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やる気が漲るアイテム
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美味しいお茶を飲んでいると、なぜか周りにいる同じ事務課の男性社員さんたちからものすごい視線を感じる。
「んっ?」
けれど、そっちに視線を向けるとさっと目を逸らされる。
なんだろう?
「おはようございまーす」
「ああ、おはよう」
俺と名嘉村さんがお茶を飲んでいる間に、ツアー課の女性社員さんたちが出勤してきて名嘉村さんに朝の挨拶をしていく。
だから、俺も一緒に
「おはようございます」
と声をかけたのだけど、
「ふふっ。おはようございます」
となぜか笑われてしまった。
「???」
いつもとは違う反応に訳が分からずにいると、
「平松くん、どうかした?」
と名嘉村さんに声をかけられた。
「いや、あの……なんか、みんなから見られているみたいで……あっ、多分、俺の勘違いだと思うんですけど……」
自意識過剰だと思われたら嫌だなと思って小声で返すと、名嘉村さんは
「あー、気づいちゃった?」
と意味深な笑顔を浮かべた。
「気づいたってなんですか? 俺、なんか変なところありました?」
もしかしてご飯粒つけっぱなしだったとか?
慌てて両手で顔を覆い隠すと、
「ああ、違う。違う。そうじゃないよ」
と笑顔で止められた。
「あの、じゃあ……」
「あのね、ちょっと込み入った話を聞いちゃうけど……」
「込み入った話? なんですか?」
「昨日……もしかして八尋さんちにそのまま泊まった?」
「えっ……な、なんでわかったんですか?」
「ふふっ。やっぱりそうか。だって、ほら。平松くん。昨日とスーツ同じだし。いつもは五着くらいをローテーションで着てるでしょ? それに中のシャツ、いつもより少し……いや、かなり大きめだし、何よりそのネクタイ、すっごくよく似合ってるけど、なんとなく……平松くんぽくないなって……」
「えっ……あっ、そういえば……」
朝食をお腹いっぱい食べて眠くなってた時に、八尋さんが全部用意してくれた着替えを渡されたんだった。
それを寝室で着替えたから、朝の衝撃の出来事を思い出してしまって、着替えの時の記憶が全然ない……。
確かにこのシャツ、袖が長いし俺のじゃないかも……。
それにこのネクタイも俺のじゃない……。
もしかして、これってどっちも八尋さんの?
うわーっ!
全然気づいてなかったよ。
これだけ周りにバレてるのに、俺がどれだけぼーっとしちゃってたかがわかる。
それくらい朝の衝撃が大きかったんだろう。
「平松くん? 大丈夫?」
「えっ、あっ、すみません」
「違うよ、別に泊まったからどうこうって話じゃなくて、八尋さんと仲良しなんだなってみんな思ってただけだよ」
「そ、そんな……っ仲良しとか、ちがっ、あの、その、一緒に寝てたら暗くなってて、その、ハブが出るので、帰れなくて……それで、泊まっただけで……あの、八尋さんは、抱き枕の代わりにしただけで、全然そんなんじゃ……っ」
俺なんかと何かあるなんて思われたら八尋さんも嫌だろうし、変な噂がたってもう二度と泊まれなくなったりしたら困る。
それどころかお店も出入り禁止とかなったら生きていけない。
だから、必死に訴えた。
「ちょっ、平松くん。ストップ! 大丈夫だって。僕もみんなもちゃんとわかってるから」
と笑顔が返ってきた。
ああ、よかった……。
勘違いされずに済んだ。
でも、八尋さんには泊まったことがバレちゃったことを話しておいた方がいいのかな?
いや、余計な心配はかけないでおこう。
うん、そうだな。
「さぁ、そろそろ仕事始めよっか」
そう言われて、俺は自分の与えられた仕事をやり始めた。
なんだかいつもよりやる気が出ている気がする。
なんでだろう?
そう考えて思いついた理由は、やっぱりコレだろう。
俺の視線の先に見える、袖の長いワイシャツとかっこいいネクタイ。
八尋さんのだと思うだけでものすごいやる気が漲ってくる。
このネクタイ、毎日でもつけたいな……。
八尋さんにお願いしたら、このネクタイ……ずっと貸してもらえないかな?
ちょっとダメ元で頼んでみようか……なんて、そんなことを考えているうちに、あっという間に10時の休憩時間になっていた。
手元を見ると、あれだけ八尋さんのことばかり考えていたのに、絵は描けていたから自分でも驚いてしまう。
すごいな、俺……こんなことできたんだ……。
自分でも知らなかった特技を知っちゃったな。
「んっ?」
けれど、そっちに視線を向けるとさっと目を逸らされる。
なんだろう?
「おはようございまーす」
「ああ、おはよう」
俺と名嘉村さんがお茶を飲んでいる間に、ツアー課の女性社員さんたちが出勤してきて名嘉村さんに朝の挨拶をしていく。
だから、俺も一緒に
「おはようございます」
と声をかけたのだけど、
「ふふっ。おはようございます」
となぜか笑われてしまった。
「???」
いつもとは違う反応に訳が分からずにいると、
「平松くん、どうかした?」
と名嘉村さんに声をかけられた。
「いや、あの……なんか、みんなから見られているみたいで……あっ、多分、俺の勘違いだと思うんですけど……」
自意識過剰だと思われたら嫌だなと思って小声で返すと、名嘉村さんは
「あー、気づいちゃった?」
と意味深な笑顔を浮かべた。
「気づいたってなんですか? 俺、なんか変なところありました?」
もしかしてご飯粒つけっぱなしだったとか?
慌てて両手で顔を覆い隠すと、
「ああ、違う。違う。そうじゃないよ」
と笑顔で止められた。
「あの、じゃあ……」
「あのね、ちょっと込み入った話を聞いちゃうけど……」
「込み入った話? なんですか?」
「昨日……もしかして八尋さんちにそのまま泊まった?」
「えっ……な、なんでわかったんですか?」
「ふふっ。やっぱりそうか。だって、ほら。平松くん。昨日とスーツ同じだし。いつもは五着くらいをローテーションで着てるでしょ? それに中のシャツ、いつもより少し……いや、かなり大きめだし、何よりそのネクタイ、すっごくよく似合ってるけど、なんとなく……平松くんぽくないなって……」
「えっ……あっ、そういえば……」
朝食をお腹いっぱい食べて眠くなってた時に、八尋さんが全部用意してくれた着替えを渡されたんだった。
それを寝室で着替えたから、朝の衝撃の出来事を思い出してしまって、着替えの時の記憶が全然ない……。
確かにこのシャツ、袖が長いし俺のじゃないかも……。
それにこのネクタイも俺のじゃない……。
もしかして、これってどっちも八尋さんの?
うわーっ!
全然気づいてなかったよ。
これだけ周りにバレてるのに、俺がどれだけぼーっとしちゃってたかがわかる。
それくらい朝の衝撃が大きかったんだろう。
「平松くん? 大丈夫?」
「えっ、あっ、すみません」
「違うよ、別に泊まったからどうこうって話じゃなくて、八尋さんと仲良しなんだなってみんな思ってただけだよ」
「そ、そんな……っ仲良しとか、ちがっ、あの、その、一緒に寝てたら暗くなってて、その、ハブが出るので、帰れなくて……それで、泊まっただけで……あの、八尋さんは、抱き枕の代わりにしただけで、全然そんなんじゃ……っ」
俺なんかと何かあるなんて思われたら八尋さんも嫌だろうし、変な噂がたってもう二度と泊まれなくなったりしたら困る。
それどころかお店も出入り禁止とかなったら生きていけない。
だから、必死に訴えた。
「ちょっ、平松くん。ストップ! 大丈夫だって。僕もみんなもちゃんとわかってるから」
と笑顔が返ってきた。
ああ、よかった……。
勘違いされずに済んだ。
でも、八尋さんには泊まったことがバレちゃったことを話しておいた方がいいのかな?
いや、余計な心配はかけないでおこう。
うん、そうだな。
「さぁ、そろそろ仕事始めよっか」
そう言われて、俺は自分の与えられた仕事をやり始めた。
なんだかいつもよりやる気が出ている気がする。
なんでだろう?
そう考えて思いついた理由は、やっぱりコレだろう。
俺の視線の先に見える、袖の長いワイシャツとかっこいいネクタイ。
八尋さんのだと思うだけでものすごいやる気が漲ってくる。
このネクタイ、毎日でもつけたいな……。
八尋さんにお願いしたら、このネクタイ……ずっと貸してもらえないかな?
ちょっとダメ元で頼んでみようか……なんて、そんなことを考えているうちに、あっという間に10時の休憩時間になっていた。
手元を見ると、あれだけ八尋さんのことばかり考えていたのに、絵は描けていたから自分でも驚いてしまう。
すごいな、俺……こんなことできたんだ……。
自分でも知らなかった特技を知っちゃったな。
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