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第ニ章ドラゴンの里
〜願い〜
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赤くなった瓦礫の中
「ヒトとは醜いものよ。
自身の限界を悟ると他者を陥れることに快楽を、見下す事に優越を見出し始める。
歳を取るほど腐っていく、
ならばせめて何も分からぬ子供の時に
罪などない子供のときに痛みを感じる時すら与えず殺すのがせめてもの情けだろう。」
赤い、紅い、血の海の中、肉片になった子らを見ながら化け物は願う。
「次は、ヒトなんぞに産まれてくれるなよ……」
歪まされた心は生き残った少女に届くことは無かった。
==================
ヒドく疲弊し、カルは目を覚ました。
『はは………夢見が悪い…』
最近はなかったのにな…アイツの"夢"を見るなんて……
そして、カルは願う…キリアがボク達の闇を知るなんてことがないように
==========
夢の中、キリアは過去に戻る。
「なんやキリア、ぼーっとして…なんかあったんか?」
「えっ?」
話しかけて来ているのはウサギほどの大きさの水色のドラゴン。彼の名前はムー
「えっ? ってなんやねん……とっとと帰らんとレナが心配するやろ」
「そうだね、ありがと」
沈みゆく赤い夕陽に照らされながら
こんな時間がずっと続けばいいのにと願う。
=====
そんな夢の中の切なる願いは朝日と共に消え去り、また一日が始まる。
「ヒトとは醜いものよ。
自身の限界を悟ると他者を陥れることに快楽を、見下す事に優越を見出し始める。
歳を取るほど腐っていく、
ならばせめて何も分からぬ子供の時に
罪などない子供のときに痛みを感じる時すら与えず殺すのがせめてもの情けだろう。」
赤い、紅い、血の海の中、肉片になった子らを見ながら化け物は願う。
「次は、ヒトなんぞに産まれてくれるなよ……」
歪まされた心は生き残った少女に届くことは無かった。
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ヒドく疲弊し、カルは目を覚ました。
『はは………夢見が悪い…』
最近はなかったのにな…アイツの"夢"を見るなんて……
そして、カルは願う…キリアがボク達の闇を知るなんてことがないように
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夢の中、キリアは過去に戻る。
「なんやキリア、ぼーっとして…なんかあったんか?」
「えっ?」
話しかけて来ているのはウサギほどの大きさの水色のドラゴン。彼の名前はムー
「えっ? ってなんやねん……とっとと帰らんとレナが心配するやろ」
「そうだね、ありがと」
沈みゆく赤い夕陽に照らされながら
こんな時間がずっと続けばいいのにと願う。
=====
そんな夢の中の切なる願いは朝日と共に消え去り、また一日が始まる。
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