2,756 / 3,215
九州・我當会 Ⅶ
しおりを挟む
美味い食事を終え、俺たちは帰ろうとしたのだが、引き留められた。
俺たちはそのまま風呂を勧められ、俺は我當会の幹部たちと一緒に入ることになった。
亜紀ちゃんと柳は別な風呂だ。
亜紀ちゃんと柳は幹部の妻たちと一緒に入るらしい。
「極道の妻たちだぁ!」と亜紀ちゃんは興奮していた。
まあ、その通りなのだが。
俺が案内されたのは30人も同時に入れるような広い湯場だった。
流石に我當会本部だけあって立派な檜の湯船で、床も壁も磨き上げられていた。
「随分と綺麗にしているんだな」
「はい、石神様がいらっしゃるので、朝から5回掃除させました」
え、なんなの?
幹部の連中はみな見事な刺青を入れていたが、服を脱いだ俺の裸を見て、我當たちが反対に驚く。
「これが石神高虎なんですね」
「そうだ」
千両の不動明王も絶賛されていた。
俺は刺青に忌避感は無いし、我當たちの全身の刺青も見惚れるようなものだ。
しかし、実戦で彫られた疵はまた違った迫力がある。
俺を全員がジッと見ているので、ちょっと恥ずかしい。
「おい、ゲイはいねぇか?」
「はい、あの……」
「なんだよ」
「お呼びしましょうか?」
「今日は千両がいるからいいや」
みんなが笑った。
組長と幹部たちだったが、緩んだ身体の奴はいなかった。
全員鍛え上げ、逞しい。
座光寺の股間を見た。
「お前、なんだよそのチンコは」
「はい、お見苦しいものを」
でかいチンコに幾つもボールが入っている。
「俺なんか、これで十分だもんね!」
「御立派なものですよね」
みんなが笑うので、調子に乗って話した。
「若い頃によ、石動の紹介でAVに出たんだ」
「そうなんですか!」
「石動さんですか!」
石動の名前を知っている奴もいた。
まあ、その世界では有名な奴だ。
俺がタイトルを言うと、我當たちが絶対に手に入れると言った。
石動の関りならば間違いないと言う奴もいた。
「25人の女優と何回もヤッてさ! 監督に褒められちゃった」
「スゲェですね」
「その後も出演の話があったんだけどよ」
「お断わりになったので?」
「うちの院長にバレてな。危うくクビになりそうだった」
全員が爆笑した。
「こないだ千両のとこでも散々ヤッたよな!」
「はい、10人の女たちが朝方には全員気絶しておりました」
「な!」
千両も調子に乗った俺に合わせてくれた。
「今も女たちにまた石神さんをお呼びして欲しいと頼まれています」
「そうかぁ、そろそろまたヤるかぁ!」
「是非」
座光寺が我當に目配せしたのに気付いた。
座光寺が先に上がろうとしたので、慌てて止めた。
何考えてやがる!
「おい! 今日はいらないからな!」
「さようで?」
「娘たちがいんだろう!」
「ああ、なるほど」
まあ、幾らでもどうにでもなるが、俺にその気はねぇ。
ちょっと調子に乗って喋っただけだ。
風呂から上がり、俺たちは帰ると言った。
「今日はお泊りいただけるとばかり思っておりました」
「まあ、また今度な。俺もなかなか忙しいんだよ」
「そうですね、残念でございますが。飛行機のお時間は?」
「ああ、いらねぇ。特別なのを呼ぶからよ。庭を借りるぞ」
「はい、特別機ですか?」
「まあな。お前たちにも見せてやる」
庭だと言ったので、我當たちはヘリコプターを呼ぶのだと思ったようだ。
自分たちも持っているのだろう。
「はい。ヘリでしたら、屋上に発着場もございます」
「ああ、別にいらないよ。庭で十分だ」
「さようですか」
我當たちはちょっと当惑していた。
ヘリコプターは庭にも降りれるが、専用に作った発着場の方が便はいい。
それに、結構な風圧がかかるので、庭が荒れることもある。
もちろん、そんなことで俺に文句は言わない。
俺たちは庭に出て、我當会の組員も全員が庭に出て俺たちを見送りに並んだ。
俺は「端末」で連絡し、あいつらを呼んだ。
俺が上空を見ているので、他の我當たちも上を見上げていた。
「ありゃ、なんだぁ!」
上空を埋め尽くすUFOの大群。
一際巨大なマザーシップが真上に来て、様々な光を全体に迸らせている。
底から20メートルほどの五角形のUFOが地上に降りた。
微塵も風圧はなく、静かに着陸した。
入り口が開き、グランマザー(の分体)が出て来る。
我當会の連中はたまげている。
「石神様、お迎えに参りました」
「おう、御苦労!」
千両と亜紀ちゃんたちが大笑いしていた。
「「虎」の軍の機密の機体もあるんだけどよ。まだ見せられねぇんだ」
「石神さん!」
「じゃあな。食事は美味かった。改めて礼を言うぞ」
「石神さん! こりゃぁ、いったい!」
「今後は千両が話していくからな。千両、頼むぞ」
「はい、かしこまりました」
「我當、これからもよろしくな」
「は、はい! それで、これはいったい……」
「じゃあな!」
亜紀ちゃんと柳も礼を言って、UFOに乗り込んだ。
中のスクリーンで我當たちが口を開けて見ている映像が拡大され、みんなで大笑いした。
「千両、我當会の戦闘員をアラスカへ連れて行く。その間にここの守りは千万組で頼む。あいつらに、「新しいヤクザ」の教育もしてくれ」
「はい、お任せ下さい」
「なかなかの誠意を見せられた。あいつらは山王会たちと同じく、独立のグループとして扱ってくれ」
「はい」
「それから、あの30人は、俺が石神家へ連れて行く」
「楽しみですな」
「まあ、ものになればな」
「きっと大丈夫でしょう」
「そう思うか?」
「はい」
亜紀ちゃんと柳が料理の美味を楽しそうに話し合っていた。
まあ、いい「旅行」になったようで良かった。
「タカさん、お風呂は露天風呂でしたよ!」
「そうだったのか」
「石神さん、マッサージの人までいました!」
「へぇ、やってもらったのか?」
「はい! 気持ち良かったです!」
「俺よりも?」
「え? 石神さんにやってもらったことないですよ」
「じゃあ、帰ったらやってやるかぁ!」
「……」
柳が真っ赤になってみんなで笑った。
「座光寺のチンコがさ……」
みんなで爆笑し、10分後に家に戻った。
千両はそのまま自分の組まで送ってもらう。
「あの石神さん」
「あんだよ」
「うちにご連絡しておいていただけませんか?」
「あ?」
「あの、これで戻るとうちの連中がきっと」
「ああ! お前、乗るの初めてだっけ!」
「はい」
「またいい冥途の土産が出来たな!」
「はい、ありがとうございます」
俺は笑いながら電話しといてやると言った。
我當会が俺たちの仲間になった。
いい連中だと思った。
俺たちはそのまま風呂を勧められ、俺は我當会の幹部たちと一緒に入ることになった。
亜紀ちゃんと柳は別な風呂だ。
亜紀ちゃんと柳は幹部の妻たちと一緒に入るらしい。
「極道の妻たちだぁ!」と亜紀ちゃんは興奮していた。
まあ、その通りなのだが。
俺が案内されたのは30人も同時に入れるような広い湯場だった。
流石に我當会本部だけあって立派な檜の湯船で、床も壁も磨き上げられていた。
「随分と綺麗にしているんだな」
「はい、石神様がいらっしゃるので、朝から5回掃除させました」
え、なんなの?
幹部の連中はみな見事な刺青を入れていたが、服を脱いだ俺の裸を見て、我當たちが反対に驚く。
「これが石神高虎なんですね」
「そうだ」
千両の不動明王も絶賛されていた。
俺は刺青に忌避感は無いし、我當たちの全身の刺青も見惚れるようなものだ。
しかし、実戦で彫られた疵はまた違った迫力がある。
俺を全員がジッと見ているので、ちょっと恥ずかしい。
「おい、ゲイはいねぇか?」
「はい、あの……」
「なんだよ」
「お呼びしましょうか?」
「今日は千両がいるからいいや」
みんなが笑った。
組長と幹部たちだったが、緩んだ身体の奴はいなかった。
全員鍛え上げ、逞しい。
座光寺の股間を見た。
「お前、なんだよそのチンコは」
「はい、お見苦しいものを」
でかいチンコに幾つもボールが入っている。
「俺なんか、これで十分だもんね!」
「御立派なものですよね」
みんなが笑うので、調子に乗って話した。
「若い頃によ、石動の紹介でAVに出たんだ」
「そうなんですか!」
「石動さんですか!」
石動の名前を知っている奴もいた。
まあ、その世界では有名な奴だ。
俺がタイトルを言うと、我當たちが絶対に手に入れると言った。
石動の関りならば間違いないと言う奴もいた。
「25人の女優と何回もヤッてさ! 監督に褒められちゃった」
「スゲェですね」
「その後も出演の話があったんだけどよ」
「お断わりになったので?」
「うちの院長にバレてな。危うくクビになりそうだった」
全員が爆笑した。
「こないだ千両のとこでも散々ヤッたよな!」
「はい、10人の女たちが朝方には全員気絶しておりました」
「な!」
千両も調子に乗った俺に合わせてくれた。
「今も女たちにまた石神さんをお呼びして欲しいと頼まれています」
「そうかぁ、そろそろまたヤるかぁ!」
「是非」
座光寺が我當に目配せしたのに気付いた。
座光寺が先に上がろうとしたので、慌てて止めた。
何考えてやがる!
「おい! 今日はいらないからな!」
「さようで?」
「娘たちがいんだろう!」
「ああ、なるほど」
まあ、幾らでもどうにでもなるが、俺にその気はねぇ。
ちょっと調子に乗って喋っただけだ。
風呂から上がり、俺たちは帰ると言った。
「今日はお泊りいただけるとばかり思っておりました」
「まあ、また今度な。俺もなかなか忙しいんだよ」
「そうですね、残念でございますが。飛行機のお時間は?」
「ああ、いらねぇ。特別なのを呼ぶからよ。庭を借りるぞ」
「はい、特別機ですか?」
「まあな。お前たちにも見せてやる」
庭だと言ったので、我當たちはヘリコプターを呼ぶのだと思ったようだ。
自分たちも持っているのだろう。
「はい。ヘリでしたら、屋上に発着場もございます」
「ああ、別にいらないよ。庭で十分だ」
「さようですか」
我當たちはちょっと当惑していた。
ヘリコプターは庭にも降りれるが、専用に作った発着場の方が便はいい。
それに、結構な風圧がかかるので、庭が荒れることもある。
もちろん、そんなことで俺に文句は言わない。
俺たちは庭に出て、我當会の組員も全員が庭に出て俺たちを見送りに並んだ。
俺は「端末」で連絡し、あいつらを呼んだ。
俺が上空を見ているので、他の我當たちも上を見上げていた。
「ありゃ、なんだぁ!」
上空を埋め尽くすUFOの大群。
一際巨大なマザーシップが真上に来て、様々な光を全体に迸らせている。
底から20メートルほどの五角形のUFOが地上に降りた。
微塵も風圧はなく、静かに着陸した。
入り口が開き、グランマザー(の分体)が出て来る。
我當会の連中はたまげている。
「石神様、お迎えに参りました」
「おう、御苦労!」
千両と亜紀ちゃんたちが大笑いしていた。
「「虎」の軍の機密の機体もあるんだけどよ。まだ見せられねぇんだ」
「石神さん!」
「じゃあな。食事は美味かった。改めて礼を言うぞ」
「石神さん! こりゃぁ、いったい!」
「今後は千両が話していくからな。千両、頼むぞ」
「はい、かしこまりました」
「我當、これからもよろしくな」
「は、はい! それで、これはいったい……」
「じゃあな!」
亜紀ちゃんと柳も礼を言って、UFOに乗り込んだ。
中のスクリーンで我當たちが口を開けて見ている映像が拡大され、みんなで大笑いした。
「千両、我當会の戦闘員をアラスカへ連れて行く。その間にここの守りは千万組で頼む。あいつらに、「新しいヤクザ」の教育もしてくれ」
「はい、お任せ下さい」
「なかなかの誠意を見せられた。あいつらは山王会たちと同じく、独立のグループとして扱ってくれ」
「はい」
「それから、あの30人は、俺が石神家へ連れて行く」
「楽しみですな」
「まあ、ものになればな」
「きっと大丈夫でしょう」
「そう思うか?」
「はい」
亜紀ちゃんと柳が料理の美味を楽しそうに話し合っていた。
まあ、いい「旅行」になったようで良かった。
「タカさん、お風呂は露天風呂でしたよ!」
「そうだったのか」
「石神さん、マッサージの人までいました!」
「へぇ、やってもらったのか?」
「はい! 気持ち良かったです!」
「俺よりも?」
「え? 石神さんにやってもらったことないですよ」
「じゃあ、帰ったらやってやるかぁ!」
「……」
柳が真っ赤になってみんなで笑った。
「座光寺のチンコがさ……」
みんなで爆笑し、10分後に家に戻った。
千両はそのまま自分の組まで送ってもらう。
「あの石神さん」
「あんだよ」
「うちにご連絡しておいていただけませんか?」
「あ?」
「あの、これで戻るとうちの連中がきっと」
「ああ! お前、乗るの初めてだっけ!」
「はい」
「またいい冥途の土産が出来たな!」
「はい、ありがとうございます」
俺は笑いながら電話しといてやると言った。
我當会が俺たちの仲間になった。
いい連中だと思った。
1
あなたにおすすめの小説
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
裏切りの代償
中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。
尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。
取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。
自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。
付喪神狩
やまだごんた
キャラ文芸
古い道具には年月と共に人の情念が蓄積され、それが意思を持ったものが付喪神と呼ばれる。
容姿端麗だが口も性格も女癖も悪い大和御門は日本で唯一の付喪神狩として、付喪神を祓う能力者。
自分に取り憑いた大口真神を引き連れ、同居中の相方・棚橋亨と繰り広げる現代異能バトル
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
翡翠の歌姫は声を隠す【中華後宮サスペンス】
雪城 冴 @キャラ文芸大賞参加中
キャラ文芸
かつて陽国で讃えられた"声"。その"秘密"を知る者は、今はいない――歌姫を目指す翠蓮は二人の皇子と出会うが、"声"を巡り宮廷の陰謀に引きずり込まれて行く。
やがて王家が隠した真実に、翠蓮は選択を迫られる。
・ハッピーエンド予定
・異世界ではないですが架空の中華風ファンタジーです
※アルファポリス様で先行公開しており、書き溜まったらなろう、カクヨム様に移しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる