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「紅六花ビル」、再び Ⅴ
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翌朝、俺は7時に目を覚ました。
ここに来ると、ぐっすり寝るのか朝がいつもより早い。
両脇に響子と六花がいる。
子どもたちは夕べは他の部屋で寝たようだ。
起き上がると、ベッドの反対側でロボが起きた。
寄って行くと、柳が寝ていた。
「なんだ、こいつ?」
俺は寝間着のまま髭を剃り、ロボを連れて下へ行った。
「よう! 小鉄、おはよう!」
「石神さん! おはようございます! またお早く起きましたね」
「まあな。ここは本当に熟睡できるからなぁ」
「ありがとうございます」
俺はコーヒーを貰った。
ロボにはササミを焼いてもらい、ミルクも貰った。
二階で気配がしたので、俺は小鉄に黙ってろと言い、厨房に隠れた。
「よし! じゃあやるぞー!」
よしこの声だ。
「あ! 石神さーん! いないですよねー!」
でかい声で叫ぶ。
「よし! じゃあ全員でかかれー!」
「オス!」
俺は頭に手拭いを巻き、テーブルを運んだ。
「おい、でかいの! それはそっちじゃねぇ!」
よしこが俺の背中に声を掛けた。
「すいませーん!」
「い、石神さん!!」
「アハハハハハ!」
「勘弁して下さい!」
「これはどっちよ?」
よしこが指さした。
片づけを終え、全員が小鉄から朝食をもらった。
何人かはまだ洗い物をしている。
「石神さーん! 食堂の奴かと思ったじゃないですか!」
「悪かったって! ここに来たらあれが楽しみなんだからよ」
「ほんとにもー」
トーストにハムエッグ、そして俺とよしこにはフルーツ入りのヨーグルトだ。
「石神さん、今日は宜しくお願いします」
「ああ。久しぶりに会うから楽しみだな」
「ありがとうございます」
今日は「暁園」に行く。
俺がそうしたいと頼んでいた。
子どもたちも朝食を食べ、「暁園」に向かった。
園では、全員が門の前で出迎えてくれた。
俺たちが降りると、みんなが寄って来る。
一人一人頭を撫で、抱き締めてやり、中へ入った。
みんなで遊んだ。
敷地が広くなり、屋根付きの運動場が出来ていた。
恐らくここで、子どもたちが「花岡」を習っている。
俺はドッジボール大会を宣言した。
うちの子らは食事の準備をする。
簡単だが、今日はフレンチだ。
双子が燃えていた。
「石神さんも入って下さいよ!」
よしこが俺を呼んだ。
俺は球技は苦手なんだと言いながら、コートに入った。
あっけなくボールを取り損ね、外に出た。
みんな笑っていた。
「まあ、球技は苦手なんだけどな。避けるのだけは上手いんだ」
そう言い、子どもたちに15個のボールを持たせてコート内の俺を狙わせた。
誰も俺に当てられない。
みんな驚いていた。
竹流が駆け寄って来た。
「神様!」
俺は頭を撫でてやった。
「竹流、お前飛べるようになったんだって?」
「はい!」
「すごいな! お前の力でみんなを守ってやってくれな」
「はい! 必ず!」
広い食堂で全員が座った。
一応、ナイフとフォークなども置いているが、箸も置いた。
無理して食器を使わなくてもいい。
亜紀ちゃんが食事の説明をする。
「最初にジュレというものが出ます。寒天で固めたものです。次にスープ。そしてメインのお肉が出ます。その後でリゾットというお米です。最後にデザートのプリンです。これが順番に出て来るので、ゆっくり食べていってね!」
「はーい!」
初めての子ばかりなので、イメージは湧かないだろう。
「使う食器は、毎回説明しまーす! 分からなかったら聞いてね? ナイフとフォークもあるけど、それは使わなくても大丈夫です。箸で食べてもいいから。好きに使って下さい!」
「はーい!」
子どもたちがワクワクしている。
そういうものが、今回の目的だ。
最初のエビとマイタケ、グリーンピースのジュレに、子どもたちが驚く。
綺麗だと言っている子もいる。
スプーンで食べさせる。
コンソメ味のジュレなので、子どもたちにも食べやすい。
パンとバターを取りやすい位置に置いて行った。
好きなように幾らでも食べるように言った。
誰も手を出さないので、よしこたちに言ってバターを塗って食べさせた。
それからは、各自自由に食べてくれる。
スープはコーンポタージュだ。
いつもと違い、皿で出て来るので新鮮に見えているらしい。
零す子もいるが、「紅六花」の人間がすぐに拭きに行き、笑顔で一杯食べろと言う。
亜紀ちゃんがお替りが欲しい人を聞き、でかい寸胴を抱えて注いで行った。
零したことを気にさせない配慮だ。
メインの肉は、もちろんステーキだ。
子ども用に、一人150gにしている。
これもまだ食べたい子どもには何枚でも食べさせた。
まあ、3枚以上食べる子どもはいなかったが。
ナイフとフォークを使う子どももいたが、基本的に肉はカットしてある。
箸でも食べられた。
リゾットはキノコとチーズのものだ。
敢えて少し冷ましてから出した。
火傷をしないようにだ。
「これで最後ですよー」
亜紀ちゃんが言い、みんなにプリンを配った。
子どもたちは喜んで食べた。
食後に紅茶を淹れて、亜紀ちゃんたちがミルクと砂糖の希望を聞きながら配って行く。
「お前ら、足りないんじゃないか?」
「いえ! こんなに美味しいものを!」
「紅六花」の人間に聞く。
「うちの子らはこの後で食べるんだ。一緒にどうだ?」
「勘弁して下さい!」
「アハハハハハ!」
午後は勉強を見た。
「何か聞きたいことがあったら来い!」
竹流が三角関数の問題を持って来た。
「よしこ! 教えてやれよ」
「勘弁して下さい!」
笑って俺が教えた。
竹流が来たので、他の子どもたちも次々と俺に聞きに来る。
みんな年齢以上の問題をやっているのが分かる。
一人の中学生の女の子が聞いて来た。
「石神さんと結婚したいんですが、どうしたらいいですか!」
「インドの山で30年修行して、「レインボーの技」を身に着けて来い!」
女の子もみんなも笑った。
まあ、身につけて来たら結婚してやろう。
子どもたちが食事と片づけを終えて入って来た。
食事が美味しかったとみんなに言われ、喜んでいた。
俺は前に出て、話した。
「さっきの食事はフルコースというものだな。順番に食事が出て来る。フランス料理のフルコースだったわけだけど、最後にデザートが付いたな。何故なのか分かる奴はいるか?」
幾つが出た。
「実はな、フランス料理では砂糖をほとんど使わないんだ。だから、最後にああやって糖分を補う。そういう意味だ。順番も、本来はああいう順番で食べると消化に良いからなんだよ」
子どもたちが驚く。
「あと食器な。日本人は何でも箸で食べる。それでいいんだ。でも、ああいう西洋食器も興味があったら覚えて行くといい。それで、スプーン、フォーク、ナイフが今日はあった。この中で、一番最初に出来たものは何だと思う?」
まあ、三択だ。
「スプーンなんだよ。本当に19世紀までほとんどそうだった。つい最近と言ってもいい。他のもあるにはあったんだけどな。でも貴族なんかは使わなかったんだ」
驚く。
「17世紀の超有名なルイ14世が、孫と一緒に食事をしていた。後のルイ15世だな。その孫がパスタを食べるのにフォークを使った。ルイ14世が激怒して「お前は下賤な人間になりたいのかー!」ってな。今だと信じられない話だけどな」
「ルイ14世は俺が大好きな人間で、わざわざ建築に向かない沼地にベルサイユ宮殿という物凄く豪華な宮殿を建てさせた。自分が立派な人間だから、敢えて普通の人間には実現できないことをやったんだよ。そこには貴族しか入れなかった。召使はいないから、全部貴族が世話をした。それで、鼻をかむじゃない。チリ紙を運ぶ係、チリ紙を王に渡す係、鼻をかんだチリ紙を受け取る係、そして最後に、王がいかに優雅に鼻をかんだか褒め称える係がいたんだ」
みんなが笑った。
「な、いいだろ? 最高だぜ。まあ、一般の歴史家からは嫌われてるけどな。やり過ぎだってなぁ」
爆笑。
ついでにシュークリームの本来の食べ方を教えた。
普通はかぶりつくだけだが、元々は上を切ってスプーンで中身のクリームだけ食べるのだと言うと驚いていた。
「まあ、もったいないからお前らは全部喰えよ!」
笑った。
三時にお茶とお菓子を配り、その後は自由な時間にした。
ボードゲームをやらせ、響子の強さを見せつけた。
響子の周りに挑戦者が並ぶ。
響子は嬉しそうだった。
「紅六花」の人間とうちの子らで、外での焚火の準備をする。
みんなでカレーを作る予定だ。
子どもたちにも参加させるので、広い外にした。
薪は「紅六花」の人間が持って来ている。
炉になるレンガも用意してもらった。
調理台も並べる。
俺は竹流と希望者を連れて運動場で軽く組み手をした。
ハーが呼びに来て、準備が出来たと言った。
グループ分けをして、みんなでカレーを作った。
味はもちろんうちの子らが調整しているが、自分たちが切って鍋に入れたものことで、子どもたちは一層の食事の楽しみを味わった。
寒いので中で食べようと思っていたが、みんな外で食べたがった。
よしこたちがベンチを持って来て、テーブルはないがみんなで外で食べた。
子どもたちの笑顔が輝いていた。
ここに来ると、ぐっすり寝るのか朝がいつもより早い。
両脇に響子と六花がいる。
子どもたちは夕べは他の部屋で寝たようだ。
起き上がると、ベッドの反対側でロボが起きた。
寄って行くと、柳が寝ていた。
「なんだ、こいつ?」
俺は寝間着のまま髭を剃り、ロボを連れて下へ行った。
「よう! 小鉄、おはよう!」
「石神さん! おはようございます! またお早く起きましたね」
「まあな。ここは本当に熟睡できるからなぁ」
「ありがとうございます」
俺はコーヒーを貰った。
ロボにはササミを焼いてもらい、ミルクも貰った。
二階で気配がしたので、俺は小鉄に黙ってろと言い、厨房に隠れた。
「よし! じゃあやるぞー!」
よしこの声だ。
「あ! 石神さーん! いないですよねー!」
でかい声で叫ぶ。
「よし! じゃあ全員でかかれー!」
「オス!」
俺は頭に手拭いを巻き、テーブルを運んだ。
「おい、でかいの! それはそっちじゃねぇ!」
よしこが俺の背中に声を掛けた。
「すいませーん!」
「い、石神さん!!」
「アハハハハハ!」
「勘弁して下さい!」
「これはどっちよ?」
よしこが指さした。
片づけを終え、全員が小鉄から朝食をもらった。
何人かはまだ洗い物をしている。
「石神さーん! 食堂の奴かと思ったじゃないですか!」
「悪かったって! ここに来たらあれが楽しみなんだからよ」
「ほんとにもー」
トーストにハムエッグ、そして俺とよしこにはフルーツ入りのヨーグルトだ。
「石神さん、今日は宜しくお願いします」
「ああ。久しぶりに会うから楽しみだな」
「ありがとうございます」
今日は「暁園」に行く。
俺がそうしたいと頼んでいた。
子どもたちも朝食を食べ、「暁園」に向かった。
園では、全員が門の前で出迎えてくれた。
俺たちが降りると、みんなが寄って来る。
一人一人頭を撫で、抱き締めてやり、中へ入った。
みんなで遊んだ。
敷地が広くなり、屋根付きの運動場が出来ていた。
恐らくここで、子どもたちが「花岡」を習っている。
俺はドッジボール大会を宣言した。
うちの子らは食事の準備をする。
簡単だが、今日はフレンチだ。
双子が燃えていた。
「石神さんも入って下さいよ!」
よしこが俺を呼んだ。
俺は球技は苦手なんだと言いながら、コートに入った。
あっけなくボールを取り損ね、外に出た。
みんな笑っていた。
「まあ、球技は苦手なんだけどな。避けるのだけは上手いんだ」
そう言い、子どもたちに15個のボールを持たせてコート内の俺を狙わせた。
誰も俺に当てられない。
みんな驚いていた。
竹流が駆け寄って来た。
「神様!」
俺は頭を撫でてやった。
「竹流、お前飛べるようになったんだって?」
「はい!」
「すごいな! お前の力でみんなを守ってやってくれな」
「はい! 必ず!」
広い食堂で全員が座った。
一応、ナイフとフォークなども置いているが、箸も置いた。
無理して食器を使わなくてもいい。
亜紀ちゃんが食事の説明をする。
「最初にジュレというものが出ます。寒天で固めたものです。次にスープ。そしてメインのお肉が出ます。その後でリゾットというお米です。最後にデザートのプリンです。これが順番に出て来るので、ゆっくり食べていってね!」
「はーい!」
初めての子ばかりなので、イメージは湧かないだろう。
「使う食器は、毎回説明しまーす! 分からなかったら聞いてね? ナイフとフォークもあるけど、それは使わなくても大丈夫です。箸で食べてもいいから。好きに使って下さい!」
「はーい!」
子どもたちがワクワクしている。
そういうものが、今回の目的だ。
最初のエビとマイタケ、グリーンピースのジュレに、子どもたちが驚く。
綺麗だと言っている子もいる。
スプーンで食べさせる。
コンソメ味のジュレなので、子どもたちにも食べやすい。
パンとバターを取りやすい位置に置いて行った。
好きなように幾らでも食べるように言った。
誰も手を出さないので、よしこたちに言ってバターを塗って食べさせた。
それからは、各自自由に食べてくれる。
スープはコーンポタージュだ。
いつもと違い、皿で出て来るので新鮮に見えているらしい。
零す子もいるが、「紅六花」の人間がすぐに拭きに行き、笑顔で一杯食べろと言う。
亜紀ちゃんがお替りが欲しい人を聞き、でかい寸胴を抱えて注いで行った。
零したことを気にさせない配慮だ。
メインの肉は、もちろんステーキだ。
子ども用に、一人150gにしている。
これもまだ食べたい子どもには何枚でも食べさせた。
まあ、3枚以上食べる子どもはいなかったが。
ナイフとフォークを使う子どももいたが、基本的に肉はカットしてある。
箸でも食べられた。
リゾットはキノコとチーズのものだ。
敢えて少し冷ましてから出した。
火傷をしないようにだ。
「これで最後ですよー」
亜紀ちゃんが言い、みんなにプリンを配った。
子どもたちは喜んで食べた。
食後に紅茶を淹れて、亜紀ちゃんたちがミルクと砂糖の希望を聞きながら配って行く。
「お前ら、足りないんじゃないか?」
「いえ! こんなに美味しいものを!」
「紅六花」の人間に聞く。
「うちの子らはこの後で食べるんだ。一緒にどうだ?」
「勘弁して下さい!」
「アハハハハハ!」
午後は勉強を見た。
「何か聞きたいことがあったら来い!」
竹流が三角関数の問題を持って来た。
「よしこ! 教えてやれよ」
「勘弁して下さい!」
笑って俺が教えた。
竹流が来たので、他の子どもたちも次々と俺に聞きに来る。
みんな年齢以上の問題をやっているのが分かる。
一人の中学生の女の子が聞いて来た。
「石神さんと結婚したいんですが、どうしたらいいですか!」
「インドの山で30年修行して、「レインボーの技」を身に着けて来い!」
女の子もみんなも笑った。
まあ、身につけて来たら結婚してやろう。
子どもたちが食事と片づけを終えて入って来た。
食事が美味しかったとみんなに言われ、喜んでいた。
俺は前に出て、話した。
「さっきの食事はフルコースというものだな。順番に食事が出て来る。フランス料理のフルコースだったわけだけど、最後にデザートが付いたな。何故なのか分かる奴はいるか?」
幾つが出た。
「実はな、フランス料理では砂糖をほとんど使わないんだ。だから、最後にああやって糖分を補う。そういう意味だ。順番も、本来はああいう順番で食べると消化に良いからなんだよ」
子どもたちが驚く。
「あと食器な。日本人は何でも箸で食べる。それでいいんだ。でも、ああいう西洋食器も興味があったら覚えて行くといい。それで、スプーン、フォーク、ナイフが今日はあった。この中で、一番最初に出来たものは何だと思う?」
まあ、三択だ。
「スプーンなんだよ。本当に19世紀までほとんどそうだった。つい最近と言ってもいい。他のもあるにはあったんだけどな。でも貴族なんかは使わなかったんだ」
驚く。
「17世紀の超有名なルイ14世が、孫と一緒に食事をしていた。後のルイ15世だな。その孫がパスタを食べるのにフォークを使った。ルイ14世が激怒して「お前は下賤な人間になりたいのかー!」ってな。今だと信じられない話だけどな」
「ルイ14世は俺が大好きな人間で、わざわざ建築に向かない沼地にベルサイユ宮殿という物凄く豪華な宮殿を建てさせた。自分が立派な人間だから、敢えて普通の人間には実現できないことをやったんだよ。そこには貴族しか入れなかった。召使はいないから、全部貴族が世話をした。それで、鼻をかむじゃない。チリ紙を運ぶ係、チリ紙を王に渡す係、鼻をかんだチリ紙を受け取る係、そして最後に、王がいかに優雅に鼻をかんだか褒め称える係がいたんだ」
みんなが笑った。
「な、いいだろ? 最高だぜ。まあ、一般の歴史家からは嫌われてるけどな。やり過ぎだってなぁ」
爆笑。
ついでにシュークリームの本来の食べ方を教えた。
普通はかぶりつくだけだが、元々は上を切ってスプーンで中身のクリームだけ食べるのだと言うと驚いていた。
「まあ、もったいないからお前らは全部喰えよ!」
笑った。
三時にお茶とお菓子を配り、その後は自由な時間にした。
ボードゲームをやらせ、響子の強さを見せつけた。
響子の周りに挑戦者が並ぶ。
響子は嬉しそうだった。
「紅六花」の人間とうちの子らで、外での焚火の準備をする。
みんなでカレーを作る予定だ。
子どもたちにも参加させるので、広い外にした。
薪は「紅六花」の人間が持って来ている。
炉になるレンガも用意してもらった。
調理台も並べる。
俺は竹流と希望者を連れて運動場で軽く組み手をした。
ハーが呼びに来て、準備が出来たと言った。
グループ分けをして、みんなでカレーを作った。
味はもちろんうちの子らが調整しているが、自分たちが切って鍋に入れたものことで、子どもたちは一層の食事の楽しみを味わった。
寒いので中で食べようと思っていたが、みんな外で食べたがった。
よしこたちがベンチを持って来て、テーブルはないがみんなで外で食べた。
子どもたちの笑顔が輝いていた。
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