207 / 219
4章 文化祭
それが意外と入るんだって!
しおりを挟むすっかり裏方の輪の中に馴染んで残った物を食ってる俺に、舌ピ男の雉岡が聞いて来た。
「なぁ秋山って掘られる方だよな?」
「ぶっ!お前いきなり何!?」
「あはは!吉乃ってばまだその話してんのかよ~」
「だってトモは襲う側で掘られる方の気持ち分からねぇじゃん」
何々?二人共どんな話してたのよ?まぁ裏方らしい話題だけどよ。
それってセックスの話だよな?
「男が男に掘られるのってどんなんかなって聞きたいんだ。教えてくれよ秋山」
「てか何で俺が掘られる方って決め付けてんだよ」
「えー、だって桐原が掘られるとは思えねぇし……えっ!お前らって意外とそうなの!?」
「貴哉~♡俺は掘る専門だけど、お前になら処女くれてやるぞ♡」
「トモ、それはいらねぇから大事にとっとけ。そして雉岡、俺と伊織は想像通りだ。悔しいけど、俺はまだ男になりきれてねぇ」
何度か試そうとしたけどな。どれも失敗してるんだ。そもそも男相手にってのが失敗の原因な気もするけど、それはさて置きどうして雉岡はいきなりそんな事聞いて来たんだ?
「秋山童貞なのか」
「ハッキリ言うんじゃねぇ!」
「ドンマイ」
「腹立つな!お前は何で俺にそんな事聞くんだよ?」
「いやー俺と紘夢ってまだどっちがどっちやるって決めてなくて。だから参考にしようかと思ったんだ」
「え?参考って何の?」
「だからどっちのが楽なのかなってさ。まさか同性とヤるなんて思ってなかったから、どっちの気持ちが分からないのよ。秋山教えてよ」
「いや、教えてって言ってもよぉ~」
俺は入れる側やった事ねぇからどっちが楽かなんて分からねぇよ。まぁでも今のが一番楽かも?初めは痛かったけど、慣れればちょー気持ち良いしな。
「楽かどうかなら挿れられる方が良いんじゃね?挿れるってなると相手の事気にしたりいろいろ大変そうじゃん」
「そうでもねぇよ?俺、いつも何も気にしてねぇよ?」
「トモのは参考になんねぇから入ってくんなって。確かに秋山の言う通りかもな~。じゃあさ、掘られるのって楽なのか?」
「うーん、楽ではないかもな?良く慣らさないと痛くなるし、やり方次第では腰もやっちまうからな」
もうあんな爺さんみたいな思いは二度としたくねぇ。って、俺も人に語れる程経験ねぇけどな。
それでも雉岡は真剣に聞いていた。
ふーん。雉岡と紘夢ね~。まさかまだヤッてなかったとはな。紘夢ならヤリたがりそうなもんだけどな。
確かにどっちがどっちやるんだってなったら分からねぇ組み合わせだな。
「痛いのは良いけど、腰痛めるのは日常に響きそうだからやだな」
「雉岡は女とは経験あるのか?それなら挿れる側で良くね?やり方は変わらねぇだろ。知らねぇけど」
「あるにはあるけど、体の作りが全然違うだろ。こいつらに聞いたから後ろの穴を使うのは分かったけど、絶対入らねぇだろ」
「それが意外と入るんだって!あ、ローション使うんだぞ!それとゴム付けた方が後々楽だ!」
「た、貴哉がローションとゴム……もう無理!」
トモは息を荒くしてどこかへ走って行った。何かの病気か?
そんなライオンヘアーはほっといて、雉岡に俺が知る限りの準備を教えてやる事にした。
「いいか?良く聞け?まずは良くほぐすんだ。時間をかけて丁寧にな」
「待て待て。ほぐすって何を?まさか穴をか?」
「そこしかねぇだろ」
「ちょ、紘夢の穴を!?俺が!?出来る訳ねぇだろ!」
「やるんだよ!お前も男だろ!てか好きな奴のならやりたいと思うだろ」
「いやいや、好きだけど、相手は一条紘夢だぞ?傷付けでもしたらヤバいだろ!」
「爪切ればいいじゃん。そんでローション。てかしのごの言わずにヤッてみろよ。案外出来ちゃうもんだからよ~」
何だか説明が面倒くさくなって来たからとりあえずヤれと言っておいた。
俺もこうやって聞くよりも実際ヤッた方が分かりやすいと思うしな。
てか紘夢が知ってんだろそう言うのは。
「秋山は簡単に言うけどよ~……うーん」
「まぁ無理にヤる事もないんじゃねぇの?気が乗らないならな」
「でも紘夢がやる気満々なんだよ……俺もしたいっちゃしたいけど……はぁ」
「何か良く分かんねぇけど、お前も大変だな。とにかくヤるならローションは必須だぞ」
「はいはいローションな」
雉岡はあまり元気がなさそうだった。
気持ちは分からなくねぇよ。好きだけど、やりたいけど、初めてだといろいろ不安なのは俺にも経験があるからな。
空となんか初め喧嘩したしな。
あ!空で思い出した!
俺今あいつと喧嘩してるんだった!
思い出して空がいる席を見ると、紘夢や隣の席にいる渡辺達と普通に話してやがった。
あいつ!人の事怒らせといて何も無かったかのようにしてやがる!
もう知らねぇよ!
俺はその後は空の所に戻らずに、カウンター席の方へ行く事にした。
10
あなたにおすすめの小説
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
発情期のタイムリミット
なの
BL
期末試験を目前に控えた高校2年のΩ・陸。
抑制剤の効きが弱い体質のせいで、発情期が試験と重なりそうになり大パニック!
「絶対に赤点は取れない!」
「発情期なんて気合で乗り越える!」
そう強がる陸を、幼なじみでクラスメイトのα・大輝が心配する。
だが、勉強に必死な陸の周りには、ほんのり漂う甘いフェロモン……。
「俺に頼れって言ってんのに」
「頼ったら……勉強どころじゃなくなるから!」
試験か、発情期か。
ギリギリのタイムリミットの中で、二人の関係は一気に動き出していく――!
ドタバタと胸きゅんが交錯する、青春オメガバース・ラブコメディ。
*一般的なオメガバースは、発情期中はアルファとオメガを隔離したり、抑制剤や隔離部屋が管理されていたりしていますが、この物語は、日常ラブコメにオメガバース要素を混ぜた世界観になってます。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
男子寮のベットの軋む音
なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。
そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。
ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。
女子禁制の禁断の場所。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる