記憶を無くしている俺が、この世界に蔓延る輩を一人残らず粛清するまで(第一章、魔王を粛清するまで完結)

ぎたー

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第一章、魔王を粛清するまで 

第10話・小鬼を粛清

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 2階でも俺のゾンビ部隊は無双していた、そんな時に小鬼のルナと出会う。小鬼のルナはこの場所で初めて会話できたモンスターだ(ハエは除く)。ルナは2階で目覚め、なにをしたらいいのか分からず彷徨っていたとの事で俺達についてくることになった。



 俺達はルナが脳筋タンクだというので(言っていない)、実力を見たいという事になった。

 「おい、ルナ!お前脳」 

 クロ!シュラの口を止めてくれ!!!

 「マスターが喋らないようにと」

 「チッ」

 俺が脳筋呼びしたことをシュラがチクろうとしたので、クロに止めさせた。当人のルナはポカンとした表情で俺達のやり取りを見ている。危ねぇ、会って間もないルナを脳筋タンク呼ばわりしていると知られたら関係が崩壊するところだった。シュラのやろう、俺の思った事を口にだすのはやめろと。


 「じゃあ、私がどれぐらい戦えるのか見せてあげるわ」

 ルナはコボルトが5体いるところに一人で突っ込んでいく。
 一応、俺のゾンビも5人ほど追走させておく。万が一、ルナが取返しのつかない事態になったら目覚めが悪いしな。
 
 コボルト5体は大人の靴ぐらいある石のついた棒を掲げてルナに迫る、ルナもコボルトに向けて歩みを一切緩めない。
 最初に接敵したコボルトは石のついた棒をルナの肩へ振り下ろした。ルナに石のついた棒が直撃し肩から血が滲むのだがルナは気にも留めずお返しとばかりにコボルトの顔面を殴る。殴られたコボルトの顔は変形して吹き飛んでいった。残りのコボルト達はルナを囲み石の部分で何度も叩きつける、ルナは顔にくる攻撃だけを手で防ぎながら、一体一体丁寧に顔面を殴り飛ばし戦闘不能にしていく。
 戦いが終わった後に立っていたのはルナだけだった。
 
 俺は思った、脳筋タンクだと。
 
 「おいっルナ!お前脳」 

 クロッ!シュラの口を!

 「愚昧」
 
 「チッ!」

 シュラよ、あまりの暴挙にでるならこちらにも考えがあるぞ。
 クロに言って制裁してもらうからな!酷い目に合わされたくなかったら、もうちょっと俺に優しくしてくれ!
 
 ルナの身体は至る所が傷ついているが軽傷のようだ。本人も笑顔で無事をアピールしている。
 先ほどの戦いぶりからみても、ルナは相当強いのだろう。脳筋タンクというのも馬鹿にしたものではなく、コボルト5体と真っ向から殴り合って勝ててしまうほどの強さを評してだ。成長すれば相当な存在になるだろう。
 


 俺達は過剰すぎる戦力で2階をガンガン進んでいると、またも初めての事が起こる。

 「あ"あ?誰だお前ら」

 「女の鬼もいやすぜ」

 「女は全員確保っしょ」

 なんと会話をする小鬼達が敵対してきたのだ、3体も。
 小鬼達は見た目と汚い言葉から男なのだろう。まあ、俺のパーティーの女性陣は美人ばかりだし、手に入れたい気持ちは分からなくもないが、失礼な輩なら容赦しなくてもいいよな。というか、ゾンビが20体もいるのに小鬼3体で倒せると思っているのか?あ、ルナがコボルト5体を倒していたから余裕ぶっているのも分からないでもないか、一応最後通告はしてあげよう。

 「あなたたちがこちらに危害を加えないというのなら、交戦するつもりはありません」

 俺的には会話のできるモンスターは貴重な存在だし、境遇もルナと同じだろうから戦う必要はないと思っている。その事をクロから小鬼達に伝える。
 
 「はっ、せっかく女達がいるのに見過ごせるかよ!」

 「ヒヒヒ、可愛がってやるぜ」

 「楽しみぃいい!」

 

 ソルの目は真っ黒に染まり、狂気を纏う。
 殲滅だな。
 ゾンビ部隊、行け。

 ゾンビ達は俺の指示に従って進軍を開始する、今回は出し惜しみなしで召喚したゾンビ全てを突撃させる。
 
 「おらぁ!!」
 
 先行してきた小鬼が声を上げながらゾンビを殴る、ゾンビは盾を使って防御するが小鬼の腕力によって吹き飛ばされる。その後から2体の小鬼も参戦しゾンビに殴りかかるが、殴られそうになったゾンビ達は盾を使うため吹き飛ばされたとしても死ぬことはない。その隙に殴られていないゾンビ達が小鬼を囲んで剣を振り下ろす。
 
 ゾンビ達は小鬼が単体攻撃しか持っていないと判断しているのか、防御を優先することでゾンビ側の被害を出さないようにして、それ以外のもので攻撃していく作戦をとったようだ。
 俺のゾンビ部隊は頭も良くて連携もとれる、優秀すぎないか。
 
 3体の小鬼はゾンビ達に斬られ続けているが、耐久力には自信があるようで戦い続ける。
 
 俺は小鬼達の戦いぶりを見て、小鬼という種族の耐久力に感心していた。
 召喚したゾンビは20体も召喚できていることから、低級の兵隊なのでは?と思っている。そうなると一体一体の攻撃力は低いと考えるのが妥当だろう。それでも、あれだけの数に斬られ続ければ結構なダメージが入っていると思うのだが、小鬼達は怯まずに戦い続けている。ルナの成長が楽しみだ。

 「高みの見物だな」

 そりゃあ召喚士だからな。
 と、シュラの言い分に応える。
 

 小鬼達はしばらく奮闘していたが、ゾンビを1体も倒すことができていないことに焦り出した。いくら小鬼達の再生能力が高いとはいえ、斬られ続ければダメージは蓄積していく。
 
 「お、おい!俺達の負けだ、降参する。助けてくれ!」

 「そ、そうだ!同じ話せる者同士じゃないか!」

 「お前らには手出ししないと誓う!」

 粋がっていた小鬼達は状況が悪くなってきたために喚きだす。
 完全に馬鹿の上等手段じゃないか、最後までどうしようもないやつらだな。悪を気取るなら最後まで悪として生きろと。負けそうになったら助けてくれって本当に下らない。
 小鬼共への返答をクロに答えてもらう。
 
 「粋がる輩に慈悲までかけてやったのに無下にしたんだ、今更許すわけないだろ」

 ルナがポカンとした顔をしてクロのほうを見る。
 俺達のセリフではないと思ったのだろうが、俺は輩が我慢ならない。輩は自己中心的な行動をし、周りの迷惑や未来がどうなるかを想定しない馬鹿共。そういう馬鹿は生かしておいても損にしかならない連中だ、世の中のために死んでもらったほうがいい。
 
 それにしても、俺は自分の事は全く覚えていないのに信念的なものは覚えているんだなと思った。輩への感情は過去の出来事からだと思うのだが、なにがあったかは全く思い出せない。
 
 

 ゾンビ達に囲まれて小鬼達が悲鳴を上げていたが耳障りでしかない。あいつらが選択した人生の報いはしっかりと受けてもらうぞ。その後、悲鳴が収まるとゾンビ達は隊列へと戻ってくる。
 
 おし、あの小鬼共をゾンビ部隊で倒せたぞ。素晴らしい!
 俺の身体に黒い靄が、同じくユニとルナにも黒い靄がまとわりつく。やはりパーティーにも経験値が入る仕組みだろうな、21Lvになったかを確認してみる。
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