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九州・我當会 Ⅶ
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美味い食事を終え、俺たちは帰ろうとしたのだが、引き留められた。
俺たちはそのまま風呂を勧められ、俺は我當会の幹部たちと一緒に入ることになった。
亜紀ちゃんと柳は別な風呂だ。
亜紀ちゃんと柳は幹部の妻たちと一緒に入るらしい。
「極道の妻たちだぁ!」と亜紀ちゃんは興奮していた。
まあ、その通りなのだが。
俺が案内されたのは30人も同時に入れるような広い湯場だった。
流石に我當会本部だけあって立派な檜の湯船で、床も壁も磨き上げられていた。
「随分と綺麗にしているんだな」
「はい、石神様がいらっしゃるので、朝から5回掃除させました」
え、なんなの?
幹部の連中はみな見事な刺青を入れていたが、服を脱いだ俺の裸を見て、我當たちが反対に驚く。
「これが石神高虎なんですね」
「そうだ」
千両の不動明王も絶賛されていた。
俺は刺青に忌避感は無いし、我當たちの全身の刺青も見惚れるようなものだ。
しかし、実戦で彫られた疵はまた違った迫力がある。
俺を全員がジッと見ているので、ちょっと恥ずかしい。
「おい、ゲイはいねぇか?」
「はい、あの……」
「なんだよ」
「お呼びしましょうか?」
「今日は千両がいるからいいや」
みんなが笑った。
組長と幹部たちだったが、緩んだ身体の奴はいなかった。
全員鍛え上げ、逞しい。
座光寺の股間を見た。
「お前、なんだよそのチンコは」
「はい、お見苦しいものを」
でかいチンコに幾つもボールが入っている。
「俺なんか、これで十分だもんね!」
「御立派なものですよね」
みんなが笑うので、調子に乗って話した。
「若い頃によ、石動の紹介でAVに出たんだ」
「そうなんですか!」
「石動さんですか!」
石動の名前を知っている奴もいた。
まあ、その世界では有名な奴だ。
俺がタイトルを言うと、我當たちが絶対に手に入れると言った。
石動の関りならば間違いないと言う奴もいた。
「25人の女優と何回もヤッてさ! 監督に褒められちゃった」
「スゲェですね」
「その後も出演の話があったんだけどよ」
「お断わりになったので?」
「うちの院長にバレてな。危うくクビになりそうだった」
全員が爆笑した。
「こないだ千両のとこでも散々ヤッたよな!」
「はい、10人の女たちが朝方には全員気絶しておりました」
「な!」
千両も調子に乗った俺に合わせてくれた。
「今も女たちにまた石神さんをお呼びして欲しいと頼まれています」
「そうかぁ、そろそろまたヤるかぁ!」
「是非」
座光寺が我當に目配せしたのに気付いた。
座光寺が先に上がろうとしたので、慌てて止めた。
何考えてやがる!
「おい! 今日はいらないからな!」
「さようで?」
「娘たちがいんだろう!」
「ああ、なるほど」
まあ、幾らでもどうにでもなるが、俺にその気はねぇ。
ちょっと調子に乗って喋っただけだ。
風呂から上がり、俺たちは帰ると言った。
「今日はお泊りいただけるとばかり思っておりました」
「まあ、また今度な。俺もなかなか忙しいんだよ」
「そうですね、残念でございますが。飛行機のお時間は?」
「ああ、いらねぇ。特別なのを呼ぶからよ。庭を借りるぞ」
「はい、特別機ですか?」
「まあな。お前たちにも見せてやる」
庭だと言ったので、我當たちはヘリコプターを呼ぶのだと思ったようだ。
自分たちも持っているのだろう。
「はい。ヘリでしたら、屋上に発着場もございます」
「ああ、別にいらないよ。庭で十分だ」
「さようですか」
我當たちはちょっと当惑していた。
ヘリコプターは庭にも降りれるが、専用に作った発着場の方が便はいい。
それに、結構な風圧がかかるので、庭が荒れることもある。
もちろん、そんなことで俺に文句は言わない。
俺たちは庭に出て、我當会の組員も全員が庭に出て俺たちを見送りに並んだ。
俺は「端末」で連絡し、あいつらを呼んだ。
俺が上空を見ているので、他の我當たちも上を見上げていた。
「ありゃ、なんだぁ!」
上空を埋め尽くすUFOの大群。
一際巨大なマザーシップが真上に来て、様々な光を全体に迸らせている。
底から20メートルほどの五角形のUFOが地上に降りた。
微塵も風圧はなく、静かに着陸した。
入り口が開き、グランマザー(の分体)が出て来る。
我當会の連中はたまげている。
「石神様、お迎えに参りました」
「おう、御苦労!」
千両と亜紀ちゃんたちが大笑いしていた。
「「虎」の軍の機密の機体もあるんだけどよ。まだ見せられねぇんだ」
「石神さん!」
「じゃあな。食事は美味かった。改めて礼を言うぞ」
「石神さん! こりゃぁ、いったい!」
「今後は千両が話していくからな。千両、頼むぞ」
「はい、かしこまりました」
「我當、これからもよろしくな」
「は、はい! それで、これはいったい……」
「じゃあな!」
亜紀ちゃんと柳も礼を言って、UFOに乗り込んだ。
中のスクリーンで我當たちが口を開けて見ている映像が拡大され、みんなで大笑いした。
「千両、我當会の戦闘員をアラスカへ連れて行く。その間にここの守りは千万組で頼む。あいつらに、「新しいヤクザ」の教育もしてくれ」
「はい、お任せ下さい」
「なかなかの誠意を見せられた。あいつらは山王会たちと同じく、独立のグループとして扱ってくれ」
「はい」
「それから、あの30人は、俺が石神家へ連れて行く」
「楽しみですな」
「まあ、ものになればな」
「きっと大丈夫でしょう」
「そう思うか?」
「はい」
亜紀ちゃんと柳が料理の美味を楽しそうに話し合っていた。
まあ、いい「旅行」になったようで良かった。
「タカさん、お風呂は露天風呂でしたよ!」
「そうだったのか」
「石神さん、マッサージの人までいました!」
「へぇ、やってもらったのか?」
「はい! 気持ち良かったです!」
「俺よりも?」
「え? 石神さんにやってもらったことないですよ」
「じゃあ、帰ったらやってやるかぁ!」
「……」
柳が真っ赤になってみんなで笑った。
「座光寺のチンコがさ……」
みんなで爆笑し、10分後に家に戻った。
千両はそのまま自分の組まで送ってもらう。
「あの石神さん」
「あんだよ」
「うちにご連絡しておいていただけませんか?」
「あ?」
「あの、これで戻るとうちの連中がきっと」
「ああ! お前、乗るの初めてだっけ!」
「はい」
「またいい冥途の土産が出来たな!」
「はい、ありがとうございます」
俺は笑いながら電話しといてやると言った。
我當会が俺たちの仲間になった。
いい連中だと思った。
俺たちはそのまま風呂を勧められ、俺は我當会の幹部たちと一緒に入ることになった。
亜紀ちゃんと柳は別な風呂だ。
亜紀ちゃんと柳は幹部の妻たちと一緒に入るらしい。
「極道の妻たちだぁ!」と亜紀ちゃんは興奮していた。
まあ、その通りなのだが。
俺が案内されたのは30人も同時に入れるような広い湯場だった。
流石に我當会本部だけあって立派な檜の湯船で、床も壁も磨き上げられていた。
「随分と綺麗にしているんだな」
「はい、石神様がいらっしゃるので、朝から5回掃除させました」
え、なんなの?
幹部の連中はみな見事な刺青を入れていたが、服を脱いだ俺の裸を見て、我當たちが反対に驚く。
「これが石神高虎なんですね」
「そうだ」
千両の不動明王も絶賛されていた。
俺は刺青に忌避感は無いし、我當たちの全身の刺青も見惚れるようなものだ。
しかし、実戦で彫られた疵はまた違った迫力がある。
俺を全員がジッと見ているので、ちょっと恥ずかしい。
「おい、ゲイはいねぇか?」
「はい、あの……」
「なんだよ」
「お呼びしましょうか?」
「今日は千両がいるからいいや」
みんなが笑った。
組長と幹部たちだったが、緩んだ身体の奴はいなかった。
全員鍛え上げ、逞しい。
座光寺の股間を見た。
「お前、なんだよそのチンコは」
「はい、お見苦しいものを」
でかいチンコに幾つもボールが入っている。
「俺なんか、これで十分だもんね!」
「御立派なものですよね」
みんなが笑うので、調子に乗って話した。
「若い頃によ、石動の紹介でAVに出たんだ」
「そうなんですか!」
「石動さんですか!」
石動の名前を知っている奴もいた。
まあ、その世界では有名な奴だ。
俺がタイトルを言うと、我當たちが絶対に手に入れると言った。
石動の関りならば間違いないと言う奴もいた。
「25人の女優と何回もヤッてさ! 監督に褒められちゃった」
「スゲェですね」
「その後も出演の話があったんだけどよ」
「お断わりになったので?」
「うちの院長にバレてな。危うくクビになりそうだった」
全員が爆笑した。
「こないだ千両のとこでも散々ヤッたよな!」
「はい、10人の女たちが朝方には全員気絶しておりました」
「な!」
千両も調子に乗った俺に合わせてくれた。
「今も女たちにまた石神さんをお呼びして欲しいと頼まれています」
「そうかぁ、そろそろまたヤるかぁ!」
「是非」
座光寺が我當に目配せしたのに気付いた。
座光寺が先に上がろうとしたので、慌てて止めた。
何考えてやがる!
「おい! 今日はいらないからな!」
「さようで?」
「娘たちがいんだろう!」
「ああ、なるほど」
まあ、幾らでもどうにでもなるが、俺にその気はねぇ。
ちょっと調子に乗って喋っただけだ。
風呂から上がり、俺たちは帰ると言った。
「今日はお泊りいただけるとばかり思っておりました」
「まあ、また今度な。俺もなかなか忙しいんだよ」
「そうですね、残念でございますが。飛行機のお時間は?」
「ああ、いらねぇ。特別なのを呼ぶからよ。庭を借りるぞ」
「はい、特別機ですか?」
「まあな。お前たちにも見せてやる」
庭だと言ったので、我當たちはヘリコプターを呼ぶのだと思ったようだ。
自分たちも持っているのだろう。
「はい。ヘリでしたら、屋上に発着場もございます」
「ああ、別にいらないよ。庭で十分だ」
「さようですか」
我當たちはちょっと当惑していた。
ヘリコプターは庭にも降りれるが、専用に作った発着場の方が便はいい。
それに、結構な風圧がかかるので、庭が荒れることもある。
もちろん、そんなことで俺に文句は言わない。
俺たちは庭に出て、我當会の組員も全員が庭に出て俺たちを見送りに並んだ。
俺は「端末」で連絡し、あいつらを呼んだ。
俺が上空を見ているので、他の我當たちも上を見上げていた。
「ありゃ、なんだぁ!」
上空を埋め尽くすUFOの大群。
一際巨大なマザーシップが真上に来て、様々な光を全体に迸らせている。
底から20メートルほどの五角形のUFOが地上に降りた。
微塵も風圧はなく、静かに着陸した。
入り口が開き、グランマザー(の分体)が出て来る。
我當会の連中はたまげている。
「石神様、お迎えに参りました」
「おう、御苦労!」
千両と亜紀ちゃんたちが大笑いしていた。
「「虎」の軍の機密の機体もあるんだけどよ。まだ見せられねぇんだ」
「石神さん!」
「じゃあな。食事は美味かった。改めて礼を言うぞ」
「石神さん! こりゃぁ、いったい!」
「今後は千両が話していくからな。千両、頼むぞ」
「はい、かしこまりました」
「我當、これからもよろしくな」
「は、はい! それで、これはいったい……」
「じゃあな!」
亜紀ちゃんと柳も礼を言って、UFOに乗り込んだ。
中のスクリーンで我當たちが口を開けて見ている映像が拡大され、みんなで大笑いした。
「千両、我當会の戦闘員をアラスカへ連れて行く。その間にここの守りは千万組で頼む。あいつらに、「新しいヤクザ」の教育もしてくれ」
「はい、お任せ下さい」
「なかなかの誠意を見せられた。あいつらは山王会たちと同じく、独立のグループとして扱ってくれ」
「はい」
「それから、あの30人は、俺が石神家へ連れて行く」
「楽しみですな」
「まあ、ものになればな」
「きっと大丈夫でしょう」
「そう思うか?」
「はい」
亜紀ちゃんと柳が料理の美味を楽しそうに話し合っていた。
まあ、いい「旅行」になったようで良かった。
「タカさん、お風呂は露天風呂でしたよ!」
「そうだったのか」
「石神さん、マッサージの人までいました!」
「へぇ、やってもらったのか?」
「はい! 気持ち良かったです!」
「俺よりも?」
「え? 石神さんにやってもらったことないですよ」
「じゃあ、帰ったらやってやるかぁ!」
「……」
柳が真っ赤になってみんなで笑った。
「座光寺のチンコがさ……」
みんなで爆笑し、10分後に家に戻った。
千両はそのまま自分の組まで送ってもらう。
「あの石神さん」
「あんだよ」
「うちにご連絡しておいていただけませんか?」
「あ?」
「あの、これで戻るとうちの連中がきっと」
「ああ! お前、乗るの初めてだっけ!」
「はい」
「またいい冥途の土産が出来たな!」
「はい、ありがとうございます」
俺は笑いながら電話しといてやると言った。
我當会が俺たちの仲間になった。
いい連中だと思った。
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