22 / 43
会食のおしごと♡
しおりを挟む
「お久しぶりです。華主作兄様!あ、陽蘇実兄様も…!柚子賀!」
皆、スーツの正装だ。
華主作兄様は黒髪をワックスでつやつやさせて前髪を分けていてかっこいい。
陽蘇実兄様は、金髪にピンク色のメッシュを入れている長めの髪がスーツとミスマッチだ。いつもは耳にピアスをじゃらじゃらつけているけど、今日ははずしている。
柚子賀は校則通りの短めの黒髪を無造作にセットしていて、スーツ姿が初々しい。
今日は半年に一度、家族が集まる食事会だ。
夏と冬にぼくたちは集まって、料亭で懐石料理を食べたり、ホテルで洋風のフルコースをゆっくり食べたりしながら、近況を報告したりして、団らんの時間を過ごす。
今回は老舗旅館で部屋をとっている。
「お父様がまだかな?」
「やあ、時間ぴったりかな…」
「ああ!お父様!」
全員揃ったので、コースを開始してもらう。
甘い食前酒を飲み、(本当はまだ、お酒を飲んじゃいけないんだけど…)前菜を味わう。
うーん。美味しい!
天ぷらが出されると、華主作お兄様がえびの天ぷらを一つくれた。
「あ、ありがとうございます…!」
「瑠美那はえび、好きだろう」
「はい!」
ついつい、食べすぎてしまう。
中座して、お手洗いに立つと、陽蘇実兄様が時間をずらしてついてきた。
「陽蘇実兄様…あっ…ん…」
壁に押し付けられ、キスをされる。
「んっ…♡ちゅ…ちゅ……♡んちゅ…♡じゅる…っ♡」
「ちゅ…♡じゅるっ♡れろ…♡んちゅ…♡」
「これが終わったら、うちにおいで」
「う、うん…」
「しましまたちも待ってる」
しましま、というのは陽蘇実兄様が飼っている猫の名前だ。
全部で五匹も飼っている。
席に戻ると、華主作兄様がこちらをじとっとにらんでいる…気がする。
陽蘇実兄様は華主作兄様に対して、ツンとそっぽを向いている。
「瑠美那、この後うちに寄らないか?ホームシアターの機材を買ったんだ。忙しくてまだ使ってないんだが…見逃した映画があるって言ってただろう?」
「あ…えーと…明日なら行けるかな…!」
柚子賀が無邪気に乗ってきた。
「ホームシアター!?僕も観たいな~」
「う…ああ…そうだな…柚子賀も来るといい」
「やったあ!!」
四兄弟の中で、高校生の柚子賀だけがまだ実家住みだ。
「めっちゃ、楽しみ!!瑠美那兄さんの見逃した映画って何?」
「こ、こわいやつ。スティーブン・クィーンの…」
「ああ!あれかあ!!僕も観たかったんだ!」
食事が終わると、柚子賀が庭園を散歩しようと誘ってきた。
「すごい…趣があるなあ…」
「そうだね」
美しく整えられた木々や、錦鯉の泳いでいる池を見ていると、柚子賀が後ろから抱きしめてきた。
「あっ…」
後ろを振り返ろうと身をひねると、唇をかさねてくる。
「うん…っ♡ちゅ…♡ふう…ん♡ちゅ…♡んちゅ…♡」
「ちゅ…♡ちゅ…♡んちゅ……♡」
「柚子賀……ん…♡」
「今度、瑠美那兄さんの家に遊びに行っていい?んちゅ…♡ちゅ…♡」
「ん…いいよ…ちゅ…♡ちゅ…♡」
「それにさ…たまにはうちに帰っておいでよ…!ね」
「ん…わかった…」
皆、スーツの正装だ。
華主作兄様は黒髪をワックスでつやつやさせて前髪を分けていてかっこいい。
陽蘇実兄様は、金髪にピンク色のメッシュを入れている長めの髪がスーツとミスマッチだ。いつもは耳にピアスをじゃらじゃらつけているけど、今日ははずしている。
柚子賀は校則通りの短めの黒髪を無造作にセットしていて、スーツ姿が初々しい。
今日は半年に一度、家族が集まる食事会だ。
夏と冬にぼくたちは集まって、料亭で懐石料理を食べたり、ホテルで洋風のフルコースをゆっくり食べたりしながら、近況を報告したりして、団らんの時間を過ごす。
今回は老舗旅館で部屋をとっている。
「お父様がまだかな?」
「やあ、時間ぴったりかな…」
「ああ!お父様!」
全員揃ったので、コースを開始してもらう。
甘い食前酒を飲み、(本当はまだ、お酒を飲んじゃいけないんだけど…)前菜を味わう。
うーん。美味しい!
天ぷらが出されると、華主作お兄様がえびの天ぷらを一つくれた。
「あ、ありがとうございます…!」
「瑠美那はえび、好きだろう」
「はい!」
ついつい、食べすぎてしまう。
中座して、お手洗いに立つと、陽蘇実兄様が時間をずらしてついてきた。
「陽蘇実兄様…あっ…ん…」
壁に押し付けられ、キスをされる。
「んっ…♡ちゅ…ちゅ……♡んちゅ…♡じゅる…っ♡」
「ちゅ…♡じゅるっ♡れろ…♡んちゅ…♡」
「これが終わったら、うちにおいで」
「う、うん…」
「しましまたちも待ってる」
しましま、というのは陽蘇実兄様が飼っている猫の名前だ。
全部で五匹も飼っている。
席に戻ると、華主作兄様がこちらをじとっとにらんでいる…気がする。
陽蘇実兄様は華主作兄様に対して、ツンとそっぽを向いている。
「瑠美那、この後うちに寄らないか?ホームシアターの機材を買ったんだ。忙しくてまだ使ってないんだが…見逃した映画があるって言ってただろう?」
「あ…えーと…明日なら行けるかな…!」
柚子賀が無邪気に乗ってきた。
「ホームシアター!?僕も観たいな~」
「う…ああ…そうだな…柚子賀も来るといい」
「やったあ!!」
四兄弟の中で、高校生の柚子賀だけがまだ実家住みだ。
「めっちゃ、楽しみ!!瑠美那兄さんの見逃した映画って何?」
「こ、こわいやつ。スティーブン・クィーンの…」
「ああ!あれかあ!!僕も観たかったんだ!」
食事が終わると、柚子賀が庭園を散歩しようと誘ってきた。
「すごい…趣があるなあ…」
「そうだね」
美しく整えられた木々や、錦鯉の泳いでいる池を見ていると、柚子賀が後ろから抱きしめてきた。
「あっ…」
後ろを振り返ろうと身をひねると、唇をかさねてくる。
「うん…っ♡ちゅ…♡ふう…ん♡ちゅ…♡んちゅ…♡」
「ちゅ…♡ちゅ…♡んちゅ……♡」
「柚子賀……ん…♡」
「今度、瑠美那兄さんの家に遊びに行っていい?んちゅ…♡ちゅ…♡」
「ん…いいよ…ちゅ…♡ちゅ…♡」
「それにさ…たまにはうちに帰っておいでよ…!ね」
「ん…わかった…」
20
お気に入りに追加
273
あなたにおすすめの小説

男子寮のベットの軋む音
なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。
そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。
ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。
女子禁制の禁断の場所。
臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話
八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。
古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた
翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」
そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。
チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる