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第ニ章ドラゴンの里
〜決意〜
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キリアたちは、万が一いや億が一キリアが一人でいるときに襲われたときのために護身用のダガーナイフを買うことにした。
「ねえ、フィンはともかくカルってお金の価値分かってるの?」
『どうして?』
「だって、なんだか人の世の中のこと疎そうなんだもん…」
『心配してくれたの?大丈夫だよ。
確か…1000銅貨が1銀貨、1000銀貨が1金貨、1000金貨が1白金貨だったよね?』
白金貨それは約150年前のものである。
「なにをいってるの?!」
フィンが心底驚いたようにカルを見る。
「…白金貨ってなに?」
『えっ…違ったっけ?』
「今と昔でお金は少しだけだけど変わったのよ?このおじいちゃんに教えてあげて、キリアちゃん。」
「えーと、その白金貨?っていうのはなくて、その代わり銅貨の一個下の方にシェルっていうのがあるの、シェルはこれくらいの大きさで…」
というと指で丸を作り示した。
「昔の銅貨ぐらいの価値があるのよ。おじいちゃん」
『なんだよ、おじいちゃんおじいちゃんってキリアだったらかわいいからいいけどお前に呼ばれる筋合いはない!』
「え、だってそうでしょう?150年前の常識を知っているってことは少なくとも150年以上は生きてるってこと、ちなみにドラゴンの平均寿命は300年キリアちゃんどういうことがわかる?」
「人で言うと……50歳くらいってこと…?カルが?
声は少年みたいなのに………」
「そうよ、キリアちゃん。そこが問題なの…声は心の話だからいくらでも変えれるつまり、若作りジジイなのよ!」
『うるさいなー!キリアに変なこと吹き込むんじゃない!』
楽しいな、私の事を大切にしてくれる人がこんなにも近くにいる事がとても、とてもしあわせだ。
こんなことを喋っていたら武器屋に付き
焔のクリスタルのはめ込まれたタガーを買う。
クリスタルは一回しかつかえないがカルかフィンが気づくまでの時間稼ぎなのだから別にかまわなかった。
まぁ……そのクリスタルのはまったタガーは一体どれ程の負担をエドワーの財布にかけたかはキリアは考えないことにした。
===============
あの日の夜のことは、まだキリアの中で悪夢として蘇る。
しかし彼女は思う。
自身の身の上に降り掛かった不幸、だがあれがあったからこそカルとフィンと出会えて、自分に家族がいたことを知れた。
未来のある沢山の子供たちの命と、私一人の幸福。
命のほうが大事に決まっている。
でも失ってしまった命はもう戻ってこないと知っている。
この今の幸福はきっと私の業だ。
準備期間に過ぎない。
もっと強くなって同じような悲劇を起こさないようにしなければならない。
そうすることがきっと唯一の弔いになると信じて、
あの子達の死を本当の無駄にしないために。
「ねえ、フィンはともかくカルってお金の価値分かってるの?」
『どうして?』
「だって、なんだか人の世の中のこと疎そうなんだもん…」
『心配してくれたの?大丈夫だよ。
確か…1000銅貨が1銀貨、1000銀貨が1金貨、1000金貨が1白金貨だったよね?』
白金貨それは約150年前のものである。
「なにをいってるの?!」
フィンが心底驚いたようにカルを見る。
「…白金貨ってなに?」
『えっ…違ったっけ?』
「今と昔でお金は少しだけだけど変わったのよ?このおじいちゃんに教えてあげて、キリアちゃん。」
「えーと、その白金貨?っていうのはなくて、その代わり銅貨の一個下の方にシェルっていうのがあるの、シェルはこれくらいの大きさで…」
というと指で丸を作り示した。
「昔の銅貨ぐらいの価値があるのよ。おじいちゃん」
『なんだよ、おじいちゃんおじいちゃんってキリアだったらかわいいからいいけどお前に呼ばれる筋合いはない!』
「え、だってそうでしょう?150年前の常識を知っているってことは少なくとも150年以上は生きてるってこと、ちなみにドラゴンの平均寿命は300年キリアちゃんどういうことがわかる?」
「人で言うと……50歳くらいってこと…?カルが?
声は少年みたいなのに………」
「そうよ、キリアちゃん。そこが問題なの…声は心の話だからいくらでも変えれるつまり、若作りジジイなのよ!」
『うるさいなー!キリアに変なこと吹き込むんじゃない!』
楽しいな、私の事を大切にしてくれる人がこんなにも近くにいる事がとても、とてもしあわせだ。
こんなことを喋っていたら武器屋に付き
焔のクリスタルのはめ込まれたタガーを買う。
クリスタルは一回しかつかえないがカルかフィンが気づくまでの時間稼ぎなのだから別にかまわなかった。
まぁ……そのクリスタルのはまったタガーは一体どれ程の負担をエドワーの財布にかけたかはキリアは考えないことにした。
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あの日の夜のことは、まだキリアの中で悪夢として蘇る。
しかし彼女は思う。
自身の身の上に降り掛かった不幸、だがあれがあったからこそカルとフィンと出会えて、自分に家族がいたことを知れた。
未来のある沢山の子供たちの命と、私一人の幸福。
命のほうが大事に決まっている。
でも失ってしまった命はもう戻ってこないと知っている。
この今の幸福はきっと私の業だ。
準備期間に過ぎない。
もっと強くなって同じような悲劇を起こさないようにしなければならない。
そうすることがきっと唯一の弔いになると信じて、
あの子達の死を本当の無駄にしないために。
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