廃人だけどモテモテ勇者なオレ参上プラスアルファ

ザノ・夕ナ

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妄想彼女の異世界入り

ワイ将、魔街へ、イっちゃうよ〜♡!

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「例えば、どんなことが、できるのかな」
「エンシちゃん、クウノ、クンコ……出ておいで」
 ワイ将、ドヤアンド笑顔。
 エンシちゃんと、クウノと、クンコは無から現れた。
「おお! 素晴らしいぞこれは!」
 イエイツは大笑い、大拍手。
「だろぉ? 自慢の相棒でもあるんだ。だからさ、彼、すげえって」
「あーなるほど、ワシ、負けた! スズキ・Y・イッタよ、超最先端技術士のひとりであるワシが、霊能力権威者として認めるぞ!」
「ありがとうございます」
「そういえば、サトウ・ヒロシにも、そのようなことができるという噂を聞いたが」と、イエイツは言った。
「はい、それは、私も感知していますが、その霊力は、私のが強烈なものであり、先鋭」
「と、いうわけです。スガワラノ・エンシ、ちゃん。彼女はワイ将が霊的体験を初めてした時に交わった存在」
「なるほど。確かに、オカルトともいえる、が、データでは、そのように、人格を持った霊は存在しているというのは知っている、昨年度のハルヴァード大学の首席論文でな。ワシはそれを否定的に見ていない。そして、さっき、ここで、実現化したのを見た、事実だったのだ」
「となると、学者の間でも霊を操れるに近い人は既にいるということでしょうか、イエイツ氏」
「だろうな。だが、目立っていない。完全な制御はできず、暴走させているということだろう。それか、呼び出しが偶然で、たまにしか出てこれないとか……なんにしても、霊の権威はスズキ・Y・イッタ、君だよ。確かな召喚者だ」
「ありがとうございます」
「だろ? スズキ・Y・イッタはサトウ・ヒロシ、ゴッド=ヤマダ・カズシと互角以上と言える。ともに過ごしてても、わかる、スズキ・Y・イッタ、彼はホンモノであると。いまリーダーにふさわしい男トップスリーの内のひとりであることは間違いない」
「ワシは当然無線にも詳しい。大得意。無線的なことを理解しているワシでも、いや、理解しているからこそ、わかったことがあるのだ、よく観察していると、霊的作用としか思えない現象が起きることがある!」
「なるほど、それほど、オカルトとはできない、と」
「そうだ。そして、オキナのいうとおり、スズキ・Y・イッタ、彼は、サトウ・ヒロシ、ゴッド=ヤマダ・カズシと互角以上の存在と見ても問題ないとも思える」
「ちょっと、空を見えるところに行きたいのですが」
「君の後ろの部屋から見れるよ」
「ありがとうございます」
 ワイ将、後ろにあった部屋に入る。
 すごい。ほぼ全面ガラス張り。下の風景も見える。床が割れたら死んじゃえそう。
 スカイダイヴィング、してみたいなぁ。綺麗な女子と手繋ぎながら、ダンスして。
 ワイ将さっきいた部屋に戻った。
「どうだった」
「とても、よかったです。そして、スカイダイヴィングしたい、とも」
「スカイダイヴィングか、いいな。やれるように用意してやろう」
「ついでに魔街にいこう。そうだ。無線で、乃公の娘に今イエイツの船にいると言っておいてくれ」
「わかった。ついてこいとはいわなくてもいいのかな?」
「まあそれは自分で判断して問題なしとしておいてくれ」
「わかった。だが、地上に降りたところで、魔街にはつかない。魔街を船のまま行ける特殊通路から行こう、ワシはそういうところに入ることができるからな。だが、燃料が足りない。サイバーシティーで入れにいこう。……こちらイエイツ、オキナはワシの船にいる、魔街にいくか否かはそちらの自己判断に任せるとのことだ、以上」
 イエイツはトランシーヴァーらしきものを仕舞った。
「サイバーシティー! そういうところもあるんだ」
「あるさ。有名さ」
「サイバーシティー見学もしてみたいな」
「いいな、一緒にいってみようか」
「そうですね」
 数分後。
「着いたぞ、サイバーシティー」
「ここは、サイバーシティーの、どこ?」
「WIT。大学だ。ブレイドブリッヂ大学、乳母歩道大学、ハルヴァード大学と同じぐらいやれるのもいるんだ」
「なるほど、天才大学か」
「入りたいか? 入学するって意味ではないが」
「そうですね、なんか、女の子も気になるし」
「よしっ、イってみようっ」
 中に入ってみると、作業服着た子たちが。
「ねぇねぇ、あのツナギ着た人、超かっこよくない♡?」
「ほんとだぁ♡!」
「よし、攻めよう、質問で♡!」
「うん! あのぉ~♡」
「え? ワイ将?」
「はい、かっこいいですねっ♡」
「え? ワイ将?」
「はい♡!」
「あはははは♡」
「すご~い、彼氏にしたい♡」
「キミら、エリートちゃんなんだよね? ワイ将、イエイツ氏の船から来たんだ」
「イエイツ氏って……あの?」
「すごい人だよ。マスター・オブ・ジ・オキナ様も一緒」
「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええぇっ! ちょっと、ちょっと! このイケメンタダモノじゃないわ!」
「うん、ワイ将認められてさ、彼らからも」
「ヤバいヤバいヤバい、どこ出身の人?」
「まあ、宇宙こえたところ」
「すごすぎなんですけどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
「そう、イエイツ氏からも、マスター・オブ・ジ・オキナ様からも大絶賛されてさぁ」
「あの、記念に握手を」
 ワイ将、握手する。
「うん、この学校かわいい子多いね♡」
「かわいいって言ってくれたぁ♡!」
「うん、かわいいよぉ♡」
「あはは♡!」
 でもワイ将は、べつにかわいいとは本気では思っていなかった。
「あ、そうだ。急がないと。ワイ将、これからまた旅でね。この学校一綺麗な女の子は?」
「私!」
「え? そう? ……ならもっとも変な子は? オッパイはドデッカくていいから」
「えぇっと……あの子かな、ハーツマン」
「ハーツマンちゃん? どの子?」
「右のすぐそこにある教室の後ろの隅のほうにいる」
「……かわいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいぃっ♡!」
「え?」
 ワイ将、ハーツマンちゃんに向かって、いきなりサックスを見せた。
「あ、あの……♡」
「結婚しようよぉぅっ!」
「は、はい、いいですよっ……♡」
「よっしゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁっ! いまからワイ将、イエイツ氏とマスター・オブ・ジ・オキナ様と魔街、いくけど、どう? キミは?」
「魔街? ……興味あります。でも私の立場では、入れないはずで」
「ワイ将がなんとかする! ワイ将、イエイツ氏とマスター・オブ・ジ・オキナ様に買われた男!」
「♡! ……♡」
「よっしゃあぁっ! ハーツマンちゃんとも魔街だぁっ!」
 下校時間のアナウンスが入った。
 ワイ将、ハーツマンちゃんを連れ去る。
 ワイ将がはしゃいで連れ去るから、ハーツマンちゃんの下のほう銀髪で、上のほう金髪の肩までも届くか届かないぐらいの毛を激しく揺らした。乳房も揺らしてやった。ブルンブルンと。そしてハーツマンちゃんは作業服上着で、下は超ミニスカート履いている。
 幼い系の顔でデカチブサのハーツマンちゃん。ワイ将、大好物です。
 ワイ将、ハーツマンちゃんを連れてイエイツ氏の超高性能超巨大戦艦に乗った。
「女の子ゲット!」
「おおっおおっ、でかしたぞ……」
「連れてくる女の様子からしてサトウ・ヒロシやゴッド=ヤマダ・カズシとも気が合うのだろうな」
「……本当にかっこいい人って、ゲテモノ好きなんだね……♡」
 日が丁度暮れだした。またワイ将の新たな旅が始まった。
「魔街は地下だ。この船は海でも運転は可能だが」
 魔街、そこは地下にある。海から入るのか。この船は海にも入れる。でも魔街はそうやっていくものではない?
「あの地面の巨大マンホールあるだろ」
「マン、ホール? ……。ハーツマンちゃんの穴……♡?」
「違う、前方を見ろ」
 ワイ将の目の前にはハーツマンちゃん。身長はきっと壱百五拾四センチメートルぐらいかな~?
「ほんとだぁ。いいね、入ろう、入りたいんだ♡!」
 イエイツがリモコンでマンホールの穴、開けて、船は入って、船が入ってから閉じた。
「おお、いい穴だ」
「あ、そうだ、ハーツマンちゃん、キミ年は」
「壱拾参」
「あーなるほど、飛び級ね」
「はい」
「こうやって魔街に通じてもいるんだ」
「なるほど、ピラミッドルートではないが、こういうのもありだな」
「だな」
「いえ、マスター・オブ・ジ・オキナ様のやり方の否定ではないです……」
「気にするな、どうせ乃公はオマエより下だ、見下されてるよ」
「そんな! そこまで否定視しなくても……」
「否定視なんてしてないぞっ」
「ありがとうございます……」
 また塞がれたところがある、すぐ開かないと、ぶつかって事故りそうな。
 また開いて通過した。ワイ将、まるで映画の主役気分だ。
 魔街、到着か。
 ワイ将、ドヤアンド笑顔。ハーツマンちゃんの頭に顔を密着させ、背後から抱きしめながら。
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