浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

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KCJでは新しい職員を募集しています

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KCJの職員は地方ほど、できる人達が配属されるという。
「どういうものなのか、そういう情報を得なければなりませんし」
またケットシーがいなくなった地域でも、KCJの支部は残り続けたりもするので。
「そうなると、ケットシーの登録とかそういうのよりも社会問題解決なんかに力を入れていくってことでしょうか」
支部の責任者の元に職員や地域の人からの情報が一度集められて、責任者が優先順位をつけてから、職員の前で発表し、もっといい方法があればそれに変更して話を進めるといった形である。
「イツモ様は穏和な方なので、そういう意味では今大変な人たちに支援する余力が他のところよりあるかもしれません」
穏和じゃないケットシーとかいるよ。
「この間、逃亡したというか、逃亡の常習の方がいます」
どんなに屋内から出ないようにしても、イリュージョンかまします。
「それで見つかるとき、大騒ぎするような場所で見つかるのですよ」
地震でビックリして、地盤緩いところに逃げる。
「人間が歩くと、一歩進んだだけで、恐怖を感じるぐらい緩いところですから」
「今年はまだ二回だから」
「どんだけ逃亡しているんですか」

チョキチョキ
ハサミの音がする。
蘆根のハサミは何種類かある、重心が違うハサミを使うことで、手の負担を減らしているのである。
「蘆根さん」
「なんです?」
「お久しぶりがこんなことになってしまって」
ここはKCJが借りている、浜薔薇駐車場隣のアパート、その一室である。
「人生色々ありますし」
そこで済ませる。
「そ、そうですね」
「まあ、トラブルは解決した方がいいわけだし…俺は本当にこういうときの言葉をかけるの苦手だなって思います」
「でもびっくりしましたよ、浜薔薇でこういうことをしているなんて」
「それもたまたまですかね、浜薔薇のおかみさんとか倒れて、その時店閉めるってタモツ先生頑固に決めちゃってて、押し掛け弟子したら、隣の駐車場って、前は民家で、そこ引っ越すことになったんですよ、猫飼ってて、今俺のところにいるイツモの両親いて、父猫がいきなり子猫のイツモもくわえてきました」
それで猫か?困ったなと思っていたら。
「猫じゃありません、ケットシーです!ってKCJの職員がやってきたんですよ、今の所長さんかな、たまにシェービング頼まれたりしますけども」
男はダンディーでなければならないの!だからシェービングは必須なの!
「この子はケットシーです、長生きしますとか言われて、仕事としてはアレルギーあるお客さんいるかもしれないのですがって話したら、ケットシーは猫のアレルギー起きませんって、まあ、それならと、ケットシーははじめてだから、一年ぐらい育児を手伝ってもらいました」
イツモの両親と姉妹は引っ越し、現在は両親は天国へ、姉妹も新しい家庭に迎えられている。
「こういった社会問題の支援については、ニュースなんかこう流しているじゃないですか、仕事中なんか、そうすると心がズキンとするような内容のものが多くて、でも自分には何ができるんだろうかってあるじゃないですか」
「そうですね、自分がこうならなければわからなかったことも多いですね」
「KCJはそれこそ百年単位で物事見てますからね、知ってます?ケットシーって100年ぐらいは生きているから、俺ひ孫とかに囲まれてますよ」
蘆根は大家族を夢見るときはある。
「浜薔薇ってこうしてお客さんと話したりする時も多いから、何気ない言葉ってね、問題の提起や解決のためになったりするだなって、波里さんが、ええっとあの今日のネクタイが肉球の方ですね、あの人とかはこっちに赴任してきても、KCJを根付かせるつもりで仕事しているのですごいですよ」
支部から出張所は離れているので、出張所が支部並みに動けるように、関係各所の情報収集蓄積、自分がいなくてもわかりやすい整理をして、構築している。
「相談行くとわかりますよ、あれ?ここって相談窓口だよね」
「ああ、そういう情報もストックしているんじゃないかな、最初はとりあえず相談受け付けとかに行くけども、KCJの出張所も数年になるのかな、二人ともあちこち動いてますから」
ネットと窓口とパンフで全部情報が違うので、とりあえず手動で集めていた。
バサッ
「今回もすごいね」
「これで一部づつだからな」
関係各所のパンフは現物保存は支部で、データとして出張所では管理している。
「昔はこれ全部紙だったってよりは本当にマシだよね」
端末あれば探せるし。
「情報整理の専門の人から見出しの付け方も教えてもらっているから」
KCJのデータは簡単検索で見れます。
「オフラインとオンライン用は別にあるよ」
オフライン用の端末はキャンピングカーの奥にあり、職員しかいないときにしか触れません。
「俺らがギブアップするようなデータ量とかでも、支部の担当者はもっと細かくとるようにっていうしね」
役職というより、それぞれの専門分野の責任者というのが常任しているスタイル。
「各地で支援した方がいいという意見が多くなってからは、支援分の割り当ての計算っていうの、担当者が凄まじく忙しくなっているようだし」
一人でも多く何とかするために、そういった担当がいる。
「こういうのって長期というか、期限がわからないからさ、支援はしても途中で打ち切られるっていうのが起きたら大変だから、そういうやり方にしているんだよね」
資金担当の人から絶大なる信頼がなければ、振り分けの担当は務まらないが。
「データ採集できる人もっと増やしてくれ、このままだと問題に対して、解決策が追い付かないぞ」
KCJでは新しい職員を募集しています。
各種社会問題を解決するアイディアをお持ちしている方、KCJで活躍しませんか?
またこの問題は懸賞金がついております、どちらも年齢不問学歴不問となっております、詳しくはこちらの応募内容をご覧ください。
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