83 / 250
第6章 ミニーブルにて
第78話 待機
しおりを挟む
「このドレスは可愛かったな」
エミリスのドレス選びが終わり、買ったドレスを手にアティアスが話しかける。
幸いサイズは問題なさそうで、すぐに持ち帰ることができた。
「ありがとうございますー」
彼女は笑顔で返す。買ってもらったことと、褒めてもらったことの両方に対する返答だ。
「にしても、昨日あれだけ食べて体重もサイズも変わってないのはどう言うことだ? ……なんかの魔法か?」
「……そんなの私にも分かりませんよっ」
口を尖らせて反論する。
しかし、顔は笑顔だった。
しばらく歩き、泊まっている宿に戻ってきた。
「部屋の鍵を」
カウンターに預けていた鍵を受け取ろうとすると、アティアスを見た受付の女性が慌てて話しかけてきた。
「アティアス様ですよね? 先ほどお客様宛で書状が届きました。どうぞ」
「書状? 誰からだろ?」
疑問に思いながら受け取った封筒を裏返す。
裏には送り主のサイン――マッキンゼ子爵の名が書かれていた。
◆
「なんでここが……?」
部屋に戻ってから、疑問に思いながらも開封して中を確認する。
「なんて書いてあるんですか?」
「えーと……。できるなら、パーティの前……今日か明日、一度城に来てくれと。……ここに泊まってるのは、ナターシャから聞いたのかな」
手紙にはシンプルに、それだけ書かれていた。
つまり要件は、会って話さないといけない内容ということか。
「まさか罠だったりとかは?」
彼女が聞くが、アティアスはかぶりを振る。
「パーティの後ならともかく、今それはないだろ。ナターシャだって来てるんだしな」
「ですよねー。じゃ、もう今日行っちゃいます?」
「そうだな。もう昼も近いし、食べてからだな」
「わかりました」
◆
「ゼバーシュのお城よりはちょっと小さい……のかな? でも丸くて可愛い感じがします」
午後になり、2人でマッキンゼ卿の城に向かう。
ここミニーブルの城は、角張っていたゼバーシュの城と違い、丸い塔が幾つも立っていた。
それを見て、エミリスが「可愛い」と表現したのだろう。
「もともと、ゼバーシュの方が領地も大きいからな。このマッキンゼ卿の領地は今でこそかなり広くなったけど、前はかなり狭かったんだ」
「そうなんですね」
「最初に行ったウメーユの辺りも、以前は違う領主の領地だったんだよ」
「へー」
そんな会話を交わしながら、城に着いた。
「ゼバーシュ領ゼルム家のアティアスという。マッキンゼ卿に呼ばれて来た。案内してもらえるか?」
城門を守る衛兵に、書状を見せながら説明する。
「は、アティアス殿、ようこそミニーブルの城へ。主より承っております。係の者に案内させますのでしばらくお待ちください」
「ありがとう。よろしく頼むよ」
衛兵はそう言って、守衛所の横にある待合所のようなところに2人を通した。
「やっぱり魔導士が多いんですかね。剣士っぽい人が少ないです」
エミリスが周りを見ながら彼に聞く。
時折、剣士のような兵士も歩いてはいるが、多くが魔導士然とした格好の兵士だった。ゼバーシュとはかなり比率が異なることに違和感が大きかった。
「みたいだな。これほど魔導士に力入れてる所は少ないと思うよ。やっぱり領主が魔導士だからかな」
待っていると、すぐに案内役と思われる若い女性が2人に近付いてきた。
20代半ばごろか。ミリーと近い年代に見えるが、もっと小柄でおっとりした顔立ち。とはいえ、更に小柄なエミリスよりは身長が高そうだ。
恐らく彼女も魔導士だろう。ゆったりとした服を身につけていて、後ろで束ねたブロンドの髪が揺れていた。
「アティアス殿ですね。お待ちしておりました。私は案内を仰せつかっておりますセリーナと申します。どうぞよろしくお願いします」
丁寧に礼をするセリーナに、アティアス達も挨拶を返す。
「よろしく頼む」
「それでは参りましょうか」
セリーナに連れられて2人は城の中に入る。
すれ違う兵士たちがセリーナに対して礼をする様子を見ていると、彼女はそれなりの立場を持っているようだった。
「こちらでしばらくお待ちいただけますか」
セリーナは広い応接間に2人を案内すると、しばらく待つようにと伝えて、彼女は退室していった。
「綺麗なカーペットですね……」
エミリスがすぐ足元のカーペットを見て、感嘆の声を上げる。
華やかな花の模様な入った、立派なカーペットが床一面に敷かれていた。
「これは高いだろうな」
アティアスも同意する。
しばらくすると、応接間に使用人と思われるメイドがお茶を持ってきてくれる。
先ほどのセリーナよりは少し若いか。20歳程度に見える黒髪の女性だった。
「ヴィゴール様はもうしばらくかかるそうです。お待たせして申し訳ありませんが、ゆっくりしていてください」
そう言ってお茶を置いて、退室する。
「私もあんな感じだったんでしょうか?」
ふと、メイド姿の女性を見て、感慨深そうにエミリスが聞いてきた。
「いやいや、服はそうだけど、最初のエミーはもっと無表情で、何にも関心なんてもってません! って感じだったぞ?」
それに対して、アティアスはその時のことを思い出しながら素直に答える。
「えぇ……そ、そうなんですね。……そんな私を連れ出そうとか、よく思ってくれましたねぇ……?」
彼女は自覚がなかったのか、引き攣った顔をしていた。
もしアティアスがそのとき興味を持ってくれていなかったら、今の自分もいなかったのだ。
「俺も変わり者なのかもしれないな。ま、逆にそんなのだったから気になったんだけどな」
笑いながら、彼はエミリスの頭を撫でる。
「アティアス様はそういうのがお好きだったんですね。……もしかして、夜もそういう表情をしたほうが興奮なされるとか……?」
彼女は彼の手に頭を擦り付けるようにしながら、気になったことを聞いてきた。
「流石にそれはちょっと。……でもそれも面白いかもな。それにエミーがどこまで表情を崩さずにいられるか、試してみたい気もする」
意地悪そう彼が言うと、彼女は少し困ったような顔を見せた。
「あはは……やってみても良いですけど、たぶん全然ダメだと思いますよ。痛いのは慣れてるので割と我慢できますけど、それ以外は私、ほとんど我慢できる気がしません……」
心なしか頬を染めて答えた。
そのまま雑談をしていると、マッキンゼ卿が入室してきた。
「お待たせして申し訳ない」
マッキンゼ卿は後ろに2人の女性を連れている。1人は先ほどのセリーナ。
そしてもう1人の少女も知った顔だった。
エミリスのドレス選びが終わり、買ったドレスを手にアティアスが話しかける。
幸いサイズは問題なさそうで、すぐに持ち帰ることができた。
「ありがとうございますー」
彼女は笑顔で返す。買ってもらったことと、褒めてもらったことの両方に対する返答だ。
「にしても、昨日あれだけ食べて体重もサイズも変わってないのはどう言うことだ? ……なんかの魔法か?」
「……そんなの私にも分かりませんよっ」
口を尖らせて反論する。
しかし、顔は笑顔だった。
しばらく歩き、泊まっている宿に戻ってきた。
「部屋の鍵を」
カウンターに預けていた鍵を受け取ろうとすると、アティアスを見た受付の女性が慌てて話しかけてきた。
「アティアス様ですよね? 先ほどお客様宛で書状が届きました。どうぞ」
「書状? 誰からだろ?」
疑問に思いながら受け取った封筒を裏返す。
裏には送り主のサイン――マッキンゼ子爵の名が書かれていた。
◆
「なんでここが……?」
部屋に戻ってから、疑問に思いながらも開封して中を確認する。
「なんて書いてあるんですか?」
「えーと……。できるなら、パーティの前……今日か明日、一度城に来てくれと。……ここに泊まってるのは、ナターシャから聞いたのかな」
手紙にはシンプルに、それだけ書かれていた。
つまり要件は、会って話さないといけない内容ということか。
「まさか罠だったりとかは?」
彼女が聞くが、アティアスはかぶりを振る。
「パーティの後ならともかく、今それはないだろ。ナターシャだって来てるんだしな」
「ですよねー。じゃ、もう今日行っちゃいます?」
「そうだな。もう昼も近いし、食べてからだな」
「わかりました」
◆
「ゼバーシュのお城よりはちょっと小さい……のかな? でも丸くて可愛い感じがします」
午後になり、2人でマッキンゼ卿の城に向かう。
ここミニーブルの城は、角張っていたゼバーシュの城と違い、丸い塔が幾つも立っていた。
それを見て、エミリスが「可愛い」と表現したのだろう。
「もともと、ゼバーシュの方が領地も大きいからな。このマッキンゼ卿の領地は今でこそかなり広くなったけど、前はかなり狭かったんだ」
「そうなんですね」
「最初に行ったウメーユの辺りも、以前は違う領主の領地だったんだよ」
「へー」
そんな会話を交わしながら、城に着いた。
「ゼバーシュ領ゼルム家のアティアスという。マッキンゼ卿に呼ばれて来た。案内してもらえるか?」
城門を守る衛兵に、書状を見せながら説明する。
「は、アティアス殿、ようこそミニーブルの城へ。主より承っております。係の者に案内させますのでしばらくお待ちください」
「ありがとう。よろしく頼むよ」
衛兵はそう言って、守衛所の横にある待合所のようなところに2人を通した。
「やっぱり魔導士が多いんですかね。剣士っぽい人が少ないです」
エミリスが周りを見ながら彼に聞く。
時折、剣士のような兵士も歩いてはいるが、多くが魔導士然とした格好の兵士だった。ゼバーシュとはかなり比率が異なることに違和感が大きかった。
「みたいだな。これほど魔導士に力入れてる所は少ないと思うよ。やっぱり領主が魔導士だからかな」
待っていると、すぐに案内役と思われる若い女性が2人に近付いてきた。
20代半ばごろか。ミリーと近い年代に見えるが、もっと小柄でおっとりした顔立ち。とはいえ、更に小柄なエミリスよりは身長が高そうだ。
恐らく彼女も魔導士だろう。ゆったりとした服を身につけていて、後ろで束ねたブロンドの髪が揺れていた。
「アティアス殿ですね。お待ちしておりました。私は案内を仰せつかっておりますセリーナと申します。どうぞよろしくお願いします」
丁寧に礼をするセリーナに、アティアス達も挨拶を返す。
「よろしく頼む」
「それでは参りましょうか」
セリーナに連れられて2人は城の中に入る。
すれ違う兵士たちがセリーナに対して礼をする様子を見ていると、彼女はそれなりの立場を持っているようだった。
「こちらでしばらくお待ちいただけますか」
セリーナは広い応接間に2人を案内すると、しばらく待つようにと伝えて、彼女は退室していった。
「綺麗なカーペットですね……」
エミリスがすぐ足元のカーペットを見て、感嘆の声を上げる。
華やかな花の模様な入った、立派なカーペットが床一面に敷かれていた。
「これは高いだろうな」
アティアスも同意する。
しばらくすると、応接間に使用人と思われるメイドがお茶を持ってきてくれる。
先ほどのセリーナよりは少し若いか。20歳程度に見える黒髪の女性だった。
「ヴィゴール様はもうしばらくかかるそうです。お待たせして申し訳ありませんが、ゆっくりしていてください」
そう言ってお茶を置いて、退室する。
「私もあんな感じだったんでしょうか?」
ふと、メイド姿の女性を見て、感慨深そうにエミリスが聞いてきた。
「いやいや、服はそうだけど、最初のエミーはもっと無表情で、何にも関心なんてもってません! って感じだったぞ?」
それに対して、アティアスはその時のことを思い出しながら素直に答える。
「えぇ……そ、そうなんですね。……そんな私を連れ出そうとか、よく思ってくれましたねぇ……?」
彼女は自覚がなかったのか、引き攣った顔をしていた。
もしアティアスがそのとき興味を持ってくれていなかったら、今の自分もいなかったのだ。
「俺も変わり者なのかもしれないな。ま、逆にそんなのだったから気になったんだけどな」
笑いながら、彼はエミリスの頭を撫でる。
「アティアス様はそういうのがお好きだったんですね。……もしかして、夜もそういう表情をしたほうが興奮なされるとか……?」
彼女は彼の手に頭を擦り付けるようにしながら、気になったことを聞いてきた。
「流石にそれはちょっと。……でもそれも面白いかもな。それにエミーがどこまで表情を崩さずにいられるか、試してみたい気もする」
意地悪そう彼が言うと、彼女は少し困ったような顔を見せた。
「あはは……やってみても良いですけど、たぶん全然ダメだと思いますよ。痛いのは慣れてるので割と我慢できますけど、それ以外は私、ほとんど我慢できる気がしません……」
心なしか頬を染めて答えた。
そのまま雑談をしていると、マッキンゼ卿が入室してきた。
「お待たせして申し訳ない」
マッキンゼ卿は後ろに2人の女性を連れている。1人は先ほどのセリーナ。
そしてもう1人の少女も知った顔だった。
1
お気に入りに追加
1,339
あなたにおすすめの小説
〈完結〉この女を家に入れたことが父にとっての致命傷でした。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」アリサは父の後妻の言葉により、家を追い出されることとなる。
だがそれは待ち望んでいた日がやってきたでもあった。横領の罪で連座蟄居されられていた祖父の復活する日だった。
十年前、八歳の時からアリサは父と後妻により使用人として扱われてきた。
ところが自分の代わりに可愛がられてきたはずの異母妹ミュゼットまでもが、義母によって使用人に落とされてしまった。義母は自分の周囲に年頃の女が居ること自体が気に食わなかったのだ。
元々それぞれ自体は仲が悪い訳ではなかった二人は、お互い使用人の立場で二年間共に過ごすが、ミュゼットへの義母の仕打ちの酷さに、アリサは彼女を乳母のもとへ逃がす。
そして更に二年、とうとうその日が来た……
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
あなた方はよく「平民のくせに」とおっしゃいますが…誰がいつ平民だと言ったのですか?
水姫
ファンタジー
頭の足りない王子とその婚約者はよく「これだから平民は…」「平民のくせに…」とおっしゃられるのですが…
私が平民だとどこで知ったのですか?
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
不遇な死を迎えた召喚勇者、二度目の人生では魔王退治をスルーして、元の世界で気ままに生きる
六志麻あさ@10シリーズ書籍化
ファンタジー
異世界に召喚され、魔王を倒して世界を救った少年、夏瀬彼方(なつせ・かなた)。
強大な力を持つ彼方を恐れた異世界の人々は、彼を追い立てる。彼方は不遇のうちに数十年を過ごし、老人となって死のうとしていた。
死の直前、現れた女神によって、彼方は二度目の人生を与えられる。異世界で得たチートはそのままに、現実世界の高校生として人生をやり直す彼方。
再び魔王に襲われる異世界を見捨て、彼方は勇者としてのチート能力を存分に使い、快適な生活を始める──。
※小説家になろうからの転載です。なろう版の方が先行しています。
※HOTランキング最高4位まで上がりました。ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる