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楓せんせー
しおりを挟むこの後早川んちに行く予定だから、距離的に考えて楓の家に来た。早川にはアポ無しだけど大丈夫だろ。むしろ俺が来たら喜びそうだし。
久しぶりに来た楓の部屋。懐かしくて嬉しくなった。
「おー、相変わらず漫画いっぱいあるな!ん?少女漫画?お前こんなの読んでたっけ?」
「ああ、彼氏に借りたやつだ。読んでみるとなかなか面白いぜ?」
「へ、へー、彼氏にね……」
楓の彼氏にはまだ会ってねぇけど、少女漫画読んでるとか女みたいな男なのかぁ?
今まで俺と楓の周りにそんな奴居なかったからちょっと意外で驚いたわ。
「うし!時間が惜しいからとっとと教えてくれよ」
「いいけど、本当にやるからな?嫌だったら言えよ?」
「かかって来やがれ!」
楓は学ランを脱いでワイシャツのボタンを数個外して俺に近寄って来た。俺は楓だったから身構えず普通にしてた。
「まずキスからな。こんな風に自然に近付いてしてやる」
顔を近付けて俺にキスをする振りをした。
これぐらいなら早川にしてるし、なんとなく分かるな。
「そんで、しながらボディタッチだ。ここも自然にな?」
「おう」
今度は胸を触られた。少しくすぐったかったけど、我慢出来た。そしてもう一つの手で腰の辺りを触られた。
「俺はこの時、腰を引き寄せて下半身をくっ付けたりするんだけど、これは好みだ。くっ付けて相手の反応見たりするのもいいし、しないでそのまま進めてもいい」
「へー、確かにこれなら自然にチェック出来るな」
下半身の反応をこれで確認出来るのか。
「もし、まだ反応が薄かったらもっと興奮させてやる為にキスを続ける。服を脱ぐのも脱がせるのも有りだな」
「それ!自然に脱がせるのってどうやればいいんだ?」
「イチャイチャしながら普通に脱がせても良いと思うけど、ワイシャツならキスしながらでもボタン外せるだろ?こんな風に」
楓は喋りながら俺のワイシャツの一番上のボタンを片手で外して見せた。
なるほどなー。さすがモテる男は発想がちげぇな。
でも片手ってちょっと俺もやってみるか。
「こんな風か?」
楓のワイシャツの残ったボタンに片手でいじってみる。難しいけど、これくらいならすぐに外す事が出来た。問題はキスをしながら出来るかだな。
「そうそう。慣れれば意識しなくても出来るようになる。外したら直接触るんだ。相手の反応が良ければこっちも興奮するぜ」
「へー、なぁ楓のちょっと触ってみてもいいか?」
「触る!?い、いいけど……どこをだ?」
「乳首!」
「ああ、そっちね。どーぞ」
胸何か男には無いんだし、乳首しかねぇと思うんだけど……
楓の許可を取ってからはだけたワイシャツから見えてる乳首をチョンっとしてみる。すると、触った方の乳首が立った。
「乳首が硬くなった!気持ちいいのか?」
「気持ちいいって言うか、触られたからな。俺あんま乳首感じねぇんだよ」
「俺も!前に早川に触られたけど、くすぐったいだけだった」
「触られた事はあるんだな。舐められた事は?」
「無い。てか乳首を舐めるとか……」
何かエロいな。早川の乳首舐めたらどんな反応するかなー?
「俺の彼氏はさ乳首感じるみたいでさ、良く舐めるんだけどな。貴哉も舐めてもらったら気持ち良いかもよ」
「うーん、くすぐったそうだけどな」
「貴哉のちょっといじっていいか?」
「おう」
楓だったから特に何も考えずにワイシャツを捲って乳首を出してやった。
もしかして触るコツとかあるのか?
俺は見逃すまいと楓の指遣いをジーッと見ていた。
「やだったら言って」
「ん」
楓は俺の乳首を摘むんじゃなくて指の腹で擦って来た。するとくすぐったさは無くて、触られているっていう感覚だけがあった。
なるほどな、そういう触り方もあるのか。
「楓すげぇな!他にはあるのか?」
「え?うーん、じゃあ」
「……いっひゃあ!」
「あ、ごめん」
いきなり引っ張られて変な声が出ちまった!くすぐったくは無かったけど、何か変な感じがしたぞ!
「痛かったか?悪い悪い」
「いや、痛くはねぇけど、んー、何か変な感じだった」
「変な感じ?……なぁ舐めてみていい?」
「おう!」
楓は少し頭を下げて俺の胸に舌を這わせて来た。
ペロッとされて、一瞬くすぐったかったけど、楓は構わずそのまま吸い付いて来た。
うわー、何かすげー事されてんな俺!
「か、楓っお前っ」
されるがままの俺は未知の感覚に襲われて楓の頭を掴んでいた。何だよコレ!何か体に小さい電気が走るみたいな。
舌でチロチロとされる度に体がビクッと反応してしまった。
「……ど?きもちー?」
「ん、体が変だ……」
そうして俺はとうとう立っている事が出来なくなり、楓に寄りかかって抱き付いてしまった。
何だよこの敗北感……
「はぁ、楓はやっぱすげーな」
「貴哉……」
楓は俺を呼んだ後、力無く寄りかかる俺を支えてベッドに運んでくれた。
今楓にしてもらったのを早川にしたら同じ反応してくれるかな?
「なぁ貴哉、俺の事信じてくれるか?」
「ん?楓の事は信じてるけど?でも何を?」
「なら、少しだけ我慢してくれ」
「我慢?え、ちょ!うわ!」
真剣な顔で俺をベッドに押し倒す楓。
いきなりどうしたんだ!?
「貴哉には口で教えるよりやって教えた方が分かりやすいみたいだから、出来る範囲でやって教えようと思う。勿論お互い恋人いるし、キスや最後まではしねぇよ」
「出来る範囲で……?」
確かに、実際やってもらった方が分かりやすい。こんな事、他のやつに聞けねぇし、楓だから頼めるしな。
よし、とことん教えてもらおうじゃねーか!
「分かった。頼むぜ楓せんせー」
腹を括った俺がニッと笑うと、楓もニッと悪そうに笑った。
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