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秋久ルート
第12話
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「お嬢ちゃん、悪いがちょっと予定変更する」 「わ、分かりました」
絵本でしか見たことがなかった車というものに乗りながら、少しずつ変わる景色に魅入ってしまう。
「このあたりの道は綺麗なものが多いが、向こう側も綺麗なものが見えるぞ」
「綺麗なもの、ですか?」
「反対側を見てみな」
夕陽に照らされてきらきら光っている海がこんなに綺麗だなんて知らなかった。
「輝いてますね…」
「たしかにそうだな。今日は一段と眩しい気がする」
少し会話が入りながら、前にいた病院みたいな場所の前で車が停まる。
「ちょっと一緒に来てもらおうか」
「は、はい…」
緊張しながら中に入ると、そこでは何か話し合いがおこなわれているみたいだった。
さっきまで同じ場所にいたはずの夏彦さんも参加して、一体どんな話をしていたんだろう。
「冬真、俺じゃ処置しきれてるか分からないから頼んでいいか?」
「さっき聞いたから、大体の状況は分かってる。…一緒に来て」
「分かりました」
行かない選択がはじめからないのは見ただけで分かって、言われたとおり冬真さんの後ろをついていく。
前に入った場所とは違う部屋で、取り敢えず座るように言われる。
「…これはかなり深くいったね」
「ごめんなさい」
「僕に謝られても困る。ただ、秋久さんはこういう無茶をされるのが好きじゃない」
「え?」
よく分からなくて首を傾げていると、肩に少しずつ治療が施されていく。
「それに、身を削るようなやり方をしていたらいつか体を壊す。気をつけた方がいい」
「ごめんなさい」
冬真さんが不安に思っているのは分かるけれど、何に対してのものなのかよく分からない。
ただ、なんだか申し訳なくてついいつものように謝ってしまった。
「…できた」
「ありがとうございます」
部屋から出ると、深刻そうな顔をした秋久さんたちが話をしている。
「どうかしたの?」
「実は、少々厄介なことになりそうなのです」
「…月見ちゃん、今日刃物を振り回した人とがっつり目が合った?」
「目は合いました。なんだか辛そうで、何かを隠しているように見えましたが…」
「そうか。…さて、どうするか」
どうしてこんなに静まりかえっているんだろう。
もしかして、何かやってはいけないことをしてしまったのだろうか。
「お嬢ちゃん。本当にすまないんだが、明日からしばらく家にいてもらうことになるかもしれない」
「私は置いてもらえるだけで充分なので、気にしないでください」
「冬真、ありがとな」
「僕は別に、そんなすごいことしてないから」
状況はよく分からないけれど、秋久さんに手をひかれるまま歩き出す。
冬真さんに春人さんたちが何かを説明している姿が見えて、どうしてか少し寂しいと思ってしまった。
絵本でしか見たことがなかった車というものに乗りながら、少しずつ変わる景色に魅入ってしまう。
「このあたりの道は綺麗なものが多いが、向こう側も綺麗なものが見えるぞ」
「綺麗なもの、ですか?」
「反対側を見てみな」
夕陽に照らされてきらきら光っている海がこんなに綺麗だなんて知らなかった。
「輝いてますね…」
「たしかにそうだな。今日は一段と眩しい気がする」
少し会話が入りながら、前にいた病院みたいな場所の前で車が停まる。
「ちょっと一緒に来てもらおうか」
「は、はい…」
緊張しながら中に入ると、そこでは何か話し合いがおこなわれているみたいだった。
さっきまで同じ場所にいたはずの夏彦さんも参加して、一体どんな話をしていたんだろう。
「冬真、俺じゃ処置しきれてるか分からないから頼んでいいか?」
「さっき聞いたから、大体の状況は分かってる。…一緒に来て」
「分かりました」
行かない選択がはじめからないのは見ただけで分かって、言われたとおり冬真さんの後ろをついていく。
前に入った場所とは違う部屋で、取り敢えず座るように言われる。
「…これはかなり深くいったね」
「ごめんなさい」
「僕に謝られても困る。ただ、秋久さんはこういう無茶をされるのが好きじゃない」
「え?」
よく分からなくて首を傾げていると、肩に少しずつ治療が施されていく。
「それに、身を削るようなやり方をしていたらいつか体を壊す。気をつけた方がいい」
「ごめんなさい」
冬真さんが不安に思っているのは分かるけれど、何に対してのものなのかよく分からない。
ただ、なんだか申し訳なくてついいつものように謝ってしまった。
「…できた」
「ありがとうございます」
部屋から出ると、深刻そうな顔をした秋久さんたちが話をしている。
「どうかしたの?」
「実は、少々厄介なことになりそうなのです」
「…月見ちゃん、今日刃物を振り回した人とがっつり目が合った?」
「目は合いました。なんだか辛そうで、何かを隠しているように見えましたが…」
「そうか。…さて、どうするか」
どうしてこんなに静まりかえっているんだろう。
もしかして、何かやってはいけないことをしてしまったのだろうか。
「お嬢ちゃん。本当にすまないんだが、明日からしばらく家にいてもらうことになるかもしれない」
「私は置いてもらえるだけで充分なので、気にしないでください」
「冬真、ありがとな」
「僕は別に、そんなすごいことしてないから」
状況はよく分からないけれど、秋久さんに手をひかれるまま歩き出す。
冬真さんに春人さんたちが何かを説明している姿が見えて、どうしてか少し寂しいと思ってしまった。
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