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妄想彼女の異世界入り
スカイデッキ!
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ワイ将、谷間へ向かって山から滑ろうとしているが、なかなかうまく滑れず、こける。すると、やさしく綺麗なお姉さん客がワイ将に気を使ってくれた。
「イケメン様、大丈夫ですか?」
「うん、ありがとね、気遣ってくれて」
「いえいえ~」
ワイ将、また滑ろうとして、今度は、女性客とぶつかって、体を触ってしまった。
「すみません! ぶつかっても痛くない、フクヨカなお体だ」
「ありがとう、イケメンくん」
「いえいえ」
ワイ将、何回もイケメンといわれてるが、ゴーグルゆえか。スキーだからゴーグル一応している。でも、ピラミッドでもワイ将をイケメンって感じに接してきた子多いが……。
「夜はケーキ食べまくろうな」
「はい、マスター・オブ・ジ・オキナ様」
「おっ、パイロットが乃公の知っているやつかもしれん」
「え? オッパイ?」
「いや、あの船だ」
超巨大戦艦が空を飛んでこっちに向かってきてる。
「ええええええぇっ! なんだよあれ!」
「段々と、こちらに近付いてくるぞ。乃公がいるからか」
「……そうだ。マスター・オブ・ジ・オキナ様、運動すごくできると聞いたんですが、スキーのほうも?」
「まえ、スノーボード大会で優勝した」
「素晴らしい! やはり得意なんですね。見てみたいな」
「いいぞ。だが、あの船が……」
「はい、ワイ将も気になります」
「乃公がものすごい勢いで、高所から飛んで、あの船に飛び移ろうと思うのだ、あの船がちょうどもう少し前にいったところでなら、山が飛び移れるところにある、やろう」
「ワイ将は飛び移れないと思います」
「乃公とともに来ればいい。乃公のボードに乗れ」
「なるほど!」
「よし、いくぞぅッ!」
ワイ将、マスター・オブ・ジ・オキナ様を信頼して乗る。
「クレオッパイトランコも乗れ、スズキ・Y・イッタの後ろへ」
オッパイ山の頂点にいった。そして、滑る。とても勢いある。そして、超巨大戦艦に向かって飛んだ。
無事着地。でもそこは超巨大戦艦の中庭的空間で、坂になっている。坂の傾きに任せ下に向かって滑っていく。
「おおおお! すげえ!」
「安心しろ、安全に滑るからな、乃公に捕まってろ」
曲道も華麗に滑るマスター・オブ・ジ・オキナ様。老人だといっているが、老人とは思えない運動神経のよさ。
「でも、これいってどうなるんすか」
「おっ? パイロットが乃公の知り合いだから」
「そうですか」と、ワイ将はイッタ。
ワイ将にしっかり捕まって体が接触してるクレオッパイトランコさん。
とても壮大な光景のスカイデッキ。いいところに来た!
坂がなくなって平面になってきている。平面突入。それでも長距離を滑り続けるボード。
マスター・オブ・ジ・オキナ様のボードだ、特殊ボードなのだろう。
向こうから人が来た。
丁度、向こうから来た人とすれ違ったと同時にボードの滑りが止まった。
「よぉ、オキナじゃないか」
「よぉ、イエイツ」
どうやら、その男は、イエイツというようだ。
「どうしてここに来たんだ」
「愉しみに来たんだよ」
「へぇ。その女性は新しい女か。色男までも連れてやがる」
「ああっ」
「なるほどな」
「中入るぞ?」
「おお、くつろぎたまえ」
中へ入った。ワイ将はゴーグルを額にあげた。
「そうだ、サトウ・ヒロシとか、ゴッド=ヤマダ・カズシのこと、知ってるか? イエイツ」
「知ってるさ」
「どの程度だ」
「ものすごいメカを参博士の内の誰かが作ってさ」
「誰か?」
「そうだ、そこはなんか気になったが、共同制作だと。どこを誰が作ったのか、みたいのまではワシにも教えてもらえなかった」
「あの〝参博士〟の共同制作とくると、相当のメカだ」
「ああ。あの参博士という世界最高権威が共同制作しているが、その研究は、ほとんど広まっていない。が、参博士とともに働いていたことがあるワシなら知っている」
「だろうな。乃公は文系だ。まあ理系教科も得意だが、メカとかそういうところまでは得意といったら嘘だ」
「そうだ、ワシは理系。アイキュー参百を遥かに上回った存在」
「ああ知ってる。天才だ。ブレイドブリッヂ大学の理工学部首席よ」
「そうだ、ブレイドブリッヂ大学の理工学部であることが、重要なのだ」
「それは、理系の最高峰だもんな」
「ああ……でも参博士にはなれない」
「仕方ないぜ、参博士は、発明者だから。オマエのが早く生まれたらそのみっつぜんぶ発明できただろ。オマエは大学院卒業後、世界のあちこち飛び回っているだけだもんな」
「オキナにはそう見えるんだろうな。それに、ワシがこうしてきたのは、もう発明するものがないというところまで、いろいろと実験を重ねわかりきったからだ」
「でもさ、それでも、ウァレンティヌス卿がもっとすげえのつくったじゃんか」
「……まあな……でも分野が違う」
「どうせ出るぜ、もっとすげえの、同じ分野のでも」
「……」
「あの、サンハカセって」
「参人の博士って意味だよ。ようはすげえもん発明した博士参人分と」
「ほぅ……」
「ゴッド=ヤマダ・カズシがそのメカを身にまとっているらしい」
「ヤバいな、超最強ってわけか」
「ああ。知能指数は、不明だが……」
「ウァレンティヌス卿、いるだろ。彼女の知能指数は世界最高レヴェルだと、聞いている。その知能指数を優に上回ったそうだ」
「なるほどな……参博士を超えていると見ても実質は問題ない、大天才、と……」
「そんなことより、神なわけだから、博士たちも、協力しないとバチが当たると思って、自分たちが、結果、良くないめにあっても、そのメカ開発にかかわっていったっていう感じなんだろ?」
「ああ。それに……」
「なんだよ」
「ゴッド=ヤマダ・カズシは、法皇孫娘のフレンチェ様などをはじめとした、皇族を支配したようだ」
「ゴッド=ヤマダ・カズシはあの、プリマ姫と付き合っているようだしな。そういう、恋愛系の話は積極的に耳にしようとしてるから知っているんだよ」
「そうだ。それに、皇族ではない法皇派の者までもゴッド=ヤマダ・カズシが魔街に向かった影響で、魔街に向かっていっていると。南方聖堂自由党メイスン騎士団は当然既にゴッド=ヤマダ・カズシとともに魔街に向かったらしい」
「なるほどな、もう大衆はゴッド=ヤマダ・カズシを慕ってしまっていると、表面上は少なくとも」
「ああ、だが、サトウ・ヒロシはアイドル……もはや、誰からも愛されているといっていいような存在だ。ワシはファンではないが」
「どちらも慕われていることには違いない、と。でもだ、この、スズキ・Y・イッタは、その、サトウ・ヒロシやゴッド=ヤマダ・カズシと並ぶ人気者になれる可能性を持った男だと、乃公は判断した」
「スズキ・Y・イッタ、彼は、いったいなにものだ」
「彼はね、霊能力者なんだ」
「なるほど!」
手を叩いて愉しげに笑ったイエイツ。
「イケメン様、大丈夫ですか?」
「うん、ありがとね、気遣ってくれて」
「いえいえ~」
ワイ将、また滑ろうとして、今度は、女性客とぶつかって、体を触ってしまった。
「すみません! ぶつかっても痛くない、フクヨカなお体だ」
「ありがとう、イケメンくん」
「いえいえ」
ワイ将、何回もイケメンといわれてるが、ゴーグルゆえか。スキーだからゴーグル一応している。でも、ピラミッドでもワイ将をイケメンって感じに接してきた子多いが……。
「夜はケーキ食べまくろうな」
「はい、マスター・オブ・ジ・オキナ様」
「おっ、パイロットが乃公の知っているやつかもしれん」
「え? オッパイ?」
「いや、あの船だ」
超巨大戦艦が空を飛んでこっちに向かってきてる。
「ええええええぇっ! なんだよあれ!」
「段々と、こちらに近付いてくるぞ。乃公がいるからか」
「……そうだ。マスター・オブ・ジ・オキナ様、運動すごくできると聞いたんですが、スキーのほうも?」
「まえ、スノーボード大会で優勝した」
「素晴らしい! やはり得意なんですね。見てみたいな」
「いいぞ。だが、あの船が……」
「はい、ワイ将も気になります」
「乃公がものすごい勢いで、高所から飛んで、あの船に飛び移ろうと思うのだ、あの船がちょうどもう少し前にいったところでなら、山が飛び移れるところにある、やろう」
「ワイ将は飛び移れないと思います」
「乃公とともに来ればいい。乃公のボードに乗れ」
「なるほど!」
「よし、いくぞぅッ!」
ワイ将、マスター・オブ・ジ・オキナ様を信頼して乗る。
「クレオッパイトランコも乗れ、スズキ・Y・イッタの後ろへ」
オッパイ山の頂点にいった。そして、滑る。とても勢いある。そして、超巨大戦艦に向かって飛んだ。
無事着地。でもそこは超巨大戦艦の中庭的空間で、坂になっている。坂の傾きに任せ下に向かって滑っていく。
「おおおお! すげえ!」
「安心しろ、安全に滑るからな、乃公に捕まってろ」
曲道も華麗に滑るマスター・オブ・ジ・オキナ様。老人だといっているが、老人とは思えない運動神経のよさ。
「でも、これいってどうなるんすか」
「おっ? パイロットが乃公の知り合いだから」
「そうですか」と、ワイ将はイッタ。
ワイ将にしっかり捕まって体が接触してるクレオッパイトランコさん。
とても壮大な光景のスカイデッキ。いいところに来た!
坂がなくなって平面になってきている。平面突入。それでも長距離を滑り続けるボード。
マスター・オブ・ジ・オキナ様のボードだ、特殊ボードなのだろう。
向こうから人が来た。
丁度、向こうから来た人とすれ違ったと同時にボードの滑りが止まった。
「よぉ、オキナじゃないか」
「よぉ、イエイツ」
どうやら、その男は、イエイツというようだ。
「どうしてここに来たんだ」
「愉しみに来たんだよ」
「へぇ。その女性は新しい女か。色男までも連れてやがる」
「ああっ」
「なるほどな」
「中入るぞ?」
「おお、くつろぎたまえ」
中へ入った。ワイ将はゴーグルを額にあげた。
「そうだ、サトウ・ヒロシとか、ゴッド=ヤマダ・カズシのこと、知ってるか? イエイツ」
「知ってるさ」
「どの程度だ」
「ものすごいメカを参博士の内の誰かが作ってさ」
「誰か?」
「そうだ、そこはなんか気になったが、共同制作だと。どこを誰が作ったのか、みたいのまではワシにも教えてもらえなかった」
「あの〝参博士〟の共同制作とくると、相当のメカだ」
「ああ。あの参博士という世界最高権威が共同制作しているが、その研究は、ほとんど広まっていない。が、参博士とともに働いていたことがあるワシなら知っている」
「だろうな。乃公は文系だ。まあ理系教科も得意だが、メカとかそういうところまでは得意といったら嘘だ」
「そうだ、ワシは理系。アイキュー参百を遥かに上回った存在」
「ああ知ってる。天才だ。ブレイドブリッヂ大学の理工学部首席よ」
「そうだ、ブレイドブリッヂ大学の理工学部であることが、重要なのだ」
「それは、理系の最高峰だもんな」
「ああ……でも参博士にはなれない」
「仕方ないぜ、参博士は、発明者だから。オマエのが早く生まれたらそのみっつぜんぶ発明できただろ。オマエは大学院卒業後、世界のあちこち飛び回っているだけだもんな」
「オキナにはそう見えるんだろうな。それに、ワシがこうしてきたのは、もう発明するものがないというところまで、いろいろと実験を重ねわかりきったからだ」
「でもさ、それでも、ウァレンティヌス卿がもっとすげえのつくったじゃんか」
「……まあな……でも分野が違う」
「どうせ出るぜ、もっとすげえの、同じ分野のでも」
「……」
「あの、サンハカセって」
「参人の博士って意味だよ。ようはすげえもん発明した博士参人分と」
「ほぅ……」
「ゴッド=ヤマダ・カズシがそのメカを身にまとっているらしい」
「ヤバいな、超最強ってわけか」
「ああ。知能指数は、不明だが……」
「ウァレンティヌス卿、いるだろ。彼女の知能指数は世界最高レヴェルだと、聞いている。その知能指数を優に上回ったそうだ」
「なるほどな……参博士を超えていると見ても実質は問題ない、大天才、と……」
「そんなことより、神なわけだから、博士たちも、協力しないとバチが当たると思って、自分たちが、結果、良くないめにあっても、そのメカ開発にかかわっていったっていう感じなんだろ?」
「ああ。それに……」
「なんだよ」
「ゴッド=ヤマダ・カズシは、法皇孫娘のフレンチェ様などをはじめとした、皇族を支配したようだ」
「ゴッド=ヤマダ・カズシはあの、プリマ姫と付き合っているようだしな。そういう、恋愛系の話は積極的に耳にしようとしてるから知っているんだよ」
「そうだ。それに、皇族ではない法皇派の者までもゴッド=ヤマダ・カズシが魔街に向かった影響で、魔街に向かっていっていると。南方聖堂自由党メイスン騎士団は当然既にゴッド=ヤマダ・カズシとともに魔街に向かったらしい」
「なるほどな、もう大衆はゴッド=ヤマダ・カズシを慕ってしまっていると、表面上は少なくとも」
「ああ、だが、サトウ・ヒロシはアイドル……もはや、誰からも愛されているといっていいような存在だ。ワシはファンではないが」
「どちらも慕われていることには違いない、と。でもだ、この、スズキ・Y・イッタは、その、サトウ・ヒロシやゴッド=ヤマダ・カズシと並ぶ人気者になれる可能性を持った男だと、乃公は判断した」
「スズキ・Y・イッタ、彼は、いったいなにものだ」
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