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第3話『旅立ち』
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俺は決闘のあと家に戻り長旅のための荷物をまとめていた。
親父も、オフクロも勇者シンとの決闘のいきさつを知っていたのか、
旅路の準備をする俺に何を言うでもなく黙って見つめていた。
言葉には出さないが、その二人の視線は俺の行動を肯定するものだった。
親父もオフクロも多弁な方じゃないだけどその強い視線で分かる。
お前は二人の子に恥じぬ、行いをしたのだと。
だからだ俺は、意地を通した己を誇りに思う。
「ケネス……まさか、王都を出ていくの?」
決闘のあとに家に戻ってきたソフィは、
俺が旅の準備をしている後ろ姿を見て声を掛けてきた。
8歳の頃に家に来たばかりの時のような不安げな顔をしている。
いまでこそ太陽のように朗らかなソフィだが、
家に連れられてきたばかりの当時のソフィは人見知りをする子だった。
「ああ……この王都に居たら、ソフィにも両親にも迷惑をかけるからな」
「そんな……あれはシンから一方的に挑まれた決闘。ケネスは決闘を受けただけで、あなたの方からシンに決闘を挑んだわけじゃない……」
「そう、だな。理屈の上では正しい。だけど、きっとそんなものは神託の騎士である勇者の顔に泥を塗った事の言い訳にはならない。この王都では教会の神託によって選定された勇者は信仰の対象。つまり法の上にいる神に近い存在だ」
「でも……そんな、ことって……」
「神託の勇者がただの木こりに負けたなんて事実は許されることではないだろう。その事実を無かったことにするためにどんな理由を付けてでも、確実に教会は俺を抹殺するだろう。俺だけなら仕方ない、だけど俺が王都に居ればその火種はソフィ、そして両親にまで巻き込む」
「私っ……私のせいで……まったく罪のないケネスが……こんな目に会うなんて……ごめんなさい……私は、あなたを不幸にした……私がこの家に来たせいで、パパもママも……そして、ケネスも不幸にした」
「それは違うぞ、ソフィ。俺はソフィを連れてきた俺の親父にはすっげー感謝している。そして、その親父の決断を許した俺のオフクロにもな」
「でも、私が……シンの機嫌を損ねていなければ……」
「勘違いをするな。あの時の俺は堪忍袋の緒が切れる寸前だった。仮に決闘を挑まれていなくても、俺はシンをぶん殴っていた。だからソフィのせいじゃない。こうなる運命だった、というだけの話だ」
「ケネスが王都を出るなら……私も一緒に行く」
「俺と一緒に居るのはとても危険だ。ソフィは両親のもとに居るのが一番安全だ」
俺と義理の妹であるソフィの親である親父の強さは本物だ。
木こりの身分でありながらも森から王都を襲いに来た、
オーガ・ロードを討伐したという強者だ。
尋常じゃない体躯をしていて、腕相撲で一度も勝てた事はない。
実はオフクロのことは俺もあまり詳しいことは知らない。
だが、親父が酔った時に一度だけ言っていた。
『お前のかーちゃんは俺よりも強い』と、
過去にドラゴン・スレイヤーと呼ばれていたそうだ。
俺はオフクロの本気の力を見たことはない。
だが、木剣での剣の稽古で相対した時に、
尋常ならざる覇気を感じたことはある。
その強さは本物であろう。
ソフィはそんな強力な二人の近くに居る方が、
俺なんかと居るよりもずっと安全だ。
本音を言えば、俺はソフィと一緒に居たい。
だけど命の危機が迫っているこの場ではただのワガママだ。
危険な旅路にソフィを巻き込む訳にはいかない。
「俺がこれから歩む道は修羅の道だ、幸せなど望めない」
「でも……それでも……私は」
「ソフィには王都で平和に暮らす未来も残されている」
「……ケネスも……私が居ると迷惑、なの?」
「違う……俺は、それが許されざる事でもお前と一緒に居たいと思っていた」
ソフィの瞳から感情の雫が流れ落ちる。
俺はソフィを強く抱きしめる。
俺の胸のなかでソフィは泣いていた。
ソフィの心の中にはいろいろな想いが
ごっちゃに混ざっているのだろう。
ずっと好きだった幼馴染シンへの想い、
自分のせいで俺が王都へ出なくならなければ、
いけなかったことに対する責任。
言葉にできない感情の渦が、
涙という形となってソフィの頬を伝う。
俺ができるのはソフィを強く抱きしめて、
胸を貸すことくらいだ。
俺の胸のなかで嗚咽を漏らしながら、
ワンワンと泣いていた。
そして、しばらくすると静かになった。
俺はソフィの両脇を抱えて持ち上げる。
「ははっ! ソフィはまだまだ軽いな。家に来たばかりの時と同じだ」
8歳の頃に俺の親父が連れてきた女の子、ソフィ。
当時10歳のわりには体が大きかった俺はソフィを肩車したり、
今のように両手で持ち上げて『軽い』と言ってからかったりした。
「もう……ケネス、私は子供じゃないのよ」
「そうかもな。でも、こうやって両手で持ってみて分かった。やっぱり軽いよ」
「もうっ! ケネスのバカっ!」
「はははっ! ソフィ、俺は今のその表情の方が好きだぞ。そうだな……悲壮な決意なんて必要なかったんだ。俺は、木こりだ。目の前に立ちふさがる物は俺がすべて叩き切ればいい。モンスターだろうが、教会だろうが、勇者だろうが、法だろうが――俺の行く道を阻むのならば、全部ことごとく、丸ごと切って倒す」
「ふふっ……! やっと、いつものケネスがやっと帰ってきた!」
ソフィは泣きはらして真っ赤になった目を袖で拭い、
可愛らしい笑顔でニコッと笑った。
「ソフィ、任せろ。そして俺を信じろ。ソフィが俺に付いてくるというのであれば、丸太のようにソフィの人生ごと背中に乗っけてどこまでも連れていってやるよ。苦労なんてさせねぇ! 不幸になんてさせねぇ! 後悔なんてさせねぇ! 俺が、絶対にお前を幸せにしてやる。だから、笑え! ソフィに泣き顔は似合わねぇ」
「うん、ケネスを信じる。だから……一緒に行こう」
「ああ! 俺にとっても、ソフィにとっても王都を出て旅をするのは初めての経験だ。だからさ、俺たちは王都から逃げるんじゃない。俺たちは、王都以外の世界を知るための旅をするためにこの王都を去るんだ。きっとワクワクするような楽しい冒険の旅になる」
俺は長旅に備えた荷物を詰めた麻袋と、
親父が黙って俺の部屋の前に置いた、代々我が家に伝わる斧と、
オフクロが別れ際に無言で渡した一振りの剣を背中に背負い、
俺はソフィの手を強く握りしめ、
胸を張って王都を出ていった。
親父も、オフクロも勇者シンとの決闘のいきさつを知っていたのか、
旅路の準備をする俺に何を言うでもなく黙って見つめていた。
言葉には出さないが、その二人の視線は俺の行動を肯定するものだった。
親父もオフクロも多弁な方じゃないだけどその強い視線で分かる。
お前は二人の子に恥じぬ、行いをしたのだと。
だからだ俺は、意地を通した己を誇りに思う。
「ケネス……まさか、王都を出ていくの?」
決闘のあとに家に戻ってきたソフィは、
俺が旅の準備をしている後ろ姿を見て声を掛けてきた。
8歳の頃に家に来たばかりの時のような不安げな顔をしている。
いまでこそ太陽のように朗らかなソフィだが、
家に連れられてきたばかりの当時のソフィは人見知りをする子だった。
「ああ……この王都に居たら、ソフィにも両親にも迷惑をかけるからな」
「そんな……あれはシンから一方的に挑まれた決闘。ケネスは決闘を受けただけで、あなたの方からシンに決闘を挑んだわけじゃない……」
「そう、だな。理屈の上では正しい。だけど、きっとそんなものは神託の騎士である勇者の顔に泥を塗った事の言い訳にはならない。この王都では教会の神託によって選定された勇者は信仰の対象。つまり法の上にいる神に近い存在だ」
「でも……そんな、ことって……」
「神託の勇者がただの木こりに負けたなんて事実は許されることではないだろう。その事実を無かったことにするためにどんな理由を付けてでも、確実に教会は俺を抹殺するだろう。俺だけなら仕方ない、だけど俺が王都に居ればその火種はソフィ、そして両親にまで巻き込む」
「私っ……私のせいで……まったく罪のないケネスが……こんな目に会うなんて……ごめんなさい……私は、あなたを不幸にした……私がこの家に来たせいで、パパもママも……そして、ケネスも不幸にした」
「それは違うぞ、ソフィ。俺はソフィを連れてきた俺の親父にはすっげー感謝している。そして、その親父の決断を許した俺のオフクロにもな」
「でも、私が……シンの機嫌を損ねていなければ……」
「勘違いをするな。あの時の俺は堪忍袋の緒が切れる寸前だった。仮に決闘を挑まれていなくても、俺はシンをぶん殴っていた。だからソフィのせいじゃない。こうなる運命だった、というだけの話だ」
「ケネスが王都を出るなら……私も一緒に行く」
「俺と一緒に居るのはとても危険だ。ソフィは両親のもとに居るのが一番安全だ」
俺と義理の妹であるソフィの親である親父の強さは本物だ。
木こりの身分でありながらも森から王都を襲いに来た、
オーガ・ロードを討伐したという強者だ。
尋常じゃない体躯をしていて、腕相撲で一度も勝てた事はない。
実はオフクロのことは俺もあまり詳しいことは知らない。
だが、親父が酔った時に一度だけ言っていた。
『お前のかーちゃんは俺よりも強い』と、
過去にドラゴン・スレイヤーと呼ばれていたそうだ。
俺はオフクロの本気の力を見たことはない。
だが、木剣での剣の稽古で相対した時に、
尋常ならざる覇気を感じたことはある。
その強さは本物であろう。
ソフィはそんな強力な二人の近くに居る方が、
俺なんかと居るよりもずっと安全だ。
本音を言えば、俺はソフィと一緒に居たい。
だけど命の危機が迫っているこの場ではただのワガママだ。
危険な旅路にソフィを巻き込む訳にはいかない。
「俺がこれから歩む道は修羅の道だ、幸せなど望めない」
「でも……それでも……私は」
「ソフィには王都で平和に暮らす未来も残されている」
「……ケネスも……私が居ると迷惑、なの?」
「違う……俺は、それが許されざる事でもお前と一緒に居たいと思っていた」
ソフィの瞳から感情の雫が流れ落ちる。
俺はソフィを強く抱きしめる。
俺の胸のなかでソフィは泣いていた。
ソフィの心の中にはいろいろな想いが
ごっちゃに混ざっているのだろう。
ずっと好きだった幼馴染シンへの想い、
自分のせいで俺が王都へ出なくならなければ、
いけなかったことに対する責任。
言葉にできない感情の渦が、
涙という形となってソフィの頬を伝う。
俺ができるのはソフィを強く抱きしめて、
胸を貸すことくらいだ。
俺の胸のなかで嗚咽を漏らしながら、
ワンワンと泣いていた。
そして、しばらくすると静かになった。
俺はソフィの両脇を抱えて持ち上げる。
「ははっ! ソフィはまだまだ軽いな。家に来たばかりの時と同じだ」
8歳の頃に俺の親父が連れてきた女の子、ソフィ。
当時10歳のわりには体が大きかった俺はソフィを肩車したり、
今のように両手で持ち上げて『軽い』と言ってからかったりした。
「もう……ケネス、私は子供じゃないのよ」
「そうかもな。でも、こうやって両手で持ってみて分かった。やっぱり軽いよ」
「もうっ! ケネスのバカっ!」
「はははっ! ソフィ、俺は今のその表情の方が好きだぞ。そうだな……悲壮な決意なんて必要なかったんだ。俺は、木こりだ。目の前に立ちふさがる物は俺がすべて叩き切ればいい。モンスターだろうが、教会だろうが、勇者だろうが、法だろうが――俺の行く道を阻むのならば、全部ことごとく、丸ごと切って倒す」
「ふふっ……! やっと、いつものケネスがやっと帰ってきた!」
ソフィは泣きはらして真っ赤になった目を袖で拭い、
可愛らしい笑顔でニコッと笑った。
「ソフィ、任せろ。そして俺を信じろ。ソフィが俺に付いてくるというのであれば、丸太のようにソフィの人生ごと背中に乗っけてどこまでも連れていってやるよ。苦労なんてさせねぇ! 不幸になんてさせねぇ! 後悔なんてさせねぇ! 俺が、絶対にお前を幸せにしてやる。だから、笑え! ソフィに泣き顔は似合わねぇ」
「うん、ケネスを信じる。だから……一緒に行こう」
「ああ! 俺にとっても、ソフィにとっても王都を出て旅をするのは初めての経験だ。だからさ、俺たちは王都から逃げるんじゃない。俺たちは、王都以外の世界を知るための旅をするためにこの王都を去るんだ。きっとワクワクするような楽しい冒険の旅になる」
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親父が黙って俺の部屋の前に置いた、代々我が家に伝わる斧と、
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