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魔法察知能力
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フローラさんの話を聞いた私達、つまり元々のパーティーメンバーは揃って顔を見合わせた。そしてこれまた揃ってなんとも言えない表情を浮かべた。
「あ~...その...フローラさん...情報ありがとうございます...」
「どういたしまして...あの...やっぱり参考にはなりませんよね...失礼致しました...」
私達が浮かない顔をしているからフローラさんは勘違いしたみたいだ。だからちゃんと訂正しとかないとね。
「あぁ、いえいえ...そういう意味じゃないんですよ...情報自体は有り難かったです...ありがとうございました...でもですね...今のウチのパーティーメンバーの中には攻撃魔法を使える者が居ないんですよね...」
「えっ!? そうなんですか!?」
「はい...アスカさん以外、誰も攻撃魔法を使えないんです...」
吸血コウモリの駆除の件でも痛感したことだが、パーティーを組む時に攻撃魔法使いは絶対に必須だよね...アスカさんを先に帰したことが本当に悔やまれる...
「あぁ、そういうことでしたか...」
まぁ、居ないものは仕方ない。今できることをやろう。私は頭を切り替えた。
「やっぱり現実的には地竜を倒した時と同じ戦法を取るしか手は無いと思うんですけど...皆さん、如何ですか?」
「私は賛成だ...半端な攻撃は通じんだろうし、そもそも攻撃したくても届かないしな...」
「私も賛成です...とてもじゃないけど、我々の手に負えるような相手じゃないと思いますし...」
「い、以下同文...」
全員の意見が纏まった。ふと外を見ると、グリフォンは地上に降りて私達が消えた辺りを探っているようだ。ちょうど都合が良い。
「では行って来ます」
私は亜空間からそっと出てグリフォンの背後に回った。後はどこでも良い。グリフォンの体に触れるだけの簡単なお仕事....のはずだったのだが...
「うきゃっ!?」
体に触れる前に物凄い勢いでグリフォンが振り返った。私は慌てて亜空間に避難する。その刹那、グリフォンの鋭い牙が私の居た場所に突き刺さった。
「あ、危なっ!?」
「カリナ! 大丈夫か!?」
ラウムさんが駆け寄って来てくれた。
「は、はい...な、なんとか...び、ビックリしました...ま、まさか気付かれるだなんて...」
人間相手だと隣国オスマルクの刺客以来、魔物相手だとリッチ以来の経験だった。
「...カリナさん、もしかしたらグリフォンは魔法察知能力が高いのかも知れません...」
するとステラさんが重々しい口調でそう言った。
「あ~...その...フローラさん...情報ありがとうございます...」
「どういたしまして...あの...やっぱり参考にはなりませんよね...失礼致しました...」
私達が浮かない顔をしているからフローラさんは勘違いしたみたいだ。だからちゃんと訂正しとかないとね。
「あぁ、いえいえ...そういう意味じゃないんですよ...情報自体は有り難かったです...ありがとうございました...でもですね...今のウチのパーティーメンバーの中には攻撃魔法を使える者が居ないんですよね...」
「えっ!? そうなんですか!?」
「はい...アスカさん以外、誰も攻撃魔法を使えないんです...」
吸血コウモリの駆除の件でも痛感したことだが、パーティーを組む時に攻撃魔法使いは絶対に必須だよね...アスカさんを先に帰したことが本当に悔やまれる...
「あぁ、そういうことでしたか...」
まぁ、居ないものは仕方ない。今できることをやろう。私は頭を切り替えた。
「やっぱり現実的には地竜を倒した時と同じ戦法を取るしか手は無いと思うんですけど...皆さん、如何ですか?」
「私は賛成だ...半端な攻撃は通じんだろうし、そもそも攻撃したくても届かないしな...」
「私も賛成です...とてもじゃないけど、我々の手に負えるような相手じゃないと思いますし...」
「い、以下同文...」
全員の意見が纏まった。ふと外を見ると、グリフォンは地上に降りて私達が消えた辺りを探っているようだ。ちょうど都合が良い。
「では行って来ます」
私は亜空間からそっと出てグリフォンの背後に回った。後はどこでも良い。グリフォンの体に触れるだけの簡単なお仕事....のはずだったのだが...
「うきゃっ!?」
体に触れる前に物凄い勢いでグリフォンが振り返った。私は慌てて亜空間に避難する。その刹那、グリフォンの鋭い牙が私の居た場所に突き刺さった。
「あ、危なっ!?」
「カリナ! 大丈夫か!?」
ラウムさんが駆け寄って来てくれた。
「は、はい...な、なんとか...び、ビックリしました...ま、まさか気付かれるだなんて...」
人間相手だと隣国オスマルクの刺客以来、魔物相手だとリッチ以来の経験だった。
「...カリナさん、もしかしたらグリフォンは魔法察知能力が高いのかも知れません...」
するとステラさんが重々しい口調でそう言った。
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