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冬真ルート
第38話
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「どなたのことを話しているのでしょうか」
「…ごめん。不安がらせるつもりじゃなかったんだ」
声が震えてしまって、冬真に気を遣わせてしまった。
「私の方こそごめんなさい」
「いや、僕は別に…」
なんとなく気まずい沈黙が流れて、いつもより重い空気になってしまう。
しばらくその状態が続いていたけれど、冬真が手に持っていた機械が震えた。
「ごめん、ちょっと確認する」
「分かりました」
覗いてしまわないように気をつけていたけれど、スノウがこっちに向かって飛んできた瞬間、足元に機械が転がってきた。
【コードネーム:ラムネ屋についての報告】という文字が1列目に並んでいて、少し不安になってしまう。
「…読んだ?」
「タイトルだけ読んでしまいました…」
「そう。中身は読まない方がいい。引き返せなくなるから」
冬真が言っていることの意味を理解することはできなかったけれど、とにかく危ないことをやっていることはすぐ分かった。
「無茶、しないでくださいね」
「心配しなくても僕は大丈夫だよ。それより、君の方こそもっとちゃんと食べた方がいい」
「ご飯、少ないでしょうか…?」
「まあ、平均よりは少ないかな。はじめの頃より食べる量が増えてるとは思うけど、できればもうちょっと食べてほしい」
真剣なお医者さんの顔でそんなことを言われてしまうと、無理ですとは言えなくなる。
「分かりました。が、頑張ります」
「そんなに緊張しなくても大丈夫。僕はただ、健康に気をつけてほしいだけだから」
冬真の笑顔は優しいけれど、やっぱりそれだけじゃないような気がする。
ただ、機械とにらめっこしているところに話しかける勇気はなかった。
「スノウ、お部屋で待っていましょう」
肩にとまったスノウに話しかけながら、取り敢えず室内に戻る。
ベッドの近くに飛んでいったのを確認して、日記帳を取り出した。
【今日も冬真は大変そうです。
私はまだまだ知らないことだらけで、力になるのは難しいです。だけど、もし困っているなら助けになりたいと思っています。
カルテットのお仕事が大変なのも理解しているつもりではあるけれど、どうしても不安になります。
もっとできることがないか、探してみようと思います】
そう綴ったノートを閉じると、誰かが家に入った音がした。
冬真が戻ってきたんだろうと思って気にしていなかったけれど、なんだか音がおかしい。
何かを探すにしても、彼ならこんなふうに音をたてないように歩かなくてもいいはずだ。
扉を開けていいのか迷っていると、窓から誰かが入ってきた。
「今だけ僕を信じてついてきて」
「…ごめん。不安がらせるつもりじゃなかったんだ」
声が震えてしまって、冬真に気を遣わせてしまった。
「私の方こそごめんなさい」
「いや、僕は別に…」
なんとなく気まずい沈黙が流れて、いつもより重い空気になってしまう。
しばらくその状態が続いていたけれど、冬真が手に持っていた機械が震えた。
「ごめん、ちょっと確認する」
「分かりました」
覗いてしまわないように気をつけていたけれど、スノウがこっちに向かって飛んできた瞬間、足元に機械が転がってきた。
【コードネーム:ラムネ屋についての報告】という文字が1列目に並んでいて、少し不安になってしまう。
「…読んだ?」
「タイトルだけ読んでしまいました…」
「そう。中身は読まない方がいい。引き返せなくなるから」
冬真が言っていることの意味を理解することはできなかったけれど、とにかく危ないことをやっていることはすぐ分かった。
「無茶、しないでくださいね」
「心配しなくても僕は大丈夫だよ。それより、君の方こそもっとちゃんと食べた方がいい」
「ご飯、少ないでしょうか…?」
「まあ、平均よりは少ないかな。はじめの頃より食べる量が増えてるとは思うけど、できればもうちょっと食べてほしい」
真剣なお医者さんの顔でそんなことを言われてしまうと、無理ですとは言えなくなる。
「分かりました。が、頑張ります」
「そんなに緊張しなくても大丈夫。僕はただ、健康に気をつけてほしいだけだから」
冬真の笑顔は優しいけれど、やっぱりそれだけじゃないような気がする。
ただ、機械とにらめっこしているところに話しかける勇気はなかった。
「スノウ、お部屋で待っていましょう」
肩にとまったスノウに話しかけながら、取り敢えず室内に戻る。
ベッドの近くに飛んでいったのを確認して、日記帳を取り出した。
【今日も冬真は大変そうです。
私はまだまだ知らないことだらけで、力になるのは難しいです。だけど、もし困っているなら助けになりたいと思っています。
カルテットのお仕事が大変なのも理解しているつもりではあるけれど、どうしても不安になります。
もっとできることがないか、探してみようと思います】
そう綴ったノートを閉じると、誰かが家に入った音がした。
冬真が戻ってきたんだろうと思って気にしていなかったけれど、なんだか音がおかしい。
何かを探すにしても、彼ならこんなふうに音をたてないように歩かなくてもいいはずだ。
扉を開けていいのか迷っていると、窓から誰かが入ってきた。
「今だけ僕を信じてついてきて」
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