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初めての対人戦
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王都ヘルンまであと2日。今日はその途中にある割と大きな町で1泊する。
ホテルの部屋を取る際、それぞれ1人部屋を取ろうとするみんなを止めた。
「大部屋を取りましょう。この5人部屋がいいと思います」
「い、いいのか?」
女の身である私を気遣ってくれたのだろう。その気持ちはありがたいが、今は護衛任務中。余計な気遣いは不要だ。
「えぇ、何かあった時、部屋が別ではアクセル様を守れませんから」
「おぉ、なんたるプロ意識! 感服致しましたぞ!」
「確かに! 我々が浅はかでした! いかなる時も油断禁物ですな!」
うんうん、みんなの気持ちが1つになったみたいで良かったよ。アクセル様だけが微妙な表情を浮かべてるけど、気にしない気にしない。
「あ、それと、私ちょっと出て来ますね。カイル様、アラン様、アクセル様をよろしくお願いします」
「どこに行くんだ?」
「ちょっと武器屋に。この旅の間に使う武器を買っておこうかと思いまして」
「だったらみんなで行こう」
「そんな...みなさん、お疲れのところ申し訳ないですよ」
「気にするな。俺のために用意しようとしてるんだろ? だったら俺が金を払うべきだ」
「はぁ、分かりました。じゃあ、お願いします」
こうしてみんなして武器屋に行くことになった。
◇◇◇
初めて入った武器屋は、品揃えが多くて圧倒されてしまった。カイル様とアラン様は嬉々として自分達が使う武器選びに夢中になっているし...私の買い物に来たはずなんだけどな...
どれにしようか迷っているとアクセル様が、
「カリナ、これなんかいいんじゃないか?」
「これは...レイピアですか。確かに軽くて私でも扱い易いですね」
「じゃあ、これにしよう。おい、お前達! いつまで見てるんだ! 置いてくぞ!」
男の人ってやっぱり武器が好きなんだね...「置いてかないで下さい!」って2人とも慌てて戻って来たよ。
◇◇◇
深夜、私はイビキが五月蝿くて目が覚めた。音源はカイル様とアラン様だ。アクセル様は慣れているのか熟睡している。このイビキ2重奏の中で良く眠れるなと感心しながら部屋の中を覗くと、闇の中に蠢く人影が3つあった。
どうやら暗殺者のようだ。私達が寝てるはずのベッドに近付き、そして固まった。そりゃそうだろう。誰も居ないんだから。3人が寝た後、私が亜空間に引っ張り込んだんだから。
ちょうどいい。買って貰ったばかりのレイピアのお披露目と行こう。途方に暮れてる暗殺者達の1人の背後に近付き、レイピアを首の後ろに突き立てる。おぉ、軽くて扱い易い!
1人が殺られたことで、残り2人が周りを警戒している。敵がどこに居るか分からず混乱していることだろう。もう1人もサクッと倒す。すると最後の1人は逃げ出そうとした。逃がさない! 私は足を突いて転ばした。
「暗殺される気分はどう?」
そう言って私は最後の1人にトドメを刺した。
ホテルの部屋を取る際、それぞれ1人部屋を取ろうとするみんなを止めた。
「大部屋を取りましょう。この5人部屋がいいと思います」
「い、いいのか?」
女の身である私を気遣ってくれたのだろう。その気持ちはありがたいが、今は護衛任務中。余計な気遣いは不要だ。
「えぇ、何かあった時、部屋が別ではアクセル様を守れませんから」
「おぉ、なんたるプロ意識! 感服致しましたぞ!」
「確かに! 我々が浅はかでした! いかなる時も油断禁物ですな!」
うんうん、みんなの気持ちが1つになったみたいで良かったよ。アクセル様だけが微妙な表情を浮かべてるけど、気にしない気にしない。
「あ、それと、私ちょっと出て来ますね。カイル様、アラン様、アクセル様をよろしくお願いします」
「どこに行くんだ?」
「ちょっと武器屋に。この旅の間に使う武器を買っておこうかと思いまして」
「だったらみんなで行こう」
「そんな...みなさん、お疲れのところ申し訳ないですよ」
「気にするな。俺のために用意しようとしてるんだろ? だったら俺が金を払うべきだ」
「はぁ、分かりました。じゃあ、お願いします」
こうしてみんなして武器屋に行くことになった。
◇◇◇
初めて入った武器屋は、品揃えが多くて圧倒されてしまった。カイル様とアラン様は嬉々として自分達が使う武器選びに夢中になっているし...私の買い物に来たはずなんだけどな...
どれにしようか迷っているとアクセル様が、
「カリナ、これなんかいいんじゃないか?」
「これは...レイピアですか。確かに軽くて私でも扱い易いですね」
「じゃあ、これにしよう。おい、お前達! いつまで見てるんだ! 置いてくぞ!」
男の人ってやっぱり武器が好きなんだね...「置いてかないで下さい!」って2人とも慌てて戻って来たよ。
◇◇◇
深夜、私はイビキが五月蝿くて目が覚めた。音源はカイル様とアラン様だ。アクセル様は慣れているのか熟睡している。このイビキ2重奏の中で良く眠れるなと感心しながら部屋の中を覗くと、闇の中に蠢く人影が3つあった。
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1人が殺られたことで、残り2人が周りを警戒している。敵がどこに居るか分からず混乱していることだろう。もう1人もサクッと倒す。すると最後の1人は逃げ出そうとした。逃がさない! 私は足を突いて転ばした。
「暗殺される気分はどう?」
そう言って私は最後の1人にトドメを刺した。
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