンプーは」
レモンのミラクルくるんくるんパワー!
「でお願いします」
「お、おう」
予想以上のスピードでこのシャンプーなどが売れている。
(品切になったらどうするんだろう)
がっかりする?とんでもない、また新しい振り付けで注文すればいいだけさ。
「これからあのラインの新製品が出るんですけども、ハロー!サマーキャラメルバケーションです。でもまだうちで入れるかは予算次第ですね」
みんなで通うから入荷しよう、入荷するって決まったら、みんなで一回集まって振り付けの確認するから、予定あけておくんだぞ。
「予算が前よりあるということはいいことだし、ほぼ食材の調達は私がしなくてもいいから、調理に集中できる」
小躍りしていたら。
「山宮さん、食材のサンプル…」
職員が持ってきたところで、山宮は何事もなかったかのように。
「おお、ありがとう」
なんて言った。
食材のサンプルは今まで使ったことがない、または取引してない生産者さんのものである。
「珈琲もこれなんですが」
さらっと出したがスペシャリティ珈琲。
(珈琲全体の五%にあたる豆来たよ)
「これはさすがにみなさんの分はないから、浜薔薇にケータリングかなと」
俺たちのことも忘れないでねby出張所。
こここ厨房設備は古くてもかなりいいものなので。
「いいものすぎて、試して使うのは抵抗があるかも」
「整備部門呼びましょ」
整備部門が整備していたけども、大丈夫、料理教室も開かれるところだよ、魔改造は絶対すんなよ、やったら外部の整備を呼ぶといったら、自分達のこだわり、美学が通せなくなるとおとなしくなった。
「珈琲はね、昔考えたことがあるんですよ、美味しい珈琲を出す喫茶店とかカフェっていいなと」
それが脆くも崩れたのは予算である。
「珈琲の機器は高い」
「そうですね、よく壊れるって整備も言ってましたからね」
「あっ、そうなんですか?」
「うちは自前なのですが、管理部門に言われて、もしも外部に頼んだ場合のかかった金額について計算した書類も作りましたし」
「30万以上かかりますよね」
「えっ、17万とかでしたけども」
「えっ?」
「えっ?」
「国内の機器ですか?」
「いえ、海外の」
「いやいや、海外のなんて、気温によっても調子悪くなるんですよ」
「浜薔薇の出張所のマシーン見たことあります?」
「ああいうのです、海外のって」
「あのメーカーさんのです」
「逆に17万でよく済ませられるかと」
「整備はがんばったんだ、がんばったけども、17万になってしまったんだと、私はそこまで詳しくはないんですが」
「17万は格安ですって、おそらく修理費一覧でその値段つけていたら、整備部門に日本のあちらこちらから依頼が来ますよ」
「そしたら整備出張だ!ってかけ出していきますね」
目に見えるようである。
「キッチンカーの定期的なメンテナンスやトラブルなんかも整備部門が見ているからこそ、こういうことが出来るんですよ」
整備部門は腕がいいから、カーメーカーから転職しませんか?などの話は来るが。
「昔はお金が良かったから転職したやつがいたんだけどもな」
管理部門はうるさいが基本的には好きにやらせてもらえるし。
「この間、ブラシシート発明されたじゃないですか、あれね、もっと取れないないかなって、ブラシを改良してみました」
ブラシにシートをつけると、帯電し、ゴミなどの異物をとります。
「大きいものは帯電だけじゃダメなので、それこせシートも改良しました、これで、少し引っ張られたらそれで最後絡み付かれて、後は逃げられない」
最後はサスペンスホラー風だった。
こういう方々がKCJの整備です。
『ここは浜薔薇の耳掃除です』
「シャンプーは何にしますか?」
お母さんと一緒に来た女の子に聞くと。
ときめきイチゴの素敵なファンタジーとレモンのミラクルくるんくるんパワーのことである。
「ときめきイチゴの素敵なファンタジーっていうのと、レモンのミラクルくるんくるんパワーの二つがあるんだけども」
傑はその名前を言わないでいたが、蘆根が代わりにいった。
「う~ん」
5歳のレディは考えた。
「ときめきイチゴの素敵なファンタジーで」
この時しっかり振りをつけた。
「確かにレモンのミラクルくるんくるんパワーも気になるんだけども…今日の占いでは、ときめきイチゴに素敵な出会いがあると言ってたから、きっとこれかなと」
この時5歳のレディが考えた振り付けが、なんでか浜薔薇の熱烈なファンであるS席のお客さんにも伝わり。
「蘆根さん、シャンプーはレモンのミラクルくるんくるんパワーにしてね」
「明日のためにときめきイチゴのファンタジーに力を借りたい」
注文する際に振り付きで行われた。
S席のお客さんは今日もキテいる、こう…人生に怖いものがない勇者である。
実際に5歳のレディからS席のお客さん達は習ったようだ、これで。
「先生には可愛く決めるようにと言われてます、それでは蘆根さん、お手数ですが、私のシャンプーは」
レモンのミラクルくるんくるんパワー!
「でお願いします」
「お、おう」
予想以上のスピードでこのシャンプーなどが売れている。
(品切になったらどうするんだろう)
がっかりする?とんでもない、また新しい振り付けで注文すればいいだけさ。
「これからあのラインの新製品が出るんですけども、ハロー!サマーキャラメルバケーションです。でもまだうちで入れるかは予算次第ですね」
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