2,571 / 2,840
鏑木の銃 Ⅱ
しおりを挟む
久留守が甘酒を気に入ったようだ。
こいつはどうも大人っぽいものを好む傾向がある。
味噌田楽もニコニコして食べていた。
「久留守、甘酒を気に入ったか?」
「はい!」
早乙女が驚いていた。
「そうか、これまで飲ませたことは無かったな」
「久留守は大人が好むようなものが好きなようだぞ?」
「そうなのか!」
「おい、ちゃんと見ててやれよ」
「う、うん」
一緒に食事をしてみれば分かる。
子どもの舌ではないのかもしれない。
「石神、実は相談があるんだ」
「あんだよ?」
「鏑木のことなんだが」
「あ?」
鏑木は「アドヴェロス」のハンターだ。
銃器の扱いに天才的なセンスがある。
そうか、鏑木の相談だったか。
早乙女は一生懸命に言葉を探そうと考えているようだった。
まあ、そういう奴だ。
「どうもな。新宿のキャバレーに通ってて、そこの女の子に惚れ込んだらしいんだ」
おい、そんな話なのかよ。
「おい、そういう話は場所を変えろ」
「あ、ああ!」
うちの双子はともかく、怜花と久留守がいる。
俺たちは話題を変えて皇紀の結婚式の話などをし、店を出た。
怜花がくしゃみをし、俺がボンバージャケットの前を開けて怜花を抱きかかえた。
怜花が嬉しがって俺に抱き着いた。
「あったかーい!」
「そうだろう?」
「石神さん、ありがとう!」
「いいよ、俺は怜花が大好きだしな!」
「エヘヘヘヘヘ!」
早乙女が微笑んでいた。
怜花がボンバージャケットの内側で興奮し、姿勢を変えながらニコニコしていた。
早乙女の家に着き、先ほどの話を聞くために俺は上に上げてもらった。
「柱」たちが走って来るので、ちょっと気持ち悪かった。
どうしてこいつらには慣れないんだろう。
3階に上がり、雪野さんと挨拶した。
雪野さんが大笑いした。
怜花がボンバージャケットの胸元から顔だけ出している。
「あったかそうね?」
「うん! すごくあったかいよ!」
「石神さん、すみません」
「いいえ。俺も暖かかったですよ」
「ウフフフ」
雪野さんが早乙女に「もうちょっと厚着で出掛けてください」と頼んでいた。
早乙女が謝っている。
「石神、お昼を食べてってくれよ」
「いいよ、話だけ聞いてすぐに帰るから」
「そんなこと言わずにさ!」
「ええ、石神さん、是非」
「家でも用意してるからなー」
ルーが俺に言った。
「タカさん、今日はチキン南蛮だよ?」
「うーん」
「ちゃんととっといてもらうよ」
「でもなー」
はっきり言ってあまりチキン南蛮の気分ではなかった。
「じゃあ、軽く蕎麦でも頂くか」
「「うん!」」
早乙女が雪野さんに蕎麦があるか聞いて、あると言われていた。
かけ蕎麦を頼んだ。
雪野さんが用意する間に、早乙女に話を聞くことにした。
怜花と久留守を双子に頼んで、別な部屋へ移った。
俺が廊下の壁の一部を押して、隠し部屋を出すと早乙女が何とも言えない顔をしていた。
「こんなとこにも……」
「おい、早く入れよ」
「……」
俺たちは6畳の小部屋のテーブルに付いた。
隠し扉が自動で閉まり、早乙女が仏頂面で話し始めた。
「鏑木がキャバ嬢に惚れたってことだな?」
「あ、ああ、そうなんだけど、そこはあまり重要じゃないんだ」
「おい! お前がキャバ嬢に惚れたって話をしたんだろうが!」
「うん、ごめん。最初から話した方がいいかと思って」
「この野郎!」
まあ、こういう奴だった。
必要なポイントを簡潔に話すスキルがねぇ。
「キャバ嬢はいいんだな!」
「あ、そっちもちょっと」
「なんだよ!」
早乙女が必死に話をまとめようと考えている。
数分待たされた。
「新宿のキャバクラで……」
「おい、結局キャバ嬢の話なのかよ!」
まあ、仕方ねぇ。
「あのさ、新宿のキャバクラで、ウラ子って女の子が」
「《トパレディ》か!」
俺の店のナンバー2だ。
体育会系の明るいノリで、多くの男を惹き付けている。
「え?」
「《トパーズレディ》だよ! そこの子だろ!」
「いや、お店の名前は聞いてないんだ」
「間違いねぇよ!」
「石神は詳しいのか?」
「うん、俺の店」
「えぇ!」
「《トパーズダンディ》はホストクラブな」
「おい、お前そんな店を経営してたのか!」
「成り行きだよ!」
「あ! 前に雪野さんをホストクラブに誘ったな!」
「《トパダン》な」
「絶対やめろよな」
「そこはもういいだろう!」
話が進まねぇ。
「それで鏑木がウラ子に夢中なんだな」
「そうなんだ。石神、お前の店の子なら、なんとかならないか?」
「何とかって、付き合わせろってことかよ?」
「うん」
「バカ! キャバ嬢にはまってたら、お前がすぐにやめさせろよ!」
「あ!」
「ウラ子は毎月何千万も稼いでんだぞ! 鏑木一人の女になるわけねぇだろう」
「そうか!」
「お前なぁー」
まったく呆れる。
まあ、鏑木は「アドヴェロス」のハンターだ。
給料も結構もらっている。
それを注ぎ込んでいるのだろう。
「それで鏑木の本当の悩みは何なんだよ!」
「あ、ああ。実はな、あ、石神って「崋山」って知ってるか?」
「カザンって、銃の「崋山」のことか?」
「知ってるのか!」
「特別な銃を造る家系のことだよな?」
「そうなんだ! やっぱり石神は頼りになるよ!」
「いいから早く話せ!」
早乙女が言うには、鏑木が「崋山」の銃を欲しがっているということだった。
「もしも鏑木が「崋山」の銃を手に入れたら、もっと活躍できるって言うんだ」
「まあ、あいつならそうだろうな」
「そうしたらウラ子さんにもっと高いプレゼントをあげられるって」
「そういう繋がりかよ!」
アホな上司と部下だった。
「あのなぁ。「崋山」は確かに優秀な銃を造っていたけどな。でももうあの一族は残ってねぇんだ」
「え!」
「妖魔に通用する銃を造っていたんだよ。でも、そのために「業」に狙われた。一族全員が殺されたらしい」
「そうなのか!」
「元々ごく少ない数しか造ってなかった。現存するものもだからほとんどねぇ。ああ、お前には話しておくけど、聖が2丁持ってる。物凄ぇ威力だ。俺も、あともう一丁知ってるだけだ」
「そうかぁ」
「「崋山」のことを知ってるだけでも大したもんだけどな。でも残念ながら、もう手には入らないだろうよ」
「うん、分かった。鏑木は以前に「崋山」に製作を頼んでいたらしいんだけどな。そういう事情で手に入らなくなったのか」
予想外の話を聞いた。
「おい、鏑木は「崋山」に伝手があったのかよ!」
「あ、ああ。あいつの家は代々銃士だったそうで……」
「ああ!」
俺も思いだした。
確かに、吉原龍子のノートにそんなことが書いてあった。
「そうか、「崋山」に依頼してたんだな」
「でも、まだ完成してなかったんだな。残念だ」
「しょうがねぇな」
丁度ハーが呼びに来た。
ハーはスムーズに壁の隠し扉を開き、早乙女がまた仏頂面になった。
蕎麦が出来たらしい。
かけ蕎麦と言ったのだが、やはり天ぷらがついていた。
手数を掛けて申し訳ない。
出汁の取り方も上手く、美味しい蕎麦だった。
礼を言って、早乙女の家を辞した。
家に帰り、チキン南蛮は俺の分も当然双子が食べた。
こいつはどうも大人っぽいものを好む傾向がある。
味噌田楽もニコニコして食べていた。
「久留守、甘酒を気に入ったか?」
「はい!」
早乙女が驚いていた。
「そうか、これまで飲ませたことは無かったな」
「久留守は大人が好むようなものが好きなようだぞ?」
「そうなのか!」
「おい、ちゃんと見ててやれよ」
「う、うん」
一緒に食事をしてみれば分かる。
子どもの舌ではないのかもしれない。
「石神、実は相談があるんだ」
「あんだよ?」
「鏑木のことなんだが」
「あ?」
鏑木は「アドヴェロス」のハンターだ。
銃器の扱いに天才的なセンスがある。
そうか、鏑木の相談だったか。
早乙女は一生懸命に言葉を探そうと考えているようだった。
まあ、そういう奴だ。
「どうもな。新宿のキャバレーに通ってて、そこの女の子に惚れ込んだらしいんだ」
おい、そんな話なのかよ。
「おい、そういう話は場所を変えろ」
「あ、ああ!」
うちの双子はともかく、怜花と久留守がいる。
俺たちは話題を変えて皇紀の結婚式の話などをし、店を出た。
怜花がくしゃみをし、俺がボンバージャケットの前を開けて怜花を抱きかかえた。
怜花が嬉しがって俺に抱き着いた。
「あったかーい!」
「そうだろう?」
「石神さん、ありがとう!」
「いいよ、俺は怜花が大好きだしな!」
「エヘヘヘヘヘ!」
早乙女が微笑んでいた。
怜花がボンバージャケットの内側で興奮し、姿勢を変えながらニコニコしていた。
早乙女の家に着き、先ほどの話を聞くために俺は上に上げてもらった。
「柱」たちが走って来るので、ちょっと気持ち悪かった。
どうしてこいつらには慣れないんだろう。
3階に上がり、雪野さんと挨拶した。
雪野さんが大笑いした。
怜花がボンバージャケットの胸元から顔だけ出している。
「あったかそうね?」
「うん! すごくあったかいよ!」
「石神さん、すみません」
「いいえ。俺も暖かかったですよ」
「ウフフフ」
雪野さんが早乙女に「もうちょっと厚着で出掛けてください」と頼んでいた。
早乙女が謝っている。
「石神、お昼を食べてってくれよ」
「いいよ、話だけ聞いてすぐに帰るから」
「そんなこと言わずにさ!」
「ええ、石神さん、是非」
「家でも用意してるからなー」
ルーが俺に言った。
「タカさん、今日はチキン南蛮だよ?」
「うーん」
「ちゃんととっといてもらうよ」
「でもなー」
はっきり言ってあまりチキン南蛮の気分ではなかった。
「じゃあ、軽く蕎麦でも頂くか」
「「うん!」」
早乙女が雪野さんに蕎麦があるか聞いて、あると言われていた。
かけ蕎麦を頼んだ。
雪野さんが用意する間に、早乙女に話を聞くことにした。
怜花と久留守を双子に頼んで、別な部屋へ移った。
俺が廊下の壁の一部を押して、隠し部屋を出すと早乙女が何とも言えない顔をしていた。
「こんなとこにも……」
「おい、早く入れよ」
「……」
俺たちは6畳の小部屋のテーブルに付いた。
隠し扉が自動で閉まり、早乙女が仏頂面で話し始めた。
「鏑木がキャバ嬢に惚れたってことだな?」
「あ、ああ、そうなんだけど、そこはあまり重要じゃないんだ」
「おい! お前がキャバ嬢に惚れたって話をしたんだろうが!」
「うん、ごめん。最初から話した方がいいかと思って」
「この野郎!」
まあ、こういう奴だった。
必要なポイントを簡潔に話すスキルがねぇ。
「キャバ嬢はいいんだな!」
「あ、そっちもちょっと」
「なんだよ!」
早乙女が必死に話をまとめようと考えている。
数分待たされた。
「新宿のキャバクラで……」
「おい、結局キャバ嬢の話なのかよ!」
まあ、仕方ねぇ。
「あのさ、新宿のキャバクラで、ウラ子って女の子が」
「《トパレディ》か!」
俺の店のナンバー2だ。
体育会系の明るいノリで、多くの男を惹き付けている。
「え?」
「《トパーズレディ》だよ! そこの子だろ!」
「いや、お店の名前は聞いてないんだ」
「間違いねぇよ!」
「石神は詳しいのか?」
「うん、俺の店」
「えぇ!」
「《トパーズダンディ》はホストクラブな」
「おい、お前そんな店を経営してたのか!」
「成り行きだよ!」
「あ! 前に雪野さんをホストクラブに誘ったな!」
「《トパダン》な」
「絶対やめろよな」
「そこはもういいだろう!」
話が進まねぇ。
「それで鏑木がウラ子に夢中なんだな」
「そうなんだ。石神、お前の店の子なら、なんとかならないか?」
「何とかって、付き合わせろってことかよ?」
「うん」
「バカ! キャバ嬢にはまってたら、お前がすぐにやめさせろよ!」
「あ!」
「ウラ子は毎月何千万も稼いでんだぞ! 鏑木一人の女になるわけねぇだろう」
「そうか!」
「お前なぁー」
まったく呆れる。
まあ、鏑木は「アドヴェロス」のハンターだ。
給料も結構もらっている。
それを注ぎ込んでいるのだろう。
「それで鏑木の本当の悩みは何なんだよ!」
「あ、ああ。実はな、あ、石神って「崋山」って知ってるか?」
「カザンって、銃の「崋山」のことか?」
「知ってるのか!」
「特別な銃を造る家系のことだよな?」
「そうなんだ! やっぱり石神は頼りになるよ!」
「いいから早く話せ!」
早乙女が言うには、鏑木が「崋山」の銃を欲しがっているということだった。
「もしも鏑木が「崋山」の銃を手に入れたら、もっと活躍できるって言うんだ」
「まあ、あいつならそうだろうな」
「そうしたらウラ子さんにもっと高いプレゼントをあげられるって」
「そういう繋がりかよ!」
アホな上司と部下だった。
「あのなぁ。「崋山」は確かに優秀な銃を造っていたけどな。でももうあの一族は残ってねぇんだ」
「え!」
「妖魔に通用する銃を造っていたんだよ。でも、そのために「業」に狙われた。一族全員が殺されたらしい」
「そうなのか!」
「元々ごく少ない数しか造ってなかった。現存するものもだからほとんどねぇ。ああ、お前には話しておくけど、聖が2丁持ってる。物凄ぇ威力だ。俺も、あともう一丁知ってるだけだ」
「そうかぁ」
「「崋山」のことを知ってるだけでも大したもんだけどな。でも残念ながら、もう手には入らないだろうよ」
「うん、分かった。鏑木は以前に「崋山」に製作を頼んでいたらしいんだけどな。そういう事情で手に入らなくなったのか」
予想外の話を聞いた。
「おい、鏑木は「崋山」に伝手があったのかよ!」
「あ、ああ。あいつの家は代々銃士だったそうで……」
「ああ!」
俺も思いだした。
確かに、吉原龍子のノートにそんなことが書いてあった。
「そうか、「崋山」に依頼してたんだな」
「でも、まだ完成してなかったんだな。残念だ」
「しょうがねぇな」
丁度ハーが呼びに来た。
ハーはスムーズに壁の隠し扉を開き、早乙女がまた仏頂面になった。
蕎麦が出来たらしい。
かけ蕎麦と言ったのだが、やはり天ぷらがついていた。
手数を掛けて申し訳ない。
出汁の取り方も上手く、美味しい蕎麦だった。
礼を言って、早乙女の家を辞した。
家に帰り、チキン南蛮は俺の分も当然双子が食べた。
0
お気に入りに追加
228
あなたにおすすめの小説
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
NPO法人マヨヒガ! ~CGモデラーって難しいんですか?~
みつまめ つぼみ
キャラ文芸
ハードワークと職業適性不一致に悩み、毎日をつらく感じている香澄(かすみ)。
彼女は帰り道、不思議な喫茶店を見つけて足を踏み入れる。
そこで出会った青年マスター晴臣(はるおみ)は、なんと『ぬらりひょん』!
彼は香澄を『マヨヒガ』へと誘い、彼女の保護を約束する。
離職した香澄は、新しいステージである『3DCGモデラー』で才能を開花させる。
香澄の手が、デジタル空間でキャラクターに命を吹き込む――。
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
人形の中の人の憂鬱
ジャン・幸田
キャラ文芸
等身大人形が動く時、中の人がいるはずだ! でも、いないとされる。いうだけ野暮であるから。そんな中の人に関するオムニバス物語である。
【アルバイト】昭和時代末期、それほど知られていなかった美少女着ぐるみヒロインショーをめぐる物語。
【少女人形店員】父親の思い付きで着ぐるみ美少女マスクを着けて営業させられる少女の運命は?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる