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「紅六花ビル」、再び Ⅵ
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食事を終え、みんなで食堂に集まった。
俺が少し話をした。
「俺は童話の『泣いた赤鬼』って大嫌いなんだ」
みんなが笑う。
「赤鬼は人間の友達を欲しがった。それはいいんだよ。でもな、そのために友達の青鬼を悪者にさせて、みんなから嫌わせた。俺はなぁ、そのことが絶対に許せん!」
爆笑される。
「だからあの青鬼も嫌いなんだ。自分が犠牲になるのはいい。でもな、友達を最低な奴にさせてしまったわけだ。お前らなら分かるだろ? 何か欲しいものがあるのはいいよ。でもな、自分が欲しいなんてことは、実はどうでもいいことなんだ。どうぞご勝手に、というものだな」
「誰かが欲しがっている物をあげることでもないんですね?」
竹流が言った。
「その通りだ! 欲しいものなんて、どうでもいいんだよ。俺たちはそうじゃないものを求める。大事な誰かのため、愛する誰かのために何かをする。俺が言っているのは、そういう生き方だ」
みんな黙っている。
「別な話だ。『金の斧と銀の斧』は知っているか?」
大体の子どもが知っている。
「泉に木こりが斧を落とした。女神だかが出て来て、金のものか銀のものだったかを聞く。木こりは正直にどちらでもないと言い、両方をもらった」
子どもたちは黙って聴いている。
「それでだ! 俺は物凄い金持ちだ! お前らに何でも好きな物を買ってやれる。何でもいいぞ、欲しい物を言ってみろ!」
子どもたちは笑って何も求めない。
竹流が手を挙げた。
他の子どもたちが驚いて見る。
「おう! 何が欲しい?」
「箒を! 神様、「紫苑六花公園」の掃除をしているんですが、箒が大分短くなってしまって。お願いできますでしょうか」
「よし! よしこ! 必要な本数を調べて言ってくれ! 俺が直々にいいものを送る!」
「はい!」
みんなが驚いていた。
「いいかー! こういうことだ! 自分が欲しい物じゃない。大事なもののために求めることだ。竹流にはそれがあった! 素晴らしいな!」
みんなが拍手した。
うちの子らが外で焼いていた焼き芋を持って来た。
園の子どもたちに配って行く。
「じゃあ、俺たちは帰るからな! また来るからな!」
全員に見送られて帰った。
「紅六花」の何人かが残って、外の焚火などの片づけをする。
「石神さん、ありがとうございました」
よしこが俺の隣で言った。
「いや、みんな元気そうで良かった。竹流は抜きんでて成長したな。お前たちが公園の掃除をさせたお陰だろう」
「いいえ、あれも石神さんが」
「そうじゃねぇ。最初に竹流が思い立ち、よしこたちがそれを受け止め考えた。俺はちょっと知恵を出しただけだ。あとは全部お前たちだよ。竹流のために一緒に掃除をしたり、ちょっと喜ばせたりしてたんだろ?」
「はい、それは……」
「そういう愛情がな、あいつを成長させた。あいつ自身だけの力じゃねぇ。いいか、人間は誰かに愛を与えられなければダメなんだ。「暁園」の子どもたちに、愛を与えられるのはお前たちだ。頑張ってくれ」
よしこが泣き出した。
「なあ、六花!」
「はい! 私が言いたいことを全部お話し下さいました」
「おう、任せろ!」
みんなで笑った。
タケの店に戻ると、また何人か集まっていたが、昨日程多くはない。
二十人程で、「紅六花」の中心メンバーだ。
響子と六花は風呂に入りに行く。
響子を寝かせてから降りて来るはずだ。
俺は改めて、アメリカとの戦後交渉について説明する。
「ということで、レイのことがきっかけになったが俺たちはアメリカに対して上の存在になった」
みんなそこまでは分かっている。
「一国が相手だからな。まだ細かいことや決まっていないこともある。でも決まっているのは、アラスカをもらった」
全員が驚いた。
「もちろんこれはまだ極秘事項だ。しかし、今アラスカで大規模な施設を建造中なんだ。「業」との戦いにおいて、俺たちの最大の拠点になる。皇紀がいろいろ動いているが、何しろ軍事施設、しかも最大規模にして今までにない防衛体制や攻撃技術が膨大に盛られる。だから、ある外部の人間の協力を仰いでいる。もちろんお前たちにも名前は明かせないし、複数の人間だ」
「うちの子どもたちも知らない。でも、そういう体制でやって、今結構な進捗だ。いずれお前たちも案内する」
俺は話が浸透するのを待った。
「俺がこんな話をするのは、お前たちが大事だからだ。お前らは本当にいい奴らだ。だからむざむざと死なせたくない。お前たちはこの町を守り、この町のために何かをするのがいい。俺たちの道は殺し合いだ。悲劇ばかりだ。だから、お前たちにはここで退いてもらいたい」
「石神さん」
よしこが言った。
「いいですよ、そんなに気を遣わないでも。あたしらはもうとっくに覚悟を決めているんだ。総長と石神さんに、どこまでもついていく。それがあたしらの「道」です」
「そうか。まあ、そう言ってくれると思ってたけどな」
「あたしらは、最初から金の斧と銀の斧を持ってるんです。今更、他のものはいりませんよ」
「あのな、こないだうちからレッド・ダイヤモンドのでかい塊が出て来たんだよ」
俺が真夜が掘り出した話をし、その後貰い手が無いと言うことも話した。
みんな爆笑した。
「金や銀以上のものも、この世にはあるんだぞ?」
「いえ、あたしらはもう十分です」
「そうかよ」
「はい」
「じゃあ、お前らが死んだらでかい墓を建ててやるよ」
「お願いします!」
「ああ、よしこはもうちょっと痩せてな」
「そんなぁ!」
みんなが笑った。
六花が戻って来た。
響子は眠ったらしい。
園ではあまり寝れなかっただろう。
「お話は終わりましたか?」
「ああ、今な。お前は総長だから、あまり細かい話はいらないだろ?」
「はい!」
みんなが笑った。
「じゃあ、少し飲むか!」
小鉄が呼ばれ、料理を作るように言われた。
「小鉄! こっちへ来い! 今日は俺の子どもたちと愛する女が作る!」
子どもたちが笑って厨房に入った。
柳が呆然と立っている。
「柳! 早く作ってくれ。腹が減った」
「は、はい!」
ちょろい奴だ。
六花がニコニコしている。
「あれ、お前は?」
「はい?」
みんなが笑った。
ヒロミやキッチたちが酒を持って来る。
俺にはワイルドターキー、六花はハイネケン、あとは好きなように飲み、小鉄はミルクを飲んだ。
俺はまた早乙女の爆笑話をし、「霊破」の危険性を話した。
「いずれ「R」も紹介するけどな」
「あの、「R」ということは、その方も極秘の方で?」
「違うんだ」
俺はちょっと怖くなった。
「あいつの名前を出すとよ、飛んでくんだよ」
「はい?」
俺は御堂の家での話や、別荘、蓮花研究所の話をした。
「そのたびに早乙女が新幹線代とかだまし取られてな。可哀そうなんだよ」
大爆笑した。
楽しく飲み、解散した。
亜紀ちゃんと柳が一緒に風呂に入りたがった。
湯船で寛ぐ。
「そういえば、柳よ」
「はい?」
「夕べ、なんで俺のベッドで寝てたんだよ?」
「……」
黙っている。
口まで湯に浸けている。
「なんだ?」
「夜這い」
小さな声で言った。
「あ?」
「だから夜這いですってぇー!」
「バカなの?」
「だって! 明日でしばらく石神さんと会えなくなっちゃうじゃないですかー!」
「数日のことだろう!」
亜紀ちゃんは笑っている。
「でも」
「それでどうして反対で寝てるんだよ?」
「恥ずかしくて」
「あ?」
「どうせ何も出来ないけど、勇気を出してあそこまで行ったんですよ!」
「ああ!」
亜紀ちゃんが爆笑した。
「柳さん、カワイイ!」
俺も笑った。
「じゃあ、今晩はまたみんなで寝るか!」
「はい!」
「柳、俺の隣で寝ろ」
「え!」
「なんだ、嫌なのか?」
「そうじゃないですけど!」
俺はみんなを寝室に呼んで寝かせた。
六花に響子を任せ、俺は柳と亜紀ちゃんを両側に寝かせた。
ロボが枕に登って来る。
皇紀は双子に挟まれた。
もう今日は何も出来ない。
「柳ちゃん、がんばって」
「柳ちゃん、ゴムしてね」
双子に応援された。
柳は俺に抱き着いて来た。
「うぜぇ」
俺に言われて離れた。
俺たちはまだ先のようだ。
やると言うと受け取らない、バカな連中揃いだ。
俺が少し話をした。
「俺は童話の『泣いた赤鬼』って大嫌いなんだ」
みんなが笑う。
「赤鬼は人間の友達を欲しがった。それはいいんだよ。でもな、そのために友達の青鬼を悪者にさせて、みんなから嫌わせた。俺はなぁ、そのことが絶対に許せん!」
爆笑される。
「だからあの青鬼も嫌いなんだ。自分が犠牲になるのはいい。でもな、友達を最低な奴にさせてしまったわけだ。お前らなら分かるだろ? 何か欲しいものがあるのはいいよ。でもな、自分が欲しいなんてことは、実はどうでもいいことなんだ。どうぞご勝手に、というものだな」
「誰かが欲しがっている物をあげることでもないんですね?」
竹流が言った。
「その通りだ! 欲しいものなんて、どうでもいいんだよ。俺たちはそうじゃないものを求める。大事な誰かのため、愛する誰かのために何かをする。俺が言っているのは、そういう生き方だ」
みんな黙っている。
「別な話だ。『金の斧と銀の斧』は知っているか?」
大体の子どもが知っている。
「泉に木こりが斧を落とした。女神だかが出て来て、金のものか銀のものだったかを聞く。木こりは正直にどちらでもないと言い、両方をもらった」
子どもたちは黙って聴いている。
「それでだ! 俺は物凄い金持ちだ! お前らに何でも好きな物を買ってやれる。何でもいいぞ、欲しい物を言ってみろ!」
子どもたちは笑って何も求めない。
竹流が手を挙げた。
他の子どもたちが驚いて見る。
「おう! 何が欲しい?」
「箒を! 神様、「紫苑六花公園」の掃除をしているんですが、箒が大分短くなってしまって。お願いできますでしょうか」
「よし! よしこ! 必要な本数を調べて言ってくれ! 俺が直々にいいものを送る!」
「はい!」
みんなが驚いていた。
「いいかー! こういうことだ! 自分が欲しい物じゃない。大事なもののために求めることだ。竹流にはそれがあった! 素晴らしいな!」
みんなが拍手した。
うちの子らが外で焼いていた焼き芋を持って来た。
園の子どもたちに配って行く。
「じゃあ、俺たちは帰るからな! また来るからな!」
全員に見送られて帰った。
「紅六花」の何人かが残って、外の焚火などの片づけをする。
「石神さん、ありがとうございました」
よしこが俺の隣で言った。
「いや、みんな元気そうで良かった。竹流は抜きんでて成長したな。お前たちが公園の掃除をさせたお陰だろう」
「いいえ、あれも石神さんが」
「そうじゃねぇ。最初に竹流が思い立ち、よしこたちがそれを受け止め考えた。俺はちょっと知恵を出しただけだ。あとは全部お前たちだよ。竹流のために一緒に掃除をしたり、ちょっと喜ばせたりしてたんだろ?」
「はい、それは……」
「そういう愛情がな、あいつを成長させた。あいつ自身だけの力じゃねぇ。いいか、人間は誰かに愛を与えられなければダメなんだ。「暁園」の子どもたちに、愛を与えられるのはお前たちだ。頑張ってくれ」
よしこが泣き出した。
「なあ、六花!」
「はい! 私が言いたいことを全部お話し下さいました」
「おう、任せろ!」
みんなで笑った。
タケの店に戻ると、また何人か集まっていたが、昨日程多くはない。
二十人程で、「紅六花」の中心メンバーだ。
響子と六花は風呂に入りに行く。
響子を寝かせてから降りて来るはずだ。
俺は改めて、アメリカとの戦後交渉について説明する。
「ということで、レイのことがきっかけになったが俺たちはアメリカに対して上の存在になった」
みんなそこまでは分かっている。
「一国が相手だからな。まだ細かいことや決まっていないこともある。でも決まっているのは、アラスカをもらった」
全員が驚いた。
「もちろんこれはまだ極秘事項だ。しかし、今アラスカで大規模な施設を建造中なんだ。「業」との戦いにおいて、俺たちの最大の拠点になる。皇紀がいろいろ動いているが、何しろ軍事施設、しかも最大規模にして今までにない防衛体制や攻撃技術が膨大に盛られる。だから、ある外部の人間の協力を仰いでいる。もちろんお前たちにも名前は明かせないし、複数の人間だ」
「うちの子どもたちも知らない。でも、そういう体制でやって、今結構な進捗だ。いずれお前たちも案内する」
俺は話が浸透するのを待った。
「俺がこんな話をするのは、お前たちが大事だからだ。お前らは本当にいい奴らだ。だからむざむざと死なせたくない。お前たちはこの町を守り、この町のために何かをするのがいい。俺たちの道は殺し合いだ。悲劇ばかりだ。だから、お前たちにはここで退いてもらいたい」
「石神さん」
よしこが言った。
「いいですよ、そんなに気を遣わないでも。あたしらはもうとっくに覚悟を決めているんだ。総長と石神さんに、どこまでもついていく。それがあたしらの「道」です」
「そうか。まあ、そう言ってくれると思ってたけどな」
「あたしらは、最初から金の斧と銀の斧を持ってるんです。今更、他のものはいりませんよ」
「あのな、こないだうちからレッド・ダイヤモンドのでかい塊が出て来たんだよ」
俺が真夜が掘り出した話をし、その後貰い手が無いと言うことも話した。
みんな爆笑した。
「金や銀以上のものも、この世にはあるんだぞ?」
「いえ、あたしらはもう十分です」
「そうかよ」
「はい」
「じゃあ、お前らが死んだらでかい墓を建ててやるよ」
「お願いします!」
「ああ、よしこはもうちょっと痩せてな」
「そんなぁ!」
みんなが笑った。
六花が戻って来た。
響子は眠ったらしい。
園ではあまり寝れなかっただろう。
「お話は終わりましたか?」
「ああ、今な。お前は総長だから、あまり細かい話はいらないだろ?」
「はい!」
みんなが笑った。
「じゃあ、少し飲むか!」
小鉄が呼ばれ、料理を作るように言われた。
「小鉄! こっちへ来い! 今日は俺の子どもたちと愛する女が作る!」
子どもたちが笑って厨房に入った。
柳が呆然と立っている。
「柳! 早く作ってくれ。腹が減った」
「は、はい!」
ちょろい奴だ。
六花がニコニコしている。
「あれ、お前は?」
「はい?」
みんなが笑った。
ヒロミやキッチたちが酒を持って来る。
俺にはワイルドターキー、六花はハイネケン、あとは好きなように飲み、小鉄はミルクを飲んだ。
俺はまた早乙女の爆笑話をし、「霊破」の危険性を話した。
「いずれ「R」も紹介するけどな」
「あの、「R」ということは、その方も極秘の方で?」
「違うんだ」
俺はちょっと怖くなった。
「あいつの名前を出すとよ、飛んでくんだよ」
「はい?」
俺は御堂の家での話や、別荘、蓮花研究所の話をした。
「そのたびに早乙女が新幹線代とかだまし取られてな。可哀そうなんだよ」
大爆笑した。
楽しく飲み、解散した。
亜紀ちゃんと柳が一緒に風呂に入りたがった。
湯船で寛ぐ。
「そういえば、柳よ」
「はい?」
「夕べ、なんで俺のベッドで寝てたんだよ?」
「……」
黙っている。
口まで湯に浸けている。
「なんだ?」
「夜這い」
小さな声で言った。
「あ?」
「だから夜這いですってぇー!」
「バカなの?」
「だって! 明日でしばらく石神さんと会えなくなっちゃうじゃないですかー!」
「数日のことだろう!」
亜紀ちゃんは笑っている。
「でも」
「それでどうして反対で寝てるんだよ?」
「恥ずかしくて」
「あ?」
「どうせ何も出来ないけど、勇気を出してあそこまで行ったんですよ!」
「ああ!」
亜紀ちゃんが爆笑した。
「柳さん、カワイイ!」
俺も笑った。
「じゃあ、今晩はまたみんなで寝るか!」
「はい!」
「柳、俺の隣で寝ろ」
「え!」
「なんだ、嫌なのか?」
「そうじゃないですけど!」
俺はみんなを寝室に呼んで寝かせた。
六花に響子を任せ、俺は柳と亜紀ちゃんを両側に寝かせた。
ロボが枕に登って来る。
皇紀は双子に挟まれた。
もう今日は何も出来ない。
「柳ちゃん、がんばって」
「柳ちゃん、ゴムしてね」
双子に応援された。
柳は俺に抱き着いて来た。
「うぜぇ」
俺に言われて離れた。
俺たちはまだ先のようだ。
やると言うと受け取らない、バカな連中揃いだ。
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