記憶を無くしている俺が、この世界に蔓延る輩を一人残らず粛清するまで(第一章、魔王を粛清するまで完結)

ぎたー

文字の大きさ
11 / 40
第一章、魔王を粛清するまで 

第11話・転機

しおりを挟む
ルナが脳筋タンクなのを確認後、会話ができる小鬼3体と遭遇。こいつらは下品な言葉を並べ襲い掛かってきたために、召喚したゾンビ部隊で袋叩きにした。最終的に命乞いをしてきたが死んだほうが世の中のためだと判断して処理、結果Lvが上がる。





★ゾンビ22Lv
・ゾンビ召喚
・ゾンビの祝福(パッシブ)

 おぉ、21Lvではなく22Lvになっている。小鬼達のLvが高かったのか?いや、Lvが高いなら俺のゾンビ達に押し切られることはないだろうから違うと思う。となるとレアモンスターだから経験値が多かったという事も考えられるか。
 ん?そういえば話すモンスターって俺、ユニ、ルナ、輩共って事になるよな。という事は意思疎通できるモンスターがレアモンスターなのか?
 もう一つ気になっていたことがゾンビの横についてる★マーク、これがレアモンスターの証ではないだろうか。ルナに★マークのことを聞くとビンゴ。

 そして今までの状況を推察するにレアモンスターはフロアごとに一種類しかおらず、1階はゾンビ、2階は小鬼だな。・・・ハエはLvが異常に高そうだったからイレギュラーとしておこう。
 今後も敵対してくるレアモンスターが出てくるだろうから、その時に備えてきちんとLvを上げておかないとな。

 その後は何事もなく、通常モンスターを狩り続けて大きな扉のあるボス部屋まできた。そこでボスとの戦いに備えて、全員で作戦会議をして・・・













































 「ん」

 頭を手で押さえながら体を起こす。

 「あ、起きたんだ!おはよ!」

 視界に入ってきたのはセミロングでウェーブがかった青髪に、青白い肌をした可愛いらしい女性だ。

 「お、はよう」

 微睡の中でなんとか挨拶を返したが、頭が働かない。

 「もう、寝坊助さんなんだからぁ。目が覚めるまで待っててあげる」

 ぱちりとウインクをしてくれる姿も可愛いけど、俺はこの女性を知らない。
 
 なんだろう、なにか色々あったような気もしなくもないが記憶に靄がかかったような感じがする。目をこすりながら現在の状況把握に努める。

 「ソルちゃんは一人で起きれましたかぁ?まだ寝てる子も早く起きてくれるとありがたいんだけどねぇ」

 青髪の女性が赤ちゃんに呼びかけるような言葉でからかってくる。
 ・・・そんなことよりも俺の事をソルと呼んだような。
 
 そうだ、俺の名前はソルだ。
 どこかも分からない場所で仲間と・・・!?

 「ユニやルナは!」
 
 俺は大切な仲間がいたことを思い出しバッと辺りを見渡す、そこは城にある謁見の間のような場所だった。隣には赤い髪の綺麗な女性が寝ている。寝ている女性には角がありルナの面影があるのだが、ルナは少女だったのでこの女性とは別人だろう。

 「突然大きな声を出さないでよぉ、なにかあった?」

 「すまない、ゾンビと鬼の少女を見なかったか?」

 「ふふふ、何言っているの。私がユニだよ」

 !?
 俺は目を見開いてユニと名乗る女性を見る。俺の知っているユニはゾンビとしかいいようがない容姿をしていた。決して人間の女性ではない。

 「冗談はよしてくれ、ユニはゾンビなんだ。しゃべ・・・」

 ・・・そうだ、ユニはゾンビだからしゃべることができなかったんだ。
 俺もゾンビだからしゃべることができなかった。俺・・・今喋っていなかったか?

 「さてさて、答えはでたかなぁ?ソル君」

 ユニと名乗る女性はおちゃらけたように話す。
 
 ど、どういうことだ、この女性がユニ?
 ユニは腐ったゾンビだったろ、人間になるなんてありえるか?
 だが、俺もしゃべれているわけだし、自分の手は・・・腐ってない。
 あまりに現実的ではない状況から頭を手でかきむしりながら答える。

 「せ、説明をしてくれないか」
 
 「うん、でも簡単なことなんだぁ。私達は進化したんだよ」

 進化?
 俺達が進化したというのか、それならありえるのか?進化したからしゃべれるようになったという説はありえそうではある。ユニとルナの姿にも説明がつく。
 この進化論の真偽は不明だが、ユニと名乗る女性が本当なのかは確かめたい。俺とユニしか知らない内容を聞いてみる事にした。

 「ユニさん、あなたがモンスターに初めて殴りと蹴り以外で攻撃を仕掛けた時がありました。その攻撃方法と俺がどうなったかを教えてください」

 「なぜいきなり敬語、私とソルの仲なんだからやめてよぉ。とりあえず私だと信じてもらうために答えるよ。私は緑色の液体を口からいっぱい吐きました、それを見てソルがドン引きしてたからむかついて腕を殴ったの。もう、こんな恥ずかしい話をさせないでよ!」

 合ってる。
 間違いない、とすると本当にユニなのか。

 「よかった、生きていたんだな」

 「うん、元気だよぉ。このとおり」

 ユニは自分の身体を見てといった仕草をする。
 俺はゾンビだ、だから睡眠を必要としない。なのに眠っていたという事は誰かに攻撃をされた可能性が高いのだが、俺もユニも全く問題ないように思う。本当に無事でよかった。

 「ということは、あれもルナなんだな」

 「そうだよ、話せば分かると思うけどめちゃくちゃ成長したよね」

 「ユニも見違えるほど綺麗になったよ」

 「あ、ありがと。正面から言われると照れるね」
 
 ユニは顔を赤らめながら照れる。
 めちゃくちゃ可愛い。
 なんて思っている場合じゃない、まだ疑問に思っている事を聞かなくては。

 「ユニ、なぜ俺達は進化したんだ」

 「うーん、進化した要因はLvが上がったことだと思う。でも、なぜLvが上がったかは分からないんだぁ、私もついさっきまで寝てたから」

 「そうか、ユニも寝ていたのか」

 みんな寝ていたという事は益々敵から攻撃を受けた可能性が高いな、だが全員無事でLvまであがっている。俺達は寝ている間にモンスターを倒しまくってLv上げをしていたってことか?・・・ありえないな。まだ突然変異でLvが上がって進化したというほうが、信憑性が高い。とはいえ全く知らない場所で目覚めたことから突然変異の線もないだろう。
 
 全員のLvが上がって進化したのは良いことだと思う反面、何故Lvが上がったのか分からないのは気持ちが悪い。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

湖畔の賢者

そらまめ
ファンタジー
 秋山透はソロキャンプに向かう途中で突然目の前に現れた次元の裂け目に呑まれ、歪んでゆく視界、そして自分の体までもが波打つように歪み、彼は自然と目を閉じた。目蓋に明るさを感じ、ゆっくりと目を開けると大樹の横で車はエンジンを止めて停まっていた。  ゆっくりと彼は車から降りて側にある大樹に触れた。そのまま上着のポケット中からスマホ取り出し確認すると圏外表示。縋るようにマップアプリで場所を確認するも……位置情報取得出来ずに不明と。  彼は大きく落胆し、大樹にもたれ掛かるように背を預け、そのまま力なく崩れ落ちた。 「あははは、まいったな。どこなんだ、ここは」  そう力なく呟き苦笑いしながら、不安から両手で顔を覆った。  楽しみにしていたキャンプから一転し、ほぼ絶望に近い状況に見舞われた。  目にしたことも聞いたこともない。空間の裂け目に呑まれ、知らない場所へ。  そんな突然の不幸に見舞われた秋山透の物語。

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

スライムに転生した俺はユニークスキル【強奪】で全てを奪う

シャルねる
ファンタジー
主人公は気がつくと、目も鼻も口も、体までもが無くなっていた。 当然そのことに気がついた主人公に言葉には言い表せない恐怖と絶望が襲うが、涙すら出ることは無かった。 そうして恐怖と絶望に頭がおかしくなりそうだったが、主人公は感覚的に自分の体に何かが当たったことに気がついた。 その瞬間、謎の声が頭の中に鳴り響いた。

処理中です...