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3章 文化祭まで一週間
俺空と伊織としかした事ねぇよ?
しおりを挟む空に連れて行かれた所は駅だった。そして入場券だけを買って駅の改札を通って中に入る。
俺はどういう事だと不思議に思っていると、空は真っ直ぐにトイレに入って行った。
あ、そう言う事か……
「空っ」
「こっち」
中にある一番奥の個室に二人で入って鍵を閉める。空はすぐに俺を抱き締めて来た。
俺は戸惑いながらも腕を回して抱き返していた。
「な、なぁ、こんなとこでバレたらヤバくね?」
「ここ学校じゃないし、大丈夫だろ。貴哉が声出さなきゃな♡」
「それどう言う……んっ」
トイレの壁に押さえ付けられてキスをされた。
空との久しぶりのキスに驚いたけど、俺も夢中で返した。空にギュッとしがみついて、何度も深いキスを繰り返した。
ずっと我慢していた俺の性欲は爆発した。
「空……♡」
「好きだよ貴哉♡」
「俺も♡」
「今更だけど、絶対時間に間に合わないけど、大丈夫か?」
「いい♡空としたい♡」
「っ……貴哉、ここあまり綺麗じゃないから立ちながらでもいいか?」
「そんなの出来るのか?」
「もしかしてした事ない?」
「うん。てか俺空と伊織としかした事ねぇよ?」
「そっか♡桐原さんともないのか♡俺が初めてなんだー♡」
「あ!お前また自分はやった事あるような言い方しやがったな!」
「ちょ、声でけぇからっ」
馬鹿にされたからいつものノリで返すと、空に手で口を押さえられた。
やべ、ここ駅のトイレの個室なんだった。変な事してるってバレたらチクられそうだもんな。
「貴哉、道具何も準備してないから痛いかもだけど、我慢出来るか?」
「ん。我慢するよ」
空は手をどけてチュッとキスをした後、俺をクルッと壁側に向けてカチャカチャと俺のベルトを外し始めた。
うわー、俺、空とヤるんだ……久しぶりってのと慣れない場所だからか何か恥ずかしいな。
空は後ろから俺のを触り始めた。
ずっと我慢していたから完勃ち状態で、少し触られただけでもヤバかった。
「貴哉、気持ちいい?」
「いいっ♡なぁ、早く挿れて?」
「可愛いー♡少しいじるな♡」
「あんっ♡」
やべ。声がでちまうっ!出しちゃダメなのに。
でも、空の指が穴に入って来て俺の好きな所を刺激して来る度に声が漏れちまった。
ダメだ。こんなの空の挿れられたら普通に声出しちまうよ!
俺は左手を壁に、右手で自分の口を押さえて出来る限り声を抑えていた。
空の指が出て行った後、後ろでベルトを外してズボンを下ろす音が聞こえて来た。
そして俺の腰をグイッと後ろに引いて空のを押し付けて来た。
「はぁ、はぁ……んんっ」
「挿れるよ」
うわっ!立ちながらって本当に両足で立ったままやるんだな!てかこんなやり方あるなんて知らなかった。
いつもより腰を後ろに突き出さなきゃで背中が反る形になってちょっと苦しいけど、早く挿れて欲しくて俺はそのまま耐えていた。
「きつっ」
「んんんっ」
俺も伊織としばらくヤッてなかったから久しぶりの感覚とローション無しで少し痛かった。
空も頑張ってなんとか半分くらいは入った。
「はぁ、貴哉、大丈夫?」
「へーきっ」
「動くよ」
「んっ!」
空はそう言うと動き始めて俺はもう声を抑えるのと立ってるのでやっとだった。
ああ、でもやっぱ気持ち良いなぁ。空は俺を気遣うような優しいセックスをするんだ。
今日は場所も狭いし、体勢が体勢だから難しいようで、空も辛そうなのに、ちょいちょい耳元で「痛い?」とか「大丈夫?」とか聞いてくれる。
てかこれ俺の苦手なバックじゃねぇか。
でも、何だろう?いつもと違って興奮する?
いつもは苦しいだけなのに、普通に気持ち良かった。
しばらくしてから空の動きが激しくなって、俺も限界が近付いていた。
あ、やべ。イク……
「そらぁ、も、ダメっ」
「ん♡」
俺がビクビクしながらイクと、空が俺の首にキスをして来た。
「貴哉♡愛してる♡」
「ンッ……俺もっあい、してるっ♡」
最後に空が強く俺を突いてイクのが分かった。
初めて家以外で、しかも立ったままヤッたけど、これはこれで興奮するな。でもやっぱりベッドの上がいい。だってこれじゃ空の顔が見えねぇもん。
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