異世界転生したのだけれど。〜チート隠して、目指せ! のんびり冒険者 (仮)

ひなた

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本編

自重できてないのわかってない

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「よし、ラスト1匹!」

特殊個体のスライムたちは、核の位置がそれぞれちがって、めんどくさかった。

体のちょうどど真ん中にあるやつもいれば、お腹側、額、口?ぽいところの中……目の近くにあったやつもいたりと、本当にいろいろな場所に核があった。

1番めんどくさかったのが体の真下(人間でいう足の裏?)に核があるやつがいて、それがめんどくさいことこの上なかった。

でも倒し方としては最初の予想通り、再生する前に切り刻んで核を壊してお終い。だったから楽勝だったけどね。


あとは戦利品……もとい、討伐証明部位を拾い集める作業が残っている。

スライムの討伐証明部位兼買取対象品は、超小さい魔石。ゴブリンよりさらに小さい。なんで核を破壊したのに魔石がでるのかは謎だけど。これが至る所に転がっている。小さくても数があればわかるけど、1つ2つポツンと落ちてる場合、気をつけて見なきゃ見つからないサイズ感だからこれが1番時間かかるし 大変な作業になる。

特殊個体の魔石はゴブリンくらいのサイズの魔石だから見つけやすかった。



最終的に拾うのがめんどうになって、ゴブリンの死体同様、風魔法で集めてまとめて魔法鞄マジックバックの中にポイした。
無限収納だと取り出すときに誤魔化すのがめんどうだし、腐るものでもないから借りた魔法鞄マジックバックでいいかなって。


「おいっ!」

「あ、ルイスさん。ちょうどよかった!終わりました~」

スライムの死骸は買取してもらえないし、平原に放置したところでなにも問題はなくてそれどころかしばらくしたら土に還るらしいから魔石の回収さえ終われば撤収できる。

ルイスのいるところに戻ろうと思っていた矢先、あっちからやってきた。


「……もう終わったのか?」

「はい。この通り。大量でした~」

「……………………………」

「?  ルイスさん??」

「いや、なんでもない。それにしてもすごい量だな」

「ですね~ 特殊個体だけでも100はいましたからね」

「……は?」

「ギリギリですけど、日暮れまでには間に合いますかね? 帰りましょっか!」

「………………………」

「ルイスさん? 帰らないんですか?」

「あーうん、そうだな。帰るか……」

歩きだそうとせず呆然と佇むルイスさんに声をかけると 口元を引き攣らせつつもようやく反応し、家路についた。
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