381 / 677
応援されるって嬉しい
しおりを挟む
「さぁ、片付けも終わったしそろそろ帰ろうか」
パパの声がかかる。
そっか、もう帰る時間なのか。
楽しすぎてあっという間だったな。
「ねぇ、直くん。連絡先、交換しよう」
「わぁ! 嬉しいです!!」
真琴さんから声をかけられて喜んでいると、私たちも! と悠真さんとさっちゃんも声をかけてくれた。
みんなで連絡先交換をすると、すぐに真琴さんと悠真さんとさっちゃんからスタンプが送られてきた。
<これからよろしくね>
真琴さんからはウサギさんがおっきなくまさんに後ろから抱っこされた可愛いスタンプ。
なんだか真琴さんと成瀬さんに似ている気がする。
悠真さんからはかわいいイルカたちがボールで遊んでいる可愛いスタンプ。
沖縄っぽくて見入ってしまう。
さっちゃんからは可愛いウサギさんがハート型のチョコレートをどうぞとしてくれている可愛いスタンプ。
可愛すぎてついつい受け取りたくなってしまう。
だから僕からも二人にスタンプを送り返した。
最近気に入っているフランとグリを模したスタンプだ。
あの時の写真をアプリでスタンプにしてもらったんだ。
「わぁ! このスタンプかわいい!!」
「あの結婚式の時のリングドッグくんと背中に乗ってたウサギちゃんだね」
「はい。すっごく可愛かったからスタンプにしてもらったんです。このアプリで!」
「あっ! これ!!」
僕がスタンプを作ったアプリを見せると、みんながすぐに反応してくれた。
「私が絢斗に教えたアプリを使ったんだね」
「はい。可愛いスタンプが作れるので楽しくて……。やっぱり真琴さんと悠真さんも知ってますね」
「うん。実はそのアプリを開発したのが優一さんと安慶名さんのお友だちなんだよ。ね、兄さん」
「えっ! そうなんですか?」
思いもしなかった事実に大きな声が出てしまった。
「うん。そうなんだよ。伊織さんと成瀬さんの親友で氷室さんっていう弁護士さんでね。今は成瀬さんの事務所で一緒に働いているけれど、その前は磯山先生の事務所に勤めていたよ」
「ええー! そうなんですね!」
てっきりさっちゃんのお友だちなのかと思っていたけれどパパとあやちゃんにも縁がある人だったんだ。すごいな。
僕の驚く声が耳に入ったのか、それとも自分たちの名前が出たのが聞こえたのか、成瀬さんと安慶名さんがこちらに来た。
「真琴、どうした?」
「今、氷室さんのことを話してたんです」
「氷室のこと? なぜだ?」
不思議そうな表情を浮かべる成瀬さんに真琴さんが僕が送ったスタンプを見せていた。
「これ、氷室さんのアプリで作ったんだって」
「そういうことか、なるほど」
納得したように笑っている。
「直くんみたいな可愛い子がアプリを使って楽しんでいるって氷室くんが知ったら喜ぶんじゃない?」
「ははっ。そうですね。氷室に伝えておきますよ、お前のアプリに可愛いファンがいるって。なぁ、成瀬」
「そうだな。磯山先生と緑川教授の可愛い息子が喜んで使っていると知ったら喜びそうだ」
なんだかそんな話を聞いていると、氷室さんという人にも会ってみたい。
そんな気持ちになっていた。
「皐月、志良堂教授。それに悠真くんたちも今日はありがとう」
「ううん、私も直くんに会えてすっごく楽しかった。ねぇ、直くん。今度は泊まりに来てね」
「えっ、いいんですか?」
おじいちゃんたち以外でそんな誘いを受けたことがないからびっくりしてしまった。
「もちろん! また美味しいものをいっぱい食べよう。今度は合格パーティーでね」
「はい。僕、頑張ります!!」
そっと左手に触れると真琴さんからもらったミサンガの感触がする。
こんなに応援されたことなんて実家では一度もなかったな。
だからすごく緊張するけど、でも頑張りたいって気にさせられる。
僕はさっちゃんや真琴さん、それに悠真さんたちに見送られながら、パパの車に乗り込んだ。
ゆっくりと車が駐車場を出ていく。
来た時はドキドキだったのに、今は離れるのが寂しいと思うなんて……。
こんなに楽しい時間が過ごせるなんて思わなかった。
本当に今度は合格の報告に来れるように頑張ろう!!
「直くん、今日は楽しかったね」
あやちゃんが笑顔で助手席から振り向いてくれる。
「はい。連れて行ってくれてありがとうございます!」
「ううん、私の方こそありがとうだよ」
「えっ?」
「直くんのおかげでお好み焼きを卓さんと一緒に作ろうって思えたんだ。綺麗にひっくり返った時、私が喜ぶ以上に喜んでくれたのも嬉しかった。ありがとうね」
「あやちゃん……」
あやちゃんからのしみじみとした言葉に、僕は泣きそうなくらい嬉しかった。
パパの声がかかる。
そっか、もう帰る時間なのか。
楽しすぎてあっという間だったな。
「ねぇ、直くん。連絡先、交換しよう」
「わぁ! 嬉しいです!!」
真琴さんから声をかけられて喜んでいると、私たちも! と悠真さんとさっちゃんも声をかけてくれた。
みんなで連絡先交換をすると、すぐに真琴さんと悠真さんとさっちゃんからスタンプが送られてきた。
<これからよろしくね>
真琴さんからはウサギさんがおっきなくまさんに後ろから抱っこされた可愛いスタンプ。
なんだか真琴さんと成瀬さんに似ている気がする。
悠真さんからはかわいいイルカたちがボールで遊んでいる可愛いスタンプ。
沖縄っぽくて見入ってしまう。
さっちゃんからは可愛いウサギさんがハート型のチョコレートをどうぞとしてくれている可愛いスタンプ。
可愛すぎてついつい受け取りたくなってしまう。
だから僕からも二人にスタンプを送り返した。
最近気に入っているフランとグリを模したスタンプだ。
あの時の写真をアプリでスタンプにしてもらったんだ。
「わぁ! このスタンプかわいい!!」
「あの結婚式の時のリングドッグくんと背中に乗ってたウサギちゃんだね」
「はい。すっごく可愛かったからスタンプにしてもらったんです。このアプリで!」
「あっ! これ!!」
僕がスタンプを作ったアプリを見せると、みんながすぐに反応してくれた。
「私が絢斗に教えたアプリを使ったんだね」
「はい。可愛いスタンプが作れるので楽しくて……。やっぱり真琴さんと悠真さんも知ってますね」
「うん。実はそのアプリを開発したのが優一さんと安慶名さんのお友だちなんだよ。ね、兄さん」
「えっ! そうなんですか?」
思いもしなかった事実に大きな声が出てしまった。
「うん。そうなんだよ。伊織さんと成瀬さんの親友で氷室さんっていう弁護士さんでね。今は成瀬さんの事務所で一緒に働いているけれど、その前は磯山先生の事務所に勤めていたよ」
「ええー! そうなんですね!」
てっきりさっちゃんのお友だちなのかと思っていたけれどパパとあやちゃんにも縁がある人だったんだ。すごいな。
僕の驚く声が耳に入ったのか、それとも自分たちの名前が出たのが聞こえたのか、成瀬さんと安慶名さんがこちらに来た。
「真琴、どうした?」
「今、氷室さんのことを話してたんです」
「氷室のこと? なぜだ?」
不思議そうな表情を浮かべる成瀬さんに真琴さんが僕が送ったスタンプを見せていた。
「これ、氷室さんのアプリで作ったんだって」
「そういうことか、なるほど」
納得したように笑っている。
「直くんみたいな可愛い子がアプリを使って楽しんでいるって氷室くんが知ったら喜ぶんじゃない?」
「ははっ。そうですね。氷室に伝えておきますよ、お前のアプリに可愛いファンがいるって。なぁ、成瀬」
「そうだな。磯山先生と緑川教授の可愛い息子が喜んで使っていると知ったら喜びそうだ」
なんだかそんな話を聞いていると、氷室さんという人にも会ってみたい。
そんな気持ちになっていた。
「皐月、志良堂教授。それに悠真くんたちも今日はありがとう」
「ううん、私も直くんに会えてすっごく楽しかった。ねぇ、直くん。今度は泊まりに来てね」
「えっ、いいんですか?」
おじいちゃんたち以外でそんな誘いを受けたことがないからびっくりしてしまった。
「もちろん! また美味しいものをいっぱい食べよう。今度は合格パーティーでね」
「はい。僕、頑張ります!!」
そっと左手に触れると真琴さんからもらったミサンガの感触がする。
こんなに応援されたことなんて実家では一度もなかったな。
だからすごく緊張するけど、でも頑張りたいって気にさせられる。
僕はさっちゃんや真琴さん、それに悠真さんたちに見送られながら、パパの車に乗り込んだ。
ゆっくりと車が駐車場を出ていく。
来た時はドキドキだったのに、今は離れるのが寂しいと思うなんて……。
こんなに楽しい時間が過ごせるなんて思わなかった。
本当に今度は合格の報告に来れるように頑張ろう!!
「直くん、今日は楽しかったね」
あやちゃんが笑顔で助手席から振り向いてくれる。
「はい。連れて行ってくれてありがとうございます!」
「ううん、私の方こそありがとうだよ」
「えっ?」
「直くんのおかげでお好み焼きを卓さんと一緒に作ろうって思えたんだ。綺麗にひっくり返った時、私が喜ぶ以上に喜んでくれたのも嬉しかった。ありがとうね」
「あやちゃん……」
あやちゃんからのしみじみとした言葉に、僕は泣きそうなくらい嬉しかった。
1,226
あなたにおすすめの小説
身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」
魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。
鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。
(な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?)
実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。
レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。
「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」
冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。
一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。
「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」
これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。
『外見しか見なかったあなたへ。私はもう、選ぶ側です』
鷹 綾
恋愛
「お前のようなガキは嫌いだ」
幼く見える容姿を理由に、婚約者ライオネルから一方的に婚約を破棄された
公爵令嬢シルフィーネ・エルフィンベルク。
その夜、嫉妬に狂った伯爵令嬢に突き落とされ、
彼女は一年もの間、意識不明の重体に陥る――。
目を覚ました彼女は、大人びた美貌を手に入れていた。
だが、中身は何ひとつ変わっていない。
にもかかわらず、
かつて彼女を「幼すぎる」と切り捨てた元婚約者は態度を一変させ、
「やり直したい」とすり寄ってくる。
「見かけが変わっても、中身は同じです。
それでもあなたは、私の外見しか見ていなかったのですね?」
静かにそう告げ、シルフィーネは過去を見限る。
やがて彼女に興味を示したのは、
隣国ノルディアの王太子エドワルド。
彼が見ていたのは、美貌ではなく――
対話し、考え、異論を述べる彼女の“在り方”だった。
これは、
外見で価値を決められた令嬢が、
「選ばれる人生」をやめ、
自分の意思で未来を選び直す物語。
静かなざまぁと、
対等な関係から始まる大人の恋。
そして――
自分の人生を、自分の言葉で生きるための物語。
---
余命半年の僕は、君を英雄にするために「裏切り者」の汚名を着る
深渡 ケイ
ファンタジー
魔力を持たない少年アルトは、ある日、残酷な未来を知ってしまう。 最愛の幼馴染であり「勇者」であるレナが、半年後に味方の裏切りによって惨殺される未来を。
未来を変える代償として、半年で全身が石化して死ぬ呪いを受けたアルトは、残された命をかけた孤独な決断を下す。
「僕が最悪の裏切り者となって、彼女を救う礎になろう」
卓越した頭脳で、冷徹な「悪の参謀」を演じるアルト。彼の真意を知らないレナは、彼を軽蔑し、やがて憎悪の刃を向ける。 石化していく体に走る激痛と、愛する人に憎まれる絶望。それでも彼は、仮面の下で血の涙を流しながら、彼女を英雄にするための完璧なシナリオを紡ぎ続ける。
これは、誰よりも彼女の幸せを願った少年が、世界一の嫌われ者として死んでいく、至高の献身の物語。
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
幻獣保護センター廃棄処理係の私、ボロ雑巾のような「ゴミ幻獣」をこっそり洗ってモフっていたら、実は世界を喰らう「終焉の獣」だった件について
いぬがみとうま🐾
ファンタジー
「魔力なしの穀潰し」――そう蔑まれ、幻獣保護センターの地下で廃棄幻獣の掃除に明け暮れる少女・ミヤコ。
実のところ、その施設は「価値のない命」を無慈悲に殺処分する地獄だった。
ある日、ミヤコの前に運ばれてきたのは、泥と油にまみれた「ボロ雑巾」のような正体不明の幻獣。
誰の目にもゴミとしか映らないその塊を、ミヤコは放っておけなかった。
「こんなに汚れたままなんて、かわいそう」
彼女が生活魔法を込めたブラシで丹念に汚れを落とした瞬間、世界を縛る最凶の封印が汚れと一緒に「流されてしまう。
現れたのは、月光を纏ったような美しい銀狼。
それは世界を喰らうと恐れられる伝説の災厄級幻獣『フェンリル・ヴォイド』だった……。
拗らせ問題児は癒しの君を独占したい
結衣可
BL
前世で限界社畜として心をすり減らした青年は、異世界の貧乏子爵家三男・セナとして転生する。王立貴族学院に奨学生として通う彼は、座学で首席の成績を持ちながらも、目立つことを徹底的に避けて生きていた。期待されることは、壊れる前触れだと知っているからだ。
一方、公爵家次男のアレクシスは、魔法も剣術も学年トップの才能を持ちながら、「何も期待されていない」立場に嫌気がさし、問題児として学院で浮いた存在になっていた。
補習課題のペアとして出会った二人。
セナはアレクシスを特別視せず、恐れも媚びも見せない。その静かな態度と、美しい瞳に、アレクシスは強く惹かれていく。放課後を共に過ごすうち、アレクシスはセナを守りたいと思い始める。
身分差と噂、そしてセナが隠す“癒やしの光魔法”。
期待されることを恐れるセナと、期待されないことに傷つくアレクシスは、すれ違いながらも互いを唯一の居場所として見つけていく。
これは、静かに生きたい少年と、選ばれたかった少年が出会った物語。
婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。
黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」
豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。
しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。
なぜ、私に関係あるのかしら?
シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」
彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。
そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。
「…レオンハルト・トレヴァントだ」
非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。
そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。
「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」
この判断によって、どうなるかなども考えずに…
※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。
※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、
※ 画像はAIにて作成しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる