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第二章 新世界と神々

旅立ちの日-2-

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 門につき、開門を待つ列に並ぶ。ちょうど、商人の団体がいたのでそこに入る。
 「ちょっとごめん」
 タスクは入り込み、周りはざわつく。
 門が開き、皆一斉に動き出す。
 門前前まで行っても、タスクだと気付かれず、そのまま外に出る。
 ある程度歩いたら、商人頭に挨拶に行く。
 「ありがとうございます、おかげで助かりました」
 タスクが言うと、頭はニヤリとする。
 「ええ、貴方のことはよく知っていますよ、タスクさん。確か王室外察勇者おおしつがいさつゆうしゃでしたか…おっと」
 タスクが、金貨を頭に投げて渡す。
 「それじゃあこれでー」
 タスクは、にこやかに言い商人達から離れて行く。
 (なんか不名誉な二つ名、名称、通り名たな)
 タスクはそう思いながら、商人達と離れて行く。
 このままいけばマトンセット国に向かう。向かう先は逆の方向だ。ある程度オータム国から離れて、逆に向かう。
 オータム国を過ぎようとした時、激しい頭痛に見舞われる。痛いと思ったのは一瞬だ。
 (なんだったんだ今の痛み)
 タスクは嫌な予感がした。早めにオータムから離れなければ。
 力技だがまず印が書かれてる、ブローチ状の円盤を空中になげ、それを媒介にして、移動してまた、円盤を拾いまた投げるをくりかえす。ある程度高くなったら前方に投げる。落下し始めたら、また拾い、投げる。これの繰り返しだ。
 (腕がきついな、1キロぐらいが限界か)
 タスクは限界まで投げ、そこから少し走って森の中に入る。
 森の方に行きつつ、抜けた先に国があるはずだ。鬱蒼とした、木々が並んでいて、奥まで見れない。
 (とりあえず、底なし沼に気をつけながら行くか)
 以前この森には狼、サイクロンプスがいた。出会わなければいいが…。
 真っ直ぐ進むと、唸り声が聞こえる。四方八方から足跡が聞こえてくる。それでもタスクは進む。
 前から微かに幼木が揺れる音が聞こえる。動物の息遣いが近づいてくる。タスクは歩き出す。
 木々の間、前の三方向から飛び出してくる。
 タスクはクラウチングスタートのように姿勢を低くして、瞬発力で狼の下を通りつつ、狼が着地した瞬間、狼の地面がぬかるみだす。足掻いても足掻いても、泥が、足に絡みついて、離さない。泥が手のように、伸びてくる感じさえある。狼達は顔の他は全て、埋まっている。
 タスクはまた歩き出す。
 (狼か、めんどくさいな。今回はなんとか避けれたけど次はどうだか…)
 歩いていると、左右から木々が揺れる音が聞こえてくる。音は通り過ぎて急に音がなくなる。
 (また、来るか…)
 タスクは止まり。風魔法を手を上下に包むようにして溜める。
 綺麗な球体を潰し、平らにする。自然に回転をしているのでそれを高速回転させる。さらに、風のベールを囲み、フリスビーのように飛ばす。ベールがなくなり安定して、上がりながら飛んでいく。
 風魔法を飛ばした後、狼が襲いかかってくる。
 

 
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