【書籍化決定】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。

１１章 天使から女神へ

２５５話 【遠距離殲滅部隊育成するハルちゃん】１

【目覚めで絶望されるハルちゃん】
【だって……ねぇ？】
【ハルちゃんがふぁいやーぼーるでダンジョンを融解させてからまだ１週間くらいだもん……】
【あのインパクトはトカゲ以来のだったな！】

【そしてもう当たり前のようにハルちゃんの胸元で寝起きしてるノーネームちゃん】
【ずるい】
【でも……うん……】
【毎晩のあれに比べたら……】
【これでも健全って思えちゃうんだ……】

【そんなことも露知らず、両腕に抱きつかれながらノーネームちゃんと戯れてるハルちゃんかわいい】
【ほんとかわいい】
【髪の毛がぼさぼさなのがさらに……】
【もう幼女じゃないから余計に……こう……ね】

【女の子のだらしないところって……いいよね】
【いい……】
【この配信って、実質ハルちゃんを２４時間監視してる配信っていう、素質あるヤツを強制的に目覚めさせる配信だからな……】
【相手に気づかれずに見る愉しみ……】
【引き返せ　　その欲望は相手の同意がないと修羅だぞ】

【でもさ、なんでハルちゃんたちってば最初のお家放棄してどんどん移動してるんだろ】
【さぁ？】
【ハルちゃん、もう配信されてるって思ってないからか説明とかしなくなっちゃったからなぁ】
【まぁハルちゃんだし、適当な思いつきかもだけど】

【子供たちもハルちゃんのためだから喜んで着いてきてるし】
【まぁ、ハルちゃんのそばが１番安全だから……】
【危険の間違いでは？】
【だからいつものフォーメーションなんだろ】
【ああ、おトイレ以外はずっと左右に抱きつかれてるもんな……】

【ただでさえ薄着、しかも下ははいてないし上にも着けてないしノースリーブなハルちゃんの腕にさ、同じく薄着の子供たちがくっついてる姿って……】

【うん、歪むよね】
【視聴者たちの性癖はぼろぼろ】
【大丈夫、新しく作り直されただけだから】
【再構成されただけだもんな！】
【ハルちゃんと出会う前には……もう、戻れないんだ……】


◇


【おトイレハルちゃん】
【なおお見送りは全員正座】
【神聖な儀式だからね】
【女神の聖水……】
【ハルちゃんだから、ガチで聖水の可能性もあるんだよなぁ】
【ハルちゃんの聖水の匂い嗅いだら子供たち気絶しそう】
【やべー顔してな……】

【でもさ　　普段は無頓着なハルちゃんがさ　　こうしておトイレとお風呂のときだけしおらしくなるのって……いいよね】
【いい……】
【素晴らしい……】
【こういうところで乙女が出るハルちゃん、マジハルちゃん】
【どんだけずぼらでショタ好きどもが群がっても、根っこは女の子なんだなぁって】
【かわいい】

【そして毎回必ずハルちゃんに付きまとっておトイレに一緒に行きたいノーネームちゃん】
【ノーネームちゃん！　我慢しなさい！】
【毎回子供たちに手渡しで預けられてて草】

【お風呂は許可されてるんだからいいだろ！】
【俺たちは、そのどちらも……うう……】
【つらい】
【草】
【結局欲望しかなくて草】
【あんな子供たちでさえ狂わされるんだ、ましてやずっと実況してる俺たちなんか……】


◇


【結局いつも通り、どれだけ音量上げても何も聞こえてこなかった】
【悲しい】
【絶望だ】
【しょうがない、切り替えよう】
【そうだぞ、今からハルちゃんたちの狩りのお時間だ】

【狩り（魔法も遠距離攻撃も使えて連携も抜群で、レベルもそこそこ上がってきたらしい子供たち＋後方腕組み師匠がいざというときの切り札として控えてる】

【まぁ元からハルちゃん、ちょっとおかしいムーブしてたから……】
【はじめてのぼうけんからずっと、モンスターを近づけさせずに無傷で突破してきたから……】
【基本カメラに映らない遠距離からヘッドショット１発だったもんな！】

【苦戦したのがノーネームちゃん戦と魔王戦だけって言うね】
【やっぱりちょっとおかしいハルちゃん】
【ちょっとおかしい（天使基準】
【天魔大戦以外は見向きもしないハルちゃん】

【昨日も空にしたこの階層、今日もわんさかと湧き直してるね】
【このダンジョン、深くなるにつれてモンスターの数がおかしいからなぁ】
【ま、まあ、おかげでレベリングはめっちゃ早かったし……】
【モンスターの数が、俺たちの知ってる普通のダンジョンの１０倍くらい……そりゃあレベルもスキルも上がるよな】
【おかげでドロップ品も半端ないしな】

【しかもハルちゃん流の狩りの仕方でもはや即席軍隊だし】
【海外のコメント欄でも「少年兵」とか「ゲリラ」とか「ニンジャ」とか言われてて草】
【あっちの人たち、そういうの好きだから……】
【ハルちゃん自身は金髪の外人系なのに、言動が完全にくノ一とかそういう系統だもんな】

【部屋の外からモンスターの数を把握して近づいて、入り口付近のモンスターに気づかれたら撤退しながら攻撃】
【遠距離の魔法と弓矢での遠距離攻撃で、基本近づけさせないハルちゃんスタイルそのまま】
【近づいて来たときに備えて、前衛の誰か１人が盾持ってるもんな】

【ハルちゃん、帰ってきたらダンジョン協会の指導役で一生食っていけそうね】
【いや、だめだろ】
【駄目】
【危険すぎる】
【やめて】
【NOOOOOO！】

【草】
【総スカンで草】
【だってハルちゃん、人間の心が分からないし……】
【「ね？　簡単でしょ？」を地で行くタイプだし……】
【「なんでこんなことができないんですか？」ってきょとんとしながら言ってきそう】
【言いそう】
【絶対言う】
【人の心がない……】

【ああいう天才型って教えるのには不向きだってよく言われてるやつー】
【指導役って努力型と理論型しかダメなんだよ……感覚派と天才派は危険すぎるんだ……】
【確かにハルちゃんのやり方は、遠距離職としては正解かもしれない　　でも、普通の人間には無理なんだよなぁ】
【こういうところで女神と人間の種族差が】

【「……もう魔法はしないのになぁ……信じてくれないもんなぁ……」】

【草】
【ハルちゃんハルちゃん、それ、誰も信じてないよ？？】
【だからほぼ２４時間がっちりホールドなわけでね】
【何があっても常に２人が腕に抱きつくって、冷静に考えたら相当負担なはずだもん】
【子供たち、ハルちゃんのことが好きだからやれてるんだろうけど……大変そうだもんなぁ】
【おいたわしい……】
【完全にハルちゃんのお守りしてて草】