転生者は常識外れなのだが…

syu117

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4章もう一人の転生者編

学園

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 寮生活というのはワクワクすることもあったり、ドキドキ、ハラハラする事があったりする。
勿論、そんな時はすぎていってしまうんだし、それにいつまでもすがるのは良くない。
入学式からハルトと半年、一緒にいた。寝るのも一緒だし、食べるのも、たまに同じやつを食堂から部屋へ持って来てくれることもあった。彼は良い友達でもあった。そんな彼が。


僕のにいる。だが、そこに居たのは、ついさっきまで一緒に話していた、ずっと共に過ごして来た者ではない。
それの成れの果てである。この学園に、人間は俺しかいない。勿論、それは、彼も例外ではなかった、だが。
それは、僕の首元に刀のように鋭く細い華奢な爪で引っ掻こうとしている。そして、その目は殺意が宿っていた。

「どうしたんだよ。ハルト。なんの冗談だ?」

「君が人間であることはすぐに気づいたよ。でも、もう少し置いてからの方がいいと思ったんだよね。その方が強くなってる熟してるだろうし。しかも、信用させていた方が、奇襲しやすい食べやすいしね」
そう言い、僕の首にそっと爪を沈ませる。それに伴い、そこから、血が少し垂れる。
そして、無我夢中でしゃぶる。それをは止められなかった。

「いたい。ハルト、やめてくれよ」

「やっぱり人間の血は格別だな」
俺の話など聞かず、無我夢中でしゃぶりつづける。

「もう潮時だ」
俺は無理に体を回転させ、爪を引き抜き、彼の心臓に、自身の護身用ナイフを刺した。

「えっ?」
自分の心臓に何か歪なものが刺さっているが、何が刺さっているのか理解できていない様子である。

「お前は、親友だ…と思ってた。だけど、それは違った。君はさっき、僕の血を吸ったよね?じゃあ、僕にも攻撃遊ぶ権利はあるよね?じゃ、またね。君のおかげで目が覚めたよ。僕は生ぬるくなってたんだね」
そうして、俺は、学園を出た。


「魔王様、私にあの学校は詰まりませぬ。今日、そのせいで一匹殺めてしまいましたし」
その言動に後悔が見えなかったからか、魔王は笑い出す。高貴な笑い方とは言えない。

「ふはははははは。その様子では完成した様子じゃな。早速、奇襲にかかる…とは言えないのだよなあ」

「な、何故ですか?まだ至らぬ点でも…」

「お主は強くなった。じゃが、約束のも教えてないし、まだ何より、修行は終わってないじゃろう」
見据えた目は魔族の気配を感じさせる。

「…はい」

「ならば、続きじゃ。だが、その前に約束の物だ。使い方は

「魔王様、聞けばいいとは…どういう事でしょうか」
この日、世界は2つに分断されるという世界の分断地点となり、バッドエンドの道へ進み始めた。
そのことを知るのはそれを傍観しているアルファの神、そして、破壊神その二人だけなのであった。


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遅くなりました!すみません。
最近、書く時間がなくて…。
さて、恒例にもなりかけているこれですけれど、何をしましょうか。
とりあえず、次回は、このまま、修行をしますかね。(予定では)もうそろそろアルファと会えますよ!
今回は短いですが、ここまで。約束のものとはなんだったのか。乞うご期待…と終わらせてはいけないので。
ヒントとして言っておくと、それは魔王代々、伝わっているのですが、特性が厄介なんですよね。(能力系ですよ)
まぁ~サラ~っと言うと、強くなるやつです!これ以上はネタバレになってしまう。
では、本当にここまで。
                                                                                                            ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

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