浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時自若

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ドワーフ訛り

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歯磨きシートは使いなれないと大変なのですが。
「歯の間にブラシや糸で慣れていると楽なんだがな」
場所が場所なので、無理はしないように。
「一般の会社に勤める知り合いなんかは、虫歯だらけになりましたね、あれはもう」
ため息をつきながら波里がいうので、本当にひどいようだ。
「ＫＣＪでは医療機関とも連携しているんで、そこでいいなら、そこを勧めるんだがな」
「勧めて、ほぼ奥歯がみんなっていう」
「そこまてま行くとな」
地方に赴任することになるので、職員が必要なものをキープしているから、ＫＣＪは強い。
「戦闘職だと信用できる医師にしかかかりたくないしな」
「それは、みんなそうでしょ」
ただ地方だと環境的に休めないこともあるので、医師が集まらないということがありますが…
「そこは異世界とも交流があるＫＣＪですから」
こちらの世界の医師がこの条件で働きたいを優先にして。
「他の時間を異世界の医師が埋めていますからね」
異世界の人間を診察できる医師というのは少ないというか、必要なのだが職がなかったりするので、このタイプの仕事はありがたい。
「ＫＣ、異世界の資金とか結構蓄えてますからね」
だが、そのお金は他の地域では使えないことが多くて困っている。
「地球はそういう意味では便利だぞ、両替が可能なんだし、手数料はとられるが、それでも使えないよりはいい」
そのお金の有効活用ではないが、それで仕事の発注という形に落ち着いていった。
「その中に医療技術を持っている人っていうのがいまして」
医療技術を取得出来るぐらいなので、その他の能力も秀でて、こちらの言語をある程度以上に理解をした、そこで生活に困っている彼は持ちかけた。
「そちらの世界でも私の技術は生きるのではないでしょうか？」
魔法も霊薬もある世界であるが、交流を持とう、こちら側と上手くやってこうというタイプは本当に少なく。
「いや、いいけどもさ、いいの？本当に」
「こっちの状況見ただろう？」
雨風はしのげるがボロボロの建物ばかり。
「清潔な水の分でも働きたい」
その水のおかげで彼は戦禍から逃れたあとも生き延びれたといってもいい。
「水ぐらいいいのに」
「あれはこっちで買ったら高いの！」
彼の名前はアルマク、戦場になる前にここは危ないと準備を始め。
「もちろんあいつらはヤバいって、近所のやつらには言ったんだけどもさ、聞き入れてもらえなくて」
その途中に他にもここは危ないと離れる人たちがいたので、その人たちと共に逃げた。
「でもさ、戦場っていうのを甘く見てたわ」
このぐらいで大丈夫だろうという素人備えは、確かに多少はもちはしたが、それでもというやつだ。
「あんたらが来てくれなかったら、危なかったわ」
ＫＣの職員達が来たのは救援ではなく、それこそたまたまである。
「こっちにも影響したらどうなるかわからないってことで、様子を見に来たら、隠れ住んでいる人たちが、こっちの同行者と知り合いがいたんで、顔をだしてくれた、これでいなかったら、この人たちは隠れ住んだままだったよ」
その年の秋は不作なので、おそらく冬前に全員死んでいたのではないかと。
「結構大きな集落だったけども、生き残った人数に驚いたよ」
ＫＣの職員が医療チーム呼んだりいたしました。
「この時の医療チームは、異世界班だったから、今はその班は解散しているんだよね」
異世界班、特に活動の場所を定めず、必要とあれば出動する。
「今は各地の支部の連携施設にいたりしますね」
そして異世界医療側のサポートとしての四期生なのが、アルマク、現地採用組である。
「地球、日本とは時差が逆だったりするから、日本の時間外や夜間の時間帯に医療技術者が集まりやすいんだよね」
ＫＣ系の職員はその時差を利用している。
「これもＫＣＪがお金の運用強いからなんですよね」
ＫＣＪのどこかにいるという資金担当は、こうしている間にも資金を増やすために面白半分でやっています。
「不謹慎に見えますが、面白半分ぐらいじゃないと精神的に続かなくなるのがわかったので、面白半分でやってもらっています」
そこでペラリとＫＣＪの公式資料を見せる。
「ええっとうちの担当者はすごくてですね、最低でも10倍という増やしかたをしております」
「どこまで増やす気なんだ」
「さあ、それはみなさんと話していかないと私には何ともなんですが」
ただお金はあってもそれを使うとなると申請がガッチガチになります。
「それこそ管理が調査を、そこもそちらの担当でなければどこに調査員が潜んでいるかわかりませんからね」
能力的には波里はそっちっぽいが。
「ただでさえ勘違いされるものな」
「そうなんですよね、管理部門ですか？って」
正式には波里は一般職扱いです。
「何回も言いますが、この辺平和なので」
波里浄はこっちの世界生まれ、異世界放浪育ち、その後戦闘訓練は受けている、調査の能力はあるが、それでＫＣＪに入ってすぐに一般職の資格を取っているので一般職。
東司燭は巻き込まれ異世界転移、子供の頃にいなくなって、こちらの世界では失踪扱い、家族も失意の中でお亡くなりになっている。
「東司さんって英語出来るんですか？」
尾花から聞かれる。
「出来るけども、方言がすごくてな、習うのはおすすめしない」
アクセントがドワーフ訛りの英語を話す。
「尾花くん、真面目に教材で勉強してください」
波里にそういわれたが、尾花は不満のようだ。

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