【完結】どいつもこいつもかかって来やがれ2nd season

pino

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俺一応、貴哉に告白した人なんですけど

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 俺は見事、芽依のストーカーを退治する事に成功したんだが!困った事になった。
 ストーカー退治の為に俺と芽依は体を張った。
 演技でキスをしてストーカー野郎に見せつけてやったんだ。
 その結果、芽依に自分勝手な妄想をしていたストーカーには効果抜群だったんだけど、どうやらキスをしてから芽依に気に入られてしまったらしい。
 俺の事をあんなに嫌ってたのに、女って分からねぇもんだな。

 とりあえず、芽依の事は戸塚に任せて帰る事にした。

 そして今俺は協力してくれた楓と歩いていた。


「はぁ、今日は本当に色々あり過ぎて疲れたぜ」

「お疲れ。やっぱ貴哉はおもしれぇな」

「そーかよ。楽しんでいただけて良かったデス」

「芽依ちゃんどうすんだ?彼氏いるじゃん」

「どうするってどうもしねぇよ。向こうもそのうち忘れるだろ」

「それはどうだろうな?芽依ちゃんって頑固そうだし?」

「しつこいようならちゃんと言うよ。てか楓がキスしろなんて指示出すからこうなったんだろ!」

「あはは、まさかこうなるなんて思わなかったって」

「笑いやがってチクショー」

「俺さ、また貴哉とこうやって過ごせるの本当に嬉しいんだ」

「……そんなの俺だってそうだ」

「本当か?」

「ああ。楓と気まずくなってからずっとモヤモヤしてたからな。でも楓に悪い事したな謝りたいって思ったのは早川と付き合ってからなんだ」

「そうなんだ。何か言われたとか?」

「早川に告られた時、好きになる方も勇気がいるんだって言われたんだ。そこで初めてあの時の楓の気持ちが分かってさ。悪い事言ったなーって」

「そうだったんだな。貴哉がそんな風に思っててくれたなんて嬉しいや」

「なぁ、高校さ、俺に合わせてくれたのにごめんな?楓ならもっと良い所行けたのに」


 これはずっと思ってた。
 楓は頭が良いから光陽受けるって話が広まった時、周りにすげぇ反対や説得とかされてたんだ。
 それでも俺がいるから光陽高校を受けたんだ。


「そんな事気にするなよ。光陽も悪いとこじゃねぇよ。てか貴哉良く城山受かったじゃん。城山って頭良くないと入れないぜ?」

「すげぇ頑張ったからな。とにかく引き篭って勉強しまくった。一瞬だったからもう全部忘れたけどな。そしたらたまたま受かったんだ」

「さすが貴哉だな」


 俺もあの頃の俺にどうやって勉強してたのか聞きてぇぐれぇだ。
 今じゃ大人しく机に座ってるのも苦痛で仕方ない。

 まぁ楓にも光陽で彼氏出来たらしいし、もう気にしないようにするけどな。
 そうだ、アレの事をちょっと楓に聞いてみるか。


「……なぁ楓」

「何だ?」

「楓って彼氏とセックスした事あるか?」

「セ、セックス?」

「おう!どうやれば良いのか教えてくれねぇか?」


 早川とヤる為に知っておきたくて、楓なら知ってるかもと思って聞いたんだけど、楓は目を見開いて俺を見てた。
 え、マズイ事聞いたのか?俺。


「た、貴哉……お前」

「何だよ!そんな反応するなよ!何かスベったみてぇで恥ずかしいじゃん!」

「いや、そういう所なんだよな。うん。ところで貴哉はどっちなんだ?」

「どっちって?」

「挿れる方なのか?挿れられる方なのか?」

「もちろん俺は挿れる方だ。てかそれは前に揉めてんだ。どっちがどっちをやるかってなって、どっちも挿れる側やりたいってなっちまってよ。結果的にすぐにでもしたがった早川が折れて俺が挿れて良い事になったんだよ」

「まぁ貴哉の性格ならそうなるだろうな。でも貴哉に出来るかな?リードするのも結構大変よ?」

「そういう言い方だと楓が挿れてんのか」

「……うん。まぁそうだけどな」

「へー、楓がね~。あ、俺達がこんな話するのって初めてじゃね?何かキモいな!あはは」

「あのー、俺一応、貴哉に告白した人なんですけど……まぁ貴哉らしいけど」

「あ?何か言ったか?」

「頑張って早川をエスコートしてやれって応援したんだよ」

「おう!頑張るわ!で、どうやってやりゃいい?」

「…………」

「おい!楓!何で黙るんだよ?」

「いいか?一度しか言わねーから良く聞いとけよ?」

「おう!」

「まず、芽依ちゃんにしたみたいにキスすんだ。優しく抱き締めながら。キスしてる間にさり気なく相手の体を触っていくんだ。ここもさり気なくだ。ここまで来れば大体興奮し出す。まだ興奮しないようならキス延長。興奮してるかどうかは相手の息遣い、表情、そしてアソコでチェックしろ。よし、次の工程だが……」

「ま、待ってくれ!早口過ぎて追いつけねぇ!メモるから待ってくれよ!」

「あ?メモなんていらねぇよこんな事。てかやってやろうか?実践した方がはえーだろ。もちろん振りでやるから」

「お?そうか?じゃあ頼むわ」


 楓だから何も考えずに頼んでみた。
 確かにやってくれた方が分かりやすいな。

 場所を移して楓先生に実技で教えてもらう事になった。楓は俺と違って頭良いから上手く教えてくれるだろ。
 そして教えてもらったらすぐに早川に会いに行く。そんで早川とヤる!

 考えたら楽しみ過ぎた♪

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