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本編
第二十八話 運命はいつだって残酷・エミリー視点①
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従姉妹のアリアが死んだ——。
数日前に届いた侯爵家からの手紙には、今後について話をしたいとだけ書かれていた。
“今後について”が一体何を指しているのか分からなかったけど、きっといい話だとこの時の私は何故か直感でそう感じた。
そして侯爵邸に行くと、すぐに応接室に通された。
応接室には何故かアイザック様も居て、既にソファーに腰掛けていた。
本当は嬉しくて話掛けたかったけれど、叔父様がいる手前いつものようにアイコンタクトを送るだけにした。
そして叔父様は改まったように姿勢を正しおもむろに話し始めた。
「今日集まってもらったのは我が娘……アリアの事だ」
「侯爵、アリアがどうかしたのですか?」
「……先日、アリアが亡くなった」
「……は?」
「まぁ!どうして突然?」
本当にどうして突然亡くなったんだろう?体調が悪いと言っていたから何か重い病気だったのかしら?
可哀想なアリア、そう思ったのは一瞬でアリアが亡くなったとなるとアイザック様の婚約者の席が空いたと言う事。
チャンスかもしれないと思った。
そして侯爵である叔父様は、アリアから私達に当てた手紙があると言い差し出してきた。
手紙を受け取りとりあえず黙って中身を読む事にした私は、中身を見て固まってしまった。
“どうかアイザック様とお幸せに”
“貴女達の邪魔をして本当にごめんなさい”
たった二行の手紙だったけど、アリアは私とアイザック様の関係を知っていたんだとすぐに分かった。
なら、どうしてもっと早く身を引いてくれなかったの?
アリアが早く身を引いてくれたら、アイザック様と堂々と会う事が出来たのに!!
「君達は愛し合っているのだろう?」
「……っがう」
「あの婚約の日娘を大事にすると言ったお前を信じた私が馬鹿だった」
「違う!!私はアリアを、アリアだけを愛してます、この女じゃない!!」
「黙れ!!娘を本当に愛しているなら、何故他の女を抱きしめ愛を囁いたりしたんだ!」
「あ、あれはエミリー嬢がしつこく言い寄ってきて……だから早く帰って欲しくて……」
「アイザック、お前には心底失望したよ」
「私が愛しているのは今も昔も、この先もずっとずっとアリアだけですっ」
本当にさっきから何を言っているのかしら。叔父様は間違っているわ。
だってアイザック様が愛してるのはこの私であってアリアじゃない。そう、アリアなんかじゃないの。
隣で叫んでいるアイザック様を、私はまじまじと見上げてしまった。
「……さっきから一体何を言っているの?」
アリアを愛してないのに、どうして叔父様の前でそんなパフォーマンスなんてするの?
ねぇ、どうして?
アリアはもういないのよ?
私を愛してるって言ってたじゃない。
愛してもいないアリアと婚約していたから、本命の私に愛してると言って抱きしめてくれたんでしょう?
ねぇ、アイザック様。私は貴方と初めてお会いした時、一瞬で恋に堕ちたの。
でもね、それと同時に、貴方の横で微笑んでいる従姉妹が羨ましくて、心底妬ましかったわ。
従姉妹も貴方も同じ爵位。なのに私は男爵令嬢。
どうして世界はこんなにも不公平なんだろう。
アリアは何でも持ってる……素敵な婚約者も、約束された地位も全部。全部。全部!!
アリアの屋敷に遊びに行った時、婚約者だとアイザック様を紹介された。
幸せそうに微笑むアリアを見て、私の中にどす黒い感情が生まれたのを今でも覚えてる。
(アリアばっかり……)
何でも持ってるアリアが羨ましい。
臨めば全て手に入るんだから、一つくらい譲ってくれたっていいでしょ……?
そんな思いで貴方に近づいた。
数日前に届いた侯爵家からの手紙には、今後について話をしたいとだけ書かれていた。
“今後について”が一体何を指しているのか分からなかったけど、きっといい話だとこの時の私は何故か直感でそう感じた。
そして侯爵邸に行くと、すぐに応接室に通された。
応接室には何故かアイザック様も居て、既にソファーに腰掛けていた。
本当は嬉しくて話掛けたかったけれど、叔父様がいる手前いつものようにアイコンタクトを送るだけにした。
そして叔父様は改まったように姿勢を正しおもむろに話し始めた。
「今日集まってもらったのは我が娘……アリアの事だ」
「侯爵、アリアがどうかしたのですか?」
「……先日、アリアが亡くなった」
「……は?」
「まぁ!どうして突然?」
本当にどうして突然亡くなったんだろう?体調が悪いと言っていたから何か重い病気だったのかしら?
可哀想なアリア、そう思ったのは一瞬でアリアが亡くなったとなるとアイザック様の婚約者の席が空いたと言う事。
チャンスかもしれないと思った。
そして侯爵である叔父様は、アリアから私達に当てた手紙があると言い差し出してきた。
手紙を受け取りとりあえず黙って中身を読む事にした私は、中身を見て固まってしまった。
“どうかアイザック様とお幸せに”
“貴女達の邪魔をして本当にごめんなさい”
たった二行の手紙だったけど、アリアは私とアイザック様の関係を知っていたんだとすぐに分かった。
なら、どうしてもっと早く身を引いてくれなかったの?
アリアが早く身を引いてくれたら、アイザック様と堂々と会う事が出来たのに!!
「君達は愛し合っているのだろう?」
「……っがう」
「あの婚約の日娘を大事にすると言ったお前を信じた私が馬鹿だった」
「違う!!私はアリアを、アリアだけを愛してます、この女じゃない!!」
「黙れ!!娘を本当に愛しているなら、何故他の女を抱きしめ愛を囁いたりしたんだ!」
「あ、あれはエミリー嬢がしつこく言い寄ってきて……だから早く帰って欲しくて……」
「アイザック、お前には心底失望したよ」
「私が愛しているのは今も昔も、この先もずっとずっとアリアだけですっ」
本当にさっきから何を言っているのかしら。叔父様は間違っているわ。
だってアイザック様が愛してるのはこの私であってアリアじゃない。そう、アリアなんかじゃないの。
隣で叫んでいるアイザック様を、私はまじまじと見上げてしまった。
「……さっきから一体何を言っているの?」
アリアを愛してないのに、どうして叔父様の前でそんなパフォーマンスなんてするの?
ねぇ、どうして?
アリアはもういないのよ?
私を愛してるって言ってたじゃない。
愛してもいないアリアと婚約していたから、本命の私に愛してると言って抱きしめてくれたんでしょう?
ねぇ、アイザック様。私は貴方と初めてお会いした時、一瞬で恋に堕ちたの。
でもね、それと同時に、貴方の横で微笑んでいる従姉妹が羨ましくて、心底妬ましかったわ。
従姉妹も貴方も同じ爵位。なのに私は男爵令嬢。
どうして世界はこんなにも不公平なんだろう。
アリアは何でも持ってる……素敵な婚約者も、約束された地位も全部。全部。全部!!
アリアの屋敷に遊びに行った時、婚約者だとアイザック様を紹介された。
幸せそうに微笑むアリアを見て、私の中にどす黒い感情が生まれたのを今でも覚えてる。
(アリアばっかり……)
何でも持ってるアリアが羨ましい。
臨めば全て手に入るんだから、一つくらい譲ってくれたっていいでしょ……?
そんな思いで貴方に近づいた。
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