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聞き返すだろ?
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「正直、フェカリスの散歩で助かってる」
「俺もだ」
尾花はフェカリスを、俺もだといった永島はイツモをもふるお仕事をしてます。
最近はこっちは働く気まんまんですよ!という顔をしていると、KCJの物資を小分けにする作業や、浜薔薇の窓を掃除も頼まれたりしているにで、通常と同じ水準をキープ。
「優しいですね」
そうオシャレ番頭こと、傑はいうのだが。
「若いうちしかできないこともあるし、俺らの時もまあ、いいとは言えないけども、今よりはまだ食えた部分があるし」
蘆根はこういう方針である。
「KCJもバイトを振ってくれるとは思わなかったけども」
「あそこは人手不足なイメージが、門戸も広いから、人が集まってもおかしくないんじゃ」
採用も大量にしているけども、異世界に片足突っ込んだ人生を送りたい人ってそういないものだよ。
「ああいうのは見てるだけぐらいがちょうどいいと言いますよ」
ほら、先祖がさ迷える賢者の波里もそういっているし。
「生きるか、死ぬかだと、じゃあ、こっちにしますって選んでくれるもんなんだがな」
子供の時に異世界にこんにちはした東司もそういう。
「戻ってきたら、失踪扱いになっていたし、家族もいなかったからな」
「今の名前は新しくつけたものですもんね」
「本来の名前よりこっちの名前のほうが長いから、こっちを選んだけども」
そしてKCJの職員になったことで、家族の墓などを用意できた。
「お優しいことで」
「このぐらいしか出来ないし、異世界言ってたという経歴で、KCJ勤務決まったようなもんだしな」
あれ、今日はこれから暇?
「だってあなたは戦闘訓練しなくてもいいし」
「向こうだと、夜もゆっくり眠れないし」
寝ていると、番犬が遠吠えして教えてくれたりするから、そうなると、みんなで武器片手に対処しに行きます。
「だからこっちに来てから、時間がな、余って」
そこに茶という趣味が入ったことで、うまい具合に埋まっていった。
「あと、俺の家族も茶を習っていたらしいから」
祖母が茶道を習っていて、その友達が東司を見たときに、私の友人のお孫さんがね…と話し出した。途中でそれは自分のことだと気づいたが、できるだけ表情を崩さないようにするのに精一杯だった。
「今日はどうします?」
「シャンプーと髭剃りしてくれる?」
「わかりました」
「あっ、耳掃除もお願いね」
土日になるとこういうタイプの注文が増える。
理由としては週に一度の休みに、ごっそり綺麗にしたいというのと、お客さんが他にいるから、これだと予約をいれてもらいやすいのである。
「天国への片道切符はそれこそ、三人ともこっちに合わせて待ってもらわなきゃいけないから、それは悪いわけさ」
その分お金を払うのもいいだろうが。
「違うんだな!やっぱりさ、みんなに知ってもらいたいんだよ、浜薔薇っていうすげぇ店があるんだぞ」
「うれしいですね、それ」
肌が乾燥していたので、髭を剃る前に潤いクリームマッサージをする。
「えっ?そんなに乾燥してた?」
「してますね、それこそ、目元すごいですよ、がっさがさ、クリームの試供品差し上げますから、それが無くなるまでつけてください」
「それでダメなら?」
「皮膚科かな」
「蘆根さんって、そういうのもよく知ってるよね」
「そうですかね」
「ほら、この間傑くんのところにきた学生さんが」
プレゼントを、後、この辺で歯医者知りません?
「それですぐに連絡とったりしていたじゃない」
「だって困っているでしょ?」
「それがさ、蘆根さんな怖いところだよ、世話焼きというか」
「そうかな?俺はあんまりそういう感じはしないんがね、むしろ先生たちに世話を焼いてもらっているから、そこでそういうことをやらなくちゃいけないんだなってやっているだけなので」
何しろ蘆根が習いにいった教師陣、腕はいいが、跡継ぎいないタイプだったので、蘆根が習いにきたときも遊びだろうと最初は思っていたが、自分達が若い頃を思い出させるような情熱をもって覚えに来るので。
「お前のためならなんでもしてやる!」
と一部の教師からは言われているぐらい。
(そこまではな)
そして断りかた、その態度も教師達から百点といえる。
「○○さん」
「なんですか?」
「本名ばれるのが困っているようですが、やはりないと変にですから」
「そっか…じゃあどうしようかな、なんかいいアイディアあります?」
「私のネーミングセンスはあてにしないほうがいいですよ」
「でも言われるとすぐには思い付かないですよ」
「困りましたね」
その時夜空を見た。
「じゃあ、熊追とかはどうです?」
「ああ、いいんじゃない?どこから思い付いたんです?」
「あの星ですよ、意味が熊を追う星だからです」
「それじゃ、熊追でお願いします」
もしも今の時期、春でなかったら焼焦さんだったかもしれないし、日本でなかったらケンタウロス足さんという名前がついていたことだろう。
「ケンタウロス足さん?」
「えっ?いい名前でしょ?」
熊追が決まった後に、他の候補にケンタウロス足さんもいいと思うんですけど、が来たら、耳を疑い、聞き返すだろ?
「俺もだ」
尾花はフェカリスを、俺もだといった永島はイツモをもふるお仕事をしてます。
最近はこっちは働く気まんまんですよ!という顔をしていると、KCJの物資を小分けにする作業や、浜薔薇の窓を掃除も頼まれたりしているにで、通常と同じ水準をキープ。
「優しいですね」
そうオシャレ番頭こと、傑はいうのだが。
「若いうちしかできないこともあるし、俺らの時もまあ、いいとは言えないけども、今よりはまだ食えた部分があるし」
蘆根はこういう方針である。
「KCJもバイトを振ってくれるとは思わなかったけども」
「あそこは人手不足なイメージが、門戸も広いから、人が集まってもおかしくないんじゃ」
採用も大量にしているけども、異世界に片足突っ込んだ人生を送りたい人ってそういないものだよ。
「ああいうのは見てるだけぐらいがちょうどいいと言いますよ」
ほら、先祖がさ迷える賢者の波里もそういっているし。
「生きるか、死ぬかだと、じゃあ、こっちにしますって選んでくれるもんなんだがな」
子供の時に異世界にこんにちはした東司もそういう。
「戻ってきたら、失踪扱いになっていたし、家族もいなかったからな」
「今の名前は新しくつけたものですもんね」
「本来の名前よりこっちの名前のほうが長いから、こっちを選んだけども」
そしてKCJの職員になったことで、家族の墓などを用意できた。
「お優しいことで」
「このぐらいしか出来ないし、異世界言ってたという経歴で、KCJ勤務決まったようなもんだしな」
あれ、今日はこれから暇?
「だってあなたは戦闘訓練しなくてもいいし」
「向こうだと、夜もゆっくり眠れないし」
寝ていると、番犬が遠吠えして教えてくれたりするから、そうなると、みんなで武器片手に対処しに行きます。
「だからこっちに来てから、時間がな、余って」
そこに茶という趣味が入ったことで、うまい具合に埋まっていった。
「あと、俺の家族も茶を習っていたらしいから」
祖母が茶道を習っていて、その友達が東司を見たときに、私の友人のお孫さんがね…と話し出した。途中でそれは自分のことだと気づいたが、できるだけ表情を崩さないようにするのに精一杯だった。
「今日はどうします?」
「シャンプーと髭剃りしてくれる?」
「わかりました」
「あっ、耳掃除もお願いね」
土日になるとこういうタイプの注文が増える。
理由としては週に一度の休みに、ごっそり綺麗にしたいというのと、お客さんが他にいるから、これだと予約をいれてもらいやすいのである。
「天国への片道切符はそれこそ、三人ともこっちに合わせて待ってもらわなきゃいけないから、それは悪いわけさ」
その分お金を払うのもいいだろうが。
「違うんだな!やっぱりさ、みんなに知ってもらいたいんだよ、浜薔薇っていうすげぇ店があるんだぞ」
「うれしいですね、それ」
肌が乾燥していたので、髭を剃る前に潤いクリームマッサージをする。
「えっ?そんなに乾燥してた?」
「してますね、それこそ、目元すごいですよ、がっさがさ、クリームの試供品差し上げますから、それが無くなるまでつけてください」
「それでダメなら?」
「皮膚科かな」
「蘆根さんって、そういうのもよく知ってるよね」
「そうですかね」
「ほら、この間傑くんのところにきた学生さんが」
プレゼントを、後、この辺で歯医者知りません?
「それですぐに連絡とったりしていたじゃない」
「だって困っているでしょ?」
「それがさ、蘆根さんな怖いところだよ、世話焼きというか」
「そうかな?俺はあんまりそういう感じはしないんがね、むしろ先生たちに世話を焼いてもらっているから、そこでそういうことをやらなくちゃいけないんだなってやっているだけなので」
何しろ蘆根が習いにいった教師陣、腕はいいが、跡継ぎいないタイプだったので、蘆根が習いにきたときも遊びだろうと最初は思っていたが、自分達が若い頃を思い出させるような情熱をもって覚えに来るので。
「お前のためならなんでもしてやる!」
と一部の教師からは言われているぐらい。
(そこまではな)
そして断りかた、その態度も教師達から百点といえる。
「○○さん」
「なんですか?」
「本名ばれるのが困っているようですが、やはりないと変にですから」
「そっか…じゃあどうしようかな、なんかいいアイディアあります?」
「私のネーミングセンスはあてにしないほうがいいですよ」
「でも言われるとすぐには思い付かないですよ」
「困りましたね」
その時夜空を見た。
「じゃあ、熊追とかはどうです?」
「ああ、いいんじゃない?どこから思い付いたんです?」
「あの星ですよ、意味が熊を追う星だからです」
「それじゃ、熊追でお願いします」
もしも今の時期、春でなかったら焼焦さんだったかもしれないし、日本でなかったらケンタウロス足さんという名前がついていたことだろう。
「ケンタウロス足さん?」
「えっ?いい名前でしょ?」
熊追が決まった後に、他の候補にケンタウロス足さんもいいと思うんですけど、が来たら、耳を疑い、聞き返すだろ?
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