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一夜明けて
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朝起きた時、違和感があった。
ここはどこだ? 見た事が無い場所...いや、ここ最近見慣れた黒い壁に囲まれた場所、カリナが作った亜空間の中だ。
なんで俺はここに居るんだ?
ホテルの5人部屋で寝ていたはずだ。周りを見渡してみる。カイルとアランの2人がイビキを掻いている。カリナは静かに寝息を立てている。
なんだこの状況?
俺はまだ夢でも見ているんだろうか? と、その時、
「う~ん...」
カリナが目を覚ましたようだ。
「あ、アクセルしゃま、おはようごじゃいまふ...」
なんだその赤ちゃん言葉は!? 可愛いじゃねぇか!
「おはよう、カリナ。早速だが、この状況を説明して貰えないか?」
「あぁ、実はですね、昨夜みなさんが就寝された後、この亜空間に引き込んでおいたんです」
「なんのために?」
「一応の用心のためです。狙われているかも知れない状況では、たとえホテルの中といえど、夜営しているのと同じくらい危険かなと思いまして」
「なるほど。それは良く分かったが、だったら寝る前に俺達にも言っておいてくれたら良かったのに」
「もしかしたら、私の取り越し苦労かも知れませんし、みなさんに要らぬ不安を与えるのも申し訳ないかなと。私が一番早く起きて亜空間を解除すれば、何事もなかったことに出来るかなって思ったんですが、寝坊しちゃいましたね。すいません」
そう言ってカリナは頭を掻いた。
「そうだったのか。いや、心遣いに感謝する。何事もなかったようだから、もう亜空間を解除してくれて構わないぞ?」
「あぁ、それがですね、深夜に暗殺者が3人ほどやって来まして。みなさんをここに避難させておいて良かったです」
「な、なんだって!?」
事も無げに語るカリナに思わず声を荒げる。
「ご心配なく。3人とも始末しましたから。それよりこのレイピア! 凄く扱い易かったです! 敵をサクッと倒せました! アクセル様、ありがとうございます!」
とっても良い笑顔でそんなことを言って来るカリナに、ドン引きした俺は悪くないと思う...
「そ、それで暗殺者どもはどこに?」
「部屋の中に放置してます。身元をお調べになるかと思いまして」
「あ、あぁ、そうだな。そうさせて貰おう。おい! 起きろお前ら! いつまて寝てる!」
俺とカリナが話してる間も、高イビキ掻いて寝てる2人を一喝する。
「はひっ!?」「ふへっ!?」
「シャキッとしろ! 仕事の時間だ!」
俺は「ここはだれ?」「わたしはどこ?」などと、まだ寝ぼけてる様子のコイツらにため息を吐きながら、護衛はカリナ1人で十分なんじゃないだろうかと真剣に考えていた。
ここはどこだ? 見た事が無い場所...いや、ここ最近見慣れた黒い壁に囲まれた場所、カリナが作った亜空間の中だ。
なんで俺はここに居るんだ?
ホテルの5人部屋で寝ていたはずだ。周りを見渡してみる。カイルとアランの2人がイビキを掻いている。カリナは静かに寝息を立てている。
なんだこの状況?
俺はまだ夢でも見ているんだろうか? と、その時、
「う~ん...」
カリナが目を覚ましたようだ。
「あ、アクセルしゃま、おはようごじゃいまふ...」
なんだその赤ちゃん言葉は!? 可愛いじゃねぇか!
「おはよう、カリナ。早速だが、この状況を説明して貰えないか?」
「あぁ、実はですね、昨夜みなさんが就寝された後、この亜空間に引き込んでおいたんです」
「なんのために?」
「一応の用心のためです。狙われているかも知れない状況では、たとえホテルの中といえど、夜営しているのと同じくらい危険かなと思いまして」
「なるほど。それは良く分かったが、だったら寝る前に俺達にも言っておいてくれたら良かったのに」
「もしかしたら、私の取り越し苦労かも知れませんし、みなさんに要らぬ不安を与えるのも申し訳ないかなと。私が一番早く起きて亜空間を解除すれば、何事もなかったことに出来るかなって思ったんですが、寝坊しちゃいましたね。すいません」
そう言ってカリナは頭を掻いた。
「そうだったのか。いや、心遣いに感謝する。何事もなかったようだから、もう亜空間を解除してくれて構わないぞ?」
「あぁ、それがですね、深夜に暗殺者が3人ほどやって来まして。みなさんをここに避難させておいて良かったです」
「な、なんだって!?」
事も無げに語るカリナに思わず声を荒げる。
「ご心配なく。3人とも始末しましたから。それよりこのレイピア! 凄く扱い易かったです! 敵をサクッと倒せました! アクセル様、ありがとうございます!」
とっても良い笑顔でそんなことを言って来るカリナに、ドン引きした俺は悪くないと思う...
「そ、それで暗殺者どもはどこに?」
「部屋の中に放置してます。身元をお調べになるかと思いまして」
「あ、あぁ、そうだな。そうさせて貰おう。おい! 起きろお前ら! いつまて寝てる!」
俺とカリナが話してる間も、高イビキ掻いて寝てる2人を一喝する。
「はひっ!?」「ふへっ!?」
「シャキッとしろ! 仕事の時間だ!」
俺は「ここはだれ?」「わたしはどこ?」などと、まだ寝ぼけてる様子のコイツらにため息を吐きながら、護衛はカリナ1人で十分なんじゃないだろうかと真剣に考えていた。
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