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31:(元)側妃視点3
しおりを挟む「あの女の結婚の儀に行くんですから、これくらい当然です!」
結婚の儀、披露パーティー、帰りの時用、何かあった時用の予備、最低でも4着はドレスを持って行くわよ!!
それに合わせてアクセサリーも、靴もいる。
私の荷物だけで馬車1台になる?だから何よ。王太子妃が隣国へ行くのだから、それくらい荷物があって当たり前でしょう。
大体、たかが第三王子の結婚なのに、パレードまであって3日も掛けるって何なのよ。
しかも最初はお義父様とお義母様しか呼ばないって失礼じゃない!?何が「肩身が狭いと思って」よ。
どうせ不細工な王子だから恥ずかしかったんでしょ?
マイダーリンよりカッコイイ人が世の中にいるわけないもの。
「遠いぃわよ!遠過ぎよ!結婚の儀の当日到着なんて聞いてないわよ!」
王宮から9日も掛かったじゃない!
「正妃様が途中の伯爵領でお買い物をなされたり、予定外の休憩を頻繁に取られたからです」
うるさいわね。王都より伯爵領のがお店が充実してたんだから、しょうがないでしょ!?
出来合いのドレスの方が私が持ってるドレスより素敵なんだもの。
でもその買い物のお陰で他国から舐められなくて済むのよ?
やっぱ、王太子妃は美しく着飾らなくちゃね。
結婚の儀の会場のある建物に到着し、用意された控え室へ行くと、お義父様とお義母様は既に用意ができていた。
急いでお風呂の準備を侍女に命令すると「時間がありません。拭くだけで結構よ」とお義母様が取り消した。
不満を訴えると「無理矢理参加をお願いした身で、遅刻するつもりですか?」と怒られた。
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