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1人向け・慰め系
誰かの支えになれたなら。(理想です、ごめんなさい)
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おはようございます。
...その寝巻き、やっぱり温かそうだ。
ご飯はできているから一先ず食べよう。
それから怪我の程度を診て...どうかしましたか?
どうして、ね。今さらそんなことを聞かれても、俺はいい答えを持っていない。
ただ目の前にぼろぼろになっている女の子がいて、それを助けたかっただけ。
君は具合が悪くなりながら泣いていた。...人を手助けする理由が必要なら、それでいいじゃないか。
...出掛けられるような状態ではありませんね。
それでは、今日は少し炬燵で休みましょうか。食料ならいつも買いこんであるし、大丈夫だから。
...やっぱり痛む?ごめん、医者の知り合いは少ないから連れていけなくて...。
君はぎりぎり成人している。だから一緒にいても問題はないんだけど、万が一見つかったらどうなるか分からないから。
手伝い?申し出はありがたいけど、俺の仕事は危険だから断る。
俺は君にあげてばかりじゃない。
こうして人とまったり過ごすなんてことは久しぶりだし、なんだか新鮮だ。
そう感じられるのは、君が側にいるからだから。
どうしてもと言うのなら...窓の外を見て、どうかした?
ああ、あれは新成人だね。成人式に参加する人たちで...そういえば、君も新成人なのかな。
お酒って飲んだことありますか?ないなら、今夜はごちそうにしましょう。
あなたが食べたいものを作ります。...何がいい?
特にない...そうですか。それなら、何か温かいものを作りますね。
...ごめん、ちょっとだけ出掛けてくる。
好きなように過ごしてていいから。
本を読むなら、俺のおすすめはそっちの推理小説。最後まで誰が犯人か分からないから、少しは気が紛れるよ。
...ああ、いってきます。
まさかいってらっしゃいなんて言われるとは思ってなかったな...。
流石に振り袖は無理でも、化粧くらいならできるだろうか。
...すみません、至急手配していただきたいものがあります。
その代わり、こちらも新しい証明書の発行を急ぎますので...僕のお願い、聞いていただけませんか?
ありがとうございます。それでは、失礼いたします。
...これでよし。あとは挽き肉と玉ねぎを買って...喜んでもらえるといいけど。
ただいま。ごめん、ちょっと荷物をとってくるのに手間取った。
これは買い忘れ。推理小説、途中ならそっちの机の引き出しに入ってる栞を使って。
もう少し待ってて。夕飯、すぐに仕上げるから...。
はい、完成。ハンバーグって食べたことない?そっか。じゃあ初めては俺がもらったわけだ。
...いただきます。
それから、後で一緒に写真でも撮ろう。
ふたりで生活している証拠と...君が成人した証。
流石に振り袖は用意できなかったけど、化粧ならなんとかできるから。
この前買いそろえたものの中に、少し上品なワンピースがあったでしょ?
傷痕はメイクで隠せばいいから、取り敢えずこれを食べてみてほしい。
...どう?美味しい?それならいいけど、一気にものを食べると胃が吃驚することがあるから気をつけて。
要は、食生活の環境がいきなり変わると体調を崩すことがあるってこと。
だけど、それだけ元気に食べられれば大丈夫そうだ。
まずは1枚、試しに撮らせて。...俺は写真に写るのが苦手なんだ。
あとは単純に、自然体の人を撮りたかっただけ。
もうカメラを向けたりしないから、ゆっくりご飯を食べよう。
...ごちそうさまでした。
嫌なことも痛いこともしないから、着替えてきてくれる?
食器は俺が片づけておくから、そんなに申し訳なさそうにしなくていい。
...早かったね。すごく綺麗だ。
あとは髪ゴムとその他諸々の道具を使って...できたよ。
窓の外を見ていたのは、あの人たちが羨ましかったからでしょ?
...分かるんだ、俺もそうだったから。
俺も一緒に?代わりにこの子に写ってもらうわけには...分かった、分かりました。
ぬいぐるみと写っちゃいけないなんて決まりはないし、みんなで写ることにしよう。
タイマーは...こうか。そろそろくるよ。
...うん、家族みたいな写真になりました。
俺と君の、少し遅めの成人式ということで飾っておこう。
泣いてるの?全部が初めてだった?...これからふたりで、沢山の初めてを作っていけばいい。
勿論、君が出ていきたくなったときは話は別だけど。
俺の仕事については話せない。
だけどもし、君にとって必要なものになったら...とにかく、今は話せないんだ。
本当に危険なことだから知らない方がいい。
化粧落としてあげるから、こっちにおいで。
不安ならまたしばらく抱きしめているよ。
だから...遠慮なんかしないで、今はここを居場所にして。
君と一緒にいられるのは、なんというか、とても楽しいから。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『誰かの力になりたくて』の続きです。
第3段ということにしました。
『裏稼業ヒーローシリーズ』、といったところでしょうか。
暗い過去を持つ便利屋である彼だからこそ、彼女の思いに気づけたのだと思います。
成人式にも行っていないし写真も撮らなかったので、どういう感覚なのか分からないまま綴りました。
...その寝巻き、やっぱり温かそうだ。
ご飯はできているから一先ず食べよう。
それから怪我の程度を診て...どうかしましたか?
どうして、ね。今さらそんなことを聞かれても、俺はいい答えを持っていない。
ただ目の前にぼろぼろになっている女の子がいて、それを助けたかっただけ。
君は具合が悪くなりながら泣いていた。...人を手助けする理由が必要なら、それでいいじゃないか。
...出掛けられるような状態ではありませんね。
それでは、今日は少し炬燵で休みましょうか。食料ならいつも買いこんであるし、大丈夫だから。
...やっぱり痛む?ごめん、医者の知り合いは少ないから連れていけなくて...。
君はぎりぎり成人している。だから一緒にいても問題はないんだけど、万が一見つかったらどうなるか分からないから。
手伝い?申し出はありがたいけど、俺の仕事は危険だから断る。
俺は君にあげてばかりじゃない。
こうして人とまったり過ごすなんてことは久しぶりだし、なんだか新鮮だ。
そう感じられるのは、君が側にいるからだから。
どうしてもと言うのなら...窓の外を見て、どうかした?
ああ、あれは新成人だね。成人式に参加する人たちで...そういえば、君も新成人なのかな。
お酒って飲んだことありますか?ないなら、今夜はごちそうにしましょう。
あなたが食べたいものを作ります。...何がいい?
特にない...そうですか。それなら、何か温かいものを作りますね。
...ごめん、ちょっとだけ出掛けてくる。
好きなように過ごしてていいから。
本を読むなら、俺のおすすめはそっちの推理小説。最後まで誰が犯人か分からないから、少しは気が紛れるよ。
...ああ、いってきます。
まさかいってらっしゃいなんて言われるとは思ってなかったな...。
流石に振り袖は無理でも、化粧くらいならできるだろうか。
...すみません、至急手配していただきたいものがあります。
その代わり、こちらも新しい証明書の発行を急ぎますので...僕のお願い、聞いていただけませんか?
ありがとうございます。それでは、失礼いたします。
...これでよし。あとは挽き肉と玉ねぎを買って...喜んでもらえるといいけど。
ただいま。ごめん、ちょっと荷物をとってくるのに手間取った。
これは買い忘れ。推理小説、途中ならそっちの机の引き出しに入ってる栞を使って。
もう少し待ってて。夕飯、すぐに仕上げるから...。
はい、完成。ハンバーグって食べたことない?そっか。じゃあ初めては俺がもらったわけだ。
...いただきます。
それから、後で一緒に写真でも撮ろう。
ふたりで生活している証拠と...君が成人した証。
流石に振り袖は用意できなかったけど、化粧ならなんとかできるから。
この前買いそろえたものの中に、少し上品なワンピースがあったでしょ?
傷痕はメイクで隠せばいいから、取り敢えずこれを食べてみてほしい。
...どう?美味しい?それならいいけど、一気にものを食べると胃が吃驚することがあるから気をつけて。
要は、食生活の環境がいきなり変わると体調を崩すことがあるってこと。
だけど、それだけ元気に食べられれば大丈夫そうだ。
まずは1枚、試しに撮らせて。...俺は写真に写るのが苦手なんだ。
あとは単純に、自然体の人を撮りたかっただけ。
もうカメラを向けたりしないから、ゆっくりご飯を食べよう。
...ごちそうさまでした。
嫌なことも痛いこともしないから、着替えてきてくれる?
食器は俺が片づけておくから、そんなに申し訳なさそうにしなくていい。
...早かったね。すごく綺麗だ。
あとは髪ゴムとその他諸々の道具を使って...できたよ。
窓の外を見ていたのは、あの人たちが羨ましかったからでしょ?
...分かるんだ、俺もそうだったから。
俺も一緒に?代わりにこの子に写ってもらうわけには...分かった、分かりました。
ぬいぐるみと写っちゃいけないなんて決まりはないし、みんなで写ることにしよう。
タイマーは...こうか。そろそろくるよ。
...うん、家族みたいな写真になりました。
俺と君の、少し遅めの成人式ということで飾っておこう。
泣いてるの?全部が初めてだった?...これからふたりで、沢山の初めてを作っていけばいい。
勿論、君が出ていきたくなったときは話は別だけど。
俺の仕事については話せない。
だけどもし、君にとって必要なものになったら...とにかく、今は話せないんだ。
本当に危険なことだから知らない方がいい。
化粧落としてあげるから、こっちにおいで。
不安ならまたしばらく抱きしめているよ。
だから...遠慮なんかしないで、今はここを居場所にして。
君と一緒にいられるのは、なんというか、とても楽しいから。
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『誰かの力になりたくて』の続きです。
第3段ということにしました。
『裏稼業ヒーローシリーズ』、といったところでしょうか。
暗い過去を持つ便利屋である彼だからこそ、彼女の思いに気づけたのだと思います。
成人式にも行っていないし写真も撮らなかったので、どういう感覚なのか分からないまま綴りました。
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