上 下
176 / 177

持たざる者達のもう一つの戦い 大東亜戦争

しおりを挟む
 皆様、急に長らく休んでしまい大変申し訳ございません。

 仕事かかつて無い程に忙しくなった事や、肩の痛み等の体調不良やらが重なって執筆するのが辛い状況になってしまい、大分間を開けてしまった事をお詫び申し上げます。

 肩の痛みは改善されていませんが…取り敢えずは続きを行きたいと思います。

 ドイツのポーランド侵攻により第二次世界大戦が始まった時、ここより遥か極東の地でも新たな戦いが始まりました。
 
 「1941年12月8日、大日本帝国軍による真珠湾奇襲攻撃」

 これにより、アメリカ軍は甚大な被害を被り日米は第二次世界大戦に参入します。

 日本が戦いを選んだ理由は複合的な要因があるとして、その中の一つには自国のみで国民を養うのには限界が来てしまうが故に新天地を欲したからでした。
 「満州国」は日本が大陸で手に入れた広大な土地であり、ここに多くの日本人が入植したのですが満州事変等の強引な獲得方法にアメリカを始めとした列強は反発。
 
 日本は国際連盟を脱退してしまうのですが列強による経済制裁も発動し、アメリカは満州国の権益を手放すよう要求してきました。
 到底飲めぬ条件に日本は開戦を決意したのです。

 真珠湾を急襲した反面、東アジア地域でも電撃作戦によりフィリピンやマレーシアへ侵攻し支配地域を広げて行き、その過程でイギリス軍と戦闘を行いイギリス海軍の旗艦である「プリンスオブウェールズ」は轟沈。
 
 この知らせを受けた時のイギリス首相「ウィンストン・チャーチル」は寝込んでしまい、一時は辞任も考えたそうです。

 破竹の快進撃を続け、東アジアにおける国々の主要都市を次々と占領していった日本軍ではありましたが、当然その支配地域は広大なものとなりそれが後に仇となって行きます。
 
 当然イギリスも黙ってやられている訳にもいきませんし、アメリカは真珠湾での被害を立て直して日本に攻めてきました。
 最大の転換点となったのは「ミッドウェー海戦」であり、この海戦で日本軍は出撃した空母4隻全てと、多くの航空機、優秀なパイロットを失う結果となりました。
 
 これより後、アメリカ軍の本格的な反撃が始まるのですが、1942年8月ソロモン諸島のガダルカナル島に襲撃を受けた日本軍は飛行場を奪取されてしまい、取り返す事が出来ずに本島から撤退。

 1943年、太平洋では伸び切った戦線への補給ルートを潰されてしまいニューギニアでの戦いに敗れ、以降も敗戦を重ねてついにはサイパンが陥落し、多大な犠牲者を出してしまいました。

 一方東アジアではイギリス軍の基地を叩くためのインパール作戦が開始されますが、こちらも指揮官である「牟田口廉也」の無謀な作戦により多数の犠牲者を出し敗走してしまいます。

 ここから先も日本軍は無茶な戦いを継続します。
 
 フィリピンにおけるレイテ沖海戦では戦艦武蔵を失い、マニラでは現地の人々も巻き込んでの戦いを繰り広げていきます。
 サイパンを抑えられた事によりアメリカ軍は本土空襲が可能となったのですが、更に近い硫黄島も占領されてしまい、空襲は更に激しさを増します。
 
 日本で唯一の本土決戦の場となってしまった沖縄では、民間人も多くの犠牲者が出てしまいましたが、軍部でも神風特攻隊による特攻作戦により若いパイロット達が犠牲になって行きました。
 沖縄への救援に向かっていった戦艦大和も航路の途中で攻撃に合い沈没。

 ここより先は皆さんも十分過ぎる程知っているでしょう。

 1945年8月6日に広島に、9日に長崎へ原爆が投下され広島では30万人、長崎では14万人の人達が犠牲になりました。
 
 これだけでも敗戦を受け入れるには十分なのですが、原爆投下を受けてソ連が日ソ中立条約を破り満洲国へ侵攻し、70万人の日本軍将兵が捕虜となりシベリアへ抑留され、6万人が犠牲になったと言われています。

 そして、同年8月10日天皇陛下はポツダム宣言を受諾し、15日に玉音放送がラジオから流れ大日本帝国が敗けた事を国民へ伝えました。
 9月2日に日本は降伏文書に調印、ここに持たざる者でありながら持つ者になろうとした国の戦いは終わりました。
 
 長くなってしまいましたが、喫緊の課題であるウクライナ問題について語る時、奇しくも今取り扱っている二次世界大戦の終盤から語るのが最適となっております…。

 若干まとめるのに時間が掛かってしまいますが、余り遅くならない内に語りたいと思いますので、その時はよろしくお願い致します。 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

妻がヌードモデルになる日

矢木羽研
大衆娯楽
男性画家のヌードモデルになりたい。妻にそう切り出された夫の動揺と受容を書いてみました。

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

若妻の穴を堪能する夫の話

かめのこたろう
現代文学
内容は題名の通りです。

後悔と快感の中で

なつき
エッセイ・ノンフィクション
後悔してる私 快感に溺れてしまってる私 なつきの体験談かも知れないです もしもあの人達がこれを読んだらどうしよう もっと後悔して もっと溺れてしまうかも ※感想を聞かせてもらえたらうれしいです

[恥辱]りみの強制おむつ生活

rei
大衆娯楽
中学三年生になる主人公倉持りみが集会中にお漏らしをしてしまい、おむつを当てられる。 保健室の先生におむつを当ててもらうようにお願い、クラスメイトの前でおむつ着用宣言、お漏らしで小学一年生へ落第など恥辱にあふれた作品です。

勝負に勝ったので委員長におっぱいを見せてもらった

矢木羽研
青春
優等生の委員長と「勝ったほうが言うことを聞く」という賭けをしたので、「おっぱい見せて」と頼んでみたら……青春寸止めストーリー。

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

処理中です...